人理焼却に化け物ぶち込んでいこー   作:七天抜刀

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一話

 

 

 

 そこは世界の裏側。神代が終わり現世にて神秘が衰え、物理法則に塗り替えられることを悟った幻想種達が移り住んだ場所。

 そんな、通常であれば人は居らず竜や妖精などが住まう場所に一人の男がいた。

 

「ふむ、こちらに来てもう随分と経つ。100年か200年か、はたまたそれ以上か。それに、こちらに来たときに宿儺の気配を感じたが、結局は見つからなかったしな」

 

 我ながら随分と遠くまできたものだ。初めは山に籠ってひたすら刀を振っていたしがない一般人であったと言うのに無数の雷に打たれて死に(実際には雷全てを切り裂いた後に力尽きて死亡だが、本人は全ては切りきれずに死んだと思ってる)、記憶を持ったまま平安の世に生まれたかと思えばそこは呪術なる異能と、呪霊や邪獣なる異形の怪物が蔓延る異世界だった。

 その世界で幸いと言うべきかはわからないが、それなりの名家に生まれ呪術の才能にも恵まれた。なので、これ幸いと前世からの続きである武の鍛錬と、才能があった呪術の鍛錬をした。それに、俺の生まれた家は呪術師の家系なため呪霊や呪詛師などと戦うことになったが、俺としてはとても喜ばしいことであった。

 結局のところ、鍛錬でもそれなりになれるが、やはり実戦での成長には及ばん。前世においても、どっからどう見てもアウトな犯罪者や、呪霊だか邪獣に似た異形の獣と戦い鍛えたしな。平安の世にはかつて戦った其れ等以上の怪物も多くいてとても心躍ったものだ。

 

 それに、他にも楽しいことは多くあった。まずは友の存在、宿儺と呼ばれた異形の男。奴と出会ったのは二十にもならない頃だったが、出会い頭に殺し合いになったのはいい思い出だ。決着はつかなかったがな。互いに鍛え高め合うことも楽しかったし、「女は胎盤」だの「術師に非ずんば人に非ず」などとほざくドブカスどもを蹂躙したり、要らぬケチばかり付けてくる朝廷の古狸どもを黙らせるのも愉快だった。

 他にも術師、非術師問わずやる気のある連中を鍛えるのも中々に楽しかった。

 

 とはいえそんな日々にも終わりが来た。

 宿儺と戦ったのだ。鍛錬などではなく本気の殺し合い。

 数時間に渡る激闘。互いの領域は幾度となく展開され、黒閃は十から先は数えておらず、消耗ゆえに反転術式や術式反転でも怪我を完治出来ず限界まで戦い続けた。

 そして終わりの時。俺と宿儺は互いの全てを出し切りぶつかった。

 本来であればここで決着がついたのだろう。だが、そうはならなかった。

 俺と宿儺の攻撃がぶつかり合った瞬間、衝撃に耐えかねたのか世界に穴が空いた。

 そして、俺たちが反応する前にその穴に飲み込まれ、気付けば一人で世界の裏側と呼ばれる場所に居た。

 

 それからと言うもの俺はこの世界を旅した。山や草原、川に湖、様々な場所を回った。その過程で呪霊などとはかなり毛色が違う獣(後に幻想種と知った)に襲われたり、精霊と呼ばれる存在にこの世界のことを聞いたりもしたし、影の国なる場所へ辿り着き、そこの女王であるスカサハと手合わせを行ったり、彼女から呪術とはまた違ったこの世界では魔術と呼ばれるモノを教わったりなどもした。

 果てには本物の神に出会い、鍛治神である彼の好意により愛用の刀を鍛え直してもらったりもした。

 少し前にはガイアの頼みで分霊(実際はパスが繋がっている為分霊では無く子機のようなもの)を分け、サーヴァントとして並行世界の聖杯戦争に出たりもしたか。

 唯一つ残念な事があるとすれば、ふとした拍子に宿儺の気配を感じると言うのに結局は会えなかった事だろう。

 

「ん?何処だここは?」

 

 そうして今までを振り返っていると、いつだったか妖精どもの悪戯を受けたような感覚を感じ、気付けば焼き尽くされて廃墟と化した何処か見覚えのある町に立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




この主人公実力的にサーヴァント化とかの弱体化の無い素の状態だと普通に神霊クラスとも戦える模様。
あと地味に神性持ち
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