よう実世界に超絶天才美少女にTS転生   作:アークナイツ民1

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すいません。冷静に考えたら堀北が作戦考えてたら流石に覚醒しすぎなので考えたの月宮にさせてください。
前回の堀北が考えた発言を変えました。


作戦の振り返りと誕生日

 

石崎達の傷を見つけたのは、生徒会の審議まで後、数日の須藤くんが暴力事件で無罪を勝ち取るの方法を考えてる時だった。

 

たとえCクラスに嵌められたのだとしても、その事を示す明確な証拠は無い。

 

もし完全に無罪を勝ち取れなかったら、レギュラー取り消し位ならマシだろう、問題はその後だ。

 

クラスポイントを失ったクラスメイトは須藤を責め立てる。

その事を短気な須藤は耐えられずクラス内外問わず問題を起こすだろう。クラスメイトも上を目指す気力少なからずを失う。

 

そうなれば元よりバラバラなDクラスは一致団結の目的は幻のように消え失せ、クラスはクラスの体裁すら保てない状況になる可能性もあった。

 

そういったことだけでなく。須藤くんが綾小路の友達だからや、単純に異物扱いの辛さを避け知ってるからこそを出来れば阻止したかったこと。

綾小路くんに事件のことを聞いても冷たくあしらわれたり、堀北さんに聞いても無実になるような行動を観測出来なかった事も動く理由になった。

 

 

一目見ればあれが須藤くんの拳の大きさで殴られた訳じゃないと一定以上の観察力のある人なら分かるだろう。例えば綾小路くんとか、高円寺くんとか。

 

だから怪我の一部は自作自演が入ってることに気付いて何らかの解決策の要因となればと思い堀北さん教えた、その後の会話で作戦を思い付いた。

 

「その情報を何かに活かせないかしら、医学的意見書とか...駄目ね。その他の喧嘩で怪我をしたと発言するだけで意味を失くすし、他の欠点が多過ぎる。」

 

医学的意見書か。使ったことが無かったからか、今世で知っていたのに思い付かなかったな。

 

 

 

だからこそ使えるかも知れない

 

 

 

「目の付け所は悪くないと思う」

 

「でもどうやって利用するというの?」

 

一瞬考えたが欠点を多く発見したので直ぐに別の考えを巡らせ始めていた、堀北が困惑したように瞳を揺らす。

 

欠点を挙げていくと1つ目が多額のプライベートポイントがいる点Dクラスには簡単に用意出来ない。私が貸せばこの問題は解消できる。

 

 

2つ目が他の事件で怪我をしたというだけで言い逃れ出来る点、これは生徒会の審議で本人が証言する誘導する事で突破出来る。

 

 

3つ目は事件から日付が経っていることだ。暴力事件の医学的意見書は時間が経つほど立証が難しくなる。

 

拳の大きさ・形状力・加減と打撲の深さ・打撲の方向性、どれも時間が経てば経つほど立証は厳しい。

 

痣が消えるのは高校生だと1〜2週間程度。

審議が後間近で痣の色が今も*1青紫色な以上、痣が消える事はないだろうが立証されるかは正直分からない。

 

インターネットで似たような事例を調べても個人差や出来事の違いであまり参考にならなかった。

 

だけど一般人にはそんな事は分からないだろう。特段勉強が出来るとの噂も聞いてはいないし。

 

 

だからこそ、その点を活かし自分達が圧倒的に有利だと思わせて、相手に暴力事件の訴えを取り消させる。

 

そうすればポイントも必要なければ、立証出来ないリスクも関係できなくなる。

 

 

「この方法の欠点は三つだけど。多額のポイントは置いといて。残り二つは生徒会の審議でこの事件で負った傷だと証言させるように誘導して、ポイントを使って医学的意見書を求める」

 

理解はしたがその作戦が最善とは到底納得できないように堀北は首を横に振る。

 

「不確定要素が多過ぎる。まず一つに医学的意見書を求めても、相手が拒否すれば直接強制する事は出来ない。それに医学的意見書で須藤くんの拳と他の人に殴られたのか判断出来るか分からい。もしその方法を取るのだったら他にも問題は出てくるわ」

 

 

その表情は呆れよりではなくこの作戦提案した理由を探している

 

 

「傷が事件で負った物だと証言させることが出来れば医学的意見書を求めるのは苦労しないと思う。」

 

「色々違和感があるけど特に石崎くんの右目周りの反応で痣は青紫色。怪我をしたのが事件当日ならもう黄色になるどころか治っていても可笑しくないはずだけど。生徒会の審議まで残り数日なのに未だ青紫、この違和感を生徒会長が見逃すとは思えない。」

 

「医学的意見書を要求した後に暴力事件自体の訴えを取り消すことを求めれば、立証出来ないなんてことも起きないし。」

 

 

 

「もし立証出来ない可能性が高いと知っていたらどうするの?それに傷がその事件で負った物だと言わせる事が出来るか分からい」

 

「そこは賭け、と言っても有利な賭けかな。

一般的な高校生が医学的意見書と言ってピンとくるとは思えないし、尚且つどれくらいであれば立証出来るなんて思い付く?もし知ってて生徒会の審議の場で冷静な判断は難しくなるからね。」

 

 

場の雰囲気に飲まれ、冷静さを失ったなんて事例それこそ星の数程あるだろう。常に冷静な判断を下せることは、数少ない人が持った一種の素質(才能)なのだから。

 

 

「後、傷がその事件で負った傷だと言わせることも今の堀北さんなら出来ると思う。」

 

これは願望も含まれてると自覚しているけど。不利な状況をひっくり返すにはそれ相応の賭けに出ないといけない。()にはこれ以上の策など思いつかなかったのだから。

 

「その信頼はうれしいけれど。一旦置いていたポイントはどうするの?」

 

軽く堀北さんに先ほどの発言を流される。

もしかして表情に出てたかな?この学校に来てから感情が表情によく出る様になってるから、そうだったら申し訳ないと思う。

 

あからさまに内心思ってるだろう事と、違う言葉を掛けられる気分の悪さはよく知ってるから。

 

こんなこと考えずに返事をしないとね

 

「ポイントは私が数百万ポイント*2持ってるから一時的に貸すよ。色々な部活で賭けをして勝った分があるから。」

 

 

 

この学校でプライベートポイントが重要だと知った私は色々な部活に賭けの事を口外しないようにして契約書を書いて貰って上で賭けをしていたのだ。

もちろんポイントがありそうな人で断らなそうな人を探してだが。

 

学校にバレないようしたいと言えば契約書を書いてもらうのは簡単だった。

今思えば入学早々に賭けをするのもDクラス(不良品)だからといった侮りも多分に含まれていただろう。

 

 

 

「Dクラスだと侮っていたら、あなたが出てくるなんてあなたの相手が不憫ね」

 

その表情は明らかに想像上の生徒を哀れんでいる。

 

まさか綾小路くんだけじゃなく堀北さんにまで似たような反応されるなんて...少しショックだ

 

 

「ありがとう、参考になったわ。」

 

別に恩返しの為だけに、手伝った訳じゃない。クラスの崩壊の危機を回避させる為。

 

何よりも私に今回の事件を何も教えてくれなかったり、誕生日に何の連絡を寄越さなかった綾小路くんへの当てつけが多く含まれているのだ。

 

事前に誕生日会やるとは言ってなかったとはいえ。別に櫛田さんに呼び出された後でも一緒に誕生日やる時間位あるよねとか思ってたり。

ケーキを買ってきてくれるのとか、ケーキの材料を買ってきてくれて一緒に作るのを誘って来てくれると思ってないし。

 

いつもはもっと早く寝るのに午前0時を回るまで起きて待ってたとかしてないけど。

電話で一言くらい誕生日を祝ってくれたりしてくれてもいいじゃん。

 

 

 

「あっ、待って」

 

綾小路くんに連絡しようしていたの堀北さんを止める

 

 

「なにかしら?」

 

スマホから私に目を向ける。

 

一瞬逡巡するが感情に押されて言葉を続ける。

 

「綾小路くんには内緒にして欲しい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りに聞こえないように私の部屋に移動してから綾小路くんが喋りかけてくる。

 

「これ結末を考えたのは月宮か?」

 

部分的そうかな

 

「うん。でも最初はこの作戦を思い付かなかった。」

 

 「石崎くんの傷跡が須藤が原因じゃないのも混じってるって気付いたから教えてあげたその時に堀北さんに医学的意見書を使えないかって言われてこの作戦を思い付いた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高級レストランとかに行くのとかも考えたが少ないポイントを払わせるのは気が引けるしケーキの材料と夜ご飯の材料を買って、いつも通り一緒に部屋で過ごす事にした。

 

 

「――ケーキの材料と、夜ご飯の材料、買ってきたよ。もちろん、綾小路くんの奢りね!」

 

買い物袋をローテーブルの上に置くと、カサリと小気味いい音が部屋に響いた。

 

中に入っているのは、ケーキを作るための材料一通り、そして少し奮発したステーキ用の牛肉だ。

ポイント事情は知っているが少し前の誕生日会の事を踏まえればこれくらいは奢って貰っても罰は当たらないだろう。

 

「…分かった、オレが払おう」

 

この位のポイントの消費は予想範囲内だったんだろう。あっさり了承される。

 

 

「改めて悪かった。誕生日の件も、須藤の件を黙っていたこと

も」

 

 

「よろしい。素直に謝れる男子高校生はポイント高いよ」

 

私はふふ、と笑いながらエプロンを身につけるために立ち上がった。

この部屋には、ペアのウサギのぬいぐるみがあり、ペアのコップがあり、肉が焼ける香ばしい匂いが満ちようとしている。

 

外から見れば、完全に「距離感のおかしい幼馴染」あるいは「付き合いたての彼女」そのものだろう。

 

私の中身が元男だと知らなければ、池たちから見たら『垂涎もの』のシチュエーションだ。

 

無論実際はそんな事実は存在しないが。

 

 

流石に冷静に考えると距離が近すぎる気がしなくもないが、今更距離を離そうとは思えなかった。

それはこの関係が心地良いからだけでなく、私にとって綾小路くんとのこの日常は、既になくてはならないものになってしまったから。

 

 

コンロに火をつけ、フライパンにバターを滑らせる。ジューという肉の焼ける音が、私と彼の間の沈黙を心地よく埋めていく。

 

 

 

私は焼き上がったステーキを皿に盛り付け、特製のシャリアピンソースをかける。

 

 

どんな分野でもトッププロを超える成果を出せる才能を持つ私が

逃避ではなく、娯楽として料理は積極的に作ってきた。

誰もが一度は思うだろうもし高級レストランのレベルの料理を作ることが出来たらと、それが出来るのだ。当然使わない手はなかった。

浅く広くやっていた*3私の中で一番良く鍛えてる才能と言っても過言じゃないだろう。

 

「はい、お待たせ。月宮綺夏・16歳の遅れてやってきた生誕祭メニュー」

 

ちょっと嫌味を込めて言う。だけど特段、綾小路くんの反応はない。

 

「……豪勢だな。いただきます」

 

二人で手を合わせ、静かに箸を進める。

 

肉を一口咀嚼した綾小路が、ほんの少しだけ目を見開いたのを私は見逃さなかった。

 

「美味いな。」

 

「でしょ、もっと褒めてもいいよ」

 

期待通りの反応をしてくれて笑みがこぼれる。

 

少しの間食べ進めると綾小路くんが口を開いた。

 

「一つだけ疑問がある」

 

綾小路が、フォークを置き、私をじっと見つめてきた。

その瞳は、暗く、深い。彼ならではの、本質を見抜こうとする目だ。

 

「月宮は俺にこの作戦を『内緒にしてほしい』と堀北に頼んだらしいな、何でそんなことしたんだ。」

 

心臓が、ほんの少しだけ跳ねた。

 

私の身体は、こういう時に血流量が増えたからなのか、前世より鼓動が早く脈打つ。単に誕生日会関連の当てつけと言おうとしたが、口から出たのは別の言葉だった。

 

「……だって、癪じゃない」

 

「癪?」

 

「今回の須藤くんの件、私が事件解決に乗り出さなかったとしても、君が裏で手を引いて別の方法で解決するつもりだったんでしょ?」

 

綾小路は否定も肯定もしない。だが、その沈黙こそが「正解」の証拠だ。

 

「私は君の友達。それも、この学校で君を一番長く過ごしてる人間。なのに、勉強会の時は頼ってくれたのに、今回の事件は私を除け者にして何でもかんでも一人で完結させられたら、面白くない。だから……ちょっとだけ、君の想定外のところで、事件を終わらせてやりたかったの」

 

小さく息を吐き、少しだけ目線を落とした。

 

「君を驚かせたかった。……それだけだよ。ただの、子供っぽい意地」

私ですら言語化出来なかった感情の全てが流れるように出てくる。

 

 

言い終えてから、急に恥ずかしくなってきた。

 

何だこのセリフ。まるで「もっと私を頼ってよ」と言っているヒロインみたいじゃないか。精神はどちらかといえば男寄りのはずなのに。

この学校に来てから、綾小路と過ごす時間が長くなるにつれて、自分でも制御できない繊細な感情がバグのように表出してしまう。

 

対面の綾小路は、しばらくの間、私の顔をじっと見つめていたが――。

 

その口元が、一瞬だったが、僅かに、柔らかく緩んだ気がした。

 

「そうか。確かに驚いた。俺の計算にはない、完璧な動きだった」

 

「……でしょ? 褒めていいよ」

 

この方法も浮かんでただろうし、私には思いつかない別の方法も考えてた、だろうに別に嘘なんて付かなくていいのにな。

 

「ああ。最高だった、月宮。それと――」

 

綾小路は、自分のポケットから、小さなベロア調のケースを取り出し、ローテーブルの上に滑らせてきた。

 

「なに、これ?」

 

「開いてみればわかる」

 

ケースを開くと、そこには繊細なチェーンの先に、小ぶりで上品なゴールドの「月モチーフのネックレス」が収まっていた。中央には小さなダイヤのような石が埋め込まれていて、照明の光を反射してきれいに輝いている。

 

「本当は誕生日の当日に渡すつもりで、ポイントを使って手配していたんだが、届くのが遅れてな。だから誕生日会を延期にしたんだ。」

 

綾小路は、照れる様子もなく淡々と言葉を続ける。

 

「お前の名前に、(ちな)んだものの方がいいかと思ってな。……誕生日おめでとう、月宮。数日遅れになったが」

 

頭が真っ白になった。

 

午前0時まで起きて待っていたこと。連絡が来なくてお祝いの一言もなくて、拗ねていたこと。それ以外の不満

 

そのすべてが、彼の「サプライズ」の前に、綺麗に瓦解していく。

 

「な、なんだ……用意してくれてたんだ……」

 

「お前がそこまで誕生日にこだわっているとは思わなかったからな。次は当日に手回しするよう善処する」

 

「う、うるさい。もう怒ってないからいいよ……!」

 

顔が信じられないくらい熱い。私は口元を押さえながら、彼に赤くなった顔を見られないように俯いた。

 

「よし、じゃあ……デザートのケーキを作ろっか。まだやること残ってるもんね」

 

私は恥ずかしさを誤魔化すように話題を変えて逃げる為に、キッチンへ綾小路を促した。

 

買ってきたスポンジケーキを取り出し、ボウルに生クリームと砂糖を入れる。

 

「綾小路くん、これ泡立てといて。腕力はあるんだから、こういう時に使わないと」

 

「俺がやるのか? 加減を間違えてバターになりそうだが」

 

「そんなこと言わないの。ほら、手首をスナップさせて」

 

狭いキッチンで、肩を並べてボウルを囲む。綾小路が真剣な顔でホイッパーを動かしている姿は、どこかシュールで、でも可笑しくて、私の胸の奥をじんわりと満たしていく。

 

「これでいいか?」

 

「うん、完璧。流石だね。じゃあ、生クリームを塗るから、君はイチゴを半分に切って綺麗に並べていって」

 

「等間隔に並べるのは得意な方だ」

 

「はいはい、綺麗に並べてね」

 

二人の共同作業で出来上がったのは、形は流石に私一人で作ったのに劣るけど、どこか温かみのあるデコレーションケーキ。

 

ローテーブルに戻り、切り分けたケーキを口に運ぶ。甘酸っぱさと糖分が、これまでのすれ違いを全て甘く溶かしていく。

 

 

前世の記憶があり、それも今世とは違う男、私は天才で、()は凡才、矛盾だらけのこの世界の異端者(チーター)

 

だけど、この不器用で変わった友人の隣で居ると、どうしようもないくらい、私は普通の16歳の子供になってしまう。

 

「……夜ご飯の片付け、君がやってよね」

 

「ああ、分かった。主役は休んでいてくれ」

 

ネックレスの輝きを盗み見ながら、私はこの、歪で、だけど最高に心地いい日常が、1日でも長く続くことを願わずにはいられなかった。

 

ふと、綾小路が、思い出したようにネックレスのケースに視線を落とした。

 

「そういえば、そのネックレスの裏、気づいたか?」

 

「え?」

 

言われてケースからもう一度取り出し、小さな月のモチーフをひっくり返してみる。そこには、極小の文字で綺麗に刻印が施されていた。

 

 

「……私の、名前」

 

「注文するときにオプションで入れられると書いてあったからな。ただ、そうやってお前の名前を文字で見ていると、一つ思ったことがある」

 

綾小路は、いつもの淡々としたトーンのまま、逃げ場のない真っ直ぐな目で私を見つめた。

 

「俺たちは、入学から長い時間を共に過ごしてきた。それなのに、いつまでも苗字に『くん』付けで呼び合っているのは、客観的に見ても少し不自然な距離感じゃないか?」

 

「……え、それって、どういう」

 

「呼び方も変えるべきだ。」

 

彼は一拍置き、初めて明確な意思を持って、その名前を声に乗せた。

 

「これからは、綺夏、と呼ぶ。お前も、俺を清隆と呼べ。それでいいな?」

 

心臓が、今日一番の音を立てて跳ね上がった。

 

ただのクラスメイトや、そこらの友人とは一線を画す、完全な二人の世界への招待。それを、この男が自ら提案してくるなんて。

 

「……急に、なに言ってるの」

 

そっぽを向きながら、熱くなる耳たぶを必死に隠す。だけど、胸の奥から湧き上がるどうしようもない嬉しさには、もう表情すら、全く制御出来なかった。

 

「……分かったよ。清隆」

 

小さく、だけど確かにその名前を呟くと、私の隣にいる少年の瞳が、今度こそはっきりと、優しく満足げに細められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の事件の解決にあえて乗り出さなかったのも、誕生日の連絡を意図的に遅らせたのも、すべては一つの可能性を見極めるためだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月宮綺夏が、ホワイトルームの刺客であるか否か。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

怪しい点は、数え上げれば切りがなかった。

 

色々な媒体や噂で聞いていた彼女のパブリックイメージと、この高度育成高校で見せる性格の不一致。

 

その内に秘めた、あまりにも底の知れない圧倒的な才能。

 

その才能を開花させることを最優先させ、中学校には通っていなかったという過去。

高校に通わずとも、彼女の家柄と実力なら無数の選択肢があったはずなのに、あえてこの遮断された学校を選んだこと。

 

そして何より――この学校で、俺だけと深い交友関係を築いていること。

 

偶然にしては、あまりにも出来過ぎている。

 

それに、綺夏の親は名の知れた大企業の社長だ。

彼女が生まれる前はそれなりの知名度にとどまっていたはずのその企業は、綺夏の影響もあってか、今や日本を代表する大企業の一角にまで登り詰めている。

 

あの男が、その強大な資金力と影響力を目当てに、彼女をこちら側に引き込み、俺に近付かせた可能性は十分に考えられた。

 

櫛田桔梗という二面性を持つ存在の本性を見るまで、俺はそこまで強く彼女を疑ってはいなかった。

だが、もし綺夏に櫛田以上の、それこそ俺すら欺き通せるほどの才能があるのだとしたら、本性を見抜けない可能性は十二分にある。

 

 

だからこそ、俺はあえて今回、実験(テスト)を試みた。

 

 

もし俺が事件解決に動かなかった時、彼女はどう立ち回るのか。

そして、誕生日という明確なイベントの日に連絡を一切絶った時、彼女がどんな反応を見せるのか。

 

もし彼女が俺を退学に追い込むために送り込まれた刺客なら、須藤の件を利用してクラスを内側から崩壊させるのが一番手っ取り早かったはずだ。

だが、彼女は妨害に回るどころか、クラスの存続のために裏で動いた。それが俺の信頼を勝ち取るための高度な演技でないとすれば、その時点で刺客としての線は薄くなる。

 

そして、極めつけは今日、この部屋で見せた彼女の反応だ。

 

人間は、演じている時(偽ってる)ほど、他人が想像する『そのキャラクターの枠』を絶対に逸脱しない。

 

櫛田がそうだった。彼女は周囲が求める完璧な善人を演じていたが故に、誰の想像からもはみ出すことがなかった。

だが、綺夏は違った。

 

俺の無礼な放置に対して拗ね、怒り、そして先ほど見せたような、今まで抱いていた印象とはかけ離れた、本音を漏らした。

 

今までの俺が抱いていた、印象を、彼女自身の感情が鮮やかに逸脱してみせたのだ。

 

元より、どちらかと言えば彼女が刺客である可能性は低いと考えてはいた。

それに……できれば彼女がホワイトルームの刺客であってほしくない、と心のどこかで願っているオレがいた。

 

疑いが完全に晴れたわけじゃない。

 

だが、彼女を試すのは、もうこれで十分だろう。

 

 

 

 

 

*1
直後〜数日:[赤色]や[紫色] 数日〜1週間後:[青色]や[緑色] 1〜2週間後:[黄色]や[茶色]

*2
生徒会長から貰ったポイントを含めて

*3
なお外から見ると






8話の後半から今回から一部AIを使ってます。なのでタグに『8話から一部AI利用』つけます。

相当直して、普通に文書書くのと同じ位時間掛かったけど、自分以外の意見は便利。



後、月宮は綾小路の驚いた表情を見たいだけじゃなく、綾小路の想像を超えることで自分自身を肯定したい考えてました。




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