百式観音を背負いて。   作:ルール

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 とある賭場。

「こ・・・こいつは・・・・・・」

「一体何者なんでィ?この姉さん」

「お前、知らねーのか。
 この人ぁ・・・・・・あの異名を持つ」

「異名?」

「伝説の・・・・・・」

「伝説の・・・・・・?(ゴクリ)」

「【伝説のカモ】だ!!(満面の笑み)」


(あひィ〜〜!みんな喜んじゃってる〜〜!!)




第17巻③

 

 うちはイタチと干柿鬼鮫によるナルトへの襲撃を退けた自来也様。

 ナルトの危機を知り駆けつけたサスケはイタチの万華鏡写輪眼月読により意識不明。

 サスケに同行を頼まれた俺は鬼鮫の愛刀である鮫肌に百式観音すら防がれてしまった。

 前世がオタク独身親父に過ぎない俺が前世知識をもちいて鍛錬しようとこの世界の超人達に勝てないのは当然だと思う。

 ましてや今回戦ったのはこの世界でも最強格の二人、五大国の頂点である五影にすら勝てるだろう者達だったのだから。

 それでも。

 意識不明のサスケを見てツライと心が叫ぶなら、なんとかしようと足掻くべきなのだろう。

 

 破壊されてしまった宿だが、自来也様が修繕費を払うことで揉めずにすんだ。

 一見平和だが暴力溢れるこの世界でトラブルや破壊は日常茶飯事、宿場町であることもあって慣れている店主は金を払うだけマシだとあっさり許してくれた。

 それでも最低限の片付けはと、任務で瓦礫撤去やら工事現場作業経験のある俺とナルトがテキパキと済ませた。これで宿の主の負担額も軽くなるだろう。

 そんなアレコレを済ませたらあとは綱手様探索と木ノ葉隠れの里への帰還と別れることになる。

 そこでてっきり俺も綱手様探索に組み込まれるかと思っていたのだがガイ先生と共に木ノ葉へと帰ることになった。

 なんでだ、とナルトが不満そうに叫んだりしたがそれには理由があった。

 なんと俺は上層部から里から出せない戦力認定をされていたのだ。

 木ノ葉崩しで猛威を振るった大蛇丸の口寄せ大蛇。本人でなくとも口寄せ術式の描かれた巻物と血液さえあれば口寄せできるそれら対策として、撃退できる俺は里に居なければいけなかったらしい。

 今思えば門から出る時に引き止めようとしていた忍達はその通達をされていたのだろう。

 引き止めようとしていたのはサスケではなく俺だったのだ。

 俺本人に正式な通達はまだされてなかったので今回の件でお咎めはないようだが、今後はそう簡単に里からでることができないかもしれない。

 上層部としては火影の決定後に組織の再編人事と合わせて告げたかったようだ。

 そういえば原作でもシカマルの中忍昇格は綱手様が火影になってから行われていた。

 俺の扱いもその時に確定させる予定だったのだろう。しかしそんな戦力扱いされるなら中忍に昇格してしまうのかもしれない。

 木ノ葉崩しでの活躍というなら、守鶴を退けたナルト達も昇格するのではと思うが。

 

 木の塀がズラリと並ぶ街の外部。

 

「自来也様。綱手様をきっと、探して連れてきてください」

 

 仲間想いのガイ先生はそう真剣な表情で自来也様に言った。

 

「ぜってー見つけてすぐ連れてくるってばよ!それまでサスケを頼むぜゲキマユ先生!!」

 

 その言葉に応えたのはナルト。

 綱手様の心を救えるとしたらそれは綱手様の大切な人達と同じ夢を持つナルトのみ。

 関われないこちらとしてはナルトに期待するしかできないのだ。

 

「じゃあなガイ、サスケの方は頼んだぞ。

 ま、狭間が一緒なら今の大蛇丸が襲撃してきてもなんとかなるだろう」

 

 ナルトの頭をポンと撫でながら自来也様はそんな無茶振りをする。

 いやまあガイ先生なら両腕使えずチャクラが減衰した大蛇丸とかなんとかできそうではあるけど。

 

「ナルト君!

 俺は君みたいにガッツのある子は好きだ!

 君にコレをあげよう!」   

  

 ゴソゴソと懐を探り「リーはこれで強くなった」とナルトの期待を煽る。

 ドンっと取り出したのは一着の服。 

 通気性・保湿性に優れ動きやすさを追求しつくした完璧なフォームに美しいラインが自慢の愛用の一品。

 リーさんは常に着用していて本当に動きやすい服なのだろうけど、この全身ピッチリボディスーツはトイレとかどうしてるのかが気になるところ。

 きちんとチャックとかあるのだろうか?気にはなるがこちらにすすめられても嫌だからスルーした。

 

「おおう!!」

  

 のせられやすく、さらに人からプレゼントなど殆ど貰わないナルトは嬉しそうに受け取っていた。

 キラーンと笑みを浮かべナルトに手渡すガイ先生に、自来也様は「(そんなものを持ち歩くくらいなら手鏡の一つも持ち歩け)」と呆れ果てていた。

 

 

「・・・・・・・・・じゃあ、帰りましょうかガイ先生」

 

「ああ、マッハで行くぞ狭間君。

 ところで君もいるかい?」

 

「結構です」

 

 スッともう一着取り出したので俺は全力で拒否。前世の自分は服なんて最低限の仕事着と普段着と寝間着しか所有せずこだわりなんてなかったのに、なんかアレは嫌だ。

 

「む、そうか」

 

 そうして俺達は木ノ葉に帰還するのであった。

 

 

 

 少し先の話。

 

 

「大蛇丸はな、私にとって【姉】みたいな存在だったんだよ」

 

「「「姉っ!?」」」

 

「昔は身嗜みとか口うるさかった。

 よくアンタも女の子なんだからと注意された。

 そして、

 アイツが縄樹の遺体を回収してくれた。

 アイツがペンダントを持ってきてくれた。

 アイツが戦場には医者なんていないと道を指し示してくれた。

 アイツがダンに告白する私の相談にのってくれた。

 アイツがダンを亡くした私に、里から離れるよう助言してくれた。

 それがなんで、

 こうなっちまったんだろうね」

 

 

 





 補足・説明。

 今話は繋ぎ回です。
 書くの悩みました。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
 綱手編なのですが、書くのを悩んでおります。
 オリキャラに影響受けた綱手と大蛇丸の間柄を書くつもりでしたが、狭間がでないので飛ばそうかなと。
 基本的に原作とは変わらないですし、ナルトとの触れ合いこそが綱手を救いますので。


 ただ原作との違いといえば、

 綱手が谷間を殺ったのは大蛇丸かと尋ねる。
 綱手が大蛇丸に両親の死という傷があることを知っている。  
 綱手と大蛇丸が姉妹(?)のような仲で、ダンへの告白の相談をしていた。
 などです。

 だからどうしようかなと。
 まあ後日に雑談で良い内容ですし。
 そんな悩みもあり今話は少なめです。

 アンケートをやってみました。
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