百式観音を背負いて。 作:ルール
・・・・・・アニオリネタと劇場版をなんとかしたいのですが、近所のレンタル店が閉店するので困り果てております。
ネット配信を、とも思いますが作者はスマホ以外のネット環境がないので悩んでおります。
・・・・・・なのでアニオリネタを期待されてる方には申し訳ありませんが、原作中心になるかもしれません。
うちはサスケが木ノ葉を抜け、大蛇丸の元へと向かってから早くも半年がたった。
うずまきナルトは、あの五影に匹敵する抜け忍達で構成された傭兵集団【暁】に狙われていることもあり、また彼の見聞を広めるために自来也様と修行の旅に出た。
確かに里の方が守りやすいかもしれないが、その木ノ葉の里が木ノ葉崩しからの建て直しで上忍中忍総動員で任務を回していて手薄な状況だからだ。
一箇所に滞在して暁総動員で襲撃される可能性もある、なので自来也様という最強格にして自由に動ける存在に連れられて旅にでたのだ。
まあ情報共有や健康管理のために定期的に帰って来る予定ではあるらしい。
ナルトに会いたい人物は日向ヒナタを筆頭にイルカ先生にテウチ店長、綱手様やら同期組やら日向一族やらいっぱいいるのだから(あとは依頼人の皆さんや里人達も)。
そしてナルト以外の皆だが、忍として生活をしているとしか言いようがない。
下忍中忍として任務をこなし任務外には修行や実家の手伝い。
実力ある者や推薦を受けた者は昇格試験や資格取得などだ。
ナルトとは違い修行に専念できないが、それでも成長はしていくだろう。
しかし半年か。
三年間の内の六分の一が消化されたわけだが、過ぎてしまえばあっという間だった。
どれくらいあっという間かと言うと、
「大蛇丸様の護衛役だった選ばれしエリートであるオレ達音の四人衆が、今更温いアカデミーの中忍教師風情に何を教わるってんだコラ、ああん?!」
倫理やら木ノ葉のルールを学ぶためにアカデミーの隔離教室でイルカ先生に指導を受けた彼ら四人(正しくは五人)が、
「イルカ先生大好きーー♡」
になるくらいなのだから。
特に右近と左近がイルカ先生を慕ってたが、その豹変ぶりが怖かったです。
音の四人衆はまだ14〜15の子供達。
それが木ノ葉の特別上忍を倒せる実力があるのだから、その過去は大蛇丸に拾われる以前から悲惨なものなのは間違いないだろう。
大蛇丸は命を得る機会と力と恐怖を与えて従えていたが、イルカ先生は心と愛を与えることができたようである。
なので割とあっさりと彼ら音の四人衆は木ノ葉に受け入れられたわけだ。
いやまあ木ノ葉崩しに参加はしたが、忍は上役に逆らえないもんだし、大蛇丸の実験体かつ子供だからでギリギリ許容されたのだろう。
砂隠れの同盟も受け入れたのも理由としてはあるだろうが。
イルカ先生からの指導を受けた音の四人衆の現在であるが、
「駆け抜けるぞリー!」「青春フルパワー!!」「うおおおおー!ダイエットーーー!!!!」
先ずは次郎坊。
音の四人衆最弱にして力士のような体躯の彼は、現在肥えた身体を引き締めるためにマイト・ガイ先生(特別上忍になったし師匠ではないから先生呼びの必要はないか?)とロック・リーの青春努力修行オタク二人に混じってひたすら運動をしていた。
なぜ彼がダイエットが必要なほどに肥えたかと言うと、大蛇丸という某頭無惨な鬼の王よりはマシだけどストレス十割な上司から解放されて伸び伸びしてたから、ではなくその固有能力ゆえにだ。
次郎坊だけではないが、希少なチャクラ吸引体質は非常に便利なもので捕らえた忍の無力化の為にしょっちゅう駆り出されていた。
殺さずに無力化ができる能力は便利。だから忍の収監や尋問のたびに彼は呼び出されることになった。
結果、精神エネルギーと身体エネルギーの混合であるチャクラを吸引し続けた。
音隠れ時代ならば、それでも任務や大蛇丸の化す試練でチャクラを消費できた。
しかしいくら人手が足りなくとも里外任務に音の四人衆を使うわけにはいかず、チャクラが大量に体内に蓄積されてなんかカロリーに変換されだしたのか、次郎坊は肥えてしまったのだ。
次郎坊が雷の性質変化適正があれば人間発電機にジョブチェンジできただろうが、残念なことに彼の性質変化適正は土。里外任務に出れない下忍達の収入となる土木任務を彼がやるわけにいかないので、運動してダイエットするしかないのだ。
だから次郎坊はこうして摂生の為に走り続けているのだ。
NARUTO疾風伝開始の頃には機敏なデブに仕上がってることだろう。
次に鬼童丸。
額にもう一つ眼球があり腕六本という異形の人物、そんな彼であるが、
「くっそー、また負けた!!」「あん!!」「遅れをとったかなぜならオレの蟲は相性が悪いからだ」「へへ、大したことねーぜよ」
なんか普通に馴染んでいた。
人で的当てゲームをするような残虐な嗜好ある彼だが、生来の性格としてはゲーム好きもあってか音の四人衆で一番とっつきやすい。
特に犬塚キバや油女シノとは気が合うのかよくつるむようになった。
普段は身体から分泌する蜘蛛の糸や蜘蛛粘金を里の研究機関などに売り払い生計を立てて、それ以外の時間はゲームやら修行やらで歳の近い者達と絡んでいた。
もしかしたら音の四人衆で一番エンジョイしているのは彼かもしれない。
ただ、チャクラを遮断してしまう蜘蛛粘金はチャクラコントロール技法の四大行とは相性が悪いので俺とはあまり関わる機会が少ない。
なので人伝に彼は年相応に笑いながら楽しんで生きてると聞いている。
それはきっと、良いことなんだろう。
続いて、右近左近ブラザーズ。
一つの身体に二人。
分離もできるが【寝る時間】と言われる活動制限があるので基本的に左近主体で動いている。
首の後ろから兄の頭を生やした左近の姿はなんとも異様だ。
だが住んでるうちに慣れたのか今では、食事処で嫌いな食べ物を兄の口に突っ込んでる姿を目撃されても奇異の目で見られることも騒がれることもない。
「なんだ兄貴?このニンジンといんげんが食いたいのか?ならハンバーグはオレが食ってやる」「いつか殺す絶対殺すマジ殺す」
双子仲は良好なようだ(多分)。
そんな彼らは意外なことに医療忍者として働いている。
基本的な戦闘スタイルは多数の腕や足による格闘である右近左近。
しかし【双魔の攻】という特異体質、呪印を発動すれば他者の身体に潜り込むことができることから彼らは人体構造に精通していた。
音隠れではあの薬師カブトに師事を受けていたらしくその腕前は確かで、人手の足りない医療忍者としてこき使われてるそうだ。
人手が足りな過ぎて、銀魂の歯医者回に登場した戦闘妖精シャザーンと中山のように、背中から右近を生やして治療する左近の姿はなんともおかしくも頼もしいものだ。
そんな二人はイルカ先生に懐き、ナルトに代わり一楽でラーメンを食べているとか。
ただでさえ史実でも迫害を受けていた双子。
ましてやその異形から辛い人生だったろう彼らは、イルカ先生とテウチさんの慈愛に癒やされているのだろう。
最後に音の四人衆紅一点の多由也。
唯一のくノ一にしてその外見からうずまき一族疑惑もあった彼女であるが、
「♪〜〜♫〜〜〜♪〜〜」
「よっと」
シカマルと二人、子供達の前で演奏をしていた。
演奏というよりは舞台かもしれない。
シカマルが影を人型で踊らせ、多由也はそれに合わせた曲を奏でる。
なぜかは知らないが多由也がシカマルに突っかかるうちに、修行も兼ねて始めたそうだ。
そもそも音使いは割に合わない。
奏でた曲で術にかけれる技量があるなら、忍なんかより演奏家として生きたほうがよっぽど安全で稼げるのだ。
祭事や演劇に舞台や映画など優れた奏者の需要はいくらでもあり、そうせざる得ないので無ければ荒事から手を引いた方が良い。
無論、戦える奏者の需要は高い。
だから彼女は忍として修行はしているが、それでも奏者をメインに生活しようとしているのだとか。
そしてこの影絵舞台。
観客はもちろん奈良一族にも好評である。
秘伝忍術で影を操れる奈良一族。
しかし全員が忍術の影縛りの術ができるわけではなく、影を操れる程度しかできない者も多い。
そんな者達にとってはこの舞台は希望になり得るのだろう。
未だに奏者や演者の確保はできていないが、そのうちに新たな奈良一族の家業になるかもしれない。
しかし、
「なんか、仲良いなあの二人」
「シカマルが尻に敷かれてるだけでしょ」
いのさんと二人で見学しながら俺はそう呟いた。音の四人衆は今は木ノ葉の宿舎で暮らしている。
けれどそこから新たな生活場所へと移りだすのかもしれない。
ただ、
「良い舞台じゃないか(ビキビキ)」「テマリが怖いじゃん」「影ではなく砂でもできるだろうか?」
任務で里に訪れていた砂隠れの三人、その長女であるテマリさんが何やら激しく苛立ってるようだ。
修羅場かな?
こんな感じで音の四人衆は木ノ葉に馴染んでいる。今はまだ里外にでることはできないが、今の木の葉ならそれも時間の問題だろう。
原作とは異なる未来を、彼らは踏み出していた。
補足・説明。
今話はオリジナル閑話となります。
音の四人衆の今、ですね。
次郎坊はチャクラ吸引からダイエット。
鬼童丸は糸やら粘金の売りゲーム三昧。
右近左近は医療忍者をしてイルカ先生と絡む。
多由也は奏者として奈良一族と親交を持っています。
もちろん有事の際には頼れる戦力になるでしょう。
次は劇場版をやりたいとも思いますが、飛ばして疾風伝かもしれません。
劇場版なら出来てから一気にやろうかなと。
とりあえず本編は進めなきゃとも思いますので。