俺の平穏は果たしてどこにあるのだろうか? 作:只今更新凍結中
俺たち……いや、もうこれは俺はでいいよな?
とりあえず間に合った。てかなんで遅刻しかけてたって?
それは詩音の悪癖が原因だ。悪癖、それはナンパ癖だ。しかも女相手に。
これで終わりならいいんだがな……コイツの場合顔もいい、性格も……まぁいいもんだから問題とも言う。本人曰く、去年時点で3人位しか失敗しなかったそうだ。(要するに大半成功。
まぁ、2人は心当たりある。
1人は……
「あら、ご苦労さまね、天樹くん」
「あぁ、本当疲れたよ」
「ごめんなさいね、そのお馬鹿な幼馴染が」
「お馬鹿ってひどいな」
「清宮の言うとおりだろ」
黒髪の長髪、少し落ち着いた見た目をしていながら意外とフレンドリーであり、なんとこの学園の理事長の娘。
と言ってもここへの入学等も実力であり、生徒会選挙も最初は七光りだのと言われていたのを乗り越えて当選した。処遇、今では高嶺の花という立ち位置である。
先話でも出てたが清宮も名家の一つで詩音とは幼馴染もの関係であるらしい。
じゃなけりゃ俺みたいなのがこんなすごいやつと話す機会自体無いだろう。
「流斗が意地悪だ!!!」
「事実を言っただけだろ?」
「くっ!!!!やっぱり男の友情より女をとるんだね!!!流斗の浮気者!!!!!」
「話が噛み合ってねぇ……てかお前も女だろ。それ以上にお前は俺のなんだ……」
「ん?親y、いや心友さ」
「言い直しても文面じゃないとわからないぞ」
「天樹くんもメタいこと言っちゃダメよ」
すごくキザに言い直した詩音に俺たちはため息をつく。……様になってるから少しイラつくが。
「それにしても
窓から見えてたけどおんぶまでさせて」
清宮は学園では詩音を神崎君と呼ぶ。何かと言いながら幼馴染の奇行につきあうんだな。
「ははは、でも大丈夫。流斗は運動神経いいし」
運動神経がいいとかの次元ではないぞ。
「確かに、かなり走ったようだけど汗一つかいてないわね」
いやいや、かなり疲れきってるよ(精神的に
「結構細身なのにね~どこにあれだけの力が……」
「身長は高いけど細いわね、確かに」
確かに俺は180あるので160くらいの清宮より、いや平均男性より高いだろうな。
そう考えていると予鈴が鳴り響き、ほかに席を立っていた生徒たちが席に着き始める。
「僕らも席に着こうか」
「そうね」
「同意」
みんな自分の席についていく。
……さっきの話で出てたが……久々に顔出すか、その詩音のナンパ失敗のうちひとりである人に。
___________________
昼、弁当を食べた俺はそのままある場所へと向かうべく立ち上がった。
するとそこに食堂から帰ってきた詩音が声をかけてきた。
「あれっ流斗、どこか行くの?」
「まぁな。お前はいいのか?後輩(女子)と昼してたんだろ」
「何、直感的に君がなにかしようとしてるのに気が付いてね。だから戻ってきたのさ」
なんだろう、俺の行動を見透かされてるような……
「そうか……とりあえず顔出ししてくるだけだ」
「……なるほど、僕も一緒に行くよ」
「えっ……」
「なんでそんな嫌そうな顔するのさ」
そりゃしたくもなるさ。
「詩音が来ると大抵何故か不機嫌になるからだ。対象にされるこっちの身にもなってくれ」
「多分君くらいだよ、そう見えるのは」
「まぁいいや、行くぞ」
「あれ?いいのかい?」
「……お前が来るって言い出したんだろ」
「ふふふ、そうやって機会を何のためらいもなく破棄しちゃう君は嫌いじゃないよ……状況によるけどね」
意味わからん。
俺は苦笑する詩音を無視して教室を出る。
あぁ、また絶対気が立ってるだろうな……