俺の平穏は果たしてどこにあるのだろうか?   作:只今更新凍結中

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こんなシーン漫画だけにしてください。

「え、琴海先輩の歌聞いたの!?いいな~」

 

説教を終え、今日の出来事を話していると詩音が音楽室でのできごとに反応を示した。

ちなみに今二人でゲームの協力プレイ中で、俺は床に、詩音はベットに寝転んでいるといういつもの状況。

 

「とりあえずベットでアイス食べるな。てかそれ限定品なんだぞ!?」

「買って返すから~♪でも、まさかあの雪代(ゆきしろ)琴海(ことみ)先輩の歌を聞けるとはね」

 

雪代琴海……

 

「あ~」

「……流斗、絶対名前覚えてなかったでしょ?てか噂も直前まで忘れてたでしょ」

 

忘れてたというかなんというか……

確かに実際あまり興味はなかった。なぜならば一般人からすればそんなものだと思うからだ。

 

もし超有名俳優の話を例えとするとしよう。

ここで起こる一般人の行動は数種類あると思う。

1つ、追っかけ。

1つ、羨望

1つ、妬み

などなどという感じでだ。そして俺はこの中で、

 

興味がそこまでない。

 

というだけに過ぎない。

元々そんな有名人がただの一般人の一人に興味を抱くか?

それと似たように、テレビを見れば「あ~こんな俳優いたな」とは思う。

されどそれ以上の感情はわかないのだ。

なぜならその相手は自身と関わりのない他の人だから。

 

しかし、

 

「いや、名前を知らなかっただけで天使の歌声ってのは知ってる」

「へ~ちょっと驚きだね」

「あぁ、よく聞いてたからな」

「聞いてた?」

「その天使の歌声ってやつ」

 

討伐完了の出る画面から目を離し、ベットへ目を向けると詩音がポカーンとした顔でこちらを見ていた。

 

「えっえ?僕なんて聞いたことも……ていうかあったこともないのに!!」

「いや、会ったこともないは流石に……」

「先輩ってすぐ姿消すみたいでさ。昼休みとか放課後見に行ったんだけどね」

 

ふむ、人と会うのもダメってタイプか?

歌を聞かれるとかが恥ずかしいタイプかと思ってたが……声かけるだけにとどめて正解だったかな。

流斗はそう考えながら時間も時間なので詩音を追い返すのだった。

 

__________________

 

次の日、昼休みに流斗は詩音と共に食堂へと向かっていた。

流斗達のクラスは3階である。またここの学園の廊下はそれなりに広く、中央には一階から天井(ガラス張り)までぶち抜いたかのように手すりから下も見れる広間がある。

安全面て言えば手すりは高く、またプレート等使用されているが……

 

「あっあそこ点検中なんだね」

 

その一部で作業員が立ち入り禁止の立札を起き検査を行っていた。

 

そういえばあそこの手すりガタついてたな。

 

流斗は多分その修繕だろう。と結論づけ前を見る。

 

「ん?」

 

そこで目に入ったのは3年。そしてその中でもとりわけ背の低い先輩。

 

「ほうほう、初めて本人に出会えたよ」

 

詩音がなんか言っているがスルーして、流斗はその先輩……雪代琴海を見る。

俯くようのうでもなく、しかしほかの生徒から少し離れた位置を歩く姿。

 

けして雰囲気的に嫌悪している、というわけではなさそうだが……

その時、まるで漫画にあるような荷物の持ち方をした生徒(荷物で見えない)が目に映った。あんなに持てば前が見えるわけがない。そして、

 

【ドンッ】

 

「あっ……」

「!!??」

 

その生徒は琴海にぶつかった。

彼女は体系的に小柄なこともあり、たたらを踏み手すりに手を付く。

しかしその手すりは今まさに取り換えをしていた手すり。

仮止めだったのだろう……がこっという嫌な音と共に彼女の体が手すりの外へと傾く。

 

「危ない!!」

 

板をつけていた作業員が急いで手を伸ばすも彼女をつかめず、

 

「きゃあああああ!!!!!!!!?????????」

 

だれかの悲鳴とと共に彼女の体は、広間側の宙へと放り出された。

しかしそれと同時に

 

【ダンッ】

 

一つの影がおうようにそちら側に跳んでいた。

 

どこの漫画シーンだよ!!!洒落にならねぇぞ!!!

 

流斗は彼女が手すりに手を付け、体勢を崩した瞬間駆け出していた。

少し距離が離れていたためか、抱きとめるのは無理そうだ。

なら……と流斗はそのまま彼女をおい、跳んだのだ。

 

「流斗!!!」

 

詩音はハッとしたように手すりから少し身を乗り出して広間を見る。

そこには、

 

 

 

逆さ釣りのような体制で腕を伸ばし、お姫様抱っこのような体制で琴海をキャッチした流斗がいた。

よく見ると彼の足は手すりの根元部分に引っ掛けるように固定されている。

 

「大丈夫っすか?」

 

流斗は苦笑するように唖然としているのかぽかーんとしたような表情をし、見上げてくる琴海に声をかけるのだった。

 

 

 

 

あぁ、こんなのリアルで起こらないでくれよ……

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