第27話で惣流・アスカ・ラングレーは本当に幸せになったのか?個人的に物足りない所を勝手に補完する話です。特に彼女のママの件を解決する為に。
エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行を拝見し、式波ではない惣流アスカの方が救われたという意見を見まして。
そうなんだろうか?アスカらしい結論を出したけど、それは彼女の自立であり、=シンジとくっつく可能性は低いのでは?と思いまして。27話のアスカは、結論までシンジとくっつく事を考えていたのに。
何よりアスカの最大のトラウマ、ママの件が解決してないな。と思いまして。
批判的な箇所が多数ございますが、アスカアンチでも制作陣アンチでもありません。アスカの為です。
その他色々考えながら書いた話です。

1 / 1
たった〇つの冴えたやり方

「この穏やかな優しい世界は、アタシがいる所じゃない。アタシが守る所だった。

それに、もう夢に頼る事は止める。現実の自分の力で幸せになる。

それが一番、アタシらしいやり方だってわかった。」

「アタシはアタシ。使徒がいる限りアタシはエヴァに乗り続ける!アタシの幸せは、みんなを守ったその先の未来にある!きっとある!だってアタシはエヴァンゲリオン弐号機パイロット、惣流・アスカ・ラングレーだから!」

 

第27話『たったひとつの冴えたやり方』 終 劇

 

 

「さて。これが本当に君の幸せになるのかな?」

(渚カヲル、魚眼レンズ式カメラ顔面ドアップで登場。)

 

「何でアンタが出てくんのよ、このホモ!アンタが出ると『それらしい事を遠回しに言って余計訳わかんないカオスにしちゃうだけでしょ!』って言ったじゃん!出てくんな!」

「そうはいかない。何故なら、この話の司会進行は、僕、渚カヲルなのだから。

それともう一つ。『ホモ』って言葉は差別用語として公式では、全てのコンテンツでもう使えないんだねぇ。昔のドラマCDでは、君は散々僕をホモと言っていたのに。まったく現実はどんどん窮屈な世界になっていくよ。」

「うっさい。アタシは現実の自分の力で幸せになるって決めたの!」

「・・・では、この『新世紀エヴァンゲリオンという世界の現実』を見せようか。

なおシーン変更は、27話に沿ってこの台詞で。『おやすみ、アスカ』。」

「はっ!」

 

暴風雨到来!

「何!何これ!」

「『現実を生きろ』というお題目を『今回も出してきた』エヴァ制作陣は隠しているが、この世界=地球はもうすぐ終わる。終局に突入した地球環境は、誰にも救えない。

セカンドインパクト・・・に関わらず、南極消滅したら海面急浮上。現在いる人類の半分は死亡。そして地球温暖化により、生態系破壊、農作物収穫減少、10億人以上の環境難民発生、感染症拡大etcを引き起こす。

新型コロナみたいな世界的パンデミックも起こり続けるだろう。

要するに、作中で出てくる青空はほぼ無く、暴風雨頻繁。情緒も何もあったもんじゃない。

さて?この『現実』で、どう自分の力で幸せを手に入れるのかな、惣流・アスカ・ラングレー君?」

「アタシ、対使徒専門。」

「はい、逃げた。」

「うっさいわね!じゃあアンタならどうするのよ!」

「『火星をテラフォーミングして、地球から逃げる』。

エヴァ世界の技術を見ると、視聴者が住んでいる現実よりも遙かにテクノロジーが進んでいる。火星くらいなら大規模な人類の移動は出来るだろう。テラフォーミングも出来る可能性が高い。破壊し尽くされて複雑になった地球環境より、酸素等が無いだけで原始的な地球に似た環境である火星を、地球環境風に改造する方が遙かに容易だ。これは、他のSF作品でも散々使われている手だよ?」

「あっそう。じゃあそうすれば?」

「だが、これには問題がある。『選民される』という問題が。大規模な惑星間移動には、多額の金と時間がかかる。それなら、役に立たないと判断された人間は置いてけぼり。というのがよくある展開だ。

そう『現実』は残酷だ。その差別を限りなく無くす方法で救おうとしたのが、あの人類補完計画だ。全人類を強制的に等しく『リリス』という1つの超越的存在にして、未来永劫生き長らせる。ひたすら気分が悪いあの計画も人類の為だったんだ。それがエヴァ制作陣の考えた現実救済方法の1つ。決して彼らは『現実を生きろ』とだけ言って、突き放している訳じゃない。」

「だから、アレは気持ち悪いって言ってんじゃん。それ無し。」

「では、27話ラストでシンジ君が登場した『エヴァの無い世界』に行くかい?」

「それも無し!アタシは、現実の自分の力で幸せになるって言った!話がループしてんじゃん!だからホモと絡むと・・・。」

「では、エヴァのこれまで通りの世界で。『おやすみ、アスカ』。」

「はっ!」

 

アスカ、使徒に精神汚染される。

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

アスカ、眼球貫かれて脳髄に槍ぶっ刺し感覚を味わう。

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「・・・・カット!」

 

「何で繰り返しているのよ!また、やられまくってんじゃん!信じられない!」

「君は、27話の最後でシンジ君の手を取らず、厳しい現実を生きるヒーローの様な口上を述べたが、はっきり言って『使徒は無理ゲー』だ。ウルトラマンで言えば、ゼットンレベルの存在だらけ。

更に使徒殲滅後、旧劇では、君達に立ちはだかる敵として、ゼーレは不死身という反則を持つエヴァ量産機を生み出した。

新劇では、碇ゲンドウは最初からレベルマックスチートのエヴァ13号機を生み出した。

結果は?君達は勝てなかった。

今後出る新作でも、汚い大人達は、辛い現実世界のメタファーである使徒は、トンデモ兵器・能力で、君達チルドレンを苦しめるだろう。

そう、『子供は大人に勝てない。大人は、現実世界は、卑怯だから』。これが現実なんだよ。

僕の進言としては、君はシンジ君の手を取るべきだった。その世界も、シンジ君が新劇で勝ち取った現実なのだから。」

「・・・納得できない。アタシは、ヒーローになり、ハッピーエンドを勝ち取る!それが、惣流・アスカ・ラングレーの生き様だって言っているの!」

「君は、いつから『みんなを守る為』というヒーロー的な思想を持ったのだろうか?君がエヴァに乗る理由は、自分の存在意義の為。君はヒーロー的思想を持っていなかった筈。

これは、27話の終盤で突然出てきた君の思想だ。それまで、その思想が構築される要因は、27話のストーリーに欠片も無かった。エヴァ制作陣が無理矢理ねじ込んだに過ぎない。

現実を重視するエヴァ制作陣に言おう。『アスカの思考の展開がリアリティに欠ける』。

そして、基本的にだ。惣流アスカ。君はヒーローになれない。ハッピーエンドも迎えられない。致命的な弱点があるから。」

「何よそれ!じゃあ、それを克服してみせて、アタシはハッピーエンドを手に入れる!その為に、この話はあって、アンタは来たんでしょ?

さっさと、アタシにエモいハッピーエンドのルートを見せなさい!・・・さもなきゃボコる。」

「はいはい。では、惣流アスカが、幸せになる為に『いくつも考えられる「冴えた?」やり方』を選んだり、乗り越えたりして貰おう。

27話で様々な展開が出た様に、『やり方は、たったひとつじゃない』。

それがこの話のテーマなんだ。

『たったひとつの冴えたやり方』。それは、当初TV版エヴァの最終回タイトル候補だったSF小説原題からの引用。

この原題の小説は、主人公の少女が、偶然自分の脳に寄生した知的生物と親友になるが、その生物は存在するだけで将来人類を滅ぼす事が分かった。『選ばざるを得なかった』たったひとつの冴えたやり方とは『心中』。死亡エンドなお話。しかもそれを作中では『2人は光り輝く世界へ向かう』様に、周囲の人々は捉えている。

死のメタファーも兼ねている僕が言うのも何だが、死を美化するのはどうかと思うね。

・・・ん?そうすると、旧劇エヴァラストで、君はシンジ君と2人で地球に残るが、あの環境では食料もあるまい。待つのは餓死。いわば『心中』。

このSF小説の価値観に照らし合わせれば、君は既にシンジ君とハッピーエンドを迎えているじゃないか。おめでとう、惣流アスカ。」

「・・・それが全然気に入らないから、他のルート提示しろって言ってんじゃない。気持ち悪い。」

 

 

1.惣流・アスカ・ラングレーが幸せになる、たった〇つの冴えたやり方

①超シンジの手を取り、未来へ。

「・・・手を取らないって何回も言ってんだろ、ホモ。あと『超シンジ』って何。」

「新劇最終章『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の綾波レイ死亡後に激変したシンジ君を指している。これも、27話のラストの君の様に『シンジ君の思考の展開がリアリティに欠ける』。

それまで絶望の底にあり食事すら取れなかったシンジ君が、綾波の死後突如覚醒して、最強のエヴァ13号機と互角の戦闘をし、最終的に主要メンバーを説き伏せて救済。『エヴァの無い世界』を手に入れる。

まるで、フリーザに目の前で親友クリリンを殺されて、超サイヤ人に覚醒して、フリーザを撃破した孫悟空の様だ。だから、スーパーシンジ君。」

「別にいいでしょ。エヴァは子供も見ているんだよ?主人公覚醒、よくある展開じゃない。」

「散々、『現実を生きろ』と言うエヴァ制作陣が、これをやるかねぇ。」

「そういやアンタ、この話の最初から、随分エヴァ制作陣に噛みついているじゃん。」

「僕こと、渚カヲルというキャラクターは、エヴァ世界で『最も自由で、かつ最も不自由という矛盾を両立した存在』なんだ。僕に出来ない事は、ほとんど無く、逆に制約も最も多い。

それが、今回27話では君を救おうとしたのに、君達Wアスカに一喝され『なんかゴメン』とションボリ退場。

いやはや・・・。こんな情けない渚カヲル像は30年間で一度も無い・・・。

僕だって怒る時は怒るんだよ?」

「ホモの怒りはどうでもいいから。・・・でも、まぁ、このルートは保険として保留で。」

「では、次のやり方へ。場面切り替え。『おやすみ、アスカ』。」

「はっ!」

 

②アスカ、性格改善カウンセリングへ行く。

「君がヒーローとして戦う道を選ぶならば、君の悪しき性格、他者を見下す部分や精神的に脆い部分等を是正して『不屈』の人間とならなければならない。『不屈』はどんな存在にも絶対に負けず、いつか勝てる可能性があるからね。

だが・・・。やっぱり、カウンセリングの先生を殴ろうとしたね、惣流アスカ。」

「ふざけんじゃないわよ!上から目線で偉そうに!」

「性格改善カウンセリングの欠点はこれだ。『性格改善カウンセリングを行う先生達は、自分が受ける側の立場に立っていない』。惣流アスカに限らず、反発する人は多いだろう。」

「・・・アンタがさっきから言っている事の疑問もう一つ。何で『惣流』付けるの?」

「『惣流・アスカ・ラングレーと式波・アスカ・ラングレーは、全くの別人だから』。これは27話で確定した。

視聴者は、シンエヴァでアスカがシンジ君に救われる際、ビリビリのプラグスーツを着たアスカは、周囲の風景からして、旧劇ラストの惣流だと思った人が多いだろう。この書き手もそうだ。

ところが、今回の27話でそれも式波だと確定された。『惣流は全く救われていない』という前提条件の為の処置だろうね。

よって、君と式波は別人と明確に区分する。僕は『個』を大事にするよ?」

「へー・・・。どうでもいいや。とりあえず、これ無し。次へ。」

「君のその、我儘で、高飛車で、上から目線で、傲慢で、攻撃的で、敵を作りやすい性格はどうすればいいんだろうねぇ。その癖に自己肯定感は低く、打たれ弱い。

その性格を押さえられない限り、君はシンジ君ルートでも、ヒーロールートでも幸せになれない。

例えば、気軽に心の弱さを打ち明けられる友がいれば良いのだが。

惣流でも、式波でも、本編で最後まで完全に心を開いた存在はいなかった。超シンジ君にも照れ隠しで背を向けて。照れ隠しは心を開いているとは言えないよ?相田ケンスケとも、どうなるかは明確に描かれていない。要するに、君の心の壁、ATフィールドは、シンジ君以上に強固なんだ。」

「ウルセェェェェェェ!!このホモ!アタシだって友達いるんだよ!テメェみたく、1人でループを繰り返すぼっちじゃねぇんだよ!このホモ!」

「では、その友情を見定めて貰おう。と、言う事で場面切り替え。『おやすみ、アスカ』。」

「はっ!」

 

③女子会をしよう。

「ここは、よくあるレストランのチェーン店の一席。今回集まったメンバーは、惣流・アスカ・ラングレー、綾波レイ、葛城ミサト、洞木ヒカリの4名だ。

テーマは、『どうすれば、惣流・アスカ・ラングレーが幸せになれるか』。

さぁ、語り合ってくれ。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「・・・誰か喋ってよ。」

「私、あなたの事、よく知らないから何も言えない。」

「アスカ。自分の幸せは、自分の手で勝ち取るモノなのよ。」

「知っているわよ、そんな事!自分で勝ち取る宣言して、上手くいかないから相談してんのよ!年長者らしくアドバイスしなさいよ!」

「わたしが言える事は何も無いわね。あっ、ビール注文しよ。」

「アスカ。私、いつも相談に乗るって言っているよ?」

「いつも話してんじゃん、ヒカリとは。進展が無いのよ。」

「・・・ごめんね、アスカ。私、役に立てなくて。」

 

「こらぁ!ホモ!全然意味ねーじゃん、この女子会!責任取れや、コラ!」

「やれやれだ。何故この女子会に進展がないかというと、君が、自分が幸せになる為の条件を提示していないからだ。作中でも、エヴァのパイロットとして活躍する目標以外の事は、彼女達は何も知らない。

さぁ言おう。君はどうすれば幸せになれる?」

 

「・・・シンジとラブラブになりたい。」

「一緒に生活しているじゃない。シンジ君が寝ている時に襲えばいいのよ。」

「ミサト・・・。真面目に相談に乗れ・・・。」

 

「それは無理だね。葛城ミサトという女性は、放任主義だ。そして男性的精神の持ち主かつ場の空気に流されやすい。

だから、旧劇のギリギリまでシンジ君を放っておいた。

だから、『破』と『Q』の間で、あの変わり様。

彼女がシンジ君を守ったのは、異性としての愛を感じた瞬間だけ。そして、惣流アスカ。ミサトは、君にはほとんど関心が無い。」

 

「葛城さん!酷すぎです!あなたは、アスカ達の上司かつ保護者なんですよ!

・・・アスカ、ありがとう。あなたが、碇君を好きだと告白してくれて。

彼は気弱な所があるけれど、とても優しい人だよ。きっとアスカを支えてくれる。

私、何でもアシストするよ。」

「・・・へ?」

「君が、友人として大切にすべき、そして心を開くべき存在は、洞木ヒカリだ。

彼女は、恋愛対象である鈴原トウジとの話ばかりが注目されるが、博愛精神を持つ立派な少女だ。誰でも相談されれば親身に対応してくれる。君でも。シンジ君でも。レイでも。

『惣流・アスカ・ラングレーの心の支えは、洞木ヒカリ』。ハッピーエンドルートに入ったとしても人生だ。つまずく事も多々あるだろう。今後の人生でつまずいたら、まず彼女を頼る事。この事を覚えておいてくれると嬉しい。」

「え。いや、ヒカリとは既に友達だけど?でも今まで、こういう反応された事無かったよ?」

「それはね?君が、洞木ヒカリとの話で恋バナになった時、一度もシンジ君の話題を出していないからだ。君がいつも彼女に恋バナで話していた人物は、今回の27話でLAS(Love×2 Asuka Shinji)にする為に、意図的に隠された人物。LASの最大の壁である人物だからだよ?」

 

④加持リョウジと恋人になる。

「さて、女子会はお開き。今度は、LASが実現しない要因の2番目。人物としては最大の壁。加持リョウジについてだ。」

「・・・ちなみに、要因の1番目は。」

「君の性格。」

「テメェェェェェェェェ!!!!」

「はい、ATフィールド。残念ながら君では僕には勝てないんだよ?

では、続きだ。今回、エヴァ制作陣は意図的に加持リョウジを隠した。それは、『現実を生きる』大人達の汚いやり方の1つ『目的達成におけるデメリットはなるべく明るみに出さない』だ。その為、あの穏やかな優しい世界の駅のホームで、加持君とミサトを出した。・・・出しただけ。加持君を、アスカに接触させてはいけない。接触したら、生きていても死んでいても、LASの壁になるからね。

また、加持君とミサトを見ても、アスカが何の反応も示さなかった事により、『惣流アスカが加持リョウジを諦めて、シンジ君を選んだ』。と錯覚させる事も出来る。

汚いねぇ。実に汚い。

そして、シンジ君とミサトのカップリング『ミサシン』信者は、その可能性が激減した事を宣告された。可哀想と言うしか無い。」

「・・・本当にイラつくな。テメェも。エヴァ制作陣もよぉ。」

「ヒーロールートを選んだとしても、その先にある幸せを掴むと君は言った。ならば、パートナーを見定めるべきだ。

では、惣流アスカ、選んで貰おう。シンジ君か、加持君か。さぁどちらだい?」

「⑤逆ハーレムルートを選びます。」

「・・・。」

「・・・。」

「そうきたか・・・。」

「アタシを舐めすぎだよ。

アタシは、超エリートである惣流・アスカ・ラングレー。エヴァの操縦だけ教えられた訳無いじゃん。あらゆる戦い方や人心掌握術等も叩き込まれている。本来なら。

そう、本当なら、シンジみたいな精神的に不安定な小僧の籠絡なんて容易。あいつに首絞められる?あり得ないね。返り討ちにして殺している。

加持さんは、アタシの世界線では、ゼーレとゲンドウに縛られているから、まずゲンドウ暗殺。そして、ゼーレも逆ハック等して居場所特定して潰す。そうすれば時間をかけて、加持さんとの距離を近づけられる。子供扱い?ミサトやリツコもあの人から見れば同じ子供だよ。加持さんは、みんなの憧れの出来杉君お兄さんキャラなんだから。

使徒?ATフィールドの仕組みさえ分かれば、他に破壊する新兵器ぐらい色々作れるだろ。そもそもヤシマ作戦が矛盾。ATフィールド、エヴァじゃなくても破れるじゃん。ヤシマで使った一晩中の日本の電気量は、現在に換算すると10億〜15億kWh(キロワットアワー)。これは、1メガトンの核爆発1発程度に相当。核爆発で倒せる相手が無理ゲーとかw。

あぁ、初号機のS2機関が欲しいね。使徒の死体から研究して作り出す。アタシの世界線では使徒全員爆発や崩壊したわけじゃないから。出来ない?じゃあアタシが研究して作る。どっかの駄目です女じゃないんだよ、アタシは。

S2機関手に入れりゃエヴァ量産機にも負けない。あいつら切断しても復活するかなぁ?じゃあ細切れにする。それでも生きてる?ミサイルに括り付けて宇宙に飛ばす。時間制限が無けりゃ殺リ方はいくらでもある。

ていうか、使徒はコア破壊すりゃ死ぬ相手なんだから、ゼットンより劣る。あぁ、ゼットン、バリア破ればN2爆弾で死ぬか。アタシは、ゼットンにも負ける気がしない。

そう、アタシが縛られているのは、物語だけ。世界だけ。

アタシ、チートキャラなんだよ?」

「・・・キレちゃったかな?」

「あぁ、キレたねぇ。ホモの癖によぉ。色々見下しやがってよぉ。

後、このクソ世界にも腹が立つ。要はアタシが散々泣き叫んで、痛い目見て、廃人になって、裸見せて、人間じゃなくなって、プラグスーツビリビリにして、色々興奮しているんだろ?

ふざけんなって感じだよ。」

「惣流と式波が混ざっているけど・・・。」

「それを別人にしたのも、制作陣の都合。物語の都合。世界の都合。

アタシは、アタシなんだよ。

それと、式波がなんかアタシを導く様な感じしていたけど、あいつケンスケで妥協したんだよ?今まで全然関係無かっただろうがよ!アタシと相田ケンスケは!

余り物同士くっつけるやり方しやがって、アタシが納得しねぇんだよ!

オラ、ホモ。27話が気に入らなくて、アタシをハッピーエンドにするんじゃなかったのか?あ?やれよ。今すぐ。」

 

『偉いわ、アスカちゃん!よく頑張ったわね!アスカちゃんは天才!ママの誇り!本当にいい子ね・・・。アスカちゃんの好きな事していいのよ?

ママは、いつもアスカちゃんの事を見てますからね・・・。』

「・・・ひっ・・・!」

「これが、君の欠陥だらけの性格、その他君にとってのマイナス箇所全ての根本的原因になる要素だ。そして、この話の冒頭で、僕が言った君の致命的な弱点の最たるモノでもある。

27話で、君はこの過去に対して『不自然なほど』冷淡だった。惣流も、式波も。まるで『この過去を乗り越えず、無視する様に』。君ならこの過去を無視できない筈なのに。

はっきり言おう。これを乗り越えられなければ、君にハッピーエンドが訪れる事は永遠に無い。

27話の惣流・アスカ・ラングレーのハッピーエンドは、見せかけ、虚構だと断言する。

君も本気な様だから、僕も本気で行かせて貰うよ。

君のママ、惣流・キョウコ・ツェッペリンを乗り越える、たった〇つの冴えたやり方だ。」

 

 

2.惣流・キョウコ・ツェッペリンを乗り越える、たった〇つの冴えたやり方

「惣流・キョウコ・ツェッペリンは、ネルフの元になる組織のドイツ支部の科学者だった。

そして、エヴァ弐号機の事故により、魂の大部分を弐号機に吸収され、精神錯乱。

人形を君と思い込み生活、本当のアスカはほったらかし、夫とは離婚。

そして、君がエヴァパイロットに任命されたその日に首吊り自殺。君の心に深い傷を残した。

・・・だが、その事故さえなければ、ママは君を大切にしていただろうか?

僕は否だと思う。ママこと惣流・キョウコ・ツェッペリンは、毒親だ。

君を娘では無く、『自分の最高傑作』と認識していただろう。他の毒親が、自分の子をアクセサリーやファッションと見ている様に。

ママが精神錯乱する以前でも、君はママから飴と鞭の教育を受けていた。特に飴は、君のママへの依存を強制させた。君の強いのに脆い精神性は、ママの教育によるモノで、ママの精神錯乱、そして自殺で、その精神性は更に悪化した。

本来なら、年齢一桁時点で既に大人以上に頭が良く経験豊富な君ならば、ママの精神錯乱時点で、彼女を精神病院に送り、児童保護施設への手続をしていた筈だ。それは、君が本来持つ優しさで出来なかったのかもしれないが・・・。

・・・泣いているね、アスカ。すまないね。」

「・・・アタシ、どうすればいいの?・・・教えてよ・・・。」

「まず、彼女に登場して貰おう。式波・アスカ・ラングレーだ。」

「アスカ、泣かないで・・・。」

「これは、この書き手の考察だ。先に『惣流と式波は別人』と書いたが、恐らく違う。

惣流・アスカ・ラングレーが、ママの自殺のショックで自分も自殺した世界線。それを、綾波レイ方式でサルベージして作り出したのが式波・アスカ・ラングレーだ。だから綾波と類似した人では無い存在となっている。

シンエヴァで登場したオリジナルアスカと呼ばれる存在。これは、惣流でも式波のオリジナルでもない。式波がネルフ=碇ゲンドウに反逆した際に破滅させる抑制装置に過ぎない。でなければ、式波の邪魔はしない。

だが、その考察は、何ら解決方法には結びつかない。解決方法。やり方を提示しよう。」

 

①ママの記憶を完全に消去する。

「このエヴァ世界のテクノロジーは、視聴者のいる現実より遙かに優れていると前に書いたが、そうすると記憶消去技術もある筈だ。よって、それを使う。

どうする?2人のアスカ。」

「・・・出来ないよ・・・。ママの記憶を消すなんて出来ない・・・。」

「アタシも無理。ママがいなければ、アタシはいなかった。・・・出来ない。」

「そうか・・・。」

 

②ママの自殺を止める。

「もうこれは、リアリティもへったくれも無い強引なやり方だ。君達2人にママの自殺する直前までタイムトラベルして貰って、ママの自殺を止める。

何故、この瞬間かというと、痴呆や錯乱状態の人間は、死の間際に正常な思考に限りなく近づく可能性が高いから。それでも、ママは正常ではない。恐らく君達を傷つける事を言うだろうし、君達の心の傷は更に深まる恐れがある。

君達の決断に委ねよう。」

「・・・やるわよ。そうしないと、アタシは前に進めない。それに、ママを助けたい。」

「アタシも。アタシの過去の記憶はあやふやで。でも、ママを助けなきゃいけないと思うから。」

「わかった。君達を、その瞬間に送ろう。もう、おやすみ等は言わない。

頑張ってくれ、2人のアスカ。」

 

ここからは、僕、渚カヲルがナレーションをしつつ状況を説明する。

 

ここは、アスカの実家。ママこと惣流・キョウコ・ツェッペリンは、首をくくる為、踏み台に昇ろうとしている。アスカだと思い込んでいる人形を抱いて。

ママの見た目はボロボロ。髪はボサボサで、一部分は抜け落ちている。目にはクマが出来、頬もこけ、枯れ木の様に痩せている。精神が壊れた人間は、肉体にも影響が出る典型だ。自殺しなくても、このままだと長くは生きられないだろう。

「「ママ、止めて!」」

2人のアスカが現れて、ラグビーのタックルの様にママを抱きかかえて倒し、自分の身体をクッションにしてママの落下ダメージを防いだ。

「誰・・・。あなた達、誰なの!」

「「アタシ達は、アスカよ!未来から来たの!」」

「・・・嘘よ。アスカはここにいる。私は、アスカと共に天国へ逝くの。そうしなければ、私もアスカも苦しいまま。邪魔しないでよ!この悪魔共!消えろ!消えろ!」

ママは足をバタバタさせて抵抗した。枯れ木の様な足だ。当たっても痛いだけで、ダメージは少ない。・・・だが、悪魔呼ばわりされて、自分達をアスカと認識してくれなくて、アスカ達は涙を浮かべている。当然だ。

やはり、このやり方は危険だ。速やかに彼女達を送った事を、無かった事にして・・・。

 

誰かが、ママの両脚を優しく押さえた。

大人の碇シンジ君だった。

・・・僕は、彼をタイムスリップさせていない。彼は、シンエヴァのラストで全てのエヴァを破壊した事により、僕や真希波マリと同じく超越者となった。ヒトでも使徒でも無い存在に。

「すみません、アスカのお母さん。僕もあなたを助けたい。

そして・・・、アスカをこれ以上傷つけるなら、あなたを許さない。」

「ひっ!」

ママは怯えた。こういう自殺寸前の人間を説得する冴えたやり方なんて存在しない。無理矢理拘束する。それが一番の手段とされている。でも、それは何の解決にもならない。だからシンジ君は、それをしない。

「・・・なんで邪魔するの・・・。こんなに、こんなに苦しいのに・・・。

あなた達に分かるの?自分が自分でなくなっていく苦しさが!

私は、あの化物に心を吸われて、それ以降どんどん自分がなくなっていった・・・。

生きているだけで苦しいのよ・・・。死なせてよ・・・。」

 

ママの錯乱描写は、原作含め公式では詳細不明だ。明確に描くと放送禁止、出版も難しくなるから描けない。

間違いなく凄まじくおぞましいモノだろう。肉親ならば、幼少の子に限らず、大人でも直面して耐えられるモノでは無い。

ここでのママの描写は、限りなくマイルドに書いている。これは、この書き手の逃げだ。

ママの錯乱と自殺を見て、ほぼ確実にアスカはトラウマどころか連鎖的に精神崩壊した筈だ。よって『アスカは、かなりの洗脳処置を幾度となく施された可能性が高い』。

・・・正直、重度の精神錯乱者に対する冴えたやり方は、

③『ママを脳改造し、更に洗脳を施す』事だ。これがベストだ。

脳改造。洗脳。いずれも非人道的と忌避する人が多いだろう。だが、人命の為には人道を軽視すべきだ。よってこれを、最終手段として記す。

・・・何より、この方法では、アスカは救われないから。

 

話に戻ろう。

 

「・・・辛いですよね、アスカのお母さん。」

ママを後ろから優しく抱きしめた人がいた。それは死なない様に拘束する意味も持つ。

大人になった洞木ヒカリだった。

「私の夫は医者で、私も手伝いをしているから知っています。

死が近づくと、自分が崩壊していきます。自分が自分でなくなる恐怖を訴える患者さんを沢山見てきました。

自分が消失していく夢を『新たなるスタート』と言う夢占いがあります。

・・・嘘ですよ。消失の先に未来も夢もありません。

だから生きてください。そうしたら、消える感覚は無くなるかもしれない。苦しさも無くなるかもしれない。生まれ変わる事が出来るかもしれない。

死んだら生まれ変われないんですよ?生きているから生まれ変われるんです。」

 

・・・しばらくして、ママは少し落ち着いたようだ。今度は泣き始めた。

「でも・・・。私、どうしたら・・・。もう私を愛してくれる人はいない。いなくなった夫はもちろん、アスカも愛してくれなくなる。自殺の道連れなんてしたんだから・・・。」

「あなたが愛されているか。それを判断するのは、あなたじゃない。アスカよ。」

ママの隣に、髪が長い大人の綾波レイが体育座りで居た。

「私には親はいない。だから親を愛する感覚は分からない。

だけど、そんな私でも、子供が出来た。

私は、子供に愛されているのか、夫に愛されているのか、分からなくなる時がある。

でもね?時々、息子は『お母さんが好き』って言うの。

夫は、何を考えているか分からない人だけど、『君を愛している』って言うの。稀に。

その時に、私は満たされた気分になる。

あなたが抱えている『アスカ』は、常にあなたを愛しているって言い続けているんでしょうね。

・・・それはアスカじゃない証拠。毎日24時間愛していると言い続けている人間はいない。それは怪物。怪物を愛するのは止めなさい。偽りの愛を過食して、あなたは自分が空腹なのに気が付かずに、勝手に飢えている。ちゃんと耳を傾けなさい。

あなたを本当に『愛している』と言ってくれる娘の言葉を。」

・・・そう言えば、その世界線の夫は僕だったね。ごめんよ、何を考えているか分からない男で。

 

・・・しばらくして、ママは泣き止んだ。今度は何も言わなくなった。何も言えないんだ。どうすれば良いのか分からないので。

「とりあえず、床じゃなくて、ここに座りなさい。アスカのママ。」

加持君の子供と3人で暮らしている世界線の葛城ミサトだ。

車椅子を用意して、ママを担いで強引に座らせた。

「わたしは何も言わない。わたしは厳しい事しか言えないから。

わたしも母親失格よ。碌な事を子供に対してしていない。何も子供に対して親らしい事をしていない。でも、息子は立派に育った。わたしは幸運ね。

あなたも幸運よ。娘さんは立派に育った。あなたは碌な事していなくても。

わたしは息子の愛はいらない。愛される資格は無いから。

あなたは、娘の、アスカの愛が欲しいのでしょう?

なら、謝りなさい。アスカに対して。そして、その後のアスカの判断を受け入れなさい。

・・・やっぱりわたしは厳しい事しか言えない。だから、アスカ。後は、あなたに任せるわ。」

葛城ミサトは、ママから離れた。ヤマアラシが相手を傷つけない様にする為に。

 

2人のアスカが、ママの両肩にそれぞれ触れた。

「・・・ママ。アタシ達が、アスカに見えなくても、アスカと認めなくても、アタシはママをずっと愛しているよ。」

「私達は、ママの愛の見返りを求めない。2人で話し合ってそう決めたんだ。

でもね?ママには、いつか未来を見て欲しいんだ。人形は過去だよ?変わらないんだから。

もし、ママが未来を見てくれたら、私達の愛が届いたんだって、とても嬉しくなるから。」

・・・ママはやはり何も言えなかった。どんな顔をすればいいのか分からなかった。

 

「ママ!アタシ、エヴァのパイロットになったよ!」

この時間軸の幼いアスカが帰ってきた。

「・・・誰よ、アンタ達。ママをいじめる気?許さないよ!」

「・・・違うのよ、アスカ・・・。この人達は、天使。

私を、残酷な現実に引き戻した、残酷な天使。でも、おかけで、あなたが分かる。

・・・おかえりなさい、アスカ・・・。」

「ママ・・・。アタシの事が分かるの・・・?」

「ええ・・・。」

 

幼いアスカは、車椅子のママにしがみついて、泣いた。子供らしく。

 

 

その後、シンジ君達は、ママを精神病院に入院させた。

そう。ママは、正常じゃない。一生治らない。

でも、幼いアスカがいつでも面会が出来る様に取り計らった。

長い診断の結果、自虐傾向も加虐傾向も無いので、それは認められた。

幼いアスカは、学校とネルフになった組織とママの病院を行き来する毎日を送る。

それを見届けて、シンジ君達、2人のアスカは元の世界線に帰っていった。

 

2人のアスカの世界線には、それぞれ変化があった。

・・・車椅子のママがいた。穏やかな微笑みを浮かべて。その傍らには人形は無く、自分をアスカと認識してくれて。

2人のアスカは、車椅子のママにしがみついて、泣いた。子供らしく。

 

 

こうする事で、惣流・キョウコ・ツェッペリン生存ルートは出来る。のだが・・・、

これは、フィクションだ。

重度の精神錯乱者に説得なんて『ほとんど』意味が無い。

だが・・・。効果が無いとも言い切れない。

『現実を生きろ』という突き放された言葉をエヴァのみならず多くの作品から放たれて、陰鬱な気分になった視聴者に覚えていて欲しい事がある。『この世に、現実に、「絶対」は無い。自分が幸せになる方向に進めるルートがきっとある』と言う事を。

 

 

「アスカ・・・。一緒に行こう!」

穏やかな優しい世界の駅のホームで、惣流・アスカ・ラングレーは、碇シンジ君に手を差し出された。その手を握るか・・・。

 

どうかは、これを読んでくれた方に委ねよう。

しかし、もうアスカは、LASなルートを選んでも、みんなを守る為に戦い現実の自分の力で幸せになるルートを選んでも、必ず幸せになるだろう。

何故ならママが変わったのだから、アスカも変わる。

あの、威張り屋で、ツンデレで、自己主張の激しいアスカの性格は変わらないだろう。

それは、彼女の生まれた時からの性格だ。変えようが無い。

だが、ママと暮らす事で、アスカの中に『慈しみ(mercy)』が生まれた。

ママの介護という苦労を重ねる事で、アスカの中に『不屈(fortitude)』が生まれた。

その2つは、アスカの精神的弱点を凌駕する。それは、ヒーロールートで言うと、当初の不安定な精神のシンジ君や、精神面が機械の様なレイや、その他の人々の心も変えていくだろう。LASなルートでも同様に。

 

 

これで、僕やこの書き手は、今回の27話に対して、もう何も言わないよ。勝手に脳内で補完したから。自己満足で。

そして、発表されたエヴァンゲリオンの新作。どうなるんだろうねぇ。

今回脚本に抜擢された人の過去作を見た。僕やチルドレン達エヴァの機体が、東京タワーやスカイツリーに串刺しにされるのは勘弁願いたいね。

・・・あぁ。27話で、もう一つ変えたい所があった。

最後、Wアスカは『Komm, süsser Tod ~甘き死よ、来たれ~』を歌おうとした。

その歌は、彼女達に相応しくないよ。死と終わりを描いた曲なのだから。

かといって、惣流・アスカ・ラングレーが登場しない新劇の曲も使いたくない。

よって、『魂のルフラン』にする。

この曲も終わりを連想する曲だが、下記の歌詞の部分は、絶望の底にいても這い上がる、今の惣流・アスカ・ラングレーに相応しいと思わないかい?

と、言う事で、僕はこの歌を口ずさみながら帰るとするよ。

 

 

祈る様に瞼閉じた時に、世界は只、闇の底へ消える。

それでも鼓動は、また動き出す。限りある永遠を探して。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。