杖くんと七歳の魔法使い ~深淵から帰還した少年は、今日もみんなの笑顔を守る~   作:redhot

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杖くんと魔法の教師たち

自衛隊基地の特別訓練場は、雪の降る外の静けさと対照的に、魔力の淡い光が満ちていた。

トオルは、九歳の小さな体で中央に立ち、杖くんを抱きしめたまま、静かに目を閉じていた。

無限の図書館で得た知識を基に、人類への魔法の教師役として、新たな存在を召喚しようとしていた。

「みんな……今、人類は本当に大変な状況だよ。

僕一人じゃ、教えられることに限りがある。

だから……お願い。

人類に魔法を教えてくれる先生になってほしい」

トオルは、優しい声で願いを込め、手をゆっくりと広げた。

魔力が輝き、複数の召喚陣が床に浮かび上がる。

最初に現れたのは、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-から、勇者アバン=デ=ジニュアール3世と大魔道士マトリフだった。

アバンは、銀色の髪をなびかせ、明るく爽やかな笑顔で周囲を見回した。

「ははっ! ここが召喚された場所か! なかなか立派な施設だな、少年!」

マトリフは、白い髭を撫でながら、厳しい目つきでトオルを観察した。

「ふむ……この少年の魔力は尋常ではないな。

わしを呼んだ理由は、魔法の教師か。 まあ、引き受けよう」

続いて、ハリー・ポッターシリーズからアルバス・ダンブルドアが現れた。

半月メガネの奥の優しい青い瞳が、トオルを穏やかに見つめる。

「ふむ……これは興味深い状況だね。

君がトオル君か。 人類の危機を救うために、私を呼んでくれたのかい?

喜んで協力しよう」

FGOから、キャスター陣が次々と召喚された。

諸葛孔明〔ロード・エルメロイⅡ世〕は、厳格な表情で眼鏡を直し、

「はあ……また面倒な召喚か。 しかし、この少年の魔力は本物だ。

教師役として、きちんと指導してやる」

司馬懿〔ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ〕は、傲慢に腕を組み、

「ふん、こんな子供が主か。 まあ、魔力だけは認めてやるわ。

私の知恵を、存分に貸してあげる」

エレナ・ブラヴァツキーは、目を輝かせて周囲を飛び回り、

「わあ! なんて素晴らしい魔力! 神秘の匂いがプンプンするわ!

私、魔法の教師なんて最高にワクワクするわよー!」

レオナルド・ダ・ヴィンチは、好奇心いっぱいの笑顔でトオルを眺め、

「ほう、君がトオル君か。 天才の私が教師役とは、面白い配役だね!

人類の未来のために、存分に知恵を貸そう」

召喚された面々が揃った瞬間、トオルは深く頭を下げた。

「みんな……ありがとうございます。

人類は今、ダンジョンという大きな脅威にさらされています。

僕一人じゃ、教えられることに限りがあるんです。

みんなの魔法の知識と、僕の魔法を……人類に教えてほしい。

お願いします」

アバンが、明るく笑ってトオルの肩を叩いた。

「もちろんだ! 勇者として、魔法の道を教えてやるよ!」

マトリフが、髭を撫でながら頷いた。

「ふむ……この少年の純粋な願い、悪くない。

わしも、魔導の極みを伝授してやろう」

ダンブルドアが、優しく目を細めた。

「君の心は、とても美しい。

私も、魔法の素晴らしさを、人々に伝えよう」

ロード・エルメロイⅡ世が、ため息をつきながらも、

「はあ……仕方ない。 この魔力の持ち主のためなら、教えてやる」

ライネスが、鼻を鳴らしながら、

「ふん、特別よ。 私の知恵を授けてあげるわ」

エレナが、興奮気味に手を振った。

「もちろん! 神秘のすべてを教えてあげるわ!」

ダ・ヴィンチが、楽しげに笑った。

「天才の私が教師とは、運命的だね! 全力で協力するよ!」

トオルは、みんなの言葉に、胸がいっぱいになった。

九歳の瞳を輝かせながら、

「ありがとう……みんな。

一緒に、人類を助けましょう」

杖くんが、トオルの耳元で優しく囁いた。

『トオルちゃん……あなたは本当に、優しすぎるわ。

勇者や大魔道士、賢者や天才たちを教師として呼ぶなんて……

人類の未来が、少し明るくなったわね』

基地の外では、雪が静かに降り積もり始めていた。

ガンダムとザクは白く染まり、犬型ゴーレムたちが静かに見守る中、

トオルは、今日もまた、みんなの笑顔を守るために、静かに歩み続けていた。

人類史上最大の魔法使いは、九歳の心で、新たな教師たちと未来への希望を胸に、

ただ、世界を優しく照らし続けていた。

霧の港町は、少年の光と、雪の白さに包まれながら、輝き続けていた。

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