救ってやるよ、貸しはコインで返して貰う。

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異世界転生なんてクソくらえ

 

 

 これは、自分第一主義の俺が誰かを救うことを強制される。

 そんな話。

 

 

 

 ある日、事故が起こった。

 とある高校の1年生。

 その一クラス全員を乗せたバスが崖から転落したのだ。

 

 生徒は全員死亡。

 この世に、彼らの笑顔も涙も見ることができる人間は誰も居なくなった。

 

 しかし、何の因果か彼等の人生はそれで終わりにはならなかった。

 

 彼等の意識と肉体は街の中にあった。

 箒やボードやバイクに乗った魔法使いが、空を滑空する。

 至る場所で魔法陣が展開され、それに伴った術が起動する。

 

 家を建てるなら土の術式。

 お湯を作るなら火の術式。

 

 飲食店では水の術式が多様され、機械を動かすのは天然ガスでも石油でもない、魔石と呼ばれる魔力の籠った石。

 

 そんな世界に三十人が、唐突に現れた。

 誰に呼び出されたわけでもなく。

 なにかを願われるわけでもなく。

 

 まるで、自然の摂理の一部であるように。

 物理現象の一端であるように。

 その場所に突如として出現した。

 

 困惑はあった。

 最初の数日は、皆固まって行動した。

 手探りながら街の様子を伺った。

 幸いなことに言語を理解し話すことができた。

 

 世界のことを知るのに、それほどの時間は必要なかった。

 

 神話と迷宮の幻想世界(ファンタジー)

 ここは、そんな世界だった。

 

 この世界では誰もが神を信奉する。

 それは元いた世界でいう神とは似て非なる存在だ。

 この世界の神は人へ多く干渉する。

 

 その一端が魔法、スキル、術式と呼ばれる力の覚醒だ。

 

 例えば出席番号1番のクラスメイトは、『火の神』を信奉することを決めた。

 彼は掌から火を放射し、球状に固めた炎を射出して爆発させる。

 

 例えば、保険委員だった女の子は『治癒の神』を信奉している。

 彼女は触れるだけで自他の傷を癒し、病を治す。

 

 そして、異世界から来た人間はどうしてかこの世界の人間よりも多くの加護を最初から引き出せる。

 

 つまり、才能がある。

 

 ――俺もこの力の使い方さえ分かれば強くなれる。

 

 そう思っていた。

 

 

 

 ――そして、2年が経過した。

 

 

 

「おい、粗方済んだ。

 残りは頼む」

 

「了解です」

 

 俺は今、穴を掘っている。

 

 横95cm。

 縦2m30cm。

 深さ1m80cm。

 

 そんな穴を掘る。

 そしてその穴にはある物が入れられて、また埋められる。

 それを入れるためだけに、俺は穴を掘っている。

 

 シャベルを持って、穴を掘る。

 とはいえ、先ほど俺に声をかけた人間が大まかな穴は掘ってくれている。

 俺はそれを規定の寸法に合わせるのが仕事だ。

 

「なんで、こんなことになったんだろうな」

 

 箒に乗った魔女が青空を滑空する様子をぼーっと見ながら、俺は呟いた。

 

「5分休んで次行くぞ」

 

 褐色の肌を持つ女性がそう言った。

 肌の露出度が高いのは、日照りの暑さに耐えられるように。

 そして、長袖を着ると動きにくいからだろう。

 何せ、彼女には片腕が無い。

 

 ここにはそういう訳アリが集まってくる。

 例えば、異世界からやって来た人脈も戸籍すらない、スキルも使えない能無し。

 例えば、仕事の最中に腕を千切られ、復帰が不可能になった元冒険者。

 

 そんな人間にもこの街には仕事がある。

 

 国内最大の迷宮都市ハウルド。

 古代の遺跡、大迷宮を中心に作られたこの街は崖の上に存在する。

 そして、俺たちが作業するのはその崖に一番近い区域。

 

 穴を掘って、最後にその上座に十字架をさせば一件落着。

 

 そう。この街では、墓穴は幾らあっても足りないのだ。

 

 最初は、なんで俺がこんな事をしなきゃいけないのかと怒りを持っていた。

 理不尽で、不条理で、どうしようもない。

 それに、他のクラスメイト連中は異能を使って冒険者として活躍している。

 

 なのに、俺は……

 

「終わったぞ。

 後は頼む」

 

 褐色の女性がそう言う。

 俺より結構年上の、多分30手前の女性。

 名前はレイラ。

 

 彼女は獣の神を信仰する冒険者だった。

 しかし、迷宮探索の途中で大怪我を負い引退。

 それ以降はこの墓地で働いている。

 

 彼女は力が強い。

 獣の神は、身体能力を向上させるスキルを渡すらしい。

 だが、片腕の彼女の仕事は精密性に欠ける。

 

 という訳で、俺は彼女と協力することにした。

 それが3カ月程前の事だ。

 

 力はあっても、不器用な彼女。

 力は一般高校生、器用さも一般高校生な俺。

 合わせると、双方の仕事量は倍以上になった。

 

 この墓地での仕事は出来高払い。

 多くの墓地を作ればそれだけ賃金が増える。

 協力は彼女にとっても俺にとっても利の有る話だった。

 

「お前、なんで冒険者にならない?」

 

「なんです急に」

 

 穴を掘ってもらって俺が整えている最中。

 穴の上から彼女が声をかけて来た。

 

 俺を引き上げる時くらいしか目を合わせない仕事仲間。

 こうやって、話題を振られるのは始めてのことだった。

 

「お前は五体満足だ。それに若い。

 目が見えないわけでも、耳が聞こえないわけでも無い。

 この街に来る奴は大抵冒険者志望で、この街で生まれた奴は大体冒険者に憧れる」

 

 そりゃそうだろうな。

 冒険者は金払いが最高だ。

 

 危険のほぼ無い末端の末端でも、第一階層に出て来る雑魚を狩るだけで家を持てる程度の額が貰える。

 

 迷宮ランキングの上に乗るような奴らは、それこそ豪邸を立てて住んでる。

 

 でも俺には、第一階層でも危険なんだ。

 俺は、彼女の様に力強いわけでもない。

 魔法が使えるわけでもない。

 普通の高校3年生だ。

 

 穴掘りで多少鍛えられたかもしれないが、それは俺の世界の基準での話。

 

「技能樹を引き出せないんですよ」

 

「天使はどうした?」

 

「ロクなこと言わないんですよ。俺の天使は。

 能力の使い方すら教えてくれない」

 

「そんな天使は聞いたことが無いな」

 

「一般的なら解決策の一つくらいあったんでしょうけどね」

 

 俺は『幸運の神』を選択し、信奉した。

 楽をしたかったからだ。

 でも、その幸運の神の能力は不明瞭。

 

 効果が発動している素振りも無し、かと言ってどうやったら発動できるかもわからない。

 

 まさか、現状が幸運だなんてそんなことは無いだろう。

 墓一つに対して銅貨三枚。

 これは、パン一つの値段に相当する。

 

 最初の頃は、穴なんて掘った事無くて親方に怒鳴られた。

 サイズが違うとか、土の固まり具合が変だとか。

 

 それで何回もやり直しさせられて、初日は銅貨六枚しか貰えなかった。

 

 今だって、一日に作れる墓穴の数は三〇個程度だ。

 銅貨にして九〇枚。折版して四五枚。

 月給一三五〇枚。休みは無しだ。生きていけなくなる。

 

 食費が月三〇〇枚程度。

 寝床の場所代が二五〇枚。

 最初の頃の借金返済に三五〇枚。

 便所、飲み水、身体を拭くための水に、百枚。

 その他、シャベルとか仕事に必要な物のメンテ、購入に三五〇枚。

 

 屋根付きの家にすら住めない。

 

 神様がいる世界だ。

 だから、バチでも当たったのか。

 俺だけ良ければそれでいい。

 俺が最大の利益を得られる選択をしてきた。

 その罰なんだろうか。

 

 ふざけんな。

 俺が俺のために人生を使ってなにが悪い。

 

「私は冒険者を引退したんだ」

 

 知ってる。

 見ればわかる。

 

「でも私は運が良い方だ。

 仲間は皆死んだのに、私は死んでない」

 

 白い長髪を揺らして彼女は俺に手を差し伸べる。

 眩しい日光が彼女の頭に隠れて、俺を日陰が包む。

 

 逆光だからだろうか。

 その時の彼女の表情は、凄く暗い物に視えた。

 

「片手だから、背中が拭き難いんだ。

 それに、腕が痒い時に歯が届かない場所は掻けない。

 髪も切りたいのに上手く切れない。

 前髪とか、おしゃれにしたいのにな、ぱっつんにしかならないんだ」

 

 ゴワついた髪質に見えるが、確かに前髪はやけにパッツンだと思っていた。

 そりゃ、こんなとこで働いてるのだから床屋に行く金もないか。

 

「今日はちょっと、休憩しますか」

 

「どうしてだ?」

 

「背中、拭きますよ。

 それに腕も掻きます」

 

 これも俺のためだ。

 彼女の機嫌を損ねたら。

 仲違いしたら。

 結局俺の収入が減る。

 

 それに、背中を拭くってことは女体に触れるってことだ。

 彼女は普通に発育が良いし、なんかエロいし。

 そういうことにこの2年縁はまったくない。

 

 そりゃそうだ。

 

 屋根付きの家すらない俺に構う女なんているわけがない。

 

 これはそういう下心だ。

 だから、俺のためだ。

 

「お前、思ったより良い奴なんだな」

 

 青空の下、自分の胸を隠すように抱いてレイラは言う。

 俺は彼女の背中を湿ったタオルで拭きながら聞き流した。

 

「性格悪そうな顔してたから、私を襲おうとしてんのかと思ってたよ」

 

 性格悪そう。

 事実だな。

 

 襲う度胸も力も無いだけだ。

 そんなのがあるなら冒険者をやってるか、とっくに死んでいる。

 

「なぁ、私な、旦那がいたんだ。

 ヒョロイ魔術師の男でさ、お前みたいに黒髪だった。

 でも、死んだんだ。私を庇って。

 馬鹿だよな。庇うのは前衛の私の仕事だってのに」

 

 この世界ではそんな話はよくある話だ。

 こんな場所に務めているから、誰かが死んだ話は嫌でも耳に入る。

 

 そいつがどんなに良い奴で、そいつがどれだけ慕われていて、どれだけ死んで欲しくなかったのか、墓の前で喋っているのをよく聞く。

 

 レイラだからって、感動もなにもない。

 他の誰とも同じだ。

 旦那が死んだ奴なんて、珍しくもない。

 

「断ってたんだ」

 

 一人でに、彼女は言う。

 

 震えが背中から伝わった。

 

「でもさ、こんな仕事続けても最後は物乞いしか道はねぇだろ?

 褐色で白い髪で、耐久力の高い女ってのは、希少価値が高いんだと」

 

 振り返って、彼女は笑う。

 無理をしているのは、どう見ても明らかだった。

 

「もしお前の力がなにかわかって金持ちにでもなったらよ、私の働く所に来いよ。

 多分、その時には仕事にも慣れてるだろうからしっかり相手してやる」

 

 そう言って、レイラは俺の唇に自分の唇を付ける。

 

「こう見えてもセカンドキスだぜ?

 ……けど奴隷になって娼館で働かされるようになったら、好きでもない奴とこんなことしねぇと行けねぇのかな……?」

 

 目尻に涙を溜めて、レイラは言った。

 

 次の日、彼女が穴掘りの仕事にやって来ることは無かった。

 

 

 どうでもいい。

 だって、俺のことじゃない。

 俺が不幸なわけでも不運なわけでもない。

 俺の生活も人生もなにも変化はない。

 あるとすれば、多少日給が減った程度。

 それも元に戻っただけだ。

 

 なのに、なんでこんな無駄な水分を消費してるんだろうな。

 視界が滲む。

 

「あ、でも……折角背中拭いてやったのに、これじゃあ俺だけ損じゃないか」

 

 キス一回で、俺の給料は幾ら減る?

 日給45枚程度だったのが、日給30枚程度まで減るだろう。

 月給換算で銅貨450枚の損失だ。

 キス一回で?

 

「ありえねぇ……ぼったくりすぎだろうが」

 

 とはいえ、俺に彼女の人生を決める権利などあるはずもない。

 騙されたと思うなら、その原因はすべて俺だ。

 

 なんとなく、その日は働く気にならなかった。

 甘い蜜を吸ってしまったからだろうか。

 

 一人でやっても効率的じゃない。

 そんな言い訳と共に、街をぶらつくことにした。

 

 とはいえ、遊ぶ金などあるはずもない。

 屋台から香る焼き鳥の匂いにムカついて、傍にいた天使に当たる。

 

「俺のスキルは何なんだよ?」

 

『ガチャです』

 

 俺の視界にだけ映る、白い羽の生えたゆるキャラみたいな二頭身の女天使。

 姿形は様々だが、信仰を持つ者なら全員にこの天使が一人ずつ付いている。

 

 この天使は、俺の補佐をしてくれるらしい。

 技能樹(スキル)の解説。迷宮に対するQ&A。その他諸々の補助。

 この世界の人間にとっては案内役のような物だ。

 

 しかし、俺の天使様はハッキリ言って役立たずである。

 

「そのガチャの発動条件は?」

 

神貨(しんか)を使用することです』

 

「神貨って何だよ」

 

『神の貨幣です』

 

「どうやったら手に入る」

 

『回答可能な権限レベルが足りていません』

 

「ガチャはどういう能力だ」

 

『発動に伴って情報が解禁されます』

 

「どうやったら発動するんだって」

 

『神貨を使用して下さい』

 

 ポンコツにも程がある。

 俺の世界の人工知能でももっと役立つ解答をするだろう。

 

 幸運の神テラス。

 こいつが、この世界でも不人気でマイナーな神だと知ったのは、契約を終えた後だった。

 

 天使と喋ると余計にイライラする。

 生活水準が心の余裕に比例するって本当なんだな。

 この世界に来る前はこんな性格じゃ無かった気がする。

 

 そうこう歩いていると、迷宮街にまでやって来ていた。

 

 ここは冒険者御用達の街道であり、探索に役立つ道具の販売や、迷宮で手に入った品の売却など、冒険者用のサービスが密集している区域である。

 

 そして、その街道の先にはこの街を代表する迷宮が存在する。

 

 巨大な塔型の迷宮【アトラス】。

 人類様は様々な方法でより高階層を目指した。

 基本は塔内部の階段を上に進んでいく方法。

 次に外側を飛行して昇る方法。

 最後に、塔自体を倒壊させる方法。

 

 しかし、最初の物以外は全て失敗している。

 塔は宇宙まで続いていた。

 塔は破壊されても自動修復される。

 しかも、柱全てを一斉に破壊しても倒壊しないのだ。

 

 塔自体を空間に固定し、物理現象を無効化する術式が刻まれているのではないか、なんて言われている。

 

「来るのは二年振りだな」

 

 俺はここにほとんど来ない。

 来たくない理由が二つあるからだ。

 

 一つは迷宮ランキング。

 この迷宮には、侵入者の名を掲示するシステムが存在する。

 その侵入者は到達階層によってランク分けされる。

 

 そして、燦然と輝く第一位には『東雲白亜(しののめはくあ)』の名がある。

 クラスメイトの女子生徒だ。この世界に来る前からスポーツや芸術のいろんな賞を持っていた天才だ。

 

 対して最下位、第一階層到達者には見学の幼児に並んで『厚樹虎継(あつきとらつぐ)』……俺の名前が存在する。

 

 誰でも、それこそ子供ですら第一階層突破は可能。

 そんな迷宮で、俺は第一階層すら突破できなかった。

 

 理由は単純。

 スキルが使えなかったからだ。

 それでも少しは頑張った。

 借金して、武器と防具を買って、それで挑戦した。

 

 でも、普通の高校生の限界ってヤツだ。

 

 第一階層で殺意を持った敵と相対して、俺は腰を抜かした。

 自分に、なにか特別な力があればそうは成らなかったのかもしれない。

 

 でも、俺にそんな物は無く。

 名は不動、常にそこに刻まれることとなった。

 

 日本名はこの世界では特殊らしく目立つ。

 そして、二年もそれが維持されていたら冒険者の話のタネにくらいはなる物だ。

 

 それが一つ目の来たくない理由。

 もう一つは……

 

「あれ、虎継じゃん」

 

 俺以外のクラスメイト29人は、すべからず冒険者をやっている。

 当然に、この場所で彼らと鉢合わせする確率は高い。

 

「直政……」

 

 柊《ひいらぎ》直政《なおまさ》。

 俺が一番仲の良かったクラスメイトだった。

 

「その調子だと、あんまりいい生活はしてないみたいだな」

 

 ボロボロのワイシャツを見て、直政は俺にそう言う。

 決して、クラスメイトとの仲が悪いから会いたくなかったわけじゃない。

 

 ただ、今の俺と彼等の間には色々と差があり過ぎる。

 

「ちょっと、話さないか?」

 

 黙っている俺を見かねてか、直政は俺にそう言った。

 

「あぁ」

 

 短く返して、俺と直政は近くのベンチに腰掛ける。

 

「まだ、スキルは使えないみたいだな」

 

「そうだな」

 

「今はなにやってるんだ?」

 

「墓穴掘るバイト」

 

「そりゃ大変だ。心身共に気の遣う仕事なんだろう」

 

 最初の頃は墓に向かって謝ったり泣いたりする冒険者を見て悲痛な気持ちにもなっていた。

 でも、もう慣れた。

 今更そいつらを見ても何も感じない。

 

 クラスメイトが死ねばなにか感じるかもしれないが、幸いな事にチート持ちの奴らは誰も死んでいない。

 

 それは迷宮ランキングを見れば一目瞭然だった。

 死んだ人間はランキングから除名されるのだから。

 

「金、無いのか?」

 

 服はボロボロで髪もボサボサな俺の経済状況なんて、誰にでも察しがつくだろう。

 

「これ、使えよ」

 

 そう言って、直政は俺に黄金に輝く貨幣を差し出した。

 銅貨百枚で、銀貨一枚。

 銀貨百枚で、この金貨一枚となる。

 つまり、金貨一枚は銅貨で一万枚分。俺の十カ月分の給料に相当する額だ。

 

 それを、直政はまるで昼食奢ってやるよみたいな顔で手渡してくる。

 

 差だ。

 圧倒的な、絶望的で、どうしようもない、埋められない差。

 

「みんな心配してたぜ。

 白亜とか、他の奴らも。

 お前だけ冒険者じゃ無くて誰からも話を聞かないから」

 

 うるせぇよ。

 そりゃそうだろ。

 俺はお前等と違ってなんの特典も持って無いんだ。

 

 お前らチート持ち共は、そりゃ金貨なんて簡単に手渡せる儲けがあるんだろうが。

 

 それで余裕で。

 なんの不自由も無くて。

 楽しい生活送ってるんだろうが。

 

「向こうの世界じゃ虎継に色々と助けられたからな。

 これは、そのお礼だとでも思って気兼ねなく使ってくれ」

 

 なんで良い奴なんだよ。

 

 嘲笑えばいいじゃないか。

 侮蔑すればいいじゃないか。

 馬鹿にして、コケにして、無能だと罵ればいいじゃないか。

 

 お前らは卑怯だ。

 

 恨ませることすら、俺にさせちゃくれないんだから。

 

「俺はこの金貨をここに置いて行く。

 もしお前が受け取らなくても、俺の財布には戻ってこないし、どっかの幸運な奴が持っていくだろうな。

 俺からしたら、せめて知り合いに拾って欲しい物だがな」

 

 そんなことを言いながら、直政は金貨をベンチの上に置く。

 

「困ったことがあったら遠慮無く言えよ?」

 

 そう言って立ち上がり、俺に背を向けて迷宮の方へ歩き去って行った。

 それも、俺の表情を見て、心情を察してくれた優しさなのだろう。

 

「みっともねぇな……」

 

 金貨を握りしめて、俺は呟いた。

 

「テメェ、さっさと歩きやがれ!」

 

 そんな怒号と共に、ドサっと音が聞こえた。

 顔を上げ、その方向をなんとなく見る。

 

 褐色で、白い髪、片腕の三十手前の女。

 

 レイラだ……

 

 レイラが斧を担いだ大柄な男に背中を蹴られ、床を滑る。

 

 レイラの性格なら、そんなことをされれば殴り掛かっていくだろうと思った。

 しかし、俺の考えとは裏腹にレイラは無抵抗で男の言葉に従う。

 立ち上がり、先頭を歩いていく。

 その方向は迷宮だ。

 

 注目する部分があった。

 鎖の繋がった首輪がはめられている。

 そうか。

 レイラは奴隷に堕ちたのだ。

 

 でも、聞いていた話と大分違う。

 娼館で働くんじゃ無かったんだろうか。

 彼女は、彼女を蹴り飛ばした冒険者みたいな男と迷宮に向かっているようにしか見えない。

 

 片腕で、冒険者を引退したのに。

 何故、そんな彼女をダンジョンに連れて行く……

 

 あぁ、嫌な予感ってヤツだ。

 当たるんだ、こういう時の予感は。

 

 

 ◆

 

 

 

 馬鹿だ。

 俺は馬鹿だ。

 

 なんで、俺はなんでこんな場所に居る。

 

 ダンジョン第二階層。

 そこで俺は、剣を持って震えていた。

 

 手元には金貨が一枚あった。

 迷宮街では武器なんてごまんと売られている。

 その中の一本を買って。

 迷宮に入った。

 

 そして、彼等を追跡する事でここまで辿り着いた。

 戦闘回数は脅威のゼロだ。

 なにせ、前のモンスターはあいつ等がすべて倒してくれる。

 

 なんで、俺はこんな場所に来たのだろう。

 追いかけながら、少し考えた。

 ストンと納得できた答えが一つある。

 それは昨日レイラが言ったことと同じだ。

 

 墓穴を掘ってたって貯金なんてできもしない。

 健康状態も悪くて早死にするのも目に見えている。

 金がないから楽しみも無い。

 人生、この先に幸せが無い。

 

 だったら、死んだ方が幾分か得。

 それも、女を守って死ぬのなら少しは恰好も付くかもしれない。

 そんな思考に纏まった後は、余計なことは考えずに済んだ。

 

 レイラは俺の収入を減らしたのだから、俺の自殺の言い訳くらいにはなれ。

 

 そんな自分勝手な都合をレイラに押し付けるために、俺は彼等を追いかけている。

 

 第三階層。

 第四階層。

 第五階層。

 

 どんどん、彼等は奥へ進む。

 歴代最高到達階層が、確か一七九階層。

 それに比べれば、まだまだここは低レベルな階層だ。

 白亜だって、到達階層は確か一四〇くらいだった筈。

 

 でも、彼等は思ったより進んでいった。

 十階層を越えて、回廊を進んでいく。

 二〇。三〇。四〇。

 

 ここは既に五五階層。

 俺は、かなり慎重に彼等を追いかけた。

 離れすぎると迷宮に出現するモンスターに――ECWに襲われる。

 

 魔力集合性徘徊者(エーテル・クラスタ・ワーカー)――それは迷宮の機能によって発生した非生物の化物だ。

 

 その強さは階層を進むごとに強化されていく。

 第一階層すら碌に攻略できない俺に、五五層のECWをどうにかできるわけもない。

 

 ていうか、どこまで進む気なんだよ。

 

 迷宮に入ってから、既に三時間以上。

 最短ルートの地図を使って、最小限の戦闘でここまで彼らはやって来た。

 一体、目的はなんなんだ?

 

「ここだ」

 

 男たちの一人が、そう呟いた。

 斧を持った奴。

 恐らく彼らのリーダーだ。

 

 特別変わった雰囲気も無い。

 回廊の一部。

 ただ、男の一人が壁の一部を探るように触れていく。

 

 その一部分が、まるでボタンのように沈んだ。

 

 噂程度に聞いたことがある、未攻略階層にはボスエリアが存在すると。

 ガーディアンと呼ばれるボスECWは、その内部から出ることは無い。

 

 だが、ここは五五階層。

 攻略済みの階層で、しかもただの通路だ。

 そんな場所に階層守護者、エリアボスが出没する訳がない。

 

 でも、例えばあのスイッチが、そういうギミックのトラップだとしたら……?

 

 

「GAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

 

 

 咆哮が轟く。

 空気をビリビリと揺らす電気のような爆音が波打ち、俺の身体は震えあがる。

 

 それはドラゴンだった。

 

 全長は三メートルを軽く越え、鋭い牙を尖らせる。

 同じく鋭い爪を持って、地面を握り込み亀裂を生む。

 手は羽と一体化していて、大きく羽を広げると幅は五メートルに届くと視える。

 

 しかし、驚くべきはその形状ではない。

 材質だ。

 

 俺にはどう見ても、それが生命には思えなかった。

 そもそも、迷宮に出現するモンスターECWとは非生物。

 迷宮が魔力を凝縮して作り出した、言わばロボットだ。

 

 その創成理論に乗っ取れば、その竜は寧ろ自然とも呼べる存在なのかもしれない。

 どう見ても、その飛竜、ドラゴンの皮膚は金属でできていた。

 

 シルバーの金属に覆われ、牙や爪も色合いが違うだけで金属だ。

 瞳のレッドもよく見れば眼光と呼ぶよりも、発光しているように見える。

 

 アンドロイドワイバーン。

 そんな名称が頭に浮かんだ。

 

「なぁ、ホワイトラビット。

 視えるか? あれが俺たちの発見した隠しガーディアンだ。

 そしてガーディアンの奥にある宝箱も視えるだろう?

 俺たちはアレを取ってトンズラするからよ、お前時間稼ぎ頼むわ」

 

 斧を持った冒険者の男が、レイラの肩に手を置いて耳元でそう言った。

 

 ホワイトラビット、それがレイラを指した言葉であることは口ぶりからわかる。

 しかし、どうしてレイラにそんな綽名が付けられているのかがわからなかった。

 

「あぁ、そういうことか」

 

 でも、その疑問は一瞬で氷解した。

 

 彼女の全身を白い体毛が覆う。

 更に、足の筋肉量が増大し頭上に三つ目と四つ目の耳が立った。

 本当に、雪兎(ホワイトラビット)というのが相応しい姿だ。

 

 男の言う通りに、レイラは動き始める。

 壁、天上、柱、様々な物を足場にし高速軌道を開始した。

 

 それは、車より速いのではないかというような速度。

 彼女が俺の世界で陸上選手をやっていれば、男女総合で世界一位だっただろう。

 

 獣の神のスキル。

 獣化。ってとこか。

 

「流石元Aランク冒険者だ。

 よし、今の内に宝箱を開けるぞ!」

 

 そう言って、斧を持った男を筆頭に残り三人も宝箱に群がった。

 確かに、ドラゴンの出現と同時にその奥に俺が入れそうな程の大きさの宝箱と呼べる豪華な装飾の箱があるのが視えた。

 

 彼らの狙いはそれらしい。

 

 飛竜の視線はレイラを向いている。

 今なら、簡単に宝箱に到達できるし、中に在る物を回収することも可能だろう。

 

 だが、俺には分かる。

 相手はどう見ても機械だ。

 

 赤い瞳が発光を増す。

 

「GAGAGAGAAAA」

 

 尻尾が伸びた。

 尻尾が分裂した。

 

 宝箱に群がっていた冒険者四人からすれば、完璧な奇襲。

 完全な背後からの攻撃。

 

 そして、尻尾の伸縮速度はレイラの高速軌道と同等に見えた。

 

 そんな物、避けられるわけがない。

 

「あ――」

 

 それが、男の最期の言葉になった。

 尻尾の先は、巨大な針のように首へ突き刺さる。

 そのままねじり込み、首を断ち切った。

 

 同じように、少しのタイムラグと共に四本の尻尾が冒険者を襲う。

 

 これが迷宮。

 これが冒険者。

 これがこの街。

 

 迷宮での日間の平均死亡人数四十五名。

 金融の頂点でありながら、地獄の扉の手前でもある。

 それがこの迷宮都市だ。

 

 悲鳴を上げる暇すらなく。

 悲鳴を上げる余力すらない。

 

 死亡。

 

 その事実だけが、その場に残る。

 

「はっ」

 

 レイラが吐き捨てるように嗤った。

 

「馬鹿が。

 冒険者は安全第一だろうがよ」

 

 レイラの動きが止まる。

 まるで己の身を差し出すように、機械竜の前で手を広げた。

 

「殺せよ。

 未練は別にねぇ」

 

 レイラは狂人の如き笑みを浮かべ、そう言った。

 

 竜の口が大きく開く。

 機械の竜の口の中。

 それは唾液の一滴も無く、基板の集合体のような緑の装甲があった。

 

 キン!

 

 と、金属がぶつかる音がした。

 

「逃げて下さい。

 時間は俺が稼ぎます」

 

 持っていた剣を投げつけながら、俺はそう言った。

 

 ガクガクと足が震える。

 ビクビクと肩が震える。

 思考が回らない、呼吸が荒い。

 

 超怖い。

 

 絶対死んだ。

 なんでこんなことやっちまったんだろ。 

 

「トラツグ……なんであんたここにいる……」

 

 呼び方が「お前」から「あんた」に変わってるのが少し嬉しい。

 そんなどうでもいいことを考えながら、俺は彼女に振り返る。

 

「助けに来ましたよ。

 さ、俺のことは良いからさっさと逃げて下さい」

 

 片腕の無い女。

 スキルの使えない異世界人。

 

 どっちが助かるのが良いだろう。

 うん、前者だな。

 だって、彼女は腕が無くとも俺の世界の誰よりも速く走れる。

 俺には無い才能の、差のある人だ。

 

 それに俺は、きっと死に場所を探してここへやって来た。

 

「馬鹿、逃げるのはあんただ!

 なんでこんなとこに来てんだよ!?」

 

「そりゃあ」

 

 死にたいから、なんて言ったら逃げてくれなくなるだろうか。

 

「レイラさんが、好みだから」

 

「馬鹿かあんた」

 

 そんな無駄口を叩いていて思い出した。

 

「GAGAGAGAAAA」

 

 そういやここ、ダンジョンだったよ。

 

 竜が翼で俺を殴る。

 視えている。

 でも、身体が動かない。

 どうやって、どういう風に動かせばいいのかわからない。

 考えている時間は無いのに、考えてしまう。

 

 そんなことをやってる間にタイムオーバー。

 

「カハッ!」

 

 腹部が強く殴られる。

 そのまま俺の身体は宙を飛び、少し柔らかい壁に激突して床に転がった。

 

「あんた馬鹿だろ……」

 

 いや、俺が激突したのは壁では無かった。

 壁と俺の間にレイラがいた。

 獣化したレイラの体毛に包まれる。ふかふかだ。

 

 しかし俺の衝撃を吸収したせいだろうか、彼女は口から血反吐を吐く。

 内臓が傷ついているのかもしれない。

 

 俺の傍で彼女も転がる。

 どう見ても逃げられる雰囲気じゃない。

 

「なんでですか?

 レイラさん一人なら逃げられたでしょ」

 

「なんでってそりゃ……なんでかね?」

 

「なんですそれ」

 

「嬉しかったからだろ。

 お前に助けて貰って、それが嬉しくて、言いたくなった」

 

「なにをです?」

 

 なんだ……?

 

 俺の視界の端で天使が動いているのが視えた。

 その顔の先に、何かホログラムのウィンドウのような物を複数展開している。

 それを天使が高速でタイピングして操作していた。

 

「ありがとうに、決まってんだろ」

 

 幸福感に包まれる。

 多分このまま、俺も彼女も一緒に死ぬ。

 でも、ありがとうなんて最後に言われたのは二年以上前だ。

 

 昔はなんでもない、どうでもいい言葉だった。

 でも、今彼女の言った言葉はそれとはまったく違う種類の言葉。

 本気の言葉だった。

 

 その言葉が、俺の存在を認めてくれているようで。

 スキルも無く、無能で、冒険者にも成れず、金も無く。

 そんな俺でも、こんな美人に認めてもらえた。

 

 あぁ、死なせたくないな。

 なんとかなったりしないかな。

 

 物語なら、覚醒の時間はとっくに過ぎているだろうに。

 まだなのかよ。

 それとも、俺に主人公は似合わないか?

 

 

 

『いいえ』

 

 

 

 そう声が聞こえた。

 

 

『コイン生成――【獣の神貨】』

『ミッション一、ダンジョンへの侵入――クリア』

『ミッション二、コイン生成――クリア』

『権限レベル更新――レベル二』

『コインの生成条件を開示』

『ガチャの技能樹――第一術式【コイン生成】とは、神に感謝の代金としてコインを譲渡して頂くことです』

 

『貴方は獣の神の信徒を救ったことで、神からの恩赦を受けました。

 天使を介し、恩赦をコインとして徴収……完了しました』

 

 そんな声が響く。

 同時に、カランと俺の目の前の床に白い硬貨が転がった。

 

『第二術式【術式召喚】発動可能です』

『実行しますか?』

 

「あぁ……頼む」

 

 肺から可能な限り息を吐いて、俺はそう言った。

 

 現れたコインが即座に消失していく。

 白い粒子に分解されて天へ昇っていく。

 

『二年分の蓄積された不運の清算が可能です』

『貴方の今まで不運全てを奉納する事でSSR確定ガチャとなります』

『不運を清算しますか?』

 

 あぁ、良くわからんがやってくれ。

 

『イエス。

 マイマスター、これまで良く耐えてこられました。

 私は貴方のことを見て、知って、確信しております。

 私は幸運な天使であると』

 

 ガチャリ。

 

 そんな音が、心臓から、聞こえて来る。

 

『術式召喚対象・技能樹(スキル)獣化(ソウルビースト)】』

神話級(SSR)確定――術式召喚を実行』

『ガチャリ――第九九術式【神獣化・白虎】』

『一分間、この術式を自由に行使することができます』

 

 獣化か。

 どうやって使うのか知らねぇっての。

 

「レイラさん」

 

「レイラでいいよ」

 

「レイラ、獣化ってどうやって使うんだ?」

 

「なんだいその質問?」

 

「教えてくれ……頼む」

 

「……意識を集中させて、自分の成るべき姿を思い描くのさ」

 

 思ったより簡単だな。

 白と黒の体毛が、俺の全身を覆っていく。

 鋭い爪と長い牙、その一撃は魔力を飛ばし線状に視えるすべてを切り裂く。

 

 要するに、最強の生物を思い描けば良いわけだ。

 

「あんた……!」

 

 驚いたようにレイラが言った。

 

「多分これは、レイラの持つ可能性の終着点なんだと思う」

 

 レイラの持つ技能樹。

 その、最終段階。

 ゲーム風に言うのなら、レベル99で覚えられるスキル。

 

「GAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!」

 

 あぁ、どうしてだ?

 

「お前をまったく怖いと感じない」

 

 腕を振るう、爪を向けて俺の目の前の何もない空間を払うように割く。

 その瞬間、世界が切断された。

 

 塔の柱も壁も天上も、全て貫いて、俺が爪を振るった先のすべてが斬れた。

 

「GA…………」

 

 当然のように、竜の胴も二つに分かれる。

 機械とは言え、OSもすべて身体に搭載しているのなら重要なケーブルが一本切断されただけで停止するだろう。

 

 それが、身体の半分が無くなって動くはずもない

 

「GI……」

 

 口のマイクから出たそんな些細な声と共に、瞳の光も消えた。

 その後は通常のECWと同じ。

 

 魔石と呼ばれる鉱石を残し、後の肉体は魔力へ還る。

 聞いた話ではこの時レアドロップ判定なる物があるらしいが、今回はハズレらしい。

 

「あんた、滅茶苦茶に強いじゃないか……!」

 

 一分の効果時間が終わったのだろう。

 俺の身体は、元に戻っていく。

 

「偶然だよ」

 

 そう、全部時の運ってヤツだ。

 なにせ俺の信奉する神は、幸運の神なんだから。

 

「それでもだよ。

 助けてくれてありがとう、トラツグ」

 

 そう言って礼を言われると、俺は少しだけ生きてもいいかなと思えた。

 

『獣の神貨を一枚獲得しました』


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