思いつきで書いた、とんでも話です。
コンセプトは『世界平和』です。
感想お待ちしております。
巨大な建造物の前に広がる大地…
たった一つの壇上の前に、数万の屈強なモノ達が規律よく立っていた。
そのモノ達全員が一騎当千の
そして、その表情は油断が無く、これから『死地』に赴く者の顔であった。
壇上に彼らの『王』が立つ。
彼らの『王』は更に背が高く、筋骨が隆起し、修羅の氣を発していた。
「皆の者…時が来た…」
その言葉を聞いた瞬間、全員が更に引き締まった。
そう、彼らはこの時を待っていたのだから…
「一年に一度、『人間界』の扉が開く。そして…この日こそ!我等の悲願を成就する第一歩となるのだ!」
ドッゴォォォォォォォォン!
突如、空から巨大な石碑が落下した。
「みよ!この神聖なる慰霊碑に書かれた英霊の名を!」
石碑には数百名の『名』が刻まれていた。
「我等が準備をしている時、彼らは時を待てず、強大なる敵にむかっていった。しかし…しかし!この者達こそが、我等の真のあるべき姿だった!」
何人かの者達の目から涙が溢れだす。
『先輩!無茶です!死にに行くようなものです!』
『うるさい!待ってるんだよ…あいつらは!』
『俺は行く…お前達は、叶えてくれよ』
『バカ!俺も一緒に…ぐふっ』
『バーカ…バカは俺だけで充分だ…』
『い、いかないで、あなたー!』
『すまない…待っているんだ…息子よ…母さんを頼むぞ』
しかし、涙を流す瞳は、一切の迷いがなかった。
「我等こそ彼らの名を汚し続けた大罪人!だが…今こそ!我等の悲願を達成し、大罪人としての責務を果たそう!者共!」
「Merry Christmas!」
『Merry Christmas!!!!!!!』
A国・大統領執務室
「ふん…クリスマスか…」
大統領は聖夜の街並みを見て、一年を振り返る。
今年も、世界中で戦争・紛争・テロ…様々な問題が起きた。
戦争は…なくならない。
「まったく…我が国の為だけに動けばよいものを…」
「大変です!大統領!」
「何事だ…騒々しい」
血相を変えている部下の表情を見て、ただ事ではないと大統領は感じた。
「なんだ…まさか、またテロか…!?」
「いえ、実は世界各国で我が国に関わらず、様々な軍・テロ組織に関わらず襲撃を受けています!」
「なんだと…い、いったいどこの軍だ!」
「そ、それが…その…」
部下が口を濁す。
「早く言え!」
「さ…」
「さ?」
「『サンタさん』です」
「へっ…」
大統領が間の抜けた声を出す。
「『サンタクロース』が素手で兵器を破壊しています!」
執務室に備え付けられたモニターの電源をつける。
すると、
「さ、サンタクロース…?」
クリスマスの象徴。
子供に夢を与える存在。
それが拳の一撃で、蹴りの一蹴で、近代兵器を破壊していた。
「ふん…雑魚共が…!」
兵器を捨てて、逃げていく兵士達を見ながら、赤い服を着た、一人のサンタクロースは一瞥した。
そして、巻き込まれた一般人や子供達を見る。
人々は恐怖する。
自分達が恐れをなしていたモノを素手で破壊の限りを尽くした暴虐な存在…
いったいこの者は何をするのか…
サンタクロースは彼らに近づき、さっきの鬼の形相を慈愛に満ちた顔に変え、
「Merry Christmas!」
「どうじゃ、戦況は…」
「はい…全てのサンタクロースは作戦を完了いたしました」
サンタクロースの王・『キングサンタ』は側近の者に状況を聞く。
「そうか…被害は?」
「はい、人間軍側は一人も死んでおりません」
サンタクロースの掟…人間を殺してはならない。
「しかし、一名。人を撃とうとした少年兵を止めようとした時に…撃たれたそうです」
「…その者の最後は?」
「最後まで少年兵を諭しました」
『いいか、坊主。お前の手はこんなモノを持つ手じゃない。『
サンタクロースが少年兵の手を握る。
『今はお前が『
『俺達が、こんな
銃を取り上げ、握りつぶした。
『向こうにいきな。な~に、俺はサンタさんだぞ。撃たれたぐらいじゃ死なねーよ』
『さてと…間抜けだよな…初日で死ぬなんざ。まあ…子供達を、助ける事ができた…』
霞む世界に存在する、兵器を睨みつける。
『こんなもんがあっちゃぁ…子供が笑えねぇだろうが!』
「その後、任務を全うし、同胞が回収しました」
「…そうか…その勇者の名を石碑に刻み、永久に残せ」
「はい」
「さてと…時間だ」
キング・サンタは立ちあがる。
いつの時代も戦争で子供が巻き込まれ、死ぬ。
しかし、ただ子供に『
だから、準備をした!
どんな兵器も破壊する鋼の肉体!
どんな状態でも治す為の医療!
飢えを助ける為の大量の食糧!
何人ものサンタクロースが待ち切れず、散って行った。
そう…全ては…
「全世界に次ぐ!我々はサンタクロース!子供の笑顔を守るため!世界中の戦争・紛争・テロを排除する!子供達に約束しよう!我等の
「Merry Christmas!」