ガオガエンが嫌いで「ニャオハ立つな」「ポムケン立つな」と言うミームを書きこんでいる男。しかし、ガオガエンになってしまったことでガオガエンとしてバトルすることになり…?

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まず最初に言っておくのは誰かを批判したいわけじゃありません。ニャオハ立つな、ポムケン立つな、と書き込むこと。見た目の可愛さでポケモンを選ぶこと。すべて悪いことではありません。個人の自由です。


ガオガエンになった俺

「ポムケン立つな!ポムケン立つな!」

俺はネットに書き込んでいく。

理由は一つ。

ポムケンにガオガエンのようにごつい見た目に進化してほしくないからだ。

ポムケンには絶対に可愛くなってほしい。もしくはかっこよく。

ガオガエンの悲劇を繰り返してはならない。

ニャビーをもらった時、俺は思った。

可愛くなるんだろうなって。

しかし現実はマッシブな猫になってしまった。

立つなって言っても、マスカーニャみたいに可愛くなるならオッケーです!!

とにかくゴツくなってほしくないんだよ。

なに?ガオガエンはバトルで強い?

知らんがな!!

この世は徹底的に見た目だ。

ルッキズム至上主義万歳!!

可愛くなければ手持ちにいれねーんだよ。

この前、声優さんがホルードを可愛くないという理由で手持ちから外したとXで言っていた。

批判もあったが、全然それでオッケー!!

可愛くないやつを外すのが何が悪い。

可愛くないごついポケモン、おっさんみたいな見た目なポケモンに価値なんてねーんだよ!!

あ~、なんか眠くなってきた。

寝るか。

ポケモン新作楽しみだなぁ。

 

起きると。

違和感を感じた。

ここは…?

どこだ。

起きると…自分の手を見ると…

毛が生えていた。

もふもふしている。

え!?

俺、こんなに毛深かったか!?

と、あほみたいな話だが思ってしまった。

でも、違う。

人間の手じゃねぇ。

猫の手だ。

肉球もあるぞ!?

ガバッと立ち上がる。

あれ?立った?

猫になったのなら立てないはずだが…。

ここは一体どこなんだ。

するとスタスタ歩いてくる何者かが。

それは…

マスカーニャだった。

「嘘!?マスカーニャ!?可愛いんだが…!!」

そうか。

これは夢か。

憧れのマスカーニャに会えるなんて!!

「マスカーニャちゃん!モフモフモフ!!」

マスカーニャに抱き着く。

「うわっ!!何すんのよっ!!熱い!!熱い!!」

バシッとビンタされた。

「アンタ!!タイプ相性考えてよっ!!熱いよっ!!」

「ごめんよぉ~!!」

「なんか、あんた性格変わったわね???ミントでも使った???まあ、いいわ…今度のバトルもよろしくね」

「え?バトル?」

「そうよ!あんた、バトル、特にダブルじゃ大活躍じゃない!ガオガエン!」

ガオガエン!?

俺は慌てて自分の姿を見回す。

嘘だろ!?

ガオガエンに憑依してしまったのか!?

「嘘ぉ…もっと可愛いポケモンが良かったよぉ…」

「ガオガエン…あんた一体どーしたの!?」

「いや、なんでもねー…鏡ある?」

「あるわよ」

鏡を見るとやっぱりガオガエンだった。

うわー、ごついな…。

あんまり好きじゃない見た目だ。

暑苦しいし…。

「さあ、御三家同士頑張りましょう」

(俺と違って)可愛らしいマスカーニャちゃんが言う。

「御三家…ね」

御三家ね…

御三家にもいろいろあるよなー。

かっこよかったり、可愛かったり…美しかったり。

ごつかったり…太ってたり…。

言うまでもなく、後者は必要のないやつらだ。

「じゃあ、行こうか」

「頼りにしてるわよ」

ガオガエンって何をするんだっけ?

するとなぜか俺は俺自身の技を見ることができた。

特性「いかく」ねこだまし&すてぜりふ&とんぼがえり…だと。

俺(ガオガエン)結構優秀じゃねーか。

「アンタ、ダブルバトルの絶対王者と言われてるのよ、頑張りなさいよね」

「そこまで言われてるのか、これは頑張らなきゃいけねーな」

俺はバトルで頑張りまくった。

サポーターとしては満点で自分でもこんなに強かったのか…ってなった。

いかくでまず敵全員の攻撃力を下げ、ねこだまし、そのあとすてぜりふ&とんぼがえりで退場。そのあとまた出てきて攻撃力を下げる…そしてその繰り返し、というやばすぎるコンボ。

俺って、いや…ガオガエンって…こんなに有能だったのか。

トレーナーも俺のことを褒めてくれた。

「よくやったぞ!ガオガエン!!また勝利だ!!」

俺は誇らしかった。

マスカーニャも「よくやったじゃない」と褒めてくれた。

照れていると…外から声が聞こえた。

「ニャオハ立つな!ニャオハ立つな!」

「ポムケン立つな!ポムケン立つな!」

よーするに可愛いポケモンがガオガエンみたいにならないでくれ!!ってことだろ?

うるせぇなぁ…と俺は思った。

ガオガエンにもいいところはいくつもあるのに気軽にネットミームにしやがって…

と思ったけど…俺がさっきまでやっていたことじゃないか。

「気にしなくていいのよ、アレは雑音よ」

とマスカーニャは言う。

そのとき、一気に眠気が襲ってきた。

バトルしすぎたかな…?

そしてそのまま俺は気を失った。

 

俺は飛び起きた。

「夢か」

俺は人間に戻っており、俺の部屋で起きていた。

「あ~…」

俺は頭をポリポリかきながら俺がSNSに書き込んだ「ニャオハ立つな」「ポムケン立つな」の文字を消した。

「あんまり良くなかったよな」

そして「今まで書いたニャオハ立つな、的なミームを書いてけど…消します。どんなポケモンでもいいところはあるし、よく見れば可愛いしかっこいいと思います」と書き込んだ。

そのあとすぐにその書き込みに返信があり「綺麗言乙www容姿のよくないポケモンに価値なんかねーよwww」というルッキズム全開のレスがついたが無視した。

俺は俺。

あいつはあいつだ。

さて…

俺はニャビーを育成することにした。

もちろんガオガエンを育てるためだ。

ダブルバトルで活躍させるために。

 




これ、主人公もガオガエン弱かったら認めなかったんじゃね?と書き終わった後思いました(苦笑)。とにかくすべてのポケモンにはそのポケモンの良さがある、と言いたかったんです。それでは。

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