サーヴァント銀河打者   作:思いついたら書く人

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第一特異点邪竜百年戦争オレルアン
邪竜百年戦争 オレルアン


 

 星穹列車の開拓者の部屋で藤丸立夏、マシュ・キリエライト、星、ロマニ・アーキマンの四名は徹夜でのゲームを本来なら朝陽が昇っているはずの時間まで続けていた。不思議と眠気は感じない。この前の冬木でのことが未だ抜けきっていないのかもしれない。けれどカルデアに帰ってきた時よりはよくなったように思う。

 

「一日程経って調子はどうだ。こいつと一緒に夜中はゲームをしていたようだがこれからの特異点修復は大丈夫か?」

 

「大丈夫です。むしろいっぱい遊んでなんか心がすっきりした気がします。」

 

「そうかならいいんだが。とはいえきついときは言え。早速だが今日これから特異点修復が始まる。ドクターたちは昨日のうちから出発しようと言っていたんだが、こちらで今日までに予定をずらしてもらっていた。」

 

「立夏だけでなくてマリーも特異点修復にって思ってマリーが完全復活するまでずらしてもらったんだよ。」

 

「所長が一緒に来てくれるなら百人力ですね、先輩。」

 

「うん、とても頼りになるよ。よろしくお願いします所長。」

 

「あなたたちだけに行かせるとなってはアムニスフィア家の沽券に関わります。けどマシュさすがに私の実力では百人力とはいかないわ。」

 

「そんなことはありません。所長はとてもすごいお方なんですから。」

 

 マシュは所長のことをとても信頼しているようだけど所長は任せなさいといった顔ではなくなんだか期待に押しつぶされそうな顔な気がする。

 

「え、けど今カルデアには予備のコフィンなんてないから所長はレイシフトできないよ。コフィンは全48人のマスターの分しか用意できなかったんだから。」

 

「そこは心配しなくていいよ。私がマリーを連れて立夏のところに行くから。」

 

「そんなことができるのかい!?未来の英霊は進んでいるなあ。それじゃあレイシフトなんて要らないんじゃ。」

 

「いや、私ができるのは解っている座標に飛ぶこと。立夏がアンカーになってくれないと飛べないからレイシフトはいるよ。」

 

「そうかい?ならよかったかな?」

 

 

 それから立夏とマシュは管制室に向かいDr.ロマ二と丹恒からこれから向かう特異点修復について最後の説明を受けていた。

 

 「まず、基本的にだが契約のしていないサーヴァントは共に特異点修復に行くことはできない。だからダヴィンチちゃんは共に特異点修復いけない。しかし、彼女は特別なサーヴァントであるためにお前と共に特異点の修復に行ける。」

 

 「さて、今回のレイシフト先は観測された7つの特異点のうち最も揺らぎが小さいものだ。向こうについたらこちらからは連絡しかできない。だが君にはナナシビトもついてる。レイシフトが完了したらまず、ナナシビトとの合流を優先しあまり行動しないように。合流した後は霊脈を探してベースキャンプを設置してくれ。その時代に対応してからやるべきことをやってほしい。―――検討を祈っているよ。」

 

アンチサモンプログラム、スタート

量子変換を開始 します

レイシフト完了まで あと3、2、1……

全行程 完了。

グランドオーダー 実証を 開始 します

 

 

 

 

 

 

 二回目とはいえ慣れない。転移の時特有の不思議な浮遊感。それから解放されて重力の重みを感じて目を開けるとそこはコフィンの中から見えていた管制室ではなく視界の一面に広がる草原だった。

 

「……ふう。無事に転移できましたね、先輩。前回の転移とは違い今回のはコフィンによる正常な転移であるため身体機能に異常は見られませんね。まずはナナシビトさんとの合流を目指しましょう。」

 

「フィ―ウ!フォーウ、フォーウ!」

 

「フォウさん!?またついて来てしまったのですか!?」

 

「マシュのコフィンの中に潜り込んだのか?」

 

「……そのようです。わたしか先輩のコフィンの中に忍び込んでいたのでしょう。幸いフォウさんに異常は見られません。わたしたちどちらかに固定されているのですからわたしたちが無事に帰還すればフォウさんも自動的に帰還できます。」

 

「そうなんだ。じゃあフォウのためにも無事に帰らないとね。」

 

「はいわたしたちは運命共同体です。―――マスター。時間軸の座標を確認しました。どうやら1431年です。現在は百年戦争の真っ只中という訳ですね。ただ、この期間はちょうど戦争の休止期間のはずです。」

 

「よし、回線が繋がった!画像は粗いけど映像も通るようになったぞ!ってどうしたんだい二人とも?そろって空を見上げちゃったりして。ところでナナシビトと所長とはまだ合流していないのかい?先程カルデアから二人も出発したんだけど。」

 

「ドクター、映像を送ります。あれは、何ですか?」

 

 立夏とマシュの視線の先にはとてつもない大きさの本来の自然現象では起こりえないであろう光の輪があった。

 

「これは―――光の環……いや、衛星軌道上に展開した何らかの魔術式か……?なんにせよとんでもない大きさだ。下手すると北米大陸と同サイズか……?ともあれ、1431年にこんな現象が起きたという記録は魔術史にも記録はない。間違いなく未来消失の理由の一端だろう。あれはこちらで解析するしかないな……君たちは現地の調査に専念してくれていい。ていうかナナシビトとはまだ合流はできないのかい?」

 

「そうですね。未だナナシビトさんの姿はこちらからは見えません。」

 

「うーん、座標がずれて離れたところにいるのかな?英霊の技っていうのは千差万別で詳細は知らないからなあ。少し周辺を探索して見てくれるかい?どこかを目印にしてその近くを散策してほしい。」

 

 目印になりそうなものが周りにないかと見渡してみると一本の大きな木が目に入る。

 

「マシュ、あの大きな木を目印にして周囲を見て回ろうか。あの辺は少し高台のようだし。」

 

「はい!さすがですね先輩。」

 

 

 

 

 

 

 

 少し遠くに見えていた木は実際にはそこまで離れていたわけではなかったようで20分ほどで木のふもとに到着した。

 

 

「先輩、止まって下さい。あちらに人の集団が見えます。……どうやらフランスの斥候部隊のようです。どうしましょう接触を試みますか?」

 

「少し、様子を見よう今は休戦中とはいえ戦争中なんでしょ?俺はまだしもマシュの格好じゃ相手が警戒しちゃうかもでしょ。」

 

「確かにそうですね。さすがです先輩。現在のわたしの姿について失念しておりました。まだ慣れないですね。」

 

 そうして木の陰で部隊をやり過ごしていると。部隊の中から聞き覚えのある声が聞こえてくる。

 

「いやー先ほどはありがとう。貴方は命のお恩人だ。」

 

「ホント!ホント!あのままだと私たち皆食べられてました!本当にありがとうございます。」

 

「どういたしまして。ところで私からも一つ良い、聞きたいことがあってさ。あんた達はなんでこんな危険の中を巡回しているの?安全なあの砦の中にいたらいいんじゃない?」

 

「そうしたいのはやまやまなんですがあいつら町の中まで襲ってくるんですよ。ですからこうして外に出て少数の奴らを叩こうとしているんです。」

 

「あんなにたくさんじゃなければ俺たちでもやれるんですよ。」

 

「ねえねえ、彼らなんて言っているの?」

 

「町まで襲ってくるから叩ける群れを見つけて叩いているんだって。」

 

「な、なるほど。すごいわねこの時代の人類は。」

 

 

 

「せ、先輩。ナナシビトさんと所長です。二人がフランスの部隊の中にいます。どうして二人はあの中にいるのでしょう。」

 

「それはよくわからないけれど二人と合流しよう。」

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