ひとつの器で六魂共鳴 - 最下層から始まる六人格侵略譚 -   作:z567ug

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初めまして!
z567ug(じごろなゆーじー)と申します!

私は自分の頭の中に浮かんだアイディアを元に、AIを使用してこの物語を制作しています。
更新頻度は一旦不定期とさせていただければと思っております。
やる気次第では高頻度になることも・・・?

厨二的な固有名称が多く中々頭に入ってこないかもしれませんが、作者の癖なのでご容赦ください。

この物語は基本的にはシリアスですが、適度にギャグ的なノリも組み込むよう努力してますのでその辺もお楽しみいただけると幸いです。

今後とも是非応援よろしくお願いいたします!


第一話 六魂の器

死んだ、と思った。

正確に言うなら、死んだ実感がまるでなかった。

直前まで俺――

天瀬湊(あませみなと)は、コンビニ帰りにソシャゲの周回効率について考えていた。

イベント最終日、スタミナ消費、報酬交換、育成素材、時間対効果。人生で最も真剣な顔をしていた自信がある。

そこで、たぶんトラックだか軽バンだか、そういう“異世界転生の導入担当”みたいな乗り物が視界を埋めて。

次の瞬間には、真っ白な空間に立っていた。

「はい、ごめんねー」

第一声がそれだった。

俺はしばらく無言だった。

目の前には、白いローブをだらしなく羽織った、妙に軽薄そうな男がいた。金髪。整った顔。胡散臭い笑顔。背中に翼っぽい光。全体的に「神です」と言われればまあ納得できるが、同時に「絶対こいつに大事な手続きを任せてはいけない」という確信もあった。

「誰ですか」

「神だよ」

「雑」

「いやほんとほんと。担当神。えーっと、君の世界線担当補佐の、第二人命循環管理室、転生振り分け係の……」

男は胸元をごそごそやってから、一枚の札を出した。

「ルクス・フィデル。よろしく」

「役所の窓口みたいなノリで神名乗られても困るんですけど」

「大丈夫大丈夫、慣れる」

「俺は慣れたくないです」

神――ルクス・フィデルは、まるで遅刻してきたカフェ店員みたいな軽さで両手を合わせた。

「いやぁ、まず謝罪から入るべきだと思って」

「もう嫌な予感しかしない」

「君、転生する」

「嫌な予感の先にテンプレがあった」

「ただし、ちょっとだけ問題が起きた」

「ちょっとじゃない顔してますよね」

ルクスは視線を逸らした。

あ、これ終わったわ。

「本来なら一つの肉体に一つの魂を入れるんだけど、振り分けの最終工程でね、ちょっと、こう、帳票ミスというか」

「帳票ミスで済ませるな」

「六つ入っちゃった」

「何が?」

「魂」

「は?」

は? 以外の日本語が出なかった。

「いやー、すごい偶然だよね。同一時刻に転生待機してた六人分、座標がぴったり重なって」

「偶然で人の人生を複数搭載するな!」

「でも安心して。器は頑丈にしといた」

「安心要素がどこにもねえ!」

俺が叫ぶと、ルクスは指を鳴らした。

空間に六つの光が灯る。いや、正確には五つと、俺を含めれば六つか。

一つは、鋭い眼差しをした和装の男。腰に刀。

一つは、黒装束に身を包み、気配そのものが薄い女。

一つは、短く刈った髪に無数の古傷を持つ軍服の男。

一つは、上半身裸のまま腕を組んだ巨躯の男。

一つは、眼鏡をかけ、静かな目をした白衣の男。

そして――見えないが、どう考えても俺。

「紹介しよう! 

刃金宗十郎(はがねそうじゅうろう)。剣に生きた侍。

宵闇(よいやみ)シア。王侯貴族をも屠った暗殺者。

ガイゼル・ヴァルク。百戦錬磨の軍人。

羅豪(らごう)。拳一つで戦場を割った武闘家。

セレス・ハイム。神の手と呼ばれた医者。

で、君。天瀬湊。限界オタク」

「最後だけ紹介雑すぎるだろ!」

「でも一番大事なポジションだよ?」

「どういう意味で!?」

「主人格」

「なんで!?」

五人が一斉にこちらを見た。

いややめろ、そんな「こいつで大丈夫か」みたいな顔をするな。俺が一番そう思ってる。

白衣の男――セレスが、静かに眉を寄せた。

「この少年が、器の主導権を持つのですか」

「そうそう」

「合理性を感じませんね」

「いやー、なんか面白そうだったから」

「てめえ神やめろ」

今度は軍人のガイゼルが低い声で言う。

「戦場経験は?」

「ないです」

「殺意を向けられたことは?」

「ネット対戦で暴言なら」

「話にならんな」

武闘家の羅豪が鼻を鳴らした。

「鍛えておるのか、小僧」

「キーボードを叩く指なら」

「軟弱!」

「知ってる!」

侍の宗十郎は腕を組んだまま、じっと俺を見ていた。

「……だが、目は死んでおらぬな」

「徹夜で死にかけることは多いですけど」

「何を言っている?」

「俺もよくわかりません」

暗殺者のシアは、俺のすぐ背後にいつの間にか立っていた。びくっとして振り返る。

「悲鳴は及第点。生存本能はある」

「心臓に悪い!」

「壊れやすそう」

「初対面で人の耐久値を見積もるな」

ルクスは満足そうにうなずいた。

「うん、いい感じにまとまりがない」

「地獄じゃねえか」

神は、にこやかな顔のまま言った。

「で、君たちにはある世界に行ってもらう」

「拒否権は」

「神にそれ聞く?」

「クソッ」

空間が揺れた。

足元に、巨大な地図が現れる。

中心に小さな大陸。その外側を囲むように、少し大きな大陸。さらにその外に、さらに巨大な大陸が三つ、放射状に連なっている。まるで世界そのものが、階段を横倒しにしたみたいだった。

「その世界の名は、アルケディア。五つの大陸から成る階層世界だ」

ルクスの声だけが、わずかに神らしく響いた。

「中心の最小大陸は第五圏・灰冠大陸《グレイシア》。そこから外へ行くほど大陸は大きくなり、階級も上がる。

第四圏は蒼礼大陸《セルディア》。

第三圏は紅嶺大陸《ヴァルグラ》。

第二圏は聖環大陸《オルディス》。

最外周、最大の第一圏は天冠大陸《エルダリア》」

地図の一番外側が、眩く輝く。

「第一圏に住む者たちは、自らを“高位民”と呼ぶ。第二圏以下を見下し、第五圏の民に至っては、人として数えない者も多い」

「……差別社会、ってことか」

「差別、搾取、略奪、蹂躙。言葉を選ばなければ、そうだね」

軽薄そうだった神の顔から笑みが消えていた。

「上の階級は下を家畜のように扱う。才能、血、土地、魔力濃度。あらゆる理屈を並べて、自分たちが支配する側であると信じて疑わない。

長い年月をかけて、それは文化になった。常識になった。救いようがないほど根深くね」

その声を聞いた瞬間、俺はようやく理解した。

こいつは雑で軽くてどうしようもないが、それでも神なのだと。

「だから、僕は一つ賭けをすることにした」

「賭け?」

「差別を知らない異物を落とす。既存の価値観から外れた魂を、ぐちゃっと六つまとめてね」

「表現が最悪なんだよなぁ……」

「その中心にいるのが君だ、湊」

俺は地図を見た。

一番小さな大陸――灰冠大陸グレイシア。その色は鈍く、傷んで見えた。

「君は最も下に落ちる。最も虐げられる地から始める」

「……なんで俺なんだよ」

「オタクだから」

「理由薄くない?」

「いや、真面目に言うとね。君は“好き”で世界を見る人間だから」

俺は言葉を失った。

「侍は義で人を見る。暗殺者は価値で見る。軍人は勝敗で見る。武闘家は強弱で見る。医者は生死で見る。

でも君は、物語で人を見る。立場じゃなく、背景を見る。悪役にだって過去を探す。モブにだって設定があると思う。そういう視点は、この世界にはない」

「……それ、ただの現実逃避では」

「世界を変える最初の才能は、たいてい現実逃避だよ」

五人が黙っていた。

誰も反論しなかった。

「目的は一つ」

ルクスが指を振るうと、五大陸が淡く燃え上がる。

「全大陸の制覇」

「えっ」

「えっ、じゃないよ」

「いや、もっとこう、改革とか啓蒙とか段階踏むやつじゃないの!?」

「この世界、上の連中が話し合いで変わると思う?」

「……」

「思わないでしょ?」

「……はい」

侍の宗十郎が静かに刀に手をかけた。

軍人のガイゼルは苦々しく目を伏せる。

暗殺者シアは退屈そうに爪を見ている。

羅豪は口元を歪めて笑い、セレスはただ沈黙した。

「支配の形は問わない。王になってもいい。覇者になってもいい。革命家でも、征服者でも。

ただし条件がある」

地図上に、五つの光点が浮かぶ。各大陸に一つずつ。

「各大陸で一人ずつ、差別意識を持たない者を見つけ、仲間にすること。

五人。五大陸。彼らは君の剣であり、盾であり、この世界の未来の証明だ」

「……たった一人?」

「たった一人、が、世界を否定するには十分な時がある」

ルクスは俺を見て微笑んだ。

「君が征くのは、正義の旅じゃない。これは、腐った秩序への侵略だ」

その言葉が、胸の奥に落ちる。

重く。熱く。妙に、しっくりきた。

「最後に一つだけ忠告」

「まだあるのか……」

「六つの魂は完全に融合していない。普段は君が主導権を持つけど、強い感情や危機、適性のある場面では、他の人格が表に出ることがある」

「勝手に?」

「勝手に」

「最悪だ」

「ついでに肉体も引っ張られる」

「どういうこと」

「人格が変わると、見た目も少し変わる」

「なんで!?」

「そのほうが読者にわかりやすい」

「メタ発言やめろ!!」

羅豪が豪快に笑った。

「面白いではないか! 小僧の細腕が、わしの時だけ鋼のごとく膨れ上がるのだろう!」

「服どうなるんですか服!」

「破れればよい!」

「よくねえよ!」

シアが冷たく言う。

「私の時は目元を変えて。あと髪は黒く」

「え、カスタム要望入るの?」

「潜入に支障がある」

「ちゃんとしてるのが逆に怖い」

セレスは眼鏡の位置を直した。

「私の表出時には視界の解像度が上がるでしょう。指先の震え一つで病理が読める程度には」

「便利だけど言い方が怖いな……」

ガイゼルが言う。

「私の時は姿勢を矯正する。貴様、常に猫背だ」

「やめて心に刺さる」

「戦場で背を丸める者は早死にする」

「たぶん異世界でもそうなんだろうな……」

宗十郎は小さく息を吐いた。

「拙者の時は、目が変わる」

「目?」

「斬る者の目になる」

「それ中二心にちょっと刺さるな……」

ルクスが手を打った。

「じゃ、説明終わり!」

「雑すぎる!」

「健闘を祈る!」

「待て待て待て、ステータスとかチートとか初期装備とか、そういうのは!?」

「あるよ」

「あるの!?」

「でも君にはまだ教えない」

「神のくせに演出を優先するな!」

ルクスは人差し指を立てた。

「一つだけサービス。君の器には、六魂共鳴による固有魔法が宿る」

「名前は?」

「《六道継装》ヘクサ・レガリア」

「急にそれっぽい!」

「魂の特性を、魔法として纏う力だ。使いこなせば、誰にも真似できない」

「使いこなせれば、ね」

「頑張って」

床が消えた。

「あっ」

「では良い侵略をー」

「コンビニ行くみたいに送り出すなぁぁぁぁぁ!?」

落ちた。

白。

光。

風。

胃が浮く感覚。

絶叫。

俺の中で、五つの気配がざわめく。

『来るぞ』

『着地を』

『体勢を』

『力を抜け、小僧!』

『衝撃点を予測』

『……騒がしい』

「誰か今すぐ代わってくれぇぇぇぇ!!」

そして俺は、灰色の荒野へ叩きつけられた。

肺が痛い。全身が痛い。たぶん顔も痛い。

痛くないところが心くらいしかない。そしてその心が今、一番折れかけている。

「いっ……てぇ……」

空は鉛色だった。

地面は乾き、ひび割れている。遠くには崩れた石造りの塔。さらにその向こう、黒い山脈。見渡す限り、色が少ない。ゲームなら“序盤の貧困地帯”みたいなマップだ。嫌なリアルさがある。

「ここが……灰冠大陸《グレイシア》……?」

立ち上がろうとして、そこで初めて自分の体を見た。

黒い簡素な上着。丈夫そうなズボン。革靴。腰には見慣れない小袋。

そして、右手の甲に刻まれた、六つの輪が連なる紋章。

「うわ、ほんとに異世界だ……」

そのときだった。

「……いたぞ」

「逃がすな」

「第五民だ」

ぞくり、と背筋が冷えた。

声のした方を見る。

岩陰から出てきたのは三人の男だった。くすんだ青い外套。腰に短剣と棍棒。胸元には、銀色の円環を模した徽章。

先頭の男が、俺を見て露骨に顔をしかめる。

「なんだ、その目は」

「え?」

「下民風情が、こちらを直視するなと言っている」

意味を理解するのに、一拍遅れた。

こいつら――本気でそう言っている。

「待ってくれ、俺は今来たばかりで」

「口を開くな」

「人の話聞けよ!?」

男の一人が棍棒を肩に担ぎ、笑った。

「服は新しいな。流れ者か」

「使えそうなものは剥ぐか?」

「どうせ灰土街に売れば銅貨にはなる」

売る。

人を。

あまりに自然な口調だった。

胃の奥が冷たくなる。怒りより先に、現実感のなさが来た。

ああ、本当にそういう世界なんだ。

「……湊」

頭の奥で、誰かが呼んだ。

低く、静かな声。

「宗十郎さん?」

「刃を持つ者の間合いだ。左の男が最初に来る」

「いや俺、戦えません」

「知っておる」

「じゃあどうしろと」

「体を借りる」

男たちが近づいてくる。

先頭の男が、俺の襟を掴もうと腕を伸ばした、その瞬間。

視界が、すっと細くなった。

耳鳴りが止む。

風の音が聞こえる。

砂の動きが見える。

時間だけが薄く伸びたみたいに、世界が静まる。

「……え?」

自分の声が、自分のものじゃない気がした。

右手がひとりでに動く。腰の小袋ではなく、その脇に吊るされていた細長いものへ触れる。

いつの間にかそこにあったそれを、指が自然に抜いた。

短い刀。反りの浅い、黒柄の片刃。

「な――」

先頭の男の声が、途中で止まる。

俺は一歩だけ踏み込んでいた。

いや、“俺たち”は。

喉元すれすれで刀が止まっている。皮一枚も切っていない。だが相手は青ざめ、後ずさることもできない。

地面に映る影で、自分の姿が変わっているのが見えた。

髪が少し伸び、後ろで束ねられている。

姿勢が伸び、視線が鋭い。

さっきまでの俺より、明らかに“人を斬れそうな顔”になっていた。

「うわ、ほんとに変わってる……」

「喋るな、集中が乱れる」

「心の中で怒られた!?」

残る二人が一瞬固まる。

その隙に、宗十郎の気配が冷たく研ぎ澄まされた。

『右後方、足音』

『わかってる』

『なら斬れ』

『斬るの!?』

『殺さず制す』

一人が背後から飛びかかってくる。

体が勝手に沈み、回る。刀の峰が相手の手首を打ち、棍棒を落とさせる。返す柄頭でみぞおちを突く。男が潰れた蛙みたいな声を出して崩れた。

「げほっ!?」

「うわ強っ……」

最後の一人が悲鳴のような声を上げ、短剣を抜く。

「ば、化け物め!」

「その言葉、そっくり返すでござる」

口調まで変わった!?

宗十郎は刀を水平に構えた。

次の瞬間、空気が裂ける音がした。

斬ったのではない。

刀の切っ先が相手の耳元をかすめ、その背後の岩を浅く抉っただけだ。

だが、それで十分だった。

男は短剣を落とし、尻もちをつく。

「ひっ……!」

「去れ。次は、脅しで済まさぬ」

三人は転げるように逃げていった。

青い外套の背が、荒野の向こうに消える。

静寂。

そして。

「っはぁぁぁぁぁ!?」

一気に膝から力が抜けた。

刀を取り落としかけて、慌てて両手で掴む。いや待て、これ本物だよな? なんで最初から持ってたんだ? 初期装備? 神、そういう大事なこと先に言えよ。

「生きた……」

「未熟」

「厳しい! 今の初戦闘だよ!?」

「ならば上々でもある」

声と一緒に、意識がふっと引く。

視界が元に戻った。呼吸が荒い。影を見ると、髪も元の長さに戻っている。

「……今のが、人格交代」

『正確には表層主導権の一時譲渡だ』

「医者先生、急に用語が難しい」

『脳と魂の接続負荷に慣れろ。でなければ早晩、精神が裂ける』

「怖いこと言わないで!?」

俺は荒い息を整えながら、逃げていった三人の方角を見る。

遠くに、黒い煙が上がっていた。

「……街、か?」

焦げ臭い風が吹く。

次いで、かすかに――悲鳴。

その瞬間、俺の中で別の気配が立ち上がった。

重く、熱く、獣みたいな闘志。

『行くぞ、小僧』

「今度は誰!?」

『羅豪だ。泣き声がする』

「いや、待っ――」

足が一歩踏み出す。

その直前、さらに別の声が割り込んだ。

『止まれ。罠の可能性が高い』

「軍人さん!?」

『感情で突っ込むな。状況確認が先だ』

『だが、遅れれば死ぬ』

『だからこそ、頭を使え』

頭の中で会議が始まった。

しかも全員声がでかい。

『湊、判断しろ』

『判断』

『判断』

『判断なさい』

『早くせぬか』

「うるせええええええ!!」

灰色の荒野に、俺の絶叫が響き渡る。

だけど、その叫びのあとで、不思議と頭は冴えた。

煙。悲鳴。さっきの連中。

この世界の現実。

俺一人じゃない、この体。

そして、ここから始まるってこと。

胸の奥が、じわじわと熱くなる。

「……行く」

俺は刀を拾い直し、煙の上がる方を見据えた。

「頭は使う。無茶もしない。死にたくない。痛いのも嫌だ。正直めちゃくちゃ帰りたい」

『最後のが本音すぎるな』

「でも」

乾いた風が頬を打つ。

俺は、自分でも驚くほどはっきりした声で言った。

「見捨てるのは、なんか違う」

頭の奥で、誰かが小さく笑った気がした。

宗十郎か、セレスか、あるいは神様か。そこはわからない。

ただ、確かなことが一つある。

灰冠大陸《グレイシア》。

世界で最も低く見られる土地。

人として数えられない者たちが生きる場所。

そこに今、六つの魂を抱えた一人の異物が立っている。

後に五大陸を揺るがすことになる侵略者は、まだ自分の足が震えていることにさえ気づいていなかった。

それでも、彼は前へ進んだ。

――最初の仲間と、最初の敵に出会うために。




ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

第一話はいかがだったでしょうか。
今回は世界観開示を中心に描きました。

少しでも「面白い」「続きが気になる」と思っていただけたら、とても嬉しいです。

次回は灰土街での事件を予定しています。
物語が大きく動き始めるパートになるので、ぜひ引き続き読んでいただけると嬉しいです。

皆様に応援いただけると、更新の励みになります。

今後とも「ひとつの器で六魂共鳴」をよろしくお願いいたします。
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