『ゴブリンスレイヤー』外伝SS【拒絶の死神編】 作:いっかず
一人の少女が人間としての尊厳を奪われ、世界の理を壊す「死神」へと変貌していく背景をまとめてみました。
■ 死神(女武闘家)の異能
司祭による禁忌の術式と、彼女自身の「接触恐怖症」が融合して産まれた特異な能力。
不浄の指針(ふじょうのししん)
彼女の瞳に宿る禍々しい幾何学模様。周囲の知的生命体が放つ「害意」や「劣情」を感知するレーダーの役割を果たす。彼女の視界では、強い悪意を持つ人間ほど醜悪なゴブリンの姿に歪んで映る。
拒絶掌(きょぜつしょう)
「誰にも触れられたくない」という強烈な拒絶の意志を、物理的な破壊衝撃波として放つ異能。対象の放つ害意が強いほど共鳴して威力が増大し、物理装甲や魔法障壁を無視して対象を粉砕・消去する。
■ 邪教団:【深淵なる拒絶の教団】
「至高神の奇跡」を否定し、「絶望による救済」を説く狂信者集団。
首領である司祭の個人的な私怨(対・剣の乙女)が組織の原動力となっている。北方軍から資金と素材の提供を受け、各地で非道な人体実験を繰り返している。彼らにとって人間は、絶望の純度を測るための「素材」に過ぎない。
■ 北方軍:【黒鉄の軍勢】
四方世界の北限に位置する、組織化された混沌の軍団。二十年前の「とある事件」による壊滅から再建を果たし、現在は十二万の兵力をもって王都侵攻を目論んでいる。
数や力だけでは「勇者」や「聖女」の奇跡に勝てないことを悟っており、邪教団の造り出す「死神」を、戦局を覆すための戦略兵器として期待している。
【第一師団:鋼鉄破砕師団】
特性:圧倒的な「質量」と「防御」。
構成:魔鋼装甲を纏ったトロールやオーガ等の巨兵が主力。物理的な破壊において右に出る者はいない、軍の先鋒を担う「槌」。
【第二師団:冥府呪詛師団】
特性:混沌の「智」と「魔」。
構成:魔導師や死霊術師が主力。邪教団の術式を軍事転用し、軍全体の結界維持や広域破壊魔法を担当する。死神のバイタル管理もここが行う。
【第三師団:迅雷翼竜師団】
特性:空からの「蹂躙」と「機動」。
構成:ワイバーン騎兵とワーグ騎兵が主力。空を埋め尽くす翼による爆撃と、快速を活かした包囲・追撃を得意とする。
【第四師団:影蝕密偵師団】
特性:隠密、工作、そして「無」。
構成:暗殺者や変身能力者が主力。特に「感情抑制訓練」を積んだ部隊を持ち、他者の情動に干渉されない冷徹な任務遂行を身上とする。
■ 断罪試験(だんざいしけん)
司祭が女武闘家へ課した、全八段階からなる「死神完成のための最終調整カリキュラム」。
『人』『獣』『理』『魔』『無』『不死』『神話』『恐怖』という8つのカテゴリーに基づいた標的を「掃除(殺害)」させることで、彼女の精神を完全に破壊し、不浄を赦さぬ絶対的な断罪者へと昇華させることを目的としている。
この解説は、物語が「死神の初陣」へと突入する直前の状況を示したものです。
神々の遊戯盤の上で、最悪の駒が動こうとしています。