神様「特典は?」俺「俺の推しに丈夫な体を」   作:とくめい

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メガネ「この店の客?」

ロリ「うん、私とコハル以外誰が来るのか気になっちゃった」

メガネ「キリト、シリカ、エギル、キリト、シンカー、ルクス、あとキリト……とかだな」

ロリ「ねえ何でキリトが三回混じってんの?」

メガネ「知らん」


逃亡者

「シンカー、息災か」

 

「ああ、ジェイドさん!」

 

 

 あらかじめ待ち合わせしていた場所にて、俺は1人のプレイヤーと顔を合わせていた。

 

 

「こんなところにまで来て頂いて、本当に申し訳ない」

 

「俺はともかくあんたは忙しい身なんだ、できる限りこちらが融通を利かせないと身が持たないだろう」

 

 

 後ろには副官のユリエール、幹部2人で来たのか。

 

 

「ユリエールも久々にあなたに会いたいと仰っていましたからね」

 

「お久しぶりです、ジェイドさん」

 

「久しぶりだな、二人とも無事で良かったよ」

 

 

 黒鉄宮でプレイヤーネームを探す時間が一番辛いからな、そうしなくてもいいというのは俺としても気が楽だ。

 

 

「それで、話ってのは」

 

「……うちのギルドに入りませんか、というお誘いに来たんです」

 

「……」

 

 

 なるほど。

 なら答えは決まってる。

 

 

「すまないが、俺は」

 

「ええ、わかっています、わざわざジェイドさんをお誘いすることに関しては本当に申し訳なく思っているんです」

 

「ユリエールの話だけでも聞いていただけませんか、ジェイドさん」

 

「聞くだけでいいなら、な。……正直、ここにいたのがあんた達じゃなければ聞くつもりもないんだが」

 

 

 ヒースクリフなんてラスボスはもっての外だし聖竜連合は俺にとってそれ以下だ、解放軍もこの人達はまともなんだが……。

 

 

「おおよその検討はつく、キバオウ辺りの動きを抑える為に俺の様な影響力のあるプレイヤーを幹部として招きたいんだろう」

 

「そうなります」

 

「本当は、こんな手段を取りたくはなかったのですが」

 

 

 失脚して以降、キバオウ一派は悪い方向へと舵を切りつつあったのは四十層当時を照らし合わせてもよく覚えている。

 それであんなことになったのかと合点がいったよその時は。

 

 

「一層での非道の限りに関してもどうにかしようとしてはいるのですが……」

 

「下っ端気質の実働員がキバオウに尻尾振っているのだろう」

 

「……はい」

 

 

 前提としてキバオウという奴は、根っからの暴君だった訳ではない。

 むしろあの在り方でありながら当時のキリトに一定の理解を示していた側の人間ですらあった。

 

 故に勿体無い、というのはもはや結果論ではあるのだがな。

 

 

「人望はある方でしたし、判断力も悪くはない筈なのです。ですがあの時の……っ」

 

「……」

 

 

 ああそうだ、俺はまた失敗したんだ。

 思えば最初から失敗続きの俺とは言え、決定的に俺の中の何かがダメになり始めたのは25層からだったか。

 

 

「っすみません! 私の配慮が」

 

「いや、いい。今は、それを受け入れられるだけの余裕がある」

 

 

 故に。

 俺の責任として奴をどうにかすること自体はやぶさかではない。

 

 

「しかし俺を入れて、幹部格としてキバオウを抑えさせたとしてもだ。俺はすでに身を引いた老害の様なもの、反発は免れないだろう」

 

「あ、いえそれが」

 

「?」

 

「キバオウ一派は、いえ、も……というべきなのでしょうか、あなたに感謝し続けている節があるのです」

 

「は、俺に?」

 

「はい」

 

 

 何をバカな、俺は全てを取りこぼした愚かな敗残兵なんだぞ。

 恨まれこそすれ感謝されることなど……。

 

 

「ジェイドさんはあの時一番奮闘しておられましたから」

 

「……我を忘れた、愚かなやり方だった」

 

「それでも、彼らの心に響くものがあった、ということでしょう」

 

 

 ……。

 

 

「なので、我々としてはあなたなら抑えられると確信してこの場にいるのです」

 

「何も最前線に出て欲しい、押し上げて欲しいなどとは望みません」

 

 

「……ただ、攻略組では手の届かせ難い下層プレイヤーを守るために……あなたのお力をお貸しして欲しいのです」




異伝キバオウはん! とかいう公式女体化ほんっと……
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