神様「特典は?」俺「俺の推しに丈夫な体を」   作:とくめい

3 / 3
メガネ「この店の客?」

ロリ「うん、私とコハル以外誰が来るのか気になっちゃった」

メガネ「キリト、シリカ、エギル、キリト、シンカー、ルクス、あとキリト……とかだな」

ロリ「ねえ何でキリトが三回混じってんの?」

メガネ「知らん」


逃亡者

「シンカー、息災か」

 

「ああ、ジェイドさん!」

 

 

 あらかじめ待ち合わせしていた場所にて、俺は1人のプレイヤーと顔を合わせていた。

 

 

「こんなところにまで来て頂いて、本当に申し訳ない」

 

「俺はともかくあんたは忙しい身なんだ、できる限りこちらが融通を利かせないと身が持たないだろう」

 

 

 後ろには副官のユリエール、幹部2人で来たのか。

 

 

「ユリエールも久々にあなたに会いたいと仰っていましたからね」

 

「お久しぶりです、ジェイドさん」

 

「久しぶりだな、二人とも無事で良かったよ」

 

 

 黒鉄宮でプレイヤーネームを探す時間が一番辛いからな、そうしなくてもいいというのは俺としても気が楽だ。

 

 

「それで、話ってのは」

 

「……うちのギルドに入りませんか、というお誘いに来たんです」

 

「……」

 

 

 なるほど。

 なら答えは決まってる。

 

 

「すまないが、俺は」

 

「ええ、わかっています、わざわざジェイドさんをお誘いすることに関しては本当に申し訳なく思っているんです」

 

「ユリエールの話だけでも聞いていただけませんか、ジェイドさん」

 

「聞くだけでいいなら、な。……正直、ここにいたのがあんた達じゃなければ聞くつもりもないんだが」

 

 

 ヒースクリフなんてラスボスはもっての外だし聖竜連合は俺にとってそれ以下だ、解放軍もこの人達はまともなんだが……。

 

 

「おおよその検討はつく、キバオウ辺りの動きを抑える為に俺の様な影響力のあるプレイヤーを幹部として招きたいんだろう」

 

「そうなります」

 

「本当は、こんな手段を取りたくはなかったのですが」

 

 

 失脚して以降、キバオウ一派は悪い方向へと舵を切りつつあったのは四十層当時を照らし合わせてもよく覚えている。

 それであんなことになったのかと合点がいったよその時は。

 

 

「一層での非道の限りに関してもどうにかしようとしてはいるのですが……」

 

「下っ端気質の実働員がキバオウに尻尾振っているのだろう」

 

「……はい」

 

 

 前提としてキバオウという奴は、根っからの暴君だった訳ではない。

 むしろあの在り方でありながら当時のキリトに一定の理解を示していた側の人間ですらあった。

 

 故に勿体無い、というのはもはや結果論ではあるのだがな。

 

 

「人望はある方でしたし、判断力も悪くはない筈なのです。ですがあの時の……っ」

 

「……」

 

 

 ああそうだ、俺はまた失敗したんだ。

 思えば最初から失敗続きの俺とは言え、決定的に俺の中の何かがダメになり始めたのは25層からだったか。

 

 

「っすみません! 私の配慮が」

 

「いや、いい。今は、それを受け入れられるだけの余裕がある」

 

 

 故に。

 俺の責任として奴をどうにかすること自体はやぶさかではない。

 

 

「しかし俺を入れて、幹部格としてキバオウを抑えさせたとしてもだ。俺はすでに身を引いた老害の様なもの、反発は免れないだろう」

 

「あ、いえそれが」

 

「?」

 

「キバオウ一派は、いえ、も……というべきなのでしょうか、あなたに感謝し続けている節があるのです」

 

「は、俺に?」

 

「はい」

 

 

 何をバカな、俺は全てを取りこぼした愚かな敗残兵なんだぞ。

 恨まれこそすれ感謝されることなど……。

 

 

「ジェイドさんはあの時一番奮闘しておられましたから」

 

「……我を忘れた、愚かなやり方だった」

 

「それでも、彼らの心に響くものがあった、ということでしょう」

 

 

 ……。

 

 

「なので、我々としてはあなたなら抑えられると確信してこの場にいるのです」

 

「何も最前線に出て欲しい、押し上げて欲しいなどとは望みません」

 

 

「……ただ、攻略組では手の届かせ難い下層プレイヤーを守るために……あなたのお力をお貸しして欲しいのです」




異伝キバオウはん! とかいう公式女体化ほんっと……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

もし本編に空崎ヒナより強い先代風紀委員長がいたら?(作者:如月トッポ)(原作:ブルーアーカイブ)

▼美少女版GTAことブルーアーカイブ!▼その世界では珍しい男子生徒であり空崎ヒナの1個上!先代風紀委員長の如月トアがいた!▼トアは卒業しカイザーコーポレーションに入社したがクッッッソブラックな上に腐っていた!!▼入社数ヶ月目にして心が死にかけてるトア!▼そんな時に先生と巡り会い!?


総合評価:378/評価:7.07/連載:7話/更新日時:2026年08月03日(月) 14:04 小説情報

先生がいないキヴォトスから来た一般生徒(覚悟ガンギマリ)(作者:かまくら御前)(原作:ブルーアーカイブ)

 ▼唐突だった、世界は紫光に包まれ天国は地獄と化した。光に包まれた生徒は我を失い、殺戮の限りを尽くすだけの人形となった。▼1日を超えるため、屍を増やし思いを託されその地獄を生きる。▼大切だった人達はいなくなり、終わらぬ絶望と孤独に苛まれる。何時だったか……心は凍り、生に意味を見いだせなくなる。▼ ▼そして、最後は頭を貫かれて意識は闇に呑まれた……はずだった。…


総合評価:824/評価:7.94/連載:10話/更新日時:2026年07月24日(金) 23:24 小説情報

真祖吸血鬼、まだ存在しないアメリカに寄生する 〜合法的な血液供給のため、建国前から国家運用保守を始めました〜(作者:パラレル・ゲーマー)(オリジナル歴史/冒険・バトル)

アメリカ建国250年おめでとうございます記念小説です。▼欧州の吸血鬼貴族ヴァレンシュタイン家に転生したルカは、始祖の血を濃く継ぐ「真祖の中の真祖」だった。▼霧化、影操作、自己再生、記憶読取、そして前世の記録から現代の物品や情報を引き寄せる力。▼無法なまでのチートを持って生まれたルカだったが、両親の価値観は最悪だった。人間牧場、血統管理、血の風呂。現代日本人の…


総合評価:1146/評価:6.21/連載:39話/更新日時:2026年08月10日(月) 16:18 小説情報

転生上がりのストリートチルドレンが官吏登用試験を受けてみた結果(作者:コロトック)(オリジナルファンタジー/日常)

異世界転生した。よし、チートで贅沢三昧だ――と浮かれたのは初日だけ。▼目が覚めたらスラム暮らし、五年経っても剣も魔法も使えないまま、あるのは「なんとなく計算が得意」「日本語の読み書きができる」という地味すぎる前世の記憶だけだった。▼そんな俺の運命を変えたのは、ゴミ捨て場で聞いた噂話。▼「官吏登用試験、受かれば飯付きの寮に住めるらしい」▼まさか合格した後にあん…


総合評価:1192/評価:7.88/連載:14話/更新日時:2026年08月17日(月) 17:17 小説情報

魔法科高校の退学希望者(作者:無淵玄白)(原作:魔法科高校の劣等生)

▼『現代日本』に住む男が死んだらば、色々とあって再び人へと転生したがそこは完全に誰かの創作の世界!▼しかも分かってしまった範囲では、とにかく地獄のような世界で有名な魔法科高校の劣等生という作品世界。▼こんな世界で魔法を使える立場など御免被りたい転生者の退学を目指していくどこまで続くか分からない物語。▼なにがなんでも後ろに向かって前進する(バック・トゥ・ザ・フ…


総合評価:7603/評価:7.69/連載:35話/更新日時:2026年09月02日(水) 01:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>