個性『スーパー戦隊』 うん。……ちょっと待て????? 作:翠吏
そんで公式はなんですか、なんつーもんを配信しようとしてるんですか。でもありがとう!!
「はい、これが証明書だよ。君専用みたいなものだから無くしてはダメなのさ!」
「色々ありがとうございました」
「未来ある若者のことを思えばこれくらい当然なのさ!」
手渡された証明書を受け取り、ふぅ、と息を吐く。
職場体験まであと一日の期限を残して放課後講習は終わった。運動場使わさしてもらって多くの先生の前で操作したり(レッドレッシャーを除く)、モノに合わせて似た免許を引っ張ってもらったり……。いやぁ、ほんと色々してもらったな。一番戸惑われたのはシノビマルだったなぁ。人型だししょうがないのか?ま、それはともかくこれでアイツらを気兼ねなく呼べるうえに乗れるってわけだ。
「お、五十志。なんだか上機嫌だな」
おう待て、なんで下駄箱にお前が居んだよ。
もう下校時間だろうが。いや、校長と話してた時間は短かったけどほとんど帰ってると思うんだが???
「ああ、さっきまで教室で緑谷と話してた」
「そうか」
お前らめっちゃ仲良くなったよなぁ。
しみじみ思う。
「免許は取れたのか?」
「おう。バッチリよ」
証明書を見せる。
「おぉ」
ちょっと誇らしい。
そのあとはどこ行くか話しながら帰って行った。何はともあれ、証明書ゲットだぜ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「各自コスチュームは持ったな?本来なら公共の場での着用厳禁の身だ。くれぐれも落としたりしないように。それと失礼の内容にしろよ。そんじゃ解散」
ついに職場体験開始である。
さてと、ほんなら行きますか。
「よろしく、常闇」
「嗚呼」
目指すは九州。
ここから電車に乗って数時間。やっと目的地に着いたな。そんでホークスの事務所に行かなくちゃならないのか……迷う気しかしねぇな!!
ってことで道案内は頼んだ常闇!!…と言おうとした時なんか飛んできた。ホークスだ。お出迎えとは予想外。
「君たちが雄英の子たちだよね。俺はホークス。短い間だけどよろしくね」
「よろしくお願いします」
「よろしく」
なんか気さくな人っぽいな。
ガッチガチな人はあんま好きじゃないから、ちょうど良いところ選べたなぁ。きてよかったかもしれん。
「うん、よろしく。ところで君たちは飛べるのかな?」
おぉ、いきなりだな。
「まぁ、はい。変身するやつによっては飛べます」
結構変身して飛べる戦隊って多いよなぁ。
あ、初代からだわ。
「俺は無理だ」
「え、そうなのか」
「嗚呼」
意外だ。
なんかずっと飛べるんだと思ってた。
「なるほどね、早速だけど飛んでみない?」
「は?」
常闇どうするんですか。
そう言おうとした時、ホークスは常闇を抱えていた。思わず思考が止まる。ハッ( ゚д゚)これが俗にいう宇宙を背負った気分か!
「早くしないと置いてくよ?」
「えぇ……」
それは勘弁してください。
どうしよ、……鷹モチーフ多いなぁ。まぁ、でも、ホークスって鳥人みたいだし、それに合わせるか。
右手首にエンブレムフォーメーションが現れるのを確認する。左手首は……まぁ、言わずもがなだろう。コレスポンダーがある。チラリとみた後に右手を前に突き出す。
「クロスチェンジャー!」
そう言いながら赤いパネルを押す。
別に言わなくてもできるけど、まぁ……ね?
そうこう考えていると変身プロセスはすでに終わった。うん、短くて良いな。
「道案内お願いしますね」
「うん、任せて」
お互い空に飛び立つ。
飛んですぐにわかったことだが、ホークス早いな。この分なら事務所にも早く着きそうだ。
「そういえば五十志、個性把握テストの時とは違うものを選んだのだな」
「まぁな。ホークスは鳥人ぽかったから合わせてみた」
こんなふうに会話を少ししながら移動する。そんで着いた先はホークス事務所で間違いない……と、思ってたんだがな。
なんか明らかに別んとこいる。事務所にしては廃れ過ぎてないですかねホークスさん。外観廃ビルに近いんですけど。
「あ、ごめんねー。事務所行く前にさ、ちょっと手伝ってくれない?」
「手伝うって何をですか」
「見たところここは……廃ビルのようだが…。ホークスは何故ここに…?」
常闇くんもそう思うよな?!
ヒーロースーツに着替えてもないんですけど。いや、俺は変身してるから良いよ?常闇くんは制服のままなんだよなぁ。
「常闇くんで合ってるよね?悪いね、君はちょっとそこの茂みでサクッとコスチュームに着替えてきちゃって。五十志くんの方は……うん、そのままでも大丈夫そうだね」
「承知した」
オーララ。
ホークスと二人きりかよ。
「飛んでる時にさ、常闇くんが『個性把握テストの時とは違うもの』って言ってたけど君の個性ってどんなものなの?」
「いろんな戦士に変身できる感じですかね。鷹モチーフとか色々ありますよ」
ちょっと気まずいな、と思っていたらホークスから話しかけられた。履歴書…みたいなもん送られてるからざっくりとは知ってんだろうなーと思いながら言葉を返す。
「いやぁ、大雑把なことは知ってるんだけどね、個人的に興味があるんだ」
「はぁ」
まぁ、興味持つよな。
そもそもこの『ヒロアカの世界』にはそもそも、東◯すら存在してないからな。まさか◯映の「と」の字もでないとは。何回やってもゴ◯ラみたいなヒーローが出てくる。ちょっとお呼びじゃないです。
にっこりと笑っているホークスを見ながら、これはどっちなんだろうなぁと思う。裏があるのかそれとも言葉通りなのか。まぁ、今はどうでもいいか。
「すまない、先ほどコスチュームに身を包み終わった」
「おっ、似合ってるねー」
コスチュームが入っている(入っていた)ケースについてはホークスの羽が預かってくれるらしい。若干の不安がある。まぁ、茂みに置くし預かると言うよりかは荷物の見張りみたいな感じだな。
「何が何だかって思ってるだろうから説明するね。ここ本来は立ち入り禁止の場所で、危険性もあるから解体する予定だったんだけどさー、どうやら
俺だったら絶対ここ溜まり場にしたくないな。外観ボロ過ぎる。……なるほどな俺がこう思ってるみたいに近づかない人が多いから溜まってんのか。
「事務所に行く前のウォーミングアップとして、ちゃちゃっと片付けちゃおうか」
ってことは室内戦か。
天井の高さがある程度あれば飛べはするだろ。飛ばなくても別に良いんだけど。
そんなわけで突撃しました廃ビル。
階数確認したら六階まであった。と、いうことでホークスは五、六階、俺は三、四階、常闇は一,二階を担当することになった。ホークスの羽が近くを漂ってるからいざとい時は駆けつけるらしい。一応戦闘許可は降りてる。
「五、六階に大体集まってるから大丈夫……か」
いても二、三人ぐらいつってたな。
まぁ、そいつら今俺の目の前にいるんだけどな。部屋から飛び出してくるところを発見した。なんか締まらないエンカの仕方だな。
「て、テメェもホークスの仲間か!そこをどけ!!」
「このシチュエーションでどけと言われてどくやついねぇだろ」
「うるせぇ!!!!」
一人が突っ込んでくる。
こいつはいわゆる『異形型』ってやつか?両手が蟹みたいにハサミになってるな。いや、蟹じゃないかもしれん。どっちかって言うとサソリよりだ。尾ないけど。
「死ねぇッ!!」
向けてきたハサミをいなし、膝裏を切り、怯んだところを投げる。振り向くと腕が剣になっているやつが来たのでブリンガーソードで受け止め、上に払ってから腹を浅く切る。
「イッテェなぁ……!!」
「こんなやつやっちまってくだせぇアニキ!!」
やっぱり絵に描いたような悪人顔のマッチョがこいつらのリーダーかよ。舌ズリすんなよ。小物感がしてるぞ、さっきまであんま無かったのに。
「よくも俺の弟分をやってくれたなぁ……万死に値する!」
顔面目掛けて放たれた拳をウイングガンレッドで受け止める。衝撃やばいな。痺れる……まだはいかないものの連続して受け止めたくはない。こいつの個性なんだろ、筋力増加か?
「はぁッ!」
「ハッ、そんなもんでこの俺の筋肉が切れるとでも!?」
切り掛かる。
切れたは切れた……んだが浅いな。さっきと違って普通に切ったんだが。一応血は出てるから効いてはいる。しかしちまちまちまちま切ってその度に避けるのはなんか嫌だ。だとすればアレならいけるかもしれん。つかいけるだろ。
マッチョと距離を取る。
「この俺に怖気ついたか!!冥土の土産に俺の個性を教えてやるよ、『筋肉硬化』だ!!あの世でホークスに謝るんだな!!!!」
突っ走ってくるマッチョを見据える。
筋肉硬化って……そりゃ硬いわ。皮膚はそのままなんだな。でも骨砕けるぐらいで済みそうだな。
相手の一点を見つめ構える。
………今だな!!
「ウィングパンチ!!」
放った拳はマッチョの左肩付近に当たった。
よし、狙い通り。
「が…ァ……ッ!」
マッチョは左肩を押さえてのたうち回っている。
必殺技打ち込んだこっちが言うのもなんだが、アレだ、俺は絶対に受けたくない。この技グリナム兵の顔を一撃でふ、粉砕…。なんかのたうち回りまくってるマッチョ見たらかわいそうに……ならないなぁ。一線は確実に超えてるだろうし。
「て…てめぇ、よ、よくもアニキを…!!」
向かってくるカニもどきをもう一度投げるか?そう考えていた時だった。
「はい、確保ー」
ホークスの声が響き終わるまでの間に羽によってカニもどきは拘束された。いや違う。それだけではなかった。この場にいた敵三人、全員拘束されていた。なんて早いんだ。
「ごめんねー、ちょっと手間かかっちゃった」
「大丈夫か五十志」
常闇も来たー。
ってことは常闇から助けたのか?
「一応聞きますけど大丈夫ですかね、コレ」
マッチョを指差しながら聞く。
感触的にも確実に骨は砕けてると思う。
マッチョはおそらく痛みで気絶しているのだろう。全く動かない。そんなマッチョをロープで拘束しているホークスは少し考える素振りを見せたが、すぐにこっちを向いた。
「そうだね、大丈夫だよ。ちょっと聞かせてもらってたけどこのヴィランの個性って『筋肉硬化』でしょ?むしろ個性を使ってなきゃ今頃もっと大変なことになってたね。もしかしたらこのビルが崩れて…ってなってかもね。だからむしろナイス、かな」
サムズアップしつつあっけらかんとした感じで言うホークスにバレないように詰まっていた息を吐き出した。なら安心だってわけではないが、あんまり迷惑はかけたくないものなんだ。しかし世間が知ったらどうなるのだろうか、それを考えると少しゾッとした。
「責任に関しては全部俺が取るから気にしなくて良いよ、常闇くんも戦ってたしね。それに…君たちはどうしてここに来たのかな?」
「職業体験です」
常闇が答える。
「そう。君たちはまだまだ未熟で学ぶことが沢山ある。だから遠慮なく俺らを頼ってほしい。いいね?」
「わかりました」
「嗚呼」
恐れ入った。
敵たちは全員到着した警察によって連行されていった。いつの間に通報してたのか?
「さてと、じゃあ今度こそ事務所に向かおうか。はい、これケース。五十志くんまだ飛べる?」
「問題ないです」
警察の人たちを見送った後言われる。
マスクで顔は見えないし、俺自身もよくわからないがきっと生き生きとしていたと思う。
そうして俺らは空に再び舞い上がった。
「あ、敬語いらないから」
「え」
「もっとフランクにいこうよ」
「えぇ…」
「ならばホークス、遠慮なくそうさせてもらう」
「常闇適応早いね…」
これ書いてるときにルパパトと牙が配信で最終回を迎えました。は牙は753、ルパパトは圭一郎を連呼してました。なんならファイブマンも迎えたよ。そんで来週からジェットマンの配信が始まるね!本当になんというタイミングなんでしょう()
次回登場予定
・人は ほほえみなくすだろう(イェーイ!)
・レッド交代
・メンバー三人、全員男
職業体験は三話編成…の予定です。
(変更の可能性大)
↓今回出てきた敵たちの軽い解説(読まなくても良いです)
・カニもどき
こいつだけ元となったのが戦隊の怪人。
「こいつもしかしてカニモチーフ?」という勘違いから誕生。元となったやつはもしかしたら蚊だったのかもしれない。多分違うと思う。
・腕が剣のやつ
なんな成り行きで腕が剣になったやつ。
イメージとしてはレディ・ナガンみたいな感じ。だけどこっちは常に剣です。生活しづらそう。
・マッチョ
ムキムキマッチョマン。いつの間にかそうなってた。なんでや。あとこいつのシーン書いてる時に某火炎の隊長の顔が浮かんで仕方がなかった。でも硬さとしてはそのぐらい。
戦一が思ってる通りこいつらはヤること殺ってます。一線はとうの昔に超えてる。