氷下の命脈ー放っておくには、雪が冷たすぎたー   作:冷やかし中華

50 / 50
従うことは、報いることではなかった。
超えることが、ただひとつの報い方だと、教わってきた。
だから、厳しい声を探した。超えるべき圧を、声の中に探した。
——その人の声には、厳しいも、甘いも、なかった。
急かさず、評価せず、ただ、待っていた。
超える相手のいない場所で、握ったのは、自分だった。


05-二.「握ったのは、自分だった」

また、霧の夢だった。

 

追いかけてくるものは、いなかった。音もなかった。ただ、白い霧の中を歩いていた。どこへ向かっているのかわからなかった。振り返っても、来た道がなかった。

 

霧の中に、輪郭があった。

 

遠かった。でも、知っていた。あの外套の厚さを、肩の幅を、知っていた。知っているとわかった瞬間、足が動いた。追いかけた。

 

近づかなかった。

 

一歩踏み出すたびに、輪郭が遠ざかった。遠ざかるのではなく、霧が濃くなっていくのかもしれなかった。どちらかわからなかった。ただ、届かなかった。

 

名前を呼ぼうとした。

 

名前が、出てこなかった。

 

知っているはずだった。昨日も呼んだ。一昨日も呼んだ。知っているのに、霧の中では出てこなかった。喉が動いた。音が出なかった。名前のない声だけが、霧に吸い込まれた。

 

手を伸ばした。

 

届かなかった。

 

輪郭が、薄れ始めた。薄れながら、消えていった。止まって、と思った。行かないで、と思った。思ったが、声にならなかった。名前が出てこないまま、背中が消えた。

 

霧だけが、残った。

 

一人だった。

 

怖かった。追いかけてくるものがいた時の怖さとは、種類が違った。あの怖さは熱かった。走る理由になった。今夜の怖さは冷たかった。じわじわと、足元から染み込んでくる種類の怖さだった。

 

来た道がなかった。行く道もなかった。

 

ただ、一人だった。

 

 

    ※

 

 

目が覚めた。

 

荒い息ではなかった。静かに、目が覚めた。

 

天井があった。木目があった。節目があった。薪ストーブの光が揺れて、天井の影が動いていた。小屋だった。今朝も、ここにいた。

 

シリウスは少しの間、天井を見ていた。

 

夢の中で伸ばした手が、まだ空中にある気がした。届かなかった。触れられなかった。名前を呼ぼうとして、出てこなかった。あの夢を見るのは、今夜が初めてではなかった。何度か見た。見るたびに、霧の中を追いかけて、届かなかった。

 

目が覚めると、誰を追いかけていたのか、思い出せなかった。

 

霧の中では知っていた。名前さえ出てこなかったのに、知っているとわかっていた。でも、目が覚めると、知っていた、という感触だけが残って、誰だったのかは消えていた。

 

夢だ、と思った。

 

夢だから、と思った。

 

それで済ませようとした。済ませられなかった。

 

隣を見た。

 

ルドルフが眠っていた。ラモーヌが眠っていた。

 

二人がいた。男の気配が、小屋の中にあった。

 

そちらを、一瞬見た。

 

見て、すぐ天井に視線を戻した。

 

夢の中では名前が出てこなかった。目が覚めた今なら、出てくる。出てくるが、呼ばなかった。呼ぶ必要が、なかった。

 

シリウスは手のひらを見た。

 

届かなかった手だった。昨日、握った手だった。

 

夢だ、と、もう一度思った。

 

今度は、少し済んだ。

天井に視線を戻した。

 

昨日のことを、考えていた。

 

乗せた足が板ごと滑って転倒しかけたラモーヌに手が伸びた。その後のやりとりを見て、「また、ラモーヌだけ」と言った。言ってしまってから、少し後悔した。後悔した、というより、声の質が自分でも想定外だった。

 

あんな声が出るとは、思っていなかった。

 

言葉の中身は正しかった。また、ラモーヌだけだった。それは事実だった。でも声に、何か別のものが混じっていた。何が混じっていたのか、シリウスには言語化できなかった。

 

手が伸びてきた。

 

自分の方へ、手が差し出された。

 

それを見て、固まった。

 

固まった理由が、今もわからなかった。抵抗しようとしたわけではなかった。でも、動けなかった。板の上に乗るつもりで立っていたのに、一歩が出なかった。

 

男の手が、引かなかった。

 

急かさなかった。ただ、そこにあった。待っていた。

 

それが、余計に困った。

 

急かされれば、抵抗できた。評価する目で見られれば、その目に向かって踏み出せた。でも、待たれると、どうしたらいいかわからなかった。

 

シリウスは、これまで多くの人間に教わってきた。日替わりで、それぞれが、それぞれの方法で何かを教えた。教える時には必ず、評価する目がついてきた。お前はここができている、ここができていない。もっとこうしろ、ああしろ。その視線の中で、シリウスは教わることを覚えた。

 

教わることと、抵抗することを、同時に覚えた。

 

男の目には、評価がなかった。

 

できているかできていないかを、測る目ではなかった。ただ、観察していた。水が揺れているか揺れていないかを見るのと、同じ目で見ていた。そこに優劣はなかった。シリウスが固まっていることも、ただの事実として見ていた。

 

だから、抵抗できなかった。

 

握った。

 

自分から、手を取った。

 

手が触れた瞬間、身体が揺れた。板の上ではなかった。まだ床の上に立っていた。それでも、揺れた。

あの温度だった。

 

温かかった。熱くはなかった。ただ、確かだった。この気温の中で、この温度が保たれていることが、普通ではないとわかっていた。わかっていても、触れた瞬間は、そういうことを考えなかった。ただ、確かだ、と思った。

 

板に乗った。

 

一歩踏み出した。板が動いた。転ばなかった。手があった。手は何も言わなかった。ただ、そこにあった。

 

もう一歩。板が鳴った。力みの音がした。でも、続いた。

 

手が離れた。

 

一人で立っていた。

 

握ったのは、自分だった。

 

その事実が、今朝になっても残っていた。消えなかった。握ったのは自分だった、という事実だけが、霧の夢よりもはっきりと残っていた。

 

 

    ※

 

朝になった。

 

外の風が、昨夜より弱かった。嵐が、少し落ち着きつつあった。

 

板の訓練が続いた。

 

シリウスは出発点に立って、板を見た。昨日踏み外した場所を、覚えていた。四枚目だった。三枚目から四枚目に踏み出す時、重心が右に流れた。右に流れた瞬間に、板の端を踏んだ。

 

今日は、そこだけを考えた。

 

器を頭に乗せた。一歩、踏み出した。

 

板が鳴った。力んでいた。わかっていた。でも、まだ止まれなかった。力みが抜ける瞬間を、掴めなかった。

 

二枚目。三枚目。

 

四枚目。

 

重心が、また右に流れた。

踏み外した。

 

「……チッ」

 

出発点に戻った。また乗った。

 

ラモーヌが横を通った。音が、静かだった。板の上を、水が揺れるかどうかの境界線で歩いていた。踏み外さなかった。板の音がしなかった。足裏と板の間に、何かが生まれているようだった。

 

どうやっているのか、見ようとした。

 

見てもわからなかった。

 

ラモーヌの足の置き方は、シリウスと同じだった。同じなのに、音が違った。器の水の揺れ方が違った。何が違うのか、外側から見てもわからなかった。

 

いつの間にか、並べていた。

 

ラモーヌはどこまでできた。ルドルフはどこで止まっている。自分は、その二人のどのあたりにいる。誰に言われたわけでもなかった。男は、そんなふうには見ていなかった。なのに、頭の中の物差しが、勝手に三人を並べた。並べてから、シリウスは少し戸惑った。どうして並べたのか、自分でもわからなかった。並べたところで、何かがよくなるわけでもなかった。それでも、気づくと並べていた。気づくと、誰が前で、誰が後ろか、数えていた。

 

その物差しで見ると、ラモーヌが一番先にいた。

 

手を添えてもらっていた。それでも、先にいた。先にいる、と思った瞬間、胸のあたりが狭くなった。狭くなって、息が少し浅くなった。

 

それが何なのか、シリウスにはわからなかった。

 

悔しい、という言葉を知っていた。でも、これは悔しいと少し違う気がした。羨ましい、という言葉も知っていた。でも、それとも少し違う気がした。悔しいと羨ましいと、もう一つ、名前を知らない何かが混ざっていた。混ざって、固まって、胸の奥に沈んでいた。沈んだものを、取り出して見ることができなかった。取り出せないから、名前をつけられなかった。名前をつけられないものは、身体のあちこちに散らばった。喉が詰まった。尾の付け根が重くなった。耳が、自分の意思とは別に、伏せられた。

 

身体は、ちゃんと反応していた。

 

ただ、その反応が何の反応なのか、シリウスの頭が追いつけなかった。身体が先に感じて、頭が後から、それを言葉にしようとして、いつも間に合わなかった。間に合わないまま、感じたものだけが、行き場をなくして残った。

 

昨日も、そうだった。

 

「また、ラモーヌだけ」。あの声が出た時、シリウスは自分でも驚いた。あんな声を出すつもりはなかった。出そうと思って出した声ではなかった。胸の奥に沈んでいた、名前のないものが、勝手に喉を通って出てきた。出てきてから、しまった、と思った。でも、引っ込められなかった。

 

突き放されている、と感じた。

 

ラモーヌには手が添えられて、自分には添えられない。そう感じた。でも、すぐに、それも違う気がした。男はシリウスにも手を伸ばした。同じように伸ばした。だから、突き放されたわけではなかった。なのに、突き放されたように感じた。感じてしまうことを、止められなかった。

 

どうしてそう感じるのか、わからなかった。

 

わかれば、よかった。わかれば、直せた。ここがいけない、と言われれば、そこを直そうとできた。でも、誰も、何も言わなかった。

男は、測らなかった。

 

シリウスがどのあたりにいるか、誰の前で誰の後ろか、何ひとつ言わなかった。水が揺れているか、揺れていないか。それだけを見ていた。揺れていれば、もう一度と言った。揺れていなければ、一拍、止まった。そこに、前も後ろもなかった。

 

前も後ろもない場所は、シリウスには、初めてだった。

 

どこを直せばいいか、わからなかった。直すところを教えてもらえれば、向かっていけた。向かう先があれば、走れた。でも、向かう先が、なかった。前も後ろもない場所では、どっちを向いて立てばいいのか、わからなかった。

 

それは、自由とは違った。

 

まず、心細かった。

 

物差しが、ひとり空回りしていた。測るものがないのに、測ろうとして、空回りしていた。空回りして、また、行き場のないものが、喉の奥に溜まった。

 

「見ても、わからない」

 

男が言った。

 

振り返らなかった。作業をしながら言った。こちらを見ていないのに、シリウスがラモーヌを見ていたとわかっていた。

 

「ラモーヌは足の裏で聞いている。それはお前の足でしか確かめられない」

 

シリウスは男の背中を見た。

 

「聞こえない」

 

「まだ、聞こうとする前に踏んでいる」

 

「どう違う」

 

男が少し間を置いた。

 

「踏む前に、一拍ある。その一拍で板が何を返してくるか聞く。お前にはその一拍がない」

 

「踏む前に聞くということが、わからない」

 

「わかっていなくていい」と男が言った。「わかろうとするのではなく、やってみろ」

 

シリウスは板を見た。

 

踏む前に、一拍。

器を乗せた。一歩目の前に、止まった。一拍、待った。板を見た。板は何も言わなかった。

 

踏んだ。

 

板が鳴った。

 

「……っ」

 

「目で見るな」と男が言った。「耳でもなく目でもなく、足の裏で聞け」

 

シリウスは出発点に戻った。

 

もう一度乗った。今度は目を閉じた。板を見なかった。一拍、待った。足の裏だけに、意識を向けた。

 

踏んだ。

 

板が鳴った。でも、さっきより小さかった気がした。

 

気がした、というだけで、確かではなかった。

 

    ※

 

 

昼過ぎになった頃だった。

 

父のことを、思い出した。

 

唐突だった。板の訓練の途中で、突然思い出した。

 

父の手は、速かった。何をするにも、迷わなかった。剣の先生が来た。弓の先生が来た。語学、礼儀、日替わりで来た先生たちは、みんなそれぞれの速さを持っていた。そして、評価する目を持っていた。

 

父は、その全員の中で一番評価しなかった。

 

褒めなかった。貶めもしなかった。ただ、見ていた。見て、次のことを言った。「その上を行け」と言った。その言葉だけが、シリウスには一番効いた。

 

効いた、というのは、従いたかった、ということではない。

 

超えたかった、ということだ。

 

超えようとしたから、覚えた。超えようとしたから、続けた。父の手が無駄なく動くなら、自分はもっと無駄なく動いてやると思った。父が新しいことを取り入れるなら、自分はもっと早く取り入れてやると思った。

父への礼は、従うことではなかった。

 

超えることだった。

 

男の背中を見た。

 

棚の整理をしていた。何をしているのかわからなかったが、手が速かった。無駄がなかった。迷わなかった。

 

父の手と、似ていた。

 

似ている部分がある、と思った瞬間に、少し違和感があった。

 

父の手には、「超えろ」という圧があった。意図していたかどうかはわからない。でも、あった。その圧があったから、シリウスは覚えた。続けた。

 

男の手には、その圧がなかった。

 

「超えろ」とも「従え」とも言っていなかった。ただ、動いていた。そこに何かを求める視線がなかった。シリウスが何歩板の上を歩けたかを、数えていない目だった。

 

それが、昨日の手に繋がった。

 

待っていた手だった。急かさなかった。評価しなかった。ただ、そこにあった。

 

父とは違った。

 

違うのに、似ていた。

 

何が違って何が似ているのか、昼過ぎの訓練の途中で、シリウスはうまく整理できなかった。整理しようとしたら、また板を踏み外した。

 

「……チッ」

 

また出発点に戻った。

 

 

    ※

 

 

午後も深くなった頃、外の風がほぼ止んだ。

 

男が窓の外を見た。それから三人を見た。

 

「明日は外に出られる」

シリウスは窓の外を見た。

 

雪が光っていた。空が高かった。昨日まで吠えていた風が、今は静かだった。

 

外に出る。

 

外の雪の上で、また一から始める。

 

床と違う。板と違う。雪は均一ではない。踏むたびに沈み方が変わる。それはわかっていた。わかっていて、また最初からやることになる。

 

嫌ではなかった。

 

むしろ、その方がよかった。板の上で踏み外し続けるより、新しいところで踏み外す方が、気持ちの整理がついた。

 

「雪の上では、どう変わる」

 

「また、最初からだ」

 

「床とも板とも、違うか」

 

「違う。ただ」と男が言った。「床で覚えたことは消えない。板で掴みかけたことも消えない。積み重なる」

 

シリウスは少し考えた。

 

積み重なる、という言葉だった。この男が「積み重なる」と言う時、保証ではなく事実として言っていることはわかっていた。消えないから積み重なる。それだけのことだった。

 

「……わかった」

 

男はまた棚の方を向いた。

 

シリウスは自分の手のひらを見た。

 

昨日、握った手だった。今日も板を踏み外した手だった。明日は雪の上で踏み外す手だった。

 

手の中に、昨日の温度の跡があった気がした。

 

気がした、というだけだった。確かめなかった。

 

ただ、手のひらを少し、握った。

 

自分で、握った。

それだけのことだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

モブが主人公に抗ってみた(作者:クソ眼鏡3号)(原作:HELLSING)

HELLSINGの世界に転生したモブがアーカードに挑む物語。▼これはただのモブが主人公に足掻く物語。▼無意味で、無駄な足掻きをした人間の一幕。


総合評価:31287/評価:9.17/短編:1話/更新日時:2020年11月23日(月) 23:00 小説情報

虎杖悠仁によるトレセン学園勤務日記(作者:夕暮れの家)(原作:ウマ娘プリティーダービー)

 モジュロで言ってた呪物化して人類の守護者になって。ようやっと大勢に囲まれて死ねた虎杖が若人の成長を見守りながら幸せそうにしてるところが見たいなぁって。▼ だから良い子ばっかのウマ娘達に囲まれて楽しく過ごして欲しい。▼ 本当にそれだけ。


総合評価:11741/評価:8.99/連載:17話/更新日時:2026年10月16日(金) 21:17 小説情報

元不死人と愉快な仲間たちによるハッピーエンド検討会(作者:コネコネさん)(原作:超かぐや姫!)

ダークソウルの世界から抜け出せた主人公が掲示板を使って愉快な仲間たちと共にハッピーエンドのため奮闘する話。▼


総合評価:1732/評価:8.2/連載:13話/更新日時:2026年10月16日(金) 07:30 小説情報

後宮の司書になったので、死ぬ気で政争から遠ざかりつつ本の虫になるTS転生者(作者:本のむしむし)(オリジナル:ファンタジー/冒険・バトル)

なんだか中華風異世界で、昼行灯うすほそが周囲の脳を破壊する話が読みたいんだよォーー!


総合評価:6480/評価:8.65/連載:5話/更新日時:2026年10月18日(日) 07:05 小説情報

【書籍化】救いない怪異の世界をRPGの世界と勘違いしてるやつ(作者:流石ユユシタ)(オリジナル:現代/冒険・バトル)

【9月12日発売。書籍発売】▼ 2032年、日本。
この国には異形の化け物――【怪異】が潜む。
だが、その事実を知る者は少ない。
表の世界は平穏を装い、裏でただひとつの集団――陰陽師が怪異を封じるために命を散らしてきた。▼ 倒すことは不可能。
祓うことも不可能。できるのは、ただ寿命を削って封印することだけ。▼ そんな理不尽な世界へ、ひとりの少年が転生した。▼…


総合評価:25433/評価:8.42/連載:110話/更新日時:2026年09月16日(水) 11:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>