メリーさんから逃れるたったN個の冴えた方法 ~一緒に考えましょう~ 作:だんぬ
皆さんも、狂わされた過去を清算しましょう。コメントでアイデア募集してます。
ある少女が、古くなった西洋人形――かつては、メリーさんと名付けて可愛がっていたもの――をゴミ捨て場に捨てました。しばらくして、少女の携帯電話が鳴ります。
『私、メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの……』
いたずら電話だと思い切りますが、すぐにまた着信が。
『私、メリーさん。今、○○駅(少女の最寄駅)にいるの……』
電話が鳴るたびに、メリーさんは一歩ずつ、確実に少女の家に近づいてきます。そしてついに、その瞬間が訪れます。
『私、メリーさん。今、あなたの家の前にいるの』
恐怖に震えながら鍵を閉めた少女の耳元で、再び電話が鳴りました。 『私、メリーさん。今、あなたの後ろにいるの』……。
これが、あの有名な怪談『メリーさん』の概要です。
僕の通っていた小学校では、この怪談を上手に話せるかどうかで教師の格付けがなされるという風潮がありました。今はどうか知りませんが。
最近、同窓会でこの思い出話が出たんですね。
当時子供らしく怖がっていた私は、大学生になった今思ったんです。
「メリーさん割とガバガバじゃない?」
あれから十年が経ち、叡智を獲得した僕は、今こそ『メリーさん』を打ち破るべく筆を取りました。どうか皆さんもお力添えを。
① まずは、物語の最初からです。
人形を捨てるな。
これに尽きます。
3Rで言うところのリデュースですね。
あなたが捨てなきゃそれで済むんだから。モノを大事にしてくれれば良いんです。そしたらメリーさん誰も恨まずに済むし、何なら自分の姪とか娘とかに譲ってください。面白くないくらい平和に終わりますよ。そもそも、ゴミの日はちゃんと確認したのか。基本的に30cm以上なら粗大ゴミだぞ。
初っ端ですが、正直これが最適解だと思います。
② 次に、名前を付けるな。
気持ちは分かんなくないよ。
人形をもっと身近に感じられるだろうし、名前を呼ぶと答えてくれそうな気もするもんね。
でもそいつワンチャン刃物持ち出すよ。
個体によるかもしれんけど。
仮に、『メリーさん』が名前を持ってなかったとしましょう。
おそらく彼女(?)はアイデンティティの確立に苦しむと思う。
だって自分を定義する固有名詞が無いんだから。電話しようにも「私」なんて一人称じゃ人形であるとも気づいてもらえないし。詐欺を疑われる恐れもあります。
最後には、思春期の少年少女みたいに自分は何者かを探す旅に出るんじゃないかな。君を放って。
「ミュウツーの逆襲」とか好きになりそう。なんにせよ、君は安泰だね。
③ 次に、携帯を持つな。
良いこと無いから。
なんか保護者向けっぽくなっちゃいました。
『メリーさん』の怪談にはいくつかパターンあるけど、大体は詰めの段階で手元の電子機器に着信が来るんです。
別に携帯持ってなくても電話は鳴るだろって思うかもしれませんが、人形捨てるような年頃の子供が固定電話取るわけ無いんです。留守番電話が耳に入ってしまうパターンもあるけれど、普通に考えればそもそも固定電話の音が届く位置にいません。
だって自分の部屋に籠ってるんだから。何なら電話出るのをダサいと思ってるよ。僕もそうだったから分かる。
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