ブルアカwithタイタン   作:白熊太郎

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今回ようやく戦闘シーンに入ります。

質問回をやろうと思っているので、もしよかったらコメントにでも書いてください。オリキャラ(神、ザクロ)のプロフィール、巨人の能力に関する質問、その他設定に関する質問など何でもいいです。質問が集まらなくても、質問回という名の設定開示にするので待っててください。

※なんでもとは言いましたが、全部の質問には答えられないかもしれません(特に展開に関わる質問など)。悪しからず。


第五話:戦わなければ勝て(カツアゲ回避)ない ~初戦闘は不良たちと~

 

 

 

「グォォォォォォォォォォ!!!」

 

 

 

 

 重厚な雄叫びが空気を震わせる。廃墟のビル群に木霊し、聞く者にそこはかとない恐怖を植え付ける声は、並の体躯からは到底出せないであろう音量をしている。

 

 それもそのはず、声の主に目をやれば、()が尋常ではない風体をしていることが一目でわかる。そう、()は正真正銘()()であった。

 

 ()()の上背は15メートル。これは一般的なビルの5階に相当する高さである。さらに()()は服を着ておらず、身体のところどころから蒸気が吹き出している。その目は獰猛な肉食獣のように爛々と輝いており、()()が圧倒的な捕食者であることを明示していた。

 

 巨人が睨んでいる先には、ライフルを構えた少女たち(不良グループ)がいる。

 ……構えると言っても、銃を持つ手には力が入っておらず、半ば棒立ちになって巨人を見つめている。彼女たちは未だ目の前で起こったことを理解しきれておらず、それゆえに次に何をすればいいのか分からない。

 

 暫しの睨み合い——もっとも、少女たちは鳩が豆鉄砲を喰らったような目をしているが——の後、巨人は少女たちの方へ一歩歩き出した。

 

 

 

   ズシン

 

 たった一歩踏み出すだけで地面が揺れた。その衝撃は、近くに立っている少女たちの体をも震わせ、そこでようやく彼女たちは我に返る。目の前にいるのは幻覚でもホログラムでもなく本物の巨人であることを認識した。自分たちが()()()()()()()()()()()巨人を怒らせてしまったことに気がついた。

 

 そこからの彼女たちの行動は全く統率が取れていなかった。

 

 

「クソッ! 何なんだよお前はあああ!!!」

 

 そう言いながらライフルを構え直し、震える手で巨人に何とか照準を合わせようとしている少女は彼女たちのリーダーである。決して強い不良グループではないが、それでもリーダーとしての誇りと責任を感じており、何とか巨人に一矢報いようと引き金を引いた。

 

 それを見た何人かの仲間たちも、彼女を援護するようにライフルを撃つ。手の震えからろくに照準も定まらないものの、巨人の体躯(デカい的)も相まって銃弾の命中率はさほど悪くない。そう、()()()は悪くない。

 

 

 ………命中こそしたものの、巨人はどこ吹く風といった様子で少女たちに鋭い視線を向けている。巨人の前では5.56や7.72程度の小銃弾など()()()に等しい。行動不能はおろか、怯みすらしない。

 

 

 

 

 

 鈍い音が響く。

 

 

 ついに、巨人の反撃が開始したのだ。腰を低く落とし巨大な右手をうねらせて強烈な平手打ちでリーダーを吹き飛ばした。もっとも、彼からしてみれば、1番近くにいた不良グループのリーダーを()()()()()だけに過ぎない。

 

 

 「なっ…、はっ、ヤバい、、、逃げなきゃ」

 一人がつぶやく。彼女の目には、吹き飛ばされたリーダーが映る。目線を巨人に移せば、次はお前たちだといわんばかりに睨みつけてくる巨人と目が合った。

 

 彼女は逃げ出した。吹き飛ばされたリーダーを気遣う余裕などなかった。他の仲間に逃げるよう声をかけることすらしなかった。ただ自分も同じ目にあいたくない一心で走る。 

 

 それを見た他の不良たちも逃げ出した。立ち向かっても敵わない。リーダーを連れて逃げても巨人の体躯なら絶対に追いつかれる。そこまで考えられるほど余裕がある者はいなかったが、皆リーダーを助けにはいかなかった。別段リーダーが嫌われている訳ではない。皆恐怖のあまり半ばパニックに陥っていた。

 

 

 

 不良たちが脇目も振らずに走り去っていくのを見て、巨人は彼女たちが逃げていった方向と逆を向いた。そしておもむろに歩き出し、ビルの陰に消えていった。吹き飛ばされてうずくまっていたリーダーは、巨人に追撃の意思がないことを知って安堵する。いまだ引かない痛みをこらえながら、巨人の足音が小さくなっていくのを聞いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ザクロ視点)

 

 

 「よお、兄ちゃん! なかなかお金持ってそうじゃん。 ちょっとくらい分けてくれよ!」

 「私たち喉乾いてんだよ。ジュース奢ってくんねえ?」

 

 

 ……めんどくさそうな人たちに絡まれた。THE・キヴォトスの不良って感じだな。今ゴールデンウィークだぞ、どっか別のとこで遊べよ。

 

 とか心の中で悪態をついていると、それを怯えていると解釈したのか、

 「おいおい何ビビってんだよ、ただチョーっとだけお金くれたらいんだよ。ほら、サイフ出せよ?」

 リーダーっぽいやつがニヤニヤしながら言ってきた。

 

 「すみません。今手持ちが少ないもんで……」

 一応穏便に断ってみるが、

 

 「あ!? ゴタゴタ言うな!! さっさとサイフ出せや!! 撃たれたいんかゴラァ!?」

 

 まあ無理ですよね(予定調和)

やるしかないのかな? 話合いでは解決できそうにない。

というか相手に話し合う気が微塵もない。俺も黙ってカツアゲされるわけにもいかないしな。

 

 俺はナイフを取り出した。

 

 「ハハッ!! んなモンで何ができるんだよ! 一発撃たれねえとわかんねえのか?」

 「ヘイローもねえのに無理すんなよ!!」

 

 不良たちの言葉を無視し、ナイフを手のひらに突き立てる。

あとは、巨人になるという意思を強く持つだけ。

俺は心の内で唱えた。

 

 

 

 

勝てば生き(カツアゲ回避)

負ければ死ぬ(俺のサイフが)

戦わなければ勝てない、戦え! 戦え!

 

 

 

 

俺は、初めて誰かと戦う目的で巨人化した。

 

 

 

 

 




前も書きましたが、文章を書くのって難しいんですね。
生半可な覚悟で書き始めたことを後悔しております。
しかしながら、自分の中で大まかなストーリーは決まっているので、頑張って書いていきます。

今書いているのは第0章、原作開始前です。具体的には先生がくる以前、ザクロが高1,2年生の間の話です。ザクロが高3のときに先生が来ます。あまり0章を長々と書くのもあれなので(先生主人公を語る以上)、できるだけ巻きで行こうと思っています。
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