■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は人見城、インターネットつながってる設定。
パソコンやスマホの回線がダウンします)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
ちょっと遅めに投稿していますが、冬です。
ストーリーのジャンル:友情・最終的にほのぼの
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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「んっ?」
奈落は怪訝な声を上げた。
どうやってもインターネットがつながらない。
パソコンだけでなくスマホもだ。
問題はそれだけではない。
貧困に貧困を重ねた結果、
あまり利害関係の無い遠方の領の
書類仕事を代わって
請け負っていたのである。
期日は今日。
「まずいな」
奈落は低い声でつぶやく。
信頼している神無と白夜を呼んだ。
白夜たちの調査によると
Wifiやスマホ回線に対する妨害電波が出ているとのこと。
奈落は、最悪ネットはつながらなくても
構わないが今日が期日の仕事はなんとか終わらせて
送らなければと言う。
しかしもう夕方4時を過ぎている。
最悪5時に間に合わなくても
今日中に届ければまだなんとか許されるだろう。
だが、これから遠方の領まで
白夜や神楽の白い折り鶴や羽飾りを急いで飛ばすには
冬の闇は濃過ぎる。
だが、そこで白夜は気づいた。
以前、スパ銭で話していた
男友達香介の香術が使えるのでは?と。
さっそく固定電話で呼び出して向かわせる。
その香介の香術とは、
「神速の香」というお香のアイテムで
自らの足を速さを極限以上に上げるというものだった。
香介は一見人間に見えるようなパンクな服装を
しているものの、
妖怪ゆえ極限よりも肉体に負荷がかかっても
犬夜叉のように平気なのだった。
普段はバンド活動もしており、
何時間と激しいライブのステージに立つこともあり、
元々、体力としても鍛えられている。
その肉体と香術を使えば
なんとか請け負った書類を
遠方の領に今日中に届けることができるだろう。
一方で白夜と神無は、指揮を執り、
奈落や神楽とも協力して
人見城のシステムの復旧をして
セキュリティー対策も施していた。
そして香介は無事に書類を届け、
人見城に帰還する。
時刻は夜中の1時を回っている。
「若が礼をしたいとのことだ。
何がいい?」
貧困ゆえもしかしたら
請け負った仕事の給金も
吹っ飛んでしまうかもしれないが、
奈落は香介に訊く。
「白夜たちを大切にしてやってくれ」
ふだん人見家のお財布事情を白夜から
ちらほら聞いている香介は何も要求しなかった。
でもそれでは奈落は気が済まないと
「善処する」と静かに述べた後、
せめてもと来客用お茶菓子のストックの
おせんべいを香介にたくさん渡した。
礼を述べ、「じゃあな」と白夜に言って
去って行こうとする香介。
「ああ。ありがとよ」
と白夜。
「気にするな。またなんかあったら呼べよ」
「助かる」
「んじゃ」
「またな」
二人は爽やかなあいさつを交わし、
香介はおせんべいでパンパンの白いビニール袋を
ゴツいマウンテンバイクのカゴに入れ
またがって人見城下の町へと
闇の中ライトを点けて
ゆっくりと帰って行く。
無事に仕事が済んだ奈落はご機嫌で
白夜や他の分身たちに
自由を与えておくのも悪くないのでは?と
思い始めていた。
そして報告のため、夜中ではあったが、
気に病んで起きている
若殿である人見蔭刀にお茶を入れて
るんるんと軽い足取りで持って行く。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
ほんとに終わりです。