ネメシスを追って、この新しい世界…【フルメタル・パニック】の世界にやって来た俺達はこの世界で情報収集を行う為、喫茶リコリコを開くことにした。
俺と千束は食材を買いに街に出かけていて、車で向かっていた。
千束が外の景色を見ながら見渡し、俺も運転しながら見渡す。
この世界…フルメタルパニックは知っている。
『軍事力による平和の維持』を目的とする為に存在する『対テロ極秘傭兵組織ミスリル』と言うものがあって、その組織がある少女を守る為に動いていた。それは生まれながらにして『存在しえないはずの知識』、未知のオーバーテクノロジーをその人物の記憶に刻みつけている事であり、その人物の事を【ウィスパード】呼ぶ。
そのウィスパードの対象に『千鳥かなめ』と言う少女が居て、その少女を守るべく、ミスリルの兵士でありエージェントとして護衛していた『相良宗助』が動き、ASの【アーバレスト】に乗って戦っていたって言う話しだ。
この世界でそんな人物…千鳥かなめを守る相良宗助…、この世界でネメシスは一体何をするつもりなんだ…。
そして俺達はスーパーに到着して、目的の食料を買うためにカゴを持って売り場を見る。
「う~ん…、どれも値段が高いな…、こんなに高かったっけ?」
俺がそう悩んでいると…。
「ねえ進一君。これも勝って行かない?」
っと千束がある物に指を指していた。それは果物やアイスクリームのコーナーの方だった…っておいコラ。
「待て千束、お前何勝手に買おうとしてるんだ。これはまだ早いっての、お菓子には」
「あーっ!チョイチョイチョイ!! 私が折角買った奴を戻すな!!」
「何が戻すなだ! お前後でこっそり食うつもりだったろう!!」
俺達がギャーギャーといつも通りの風景をしていると。
ドガァーーーーーン!!
突如外から大きな爆発音がして、それに俺と千束は振り向く。
「ええっ!?何事!?」
「(外からだ。でも爆発物にしては…)千束、ちょっと見に行こう」
「え?う、うん」
俺は千束にそう言って外に出て見る、さっきの爆発…、爆発物にしては威力がちょっと低いと感じたんだ。理由は何となくだけど、もしかしたら…。
そして俺達は外に出ると、駐車場に何やら煙が出ていて、その様子に周りの人たち集まっていた。
俺と千束は顔を合わせ、その場に行くと…。
「こぉーら!!宗助!!! アンタまたやったわね!!!」
っと少女の怒号が叫び、その様子に千束は首を傾げる。そして俺はその名と声を聴いて、目を開かせる。
おいおい…まさかここに来て、あの声を聴くとは、思わなかったな…。
こっそり見える所から見てみると、そこには少年が正座をしながら、大きなハリセンを持っている少女に叱られている様子が見える。
そして隣にはもう1人の少年らしき人物も。
「何勝手に人の車を破壊しちゃってるのよ!? もし持ち主の人が戻って来てこれ見たらどうすんのよ!?」
「しかしだな千鳥、ここに見慣れない車が一台がある。それもどのメーカーにも見られない物だ。もしこれが怪しいやつの車であるならば、ここで破壊した方が効率——」
バシーーーーーン!!!
っと鋭いハリセンが彼の頭に直撃して、彼は地面に顔が突き刺さる。近くに居た少年はそれに少々ため息を吐きながら見る。
「かなり痛かったぞ、千鳥」
「いい加減にしなさいよ!! アンタどんだけハチャメチャ劇をしなきゃいけないのよ!!」
「…ちょっとは落ち着けよかなめ、こいつがこれが通常運転だって事、知ってるだろう」
近くに居た少年がその少女を見て言う。
間違いない…彼等はこのフルメタルパニックの主役キャラの『相良宗助』と『千鳥かなめ』だ。隣の少年は知らないけど。
「だって“雷河”君!! こいつなんでもかんでもやり過ぎるのよ!!」
雷河と言う少年にかなめが言うが、それを雷河は呆れながら言う。
「それでもだ。こいつの通常運転はどんなに言っても止まらないよ。後ここに居ると他の人に迷惑だ」
「そうだな。ここからはなれ——」
バシーーーーーン!!!
「お前が言うな!!」
かなめが宗助の頭をハリセンでフルスイングしながらどついた。よくよく見るとマジで威力鋭いな、よく宗助は平気でいられる。
「あははは…、凄いねあれ」
千束がその様子に苦笑いしながら指差し、それには俺も頷く。
「そうだな。まあここに長居は無用だ、食材を買って帰ろう」
「うん、そうしよう」
千束は満面の笑みを見せながらレジに向かい、俺もその後を追いかけ、食材を買って車に乗ってリコリコに戻る。
そして丁度宗助達も動こうとした際に、雷河って奴の近くを通った瞬間。
キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥイン!!!!
「「っ!?」」
俺と雷河の中に何かが感じ取り、俺は思わずバックミラーを、雷河は後ろを振り向くのだった。
でも丁度通り過ぎる様子だった為、俺と雷河はただ唖然とする。
それに千束が、雷河の方はかなめが問う。
「どしたの?」
「…いや、何でもない」
「どうかしたの?」
「いや…、別に何も」
そう言って歩きだす雷河。
そしてこの時、俺は気づかなかった。この『霧島 雷河』と言う男は、俺と同じ転生者である事に…。
この調子だと、不定期更新になる事も…。