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雪原の中にて

 

冬の寒さが一段と厳しくなり、雪が舞い降りる季節となった。その日は、待ちに待った修学旅行の初日。中学校の三年生である健太は、友達のショウタやリナと一緒に、スキー場へ向かうバスに乗り込んだ。これまでにない体験に、期待で胸が膨らんでいた。

 

「ねえ、健太、スキーは初めてだよね?大丈夫かな?」

 

リナが不安そうに言った。彼女はスキーに行くのが初めてで、少し緊張している様子だった。

 

「大丈夫だよ、リナ!みんな初めてなんだから、一緒に楽しもう!」

 

健太は元気に答えた。ショウタも大きく頷く。

 

バスが出発すると、窓の外では雪景色が広がっていく。白い世界が、どんどん近づいてくる。そして、次第にスキー場のロッジの姿が見えてきた。子供たちの歓声がいっそう盛り上がり、バスの中も楽しさに満ちていた。

 

ロッジに着くと、早速、スキーの準備だ。インストラクターからスキーの履き方や基本的な技術を教わる。健太たちはわくわくしながら、器具を装着した。スキー板が足元にセットされた瞬間、少し緊張したが、彼は友達に笑いかけた。

 

「行くぞ、リナ!まずは滑り降りてみよう!」

 

「待って!まだ準備が…」

 

勢いよく滑り出した健太は、重心を低くして雪の上を走るように滑る。風を切る感覚が心地良い。後ろを振り返ると、リナはまだ恐る恐るスタート地点にいた。

 

「大丈夫、リナ!一緒に行こう!」

 

ショウタが叫ぶと、リナも思い切ってスキーを始めた。

 

初めは転んでばかりの二人だが、次第にコツを掴んでいく。雪の柔らかさに助けられ、何度でも起き上がる。転ぶたびに笑い声が響き、仲間の絆が深まっていくのを感じた。

 

夕方になり、いったんスキーを終えた三人は、ロッジに戻り、暖かい食事を楽しむ。スキーの話題で盛り上がり、リナは転んでは「また転んじゃった!」と笑って話す。

 

「でも、リナのおかげで、いっぱい笑ったよ!」

 

健太は笑顔を向けた。リナは少し照れくさそうに頬を赤くした。

 

「明日もスキーが待ってるよね!もっと上手になりたいな!」

 

ショウタが先を見据えて言い、再び滑ることを心待ちにしている。

 

その夜、仲間たちはロッジでの楽しい思い出を語り合い、雪の降る音に耳を傾けながら、ぐっすりと眠りについた。次の日は、朝からスキーのコースに挑戦する予定だ。

 

翌朝、日の出と共に目覚めた健太たちは、好奇心に満ち溢れた目で再びスキー場へ向かう。昨日の経験を踏まえ、今日はもっと自由自在に滑ることを目指す。

 

「行くか、最高の一日になるぞ!」

 

健太が吠えると、リナとショウタは仲間として鼓舞し合う。仲間と共にいる楽しさ、雪の中での冒険が、彼らの心を弾ませる。

 

滑走が続き、瞬く間に数時間が過ぎ、三人はすっかりスキーに夢中だ。リナもいつの間にか滑る姿が様になり、転びながらもお互い笑顔を絶やさずに楽しむその様は彼らの中で大切な思い出になるのであった。


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