Dear, You Who Never Were   作:かぽす

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Bound by Talent ''才に結ばれて''

二年生になっても、エリーゼの生活はそれほど変わらなかった。

唯一変わったことと言えば、杖十字会(上級生主導の決闘クラブ)に加入したことだろうか。監督生のアブラクサス・マルフォイが、エリーゼの魔法の才能に目をつけ、ぜひ参加してみては、と推薦してくれたのだ。

アブラクサス、というかほとんどの生徒の予想通り、エリーゼは決闘にも才能があった。上級生たちも、エリーゼを練習相手として指名するほどには、だ。

エリーゼは毎日新しい呪文を覚え、技術を磨いていった。友人のルクレティアやドゥルーエラも誘って、決闘の練習は毎週末恒例の行事になっていた。

 

「ふー、疲れたー!今日の呪文、なかなか上手くいったでしょ?ね、ティア?そう思わない?」

「ですわね。この会に参加して、貴方の魔法の腕も幾分かマシになりましたわ。」

 

ルクレティアは相変わらずのツンとした、それでいて温かみのある声で答えた。

一方、エリーゼは本を開いて、内容を小さな声で読み上げながらひたすらに杖を振っていた。時折パチパチと色とりどりの火花が杖先から湧き出て、あっという間に消えていく。

 

「何をしていますの?」

 

ルクレティアが興味津々と言った様子でエリーゼの本を覗き込むと、エリーゼは遠慮がちに答えた。

 

「何か、新しい魔法でも生み出せないかと思ったの。私オリジナルで、革新的な__」

 

エリーゼの答えに、疲れて石壁に体を預けていたドゥルーエラも慌てて駆け寄ってきた。

 

「新しい魔法!?エリーゼ、それ本気?…だとしたら、すごいわ!」

 

エリーゼは一旦杖をしまって、本を二人に見えやすいように逆さまに持つと、びっしりと書き込まれたページを指差して言った。

 

「ここ、ほら、理論はだいたい組み上がってるの。ただ少し複雑すぎてまとまりがなくて。できれば二人の知恵も借りたいのだけれど。」

「そういうことなら、もちろんですわ。」

 

間髪を容れずにルクレティアがそういうと、ドゥルーエラも慌てて付け加える。

 

「私も手伝うわよ。完成したら、私も開発に関わってるんですー、って自慢しなきゃ。」

 

ドゥルーエラがイタズラっぽくウィンクし、その様子がなんだかおかしくて三人はしばらく笑い転げた。

ドゥルーエラは相変わらず座学の方はさっぱり__というかむしろ興味がないのか、二人のノートを頼っている。だが、実践においては杖十字会の活動が刺激になったのか、隠された才能がようやく開花したようだった。特に攻撃呪文に秀でており(“お転婆”ですわね、とルクレティアが皮肉っていた)、杖十字会でも一定の評価を得ている。

 

「ただし、手伝うならそれなりの代価をくださいな。乙女の時間は高くついてよ?」

「もちろん。集まるなら、甘いものと一緒に。これは鉄則でしょう?」

「最高!じゃあ早く予定を立てようよ!善は急げってね。」

 

早速話し合い、放課後の空き時間を確認する。

そんな他愛もない日常が、エリーゼにとって何よりも美しく、代え難いものだったのである。

 

 

 

 

 

 

一方。

トム・リドルも順調にホグワーツ生活を送っていた。

去年にも増して、トムの周りにはたくさんの人が集まっていた。トムの教師からの評価は、エリーゼに並んで、むしろエリーゼより高い、最高といえるだろう。天才、それでいてそれを驕らず、控えめな模範生といったようなものだった。

しかし、寮内でのトムのふるまいは着実に変化していた__というか、入学当初から彼が元々持っていた“もの”が、蛇が暗がりから鎌首をもたげて這い寄るように、徐々に姿を現し始めていた。

 

(レストレンジとマルシベール。一見、彼らは対等な友人に見えるけど、そうじゃない)

 

談話室でトムと談笑する二人を見て、エリーゼはそう結論づけた。

トムは深緑のビロードの肘掛け椅子にゆったりと深く腰掛け、話したり、相槌を打ったり時折笑ったりしている。トムに最も近いであろう二人は、トムの目の前の椅子に二人で窮屈そうに座っていた。

時折トムがシューシューと喉の奥から息の詰まるような音を立てると、トムの取り巻きたちは感心したように手を叩いたりした。それを見て、トムは尊大にほほ笑む。

 

「エリーゼ、蛇語よ。トムはパーセルタングなの!知ってた?」

 

後ろから高い声が聞こえ、エリーゼは振り返った。黒い髪、灰色の目___ブラック家の特徴を兼ね備えたその少女は、ルクレティアとは似ても似つかない落ち着かない高い声でころころと笑った。

 

「知っているわ。」エリーゼはうっとおしそうに答えた。

 

少女、ヴァルブルガ・ブラックのことがエリーゼは苦手だった。ブラック家は純血主義なことで有名だが、その中でも彼女は際立ってそうだった。廊下でマグル出身の生徒がいれば罵声を浴びせる(それでもブラック家らしく謎の品が感じられたが)ことをいとわなかったし、同じ寮内の半純血でさえ毛嫌いした。

彼女はブラック家こそが純血の中の純血と信じており、ほかの純血家族も見下しているような節があった。もちろん、レヴィエールも例外ではない。

その点、ルクレティアは純血主義であることを隠そうとはしなかったものの、あくまで穏健派という態度を貫いていて、エリーゼにとってはずっと親しみやすかった。それに、彼女はドゥルーエラもエリーゼも対等な友人として扱っている。

 

「蛇語を喋れるのはスリザリンの血筋を継ぐものの証!彼、絶対高貴な血を持っているに違いないわ。サラザール・スリザリンの血統に穢れた血が入り込むなんて、スリザリンが絶対許さなかったもの。」

 

それに関してはエリーゼも同意見だった。トムは自分の出自をはっきりと語ることはなかったが、その才能や魔法力から見て彼が特別な血を持っているのは日の目を見るより明らかだ。むしろ必要以上に語らないその姿に信奉者や教師は感心さえしたのである。

 

「それに比べたらエリーゼ、あなたはどうしてそんなに魔法が上手なのかしら?」

 

「練習したからよ」

 

言葉の裏に隠された皮肉を感じ取って、エリーゼはつっけんどんにそう答えた。めくっていた本のページの余白にはびっしりと書き込みがなされている。

覗き込むようにそれを見たヴァルブルガはしばらくページを見つめてふん、と鼻を鳴らした。

 

「ふーん。とにかく、あなたなんかがトムに勝てるわけないわ。せいぜいがんばりなさいな」

 

言いたいことを言い終わったのか、ヴァルブルガはリドルの方に駆け寄っていった。

 

「はあ」エリーゼは大きなため息を漏らした。

 

なんだか落ち込んだ気分で本を読んでいると、後ろからまた声をかけられた。なんだかイライラして、睨むようにして肩越しを振り返ると、そこには驚いた表情を浮かべたドゥルーエラがいた。

 

「ごめん、忙しかった?」

「そんなことないわ」

 

申し訳ない気持ちになって、エリーゼは慌てて表情を取り繕って優しい声で答えた。

 

「次の集まりなんだけど、火曜日の放課後はどうかな?ほら、授業も少し早めに終わるし、変身術もないから宿題もきっと少ないよ。」

 

ドゥルーエラの言葉に、エリーゼはうわの空といった様子で頷いた。そのようすにドゥルーエラは怪訝な表情を浮かべたが、エリーゼから少し離れたところで談笑するトムたちを見て、わかったという顔をした。

 

「ははーん、さてはヴァルブルガに嫉妬しているんでしょう。」

「違うわ」

 

エリーゼは強く否定して、そのあと笑い始めた。ドゥルーエラはぽかんとした顔でエリーゼを見つめていた。

 

「まさか、違うわよ。」

 

ドゥルーエラは「冗談だよ」と慌てて付け加えたが、髪を片手で撫でつけるその様子からはあからさまな動揺が見てとれた。エリーゼはそれがなんだかおもしろくて、しばらく笑いが止まらなかった。ドゥルーエラも自分の想像がいかに突飛なものか気づいたのか、つられて笑い始めた。

 

「ともかく」

 

ようやく笑いの収まったドゥルーエラが続けた。

 

「あなたとトム、スリザリンの天才どうし、恋の始まり__とか、みんながそんな噂をしているの…もちろんそんなはずないってわかってたけどね。ヴァルブルガがあなたに突っかかってくるのもそのせいだと思うよ。」

 

「私とトム?勉強や事務連絡以外で話したことなんてないわ。」

 

「うーん、実際に話したことがあるかより、トムと釣り合うか否かって話じゃないかな。その点、エリーゼ、あなたは有力候補ってこと。」

 

エリーゼはその言葉にやれやれと首を振った。

 

「私はトムと付き合うつもりなんてないし、向こうもその気はないと思うわ。」

 

そのような目でトムを見たことは一度もなかった。一年生の時、ホグワーツ特急で一緒のコンパートメントになって以降、二人きりになる場面はなかった。食事の時間で隣に座ったり、図書館でたまたま近くの閲覧席にいたりしたことはあったが、それ以外の関わりはなかった。

先生方も、授業でこの二人で組むよりかは別々に組を作ってそれぞれが相手に教えた方が効率が良いと考えているらしく、授業ではいつもバラバラだった。

 

「そうだよね。完全に早とちりだったかも__でもあーあ、そうだったら面白かったのに!」

「面白いって何よ…まったく」

 

エリーゼはもう一度ため息をついたが、表情は明るかった。

 

「いいじゃないの。さ、ご飯を食べに行こ。大広間でルクレティアが待ってるよ。」

 

エリーゼは読んでいた本を閉じて、ドゥルーエラに手を引かれて談話室を出ていった。

 

 

 

 

 

 

杖十字会の練習会場にある時計塔は、いつにも増して騒がしかった。誰もがアブラクサス・マルフォイの招待した「特別ゲスト」の正体について話し込んでいた。

だが、その正体はほとんど確定的だった。アブラクサスが持つ語彙の限りを使って誉めそやす人材などこの世にほとんど存在しないからだ。

やあやって、トム・リドルは万雷の拍手の中で迎え入れられた。エリーゼも拍手していたが、歓迎の気持ちより「やはりきたか」という感情が先行した。

二人の“ひみつの関係”についての話と並行して、スリザリンでよく話題に上るのは、エリーゼとトムどちらが優れているか、といったことだった。

 

「トムの方が上じゃない?試験は彼が一位だったし。」

「いや、エリーゼだね。決闘の経験値がある分、彼女の方が上に決まっている。」

「トムの方が強い。スリザリンの末裔だろ?力をまだ隠しているに違いない。」

「エリーゼが___

 

といった具合で、議論は常に平行線だった。だがざっと聞いてみたところ、エリーゼの方が有利であるという意見が多かった。特に杖十字会に属している上級生たちは、普段からエリーゼと練習している分エリーゼの実力を身をもって知っていた。

 

「ともかく、あの二人はすでに二年生としての領域をはるかに超えている。七年生でさえもはや太刀打ちできないかもしれん。」

 

アブラクサスは拍手をしながら、隣のスリザリン生に耳打ちした。

そしてトムがまっすぐ自分の方に歩み寄っていくのを見て、歓迎の表情を浮かべて手を広げた。

 

「やあ、トム。私の招待に応じてくれてありがとう。」

 

トムは笑顔を浮かべて頷いた。

 

「紹介させてくれ__知っている人も多いと思うが、こちらはトム。スリザリンで、最も才能ある生徒のうちのひとりだ。」

 

アブラクサスは気品のあるしぐさでトムを指し示した。

トムは小さくお辞儀をした。アブラクサスは深くうなずいて、スピーチの続きを始めた。

 

「___杖十字会は常に才能を必要としている…トム、そして皆、今日もよく学び、楽しんでいってくれたまえ。」

 

アブラクサスは尊大な調子でそう締めくくった。そしてトムの手を取ると、ほかに生徒を数人従えて部屋の案内を始めた。

やがていつも通り練習が始まり、エリーゼはいつも通りルクレティアとドゥルーエラと組んで、木製の人形に向かって呪文の練習をしていた。

 

デパルソ(除け)!」

 

エリーゼの放った呪文は見事に人形のど真ん中に命中し、人形は足元のばねをしならせて後ろに大きく倒れると、反動でぐわんぐわんと大きく揺れた。

 

「お見事ですわ」

 

先程からうんともすんとも言わない人形とにらめっこしながら、ルクレティアがそういった。

 

「デパリソ__あれ、なんだっけ。デパラソ!」

 

ドゥルーエラはひたすらに間違った呪文を唱えては、杖先からチリチリと火花を出していた。ところがついに杖先からまばゆい閃光が走ったかと思えば、それはまっすぐドゥルーエラに跳ね返り、ドゥルーエラは三メートルほど後ろに吹き飛んでいった。

 

「まったく…レパロ(直れ)。呪文の唱え方はちゃんと聞きなさいとあれだけ言いましたのに!」

 

ドゥルーエラが吹き飛んだ衝撃で割れてしまった小物を直しながら、ルクレティアはあきれた目でドゥルーエラを見つめた。

 

「正しくは『デパルソ』ですわ。もう二度と言いませんから、覚えてくださいまし!」

 

ドゥルーエラを助け起こしながら、ルクレティアはそういった。

立ち直ったドゥルーエラは、もう一度杖をしっかり構えると、一呼吸おいて唱えた。

 

「デパルソ!」

 

こんどはまっすぐ杖先から閃光が飛び出し、人形を直撃した。人形はエリーゼの時ほど倒れなかったが、それでもその重い木の部分を大きく揺らした。

 

「できた!私、やっぱり天才かも?」

 

その様子をみて、ルクレティアは悔しそうに杖を振った。しかし、放たれた微弱な閃光は人形の表面をむなしくたたいただけだった。

 

「ティア、杖の振り方がちょっと違うわ。もっとカーブを描かないと。」

 

エリーゼがそういうと、ルクレティアは集中しているのか無言でうなずき、杖を構えた。

 

「デパルソ」

 

落ち着いてルクレティアが杖を振ると、閃光は鋭く人形に当たって、人形を穿った。人形はまたもや大きく揺れ、呪文が当たった個所には黒い焦げがついていた。

 

「さすがルクレティア。落ち着けばどうってことは無いじゃない。」

 

ルクレティアが赤くほほを染めながら、小さくありがとうというのが聞こえ、エリーゼは微笑んだ。

もちろん今までのダメージが蓄積したのもあるのだろうが、それでもあれほどの威力が出たのは正直にすごい、とエリーゼは思った。

気を取り直して杖を一振りし、人形をきれいな状態に戻す。

再び友人たちが練習を始めたのを見届けてから、エリーゼは人がひときわ集まっている場所に目を向けた。

トム・リドルは周りを人に囲まれて、その魔法の腕を惜しみなく披露していた。

杖からまっすぐほとばしった閃光はどれも無駄なく正確に人形の真ん中をとらえ、突き刺さる。

防御の呪文に関しても、まるで飛んでくる呪いがどのような軌道を描くかわかりきっているかのように、必要最低限の動きで受け流すのが見えた。

 

「…すごい。」

 

思わず口をついて出た言葉は、多少の悔しさをはらんでいた。震える手に、抑えきれない感情があふれ出している。

トムの動きは、力強さ以上に静けさがあるように思えた。完成されて洗練された様式美のようなもの。

 

見守る生徒たちからも感嘆の声がこぼれた。

 

「すごい。あれほとんど『無言呪文』じゃなかったか!」

「でも威力はちっとも減っていない…どういうことなの?」

 

トムはそれらの声に対して、ほんのわずかにほほ笑むだけだった。

エリーゼは相変わらず、その様子を遠巻きに見ていた。

 

すると、後ろからカツカツと革靴が石畳を叩く音がした。底知れない笑みを浮かべて、アブラクサスがエリーゼの後ろに立っていた。

 

「すごいだろう、私が見込んだだけはある」

「そうですね。」

 

エリーゼはそう返してすぐに、自分の言葉に必要以上のとげがあったことに気づいた。謝ろうとしたが、アブラクサスはそれに怒るどころか、優雅な笑みをより一層深めて囁いた。

 

「試してみたくはないかね」

「何をです?」

「まあまあ、そう慌てないで。君のことだって私が推薦したんだ。今杖十字会の中で、君は最強の座を争うもの___その認識は変わりないよ、エリーゼ。ただ…ここで一つ、白黒つけてみるのはどうだろう」

 

そういうと、アブラクサスはソノーラス(響け)と喉元に向かって唱えた。そして大きく息を吸い込んでいった。

 

「諸君、今日の練習はそこまでにして…せっかく二人の天才がこの場に集まっているのだし、余興でも楽しもうではないか。」

 

そういうと、アブラクサスは有無を言わさずエリーゼの腕をつかみ、部屋の中心へと引っ張っていった。

 

「こちら、エリーゼ・レヴィエールと」

 

そして、今度はトムに中心に来るように促した。

 

「もう一人、トム・リドル」

 

アブラクサスを挟んで、エリーゼとトムは向かい合うような格好になった。

 

「どちらが強いか、見てみたくはないかね。」

 

一瞬の静寂が場を支配したあと、爆発的な歓声が上がった。

アブラクサスの掴みは抜群だった。先程まで悠々自適に練習していたメンバーたちの視線は、いまや二人の二年生に集まっていた。

アブラクサスは拡声呪文を解くと、二人にだけ聞こえる小さな声で話しかけた。

 

「決闘の作法は知っているかね?もし、必要なことや決闘でのコツなど聞きたければ__

「いりません」

 

トムの冷静な声が遮った。アブラクサスは一瞬驚いたような顔をしたが、やがて口の端をゆがめて笑った。

 

__ならよい。エリーゼは___君は経験があるから大丈夫だろう。」

 

アブラクサスの言葉に、エリーゼは黙って頷いた。

 

エリーゼは自分の杖をぎゅっと握りしめた。いつもは温かみのある木の質感が、今はいやによそよそしく感じる。

二人は距離をとってから、向かい合った。

トムの冷たい黒い瞳が、エリーゼの薄青の瞳を刺すように覗き込んだ。落ち着いているのか、緊張か、両者は恐ろしいほど無表情だった。

 

二人は作法通り、お辞儀をする。お辞儀をしている間も、トムはエリーゼから片時も注意を外さなかった。周りの好奇心旺盛な視線よりも、なぜか自分を見ていないはずのトムの視線のほうが強く感じられた。

 

「さあ」

 

アブラクサス・マルフォイの威厳たっぷりな声が静寂を打ち破った。

杖を握る手に力が入る。

 

「一、二、三_____」

 

膨大な魔力に、空気がはじけた。




エリーゼの杖
アカシアに不死鳥の尾羽根、33センチ。
脆く、気まぐれで気高い。
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