縁側の提督と日だまりの艦娘たち   作:カワガラス

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某所にある廃墟同然の警備府に着任した提督と時雨。
インフラが止まった廃墟の警備府。
手違いの着任。
艦娘寮で見つかった不自然な2名の遺体。
夕食を食べに訪れた街の人々からの視線は厳しかった。
初っ端からトラブル続きの1日を終え、警備府にも新しい朝が来たのだった。

縁側の提督と日だまりの艦娘たち、第2話、始まります。


第二話 初陣

「…い…おき……」

 

「ル…もうすこし…」

 

「だいじょう……ほ…」

 

 誰だろう?誰かに呼びかけられている気がする。

 でも、僕の瞼は日の光を拝むのを拒み、もう少しだけこのまどろみを謳歌したがっていた。

 寝返りをうつと、カーテンから漏れた朝日が顔に差し掛かる。

 その眩しさにぼんやりとしていた僕の意識はだんだんと覚醒していく。

 

「うぅん…」

 

 とうとう体を起こした僕は目元をこすりながら部屋を見回す。提督は…いなかった。

 

「あ、起きた」

 

「目標の覚醒を確認。任務完了」

 

 ふと僕が視線を向けている反対側から声が聞こえる。

 振り返るとそこには僕と同じくらいの歳に見える少女が2人、僕を見つめていた。

 

「わあぁぁぁぁぁ!」

 

驚きのあまり僕は半ば転がるように仮眠室から飛び出す。

 

「だ、誰!?」

 

 寝起きの頭を叩き起こしてから状況を整理しようとする。

 すると執務室の扉が開かれ誰かが中に入ってきた。

 

「あれ、起きたの?おはよう、時雨」

 

 提督だった。

 

「て、提督…あの子たちは誰?」

 

「マスター、起こしてきたよ!」

 

「訂正、対象は自ら覚醒し、私たちが起こしたのではありません」

 

 さっきの2人がいつの間にかこっちに来ていた。

 提督はハッとしたような表情を浮かべていた。

 そして僕の方に向き直り話し始めた。

 

「あはは…そういえば紹介がまだだったね。こっちのいたずら好きは『ルナ』、おとなしいのが『ソル』。私の妖精さんだよ」

 

「マスターの妖精さんその1、ルナだよ!よろしくね!」ハーイ

 

「提督の妖精さんその2、ソルです。以後お見知りおきを」ペコリ

 

 この世界に存在するちょっとだけ不思議な存在。

 『妖精さん』。

 手のひらに乗るくらいの小さな身体。言葉は持たず、意志疎通は感覚やテレパシーのような何かで行われる。

 僕たち艦娘が艤装を扱い、海の上を駆け、深海棲艦と戦うことが出来るのは――妖精さんの力があってこそだ。

 

 …普通は。

 ――でも、目の前の2人は違った。

 

(少し、いや、かなり大きい…)

 

 僕とほとんど変わらない背丈。

 しかも、普通に喋っている。

 …めっちゃ喋ってる。

 

「ははは、言わんとしていることはわかるよ。この2人が珍しいって思ってるよね」

 

「うん、すごいなぁって」

 

「そうだよ!あたしたちはすごいんだよ!」

 

「半分肯定」

 

「まあ私もよくわかんないけど、おかげで寂しくなることはなかったね」

 

 提督はどこか懐かしそうに言う。

 

「そうなんだ…僕は時雨、これからよろしくね」

 

「うん、よろしく!」

 

「よろしくお願いします」

 

「さあ、お互いの親睦が深まったところで、朝食にするか」

 

「「「わーい」」」

 

――――

 

 朝食は提督さんの手作りだった。

 段ボールを並べただけの簡素なテーブルの上に並べられたのは、こんがりと焼かれたトーストとその上に乗せられた半熟の目玉焼き。そして、玉ねぎを余すことなく使ったオニオンスープが添えられていた。

 

 決して豪華ではない。

 けれども、温かみがある。

 

 そんな朝食は、いつもとは違ったおいしさがあった。

 

「おいしい…」

 

 思わず声が漏れる。

 パンの香ばしさと卵のまろやかさ。そこへスープの優しい甘さが加わって、寝ぼけていた心身に染み渡っていく。

 

「デリシャス!」

 

「肯定」

 

「はは、そう言ってくれると作った甲斐があったよ」

 

 提督は少し照れ臭そうに笑った。

 

「そういえば、2人は昨日どこにいたの?」

 

「提督より鎮守府近辺の捜索を仰せつかっていたので、周囲の探索を」

 

「私はその辺を散歩してたよ」

 

「そ、そうなんだ」

 

 妖精さんはやっぱり気まぐれなんだな。

 僕は改めてそう思った。

 

 

――――

 

 

 朝食を済ませた僕たちは執務室で朝の会議を行っていた。

 

「この警備府の現状を鑑みるに、すべてを同じように復旧させようとするには時間も資源も何もかも足りない」

 

 これほどの惨状を目の前にしても、提督の声は非常に落ち着いていた。

 

「よって、まずは生命線となる『水』の確保を最優先にしようと思う」

 

「いいんじゃない?」

 

「賛成」

 

「僕もそれでいいと思う」

 

 事実、この警備府には深海棲艦と戦えるだけの備えは一切ない。

 昨日の事件もそうだけど、この場所には、僕には理解しえないような複雑な『何か』があるみたいだ。だからといって今すぐにどうにかできるようなものではないから、今は復興に注力した方がいいと思う。

 

「じゃあ、まずは水道の復旧からだね」

 

 提督は机の上に色褪せ古びた1枚の紙を広げた。

 紙は端が破れ、所々にシミがあった。

 

「今朝、書庫でこの警備府の設計図を見つけてきた。この通りならば、まず向かうべきはここだ」

 

 僕たちに見えるようにある1点に指をさす。

 その指先が差していたのは―――『管理室』の文字。

 

「ここには水の配管だけでなく、小規模な発電機もあるみたいだ。もし動くのであれば、しばらくは電気にも困ることはないだろう」

 

「じゃあ決まりだね!」

 

「早速そこへ向かおう」

 

――――

 

 艦娘寮と本庁舎を繋ぐ渡り廊下の中ほどに、その施設はあった。

 

「…本当に、ここなんだよね?」

 

「うん、恐らくだけど」

 

 目の前の光景に、思わず声が零れる。

 草木が鬱蒼と生い茂り、入り口はほとんど埋もれていた。

 

「鍵は…これだ」

 

 錆び付いたドアノブを捻り、扉を開ける。

 金属が擦れる嫌な音が耳をつんざく。

 

「…お、開いたよ」

 

 中に入ってみる。

 薄暗く、空気は湿っていて重い。

 埃と油の臭いが鼻をつく。

 天井の一部が抜けていて、そこから差し込む光が頼りだった。

 

「マスター、これ発電機じゃない?」

 

 正面には何やら四角い機械があり、その隣には多数のパイプとバルブが並んでいた。

 提督が言っていた発電機と水道管の操作バルブだろう。

 

「うーん。これは時間がかかりそうだね」

 

 中に入って状態を確認していた提督が言う。

 

「ここまで壊れていたら、そもそも直せないんじゃないかな?」

 

 もうずいぶん前に管理を放棄していたみたいだった。

 錆び付いた機械たち。

 とても修理すれば直るような状態ではないように見える。

 

「安心して。私はこう見えても機械いじりは得意なんだ」

 

 提督は得意げにガッツポーズを作っていた。

 

「…と言っても、まずは状態を確かめてからじゃないと何とも言えないかな。ルナ、ソル、手伝ってくれる?」

 

「おっけー」

 

「了解」

 

「じゃあ、僕は外で草むしりをしてくるよ」

 

――――

 

 外に出る。 

 

 腰の高さまで伸びた雑草が風に揺れていた。

 

 一本、引き抜く。

 

 予想以上に根が張っていて、なかなか抜けない。

 

「…っ、よいしょ」

 

 一つ、もう一つと、引っこ抜いていく。

 たくましく胸を張って伸びている草たちを引き抜くのは中々難しかった。

 でも、きっと提督だったら簡単に終わらせちゃうんだろうな。

 

時雨「………」

 

 ここに来てからの提督について思い返してみる。

 

 最初、僕がこの鎮守府に着任したとき、提督は優しく出迎えてくれた。

 僕の着任が手違いだと判明したときも、僕に選択の余地を与え、僕の意思を尊重してくれた。

 曙や潮を発見したときも僕をしばらく休ませてくれたり、街に行った時も僕が食べたいものを優先してくれたり、お菓子を買ってくれたり、提督は細かいところまで気遣ってくれていた。

 噂に聞いていたような提督とは正反対の、とっても――優しく、そして、不思議な人。

 

(僕たちだけで、ちゃんとした場所に戻せるのかな…)

 

 不思議に思う。

 僕は艦娘で、深海棲艦と戦うのが『仕事』。

 そのために作り出された『兵器』。

 だけど、提督は僕のことを第一に考えてくれている。

 そして、今はこうやって戦いとは程遠い生活を送っている。

 不思議だ。

 不思議だけど―――

 

「…悪くは、ないかな」

 

 僕は不確定な未来よりも、今この瞬間を噛み締めることにした。

 

―――

 

 入り口の周辺を片付けただけで、手が真っ赤になってしまった。

 しかし、先ほどと比べて間違いなく視界は開けていた。

 僕は真っ赤になった自分の手を撫でていると、小屋の中から提督の声が聞こえてきた。

 

「これでどうだ?」

 

 提督がそういったと同時に、ゴウンと低い音が響いた。

 

「成功だ!」

 

「任務完了」

 

 振り返ると、薄暗かった小屋の中に電気の光が灯っていた。

 

「すごい…本当に直しちゃったんだね」

 

「これで水道管の作業がしやすくなったよ」

 

 提督は機械油に汚れた手を拭いながら、今度は水道管のバルブに向かった。

 

 そのとき。

 

「ねぇ、さっきから変な音が聞こえない?」

 

 ルナに指摘されて、僕は耳を澄ましてみる。

 

――ピッ…ピッ…

 

 規則的な電子音。

 

「提督、もしかして…」

 

「うん、電探が反応してる」

 

 小屋の片隅にあったモニターに視線を向ける。

 さっきまで真っ黒だった画面には、音と一緒に点滅する光点が表示されていた。

 

「これは…救難信号?」

 

「ソル、解析できる?」

 

「解析中………完了。この信号は日本海軍籍のものではありません。米海軍の識別信号です」

 

「米海軍か…」

 

 空気が少しだけ張り詰める。

 

 救難信号を拾うこと自体は珍しいことではない。

 戦いの中で大きなダメージを負ってしまったり、何らかの方法で通信ができなくなってしまったりしたときには、救難信号を発信して周囲に救援を求めることはある。

 しかし、それが外国のものとなると話は違ってくる。

 

(どうするんだろう…)

 

「マスター、どうする?」

 

「ちょっと待って、考えるから」

 

 提督は腕を組み、黙り込んだ。

 

 僕はもう一度、モニターに視線を向けた。

 そこには相変わらず、点滅している光点がある。

 無機質で、規則的に。

 でも、点滅する光は確かに『助け』を求めていた。

 

「…提督、僕に行かせてくれないかな?」

 

 気が付けば言葉が出ていた。

 

「時雨…」

 

「もし本当に誰かが助けを求めているのなら、早くいかないと」

 

「罠の可能性もある」

 

「それでも、行かなきゃわからないよ」

 

 ほんの少しの沈黙。

 

「…僕は、見捨てたくない」

 

 その一言で、提督の表情が変わった。

 

「………わかった」

 

 静かに、頷く。

 

「時雨の意思を尊重するよ」

 

「ありがとう」

 

「ただし、無理はしないこと。それが条件」

 

「うん。行って帰ってくるだけだから、大丈夫」

 

「…そうか。ルナ、ソル、時雨をサポートしてあげて」

 

「おっけー任せて」

 

「了解。支援に努めます」

 

――――

 

 ボロボロのドック。

 かつて、多くの艦娘が出撃したであろうこの場所は今は見る影もなく、その片隅には佇む1つの影があった。

 

『吹雪』

 

 刻まれた名前。

 

 ―――本来、ここに立つはずだった艦娘のもの。

 

「…借りるね」

 

 艤装の周りにいる妖精さんに対して言い、艤装を装着する。

 

(やっぱり、変な感じ…)

 

 普通、ほかの艦娘の艤装は扱えないけど、吹雪は僕と同じ駆逐艦。

 航行するだけなら問題なく扱えるはず。

 

「準備はいい?」

 

「うん」

 

 僕は慣れない艤装を身に着け、海面に降り立つ。

 桟橋の上には僕を見下ろす提督の顔があった。

 

「じゃあ、任務を復唱して」

 

「信号源へ向かい、状況確認。可能なら救助。不可能なら即時帰還…そして命を最優先、だよね」

 

「よし」

 

 潮騒が、静かに木霊する。

 

「――出撃だ」

 

「駆逐艦時雨、出撃するね」

 

「おっけー!艤装、機関始動!全速力で行くよ!」

 

「火器管制異常なし。兵装の安全装置を解除、臨戦態勢へ移行します」

 

 僕は海面を滑るように航行を始める。

 

 これが、記念すべき『初めての出撃(初陣)』。

 

提督「………待っているよ」

 

――――

 

 僕の足元で、水面が静かに波紋を広げる。

 

 一歩、踏み出す。

 

 それだけで身体は軽やかに前へと滑り出した。

 久しぶりの感覚だ。

 けれど、どこか違和感もある。

 

(やっぱり…少し重い)

 

 吹雪の艤装。

 機能こそ似ているけど、細かい重心や反応が違う。

 慣れ親しんだ自分のものとは別物だと、身体が正直に訴えてくる。

 艤装の妖精さんたちも、少し大変そうだ。

 

「時雨、聞こえますか?」

 

 頭の中に直接響く声。ソルだ。

 

「うん、聞こえてるよ」

 

「針路、そのままで問題なし。信号源までの距離、およそ12海里」

 

「了解」

 

 ソルの落ち着いた声が続く。

 

「海域の脅威度は中程度と推定。周囲に深海棲艦の反応はなし。その他不明勢力の有無は…現時点では未確認」

 

「未確認、か…」

 

 提督の言葉が脳裏をよぎる。

 

 “罠の可能性もある”

 

 その言葉は決して大げさじゃない。

 この海では――今となっては――想定外が当たり前に起こる。

 

 それでも――

 

(見捨てるなんて、できない)

 

 僕は少しだけ速度を上げた。

 

 水飛沫が弾け、頬に当たる。冷たいはずなのに、それが妙に心地よかった。

 

 後ろを振り返る。

 

 もう警備府の姿は小さく、頼りない影のようにしか見えない。

 

 あそこには提督がいる。

 

 そして、僕を送り出してくれた“居場所”がある。

 

(ちゃんと、帰らないとね)

 

 後ろには、戻る場所と、待ってくれている人がいる。

 前には、助けを求める人と、答えがある。

 その思いが、自然と足を前へと進める。

 

 しばらく進んだところで、赤色に染まった海域に突入した。

 ここからは、僕たちの世界ではない。

 

 波がわずかに荒くなる。

 

 空気が重く、湿ったものに変わる。

 

 そして何より――静かだ。

 

「ルナ、ソル」

 

「うん、わかってる」

 

「赤色海域への侵入を確認。警戒状態を一段階引き上げます」

 

 周囲を見渡す。

 

 何もいないし、何も見えない。それなのに、肌がざわつく。

 

 “何かがいる”と、本能が警鐘を鳴らしている。

 

「ソル、信号はまだ動いてる?」

 

「肯定。一定間隔で発信を継続中」

 

「位置は固定…いえ、微弱に変動しています」

 

「漂流してるのかな…」

 

 もしそうなら、急がないといけない。

 

 時間が経てば経つほど、生存率は下がる。

 

 そのときだった。

 

 ――ザザッ

 

 微かなノイズ。

 

「今の…」

 

「電探に感あり。警戒されたし」

 

「……来るよ」

 

ルナの声が、いつになく真剣だった。

 

次の瞬間――

 

海面が、弾けた。

 

「――っ!」

 

反射的に横へ飛ぶ。

 

さっきまでいた場所を、黒い何かが貫いた。

 

水柱が上がり、遅れて衝撃音が響く。

 

「敵艦隊見ゆ!」

 

「深海棲艦、反応確認!識別判明、駆逐イ級」

 

「数…1、いや2!」

 

 視界の先。

 

 海の色とは明らかに異なる、歪な影。

 

 ゆっくりと、こちらへ向かってくる。

 

(やっぱり、いた…!)

 

 心臓が強く打つ。

 深海棲艦とはこれが初めての邂逅じゃないけど、怖くないわけじゃない。

 

 でも、それ以上に――

 

「行かせてもらうよ」

 

 僕は艤装の出力を上げた。

 

「任務を優先する。戦闘は最小限で突破するよ」

 

 僕には優先すべきことがある。

 ―――助けを待ってる人がいる。

 

「了解!機関最大戦速!」

 

「全兵装使用準備完了。戦闘開始」

 

 水面を蹴る。

 

 風を切る。

 

 迫りくる影を、真正面から見据えながら――

 僕はさらに加速した。

 




 鎮守府システムや艤装の設定などはかなーり自己解釈が入ってます。
 戦闘描写って…難しいね(白目)。
 以下はこの世界における艦娘の建造システムの補完説明です。
 作中に入れたかったのですが、長々とした説明になりそうだったのでここに記しておきます。
 正直長くて面倒くさいから読まなくてもいいですが、読んでおいた方が後々の展開が理解しやすくなる…かも?

『艦娘の建造システム』(補完説明)
 この世界における『艦娘』とは、建造するものではない。
 艦娘が誕生するには主に以下の手順を踏むことになる。
 まず始めに、艦娘の素体となる『艦娘候補生』の選出である。
 日本国民は適齢期になると国と軍によって厳格に管理された身体・適性検査を受けることになる。この検査で『適正あり』とされた人物は、艦娘候補生になるために『艦娘学校』へ入校することになる。適性ありを告知された人物これを拒否することはできない。
 次に、『艤装の建造』である。
 作中において『建造』とは、専らこの艤装の建造を指す。鎮守府の工廠では艦娘ではなく、あくまで艤装の建造や装備開発を行うのみである。
 最後に、その艤装に見合った艦娘候補生を大本営が派遣する。
 鎮守府で建造された艤装は大本営へと報告し、大本営はその報告にあった艦娘候補生を派遣し、鎮守府にて艤装との接続を行う。
 以上を以って艦娘が初めて誕生する。

 わかりやすくまとめると以下のとおりである。
 ・艦娘候補生が選出されます。
 ・鎮守府で艤装を建造します。
 ・大本営は鎮守府からの報告にあった艦娘候補生を派遣します。
 ・鎮守府に派遣された艦娘候補生が艤装と接続し、艦娘が誕生します。

 ちなみに、『艦娘適性』は男女関係なく持ち得る素質だが、最終的に艦娘になることができるのは『女性のみ』である。艦娘適性を持つ『男性』は、提督になるために『海軍兵学校』へ入校することになる。もちろん、これを拒否することはできない。
 また、艦娘学校では『艦娘』への転換と訓練が行われるが、艦娘適性を持つ女性のすべてが艦娘になれるわけではなく、適合する艤装や艦がなければ艦娘になることはない。その場合、女性であっても『海軍兵学校』へ転属となり、提督となるべく訓練を受けることになる。
 適性検査の内容は様々だが、適性の有無は『妖精さんが見えるか見えないか』が一種の指標となっている。このため、検査を控えた人々は、たとえ妖精さんが見えていたとしても見えてないよう振る舞う人物が多い。しかし、検査の目から逃れることはできないため、この行為は無駄な足掻きである。
 余談だが、作中に登場するほぼすべての提督は艦娘適性を保持している。しかし、提督の必須事項に艦娘適性の有無はなく、この適性を持たない人物でも提督になることは理論上可能である。

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