ANGEL WALTZ 作:とくめい
聖ルシフェル教会
詰め所
ドタバタとした京介とシスター・ルシフェルのいつもの光景に、他のシスター達が微笑ましく見守っている中、京介が本題に入る
ホコリを払う動作をし、椅子に座り直す
京介
「……あの、皆さんに折り入ってお願いがあるんですがw」
珍しい申し出に、皆が真剣に聞き入る
静かに京介が続ける
京介
「クラッカーの事なんですが、あの、こちらでお世話して頂け無いかと思いまして……w」
シスター・カタリナ
「お世話ですか?お世話ならいつでも歓迎ですが?」
シスター・カタリナの方を見て、京介が言う
京介
「あの、お世話ってのはそう意味じゃなくてですね、今までと同じじゃなくて……こちらで暮らさせて頂け無いかとw」
シスター・セシリア
「私達の普段している事ですので、それ自体は構いませんが、なぜ今更?どうかなさいましたか?」
他のシスター達も京介の提案に疑問を持つ
教会で預かるのは勿論大歓迎であるが、なぜ急に、アレだけ溺愛していたクラッカーを、この教会で預かって欲しいのかと
京介が珍しいことを言うのを、シスター達は興味ありげに聞き入る
京介
「いやぁ、あのですね、そろそろあの子にも普通の暮らしをさせたいと思いまして……」
「あの子はまだまだ子供です、それに本来得なければいけない知識や経験が、同じ年頃に比べると乏し過ぎると思いまして……」
シスターたちは安堵の表情を浮かべる
なんて事はない……当たり前の親心に、シスターたちは京介もただの優しい青年だと言うことを、再確認して安心する
シスター・マリア・ラファエラ
「そういう事でしたら、ご心配は無用ですよ、我々聖ルシフェル教会の神の信徒は、快く歓迎致します」
安堵した京介に、シスター・マリア・ラファエラが続ける、ただしと付け加え
シスター・マリア・ラファエラ
「知識や教養だけであれば、今まで通りでも構わないとは思うのですが?それに、クラッカー本人にはお話なさいましたか?」
その質問にも、京介は最もだと答える
京介
「あの子にも、普通に暮らして貰いたいんです、我々の様な危険な場所にいなくても済むように、年相応の子供として暮らして貰いたいんです」
「あの子は優しい子ですからw、素晴らしい未来が広がるのを、我々BLITZが狭めてはいけないと思いまして、勿論、クラッカーが一人で暮らせるまでの支援や寄付はさせて貰いますのでw」
「本人には、今日伝えるつもりで伺いました」
シスター・カタリナ
「そうでしたか、あなたのお気持ち、我々はしかと受け止めました、支援や寄付がなくても、きちんと育てさせて頂きます」
京介はほっとした様子で、シスター達にお礼を言う
それに対して少し申し訳無さそうに、シスター・セシリアが口を開く
シスター・セシリア
「……あのぅ、お預かりするのは構いませんが、年頃の男の子に説明するのは難しいかもしれないですよ?……」
その問にシスター・ルシフェルも賛同する
シスター・ルシフェル
「そうですよねぇ、クラッカーを見ていると、余計に難しそうに感じますよねぇ」
シスター達は一斉に納得した、が、ただ一人意味がわかっていない京介は、ポカンとしていた
そんな京介に対して、シスター・ルシフェルが説明する
「……あの、西島さん、端的に言ってしまうと、クラッカーはあなたに懐きすぎています、それが提案の障害になり得るので……」
今一つピンと来ない京介に続ける
シスター・ルシフェル
「ハッキリ言ってしまえば、あなたを親か兄くらいに慕ってます、そのあなたに[BLITZのお仕事をしないでここで暮らして]なんて言われたら、おそらくショックがあると思います、貴方と離れると認識されませんか?」
シスター・ルシフェルの話しを受け、あぁ、と納得はしたが、逆に驚いた
京介
「えぇっ!そんなに?!w」
気づいていないのかと、そんな京介にシスター達が溜め息をつく
京介
「えぇ!、皆さんにはそんな風に見えてましたか??……」
シスター一同がウンウンと深く頷く
京介自身の誤算……
懐いてくれてありがたい、嬉しいとは勿論思っていたが、まさかそんな位置に見られていたとは
そして、BLITZの隠密部隊を通して、自分との繋がりを保とうとしてたとは
いや、隠密部隊の少女と接してて、あの子もそうだった……
自分の認識の甘さを恥じた
確かに有り得る、そこまで考えるべきだったと
シスター・ルシフェル以外の聖ルシフェル教会のシスターたちは、クラッカーが具体的に、BLITZで[何の]仕事をしているかはわかっていない
京介がお手伝いがてらに連れ立っている程度と考えていた
故にその事が起因になっている事は予想にも出来なかった
シスター・ルシフェルも、隠密部隊、とまでは認識してないが、BLITZの部隊の何かを随伴しているとの認識はあった
具体的には話さないが、京介が知ってた方が良いと、少しだけ話していた
しかし京介の気持ちも勿論わかる
当たり前の暮らし、当たり前の日常、そこに居れなかった子供を戻したいと願う親心
シスター・ルシフェル
「……西島さんに、説得に通って頂く事になりそうですねぇw」
少し意地悪気に言われた
京介はそれも仕方ない、と考えたが、如何にショックを与えず、クラッカーを遠ざけると言うつもりでは無いと言う事を伝えられるか、考える
……思いつかない、通うのは必須かと思い、1時間半の道のりが遠いと考えていた
ゴトッ……
不意に裏口から音が聞こえた
何の音だろうと、シスター・セシリアが様子を見に裏口に向かう
裏口を開け、周りを見回して見ても何も無い
首を傾げ、扉を閉めようとした時、何かが落ちている
なんだろとそれを拾い上げるシスター・セシリア
綺麗な狼の像
手の中に収まりそうな大きさだが、勇ましく、気高くとても気品に溢れるクリスタルの像
それを持ったまま、中に戻るシスター・セシリア
どうなさいましたか?と皆に聞かれて、何も無かったと伝える
これが落ちていたと狼の像をテーブルに載せる
その時京介と、シスター・ルシフェルは頭を抱えた
しまった、聞かれていた
京介
「ちゃんと話さないといけないなぁ」
京介がボヤく
シスター・ルシフェルがそうですねと賛同はするが、少し表情が沈んでいる
普通の子供達と違い、飛び出したりいなくなったりはしないが、思う所はあるだろう
近い年頃の子供達と違い、クラッカーは達観し過ぎている
……京介に救われた時、声を奪われ、ボロボロだったのを献身的に世話をしてくれた大人
その大人がお前はいらないと再び捨てられるのかと不安になる、またボロボロだった頃の荒んだ心になる……
そんなクラッカーの心中を、知ってか知らずか京介がクラッカーの元に近寄って来る
京介
「お〜w居た居た、クラッカーw」
いつもの様に声をかけかける
クラッカーは京介の声に気付かないフリをする
彼なりの意思表示ではあるが、それを見た京介は優しい顔でクラッカーの頭を撫でる
聞いてたんだろ、と声をかけ、話しかける
京介
「拗ねるなよw別にポイってする訳じゃ無いんだからw」
クラッカーは応えない
そんなクラッカーにちゃんと自分の話しを聞いてはくれないか?と問いかける
クラッカーはしばらく応えないが、静かに頷く
頭を撫でながら、ありがとう、と言葉を掛け、隣に座る
京介
「話し……どこまで聞いちゃった?w」
京介がそう問いかける
クラッカーは何も反応しない
そんなクラッカーの様子を見ながら、続けて話す
京介
「全部聞いたならちゃんと話しないとなw聞いてくれるか?w」
しばらくの沈黙、クラッカーがゆっくり頷く
その様子を見て、京介はまたありがとうと伝え、クラッカーの背中を撫でる
少しの間、二人の中に沈黙が流れる
京介はその間、ずっとクラッカーの背中をさすり、安心させようとしている
京介
「……なぁ?」
京介が口を開く
京介
「昔の事覚えてる?wお前の事連れてきた時の事w」
クラッカーが頷く
京介
「見つけた時に喉と首とんでもない事になっててさw焦ったよw、だからそのままBLITZの本部まで連れて来たんだけどなw」
クラッカーは何も反応せず、京介の話しを聞いている
京介
「そん時に思ったんだよ、なんでこんな子供がこんな酷い目に合わなくちゃなんないんだろうなぁってw」
「俺は正義の味方なんかじゃ無いんだwでもさ、俺が掴める奴くらい、助けたいんだ……」
クラッカーが少し動く
京介がその様子を見て、クラッカーの方に向き直り、さらに話を続ける
京介
「俺はお前が好きなんだw」
その言葉にクラッカーが京介の方を向く
京介
「お前が大切だし、ハッキリ言って怪我とかして欲しく無いしなw」
「でもな、ずっとお前の事見れないし、BLITZだから危ない事もしてるw」
「それはお前も理解出来てるだろ?」
クラッカーが頷く
京介
「自分と同じくらいの歳の子供達が、皆で遊んでて、良いなって思った事ないか?」
京介の問いけかけに、クラッカーが頷くか悩む
そこで頷いたら自分はまた置いてかれる
子供の素直な反応、喉を焼かれ、切られ、道端に捨てられた時を思い出す
京介はその不安を知っている、理解している
だから肩を回してクラッカーを抱きしめる
小刻みに震える小さな身体……
不安だったろう、怖かったろう、いつ用済みと言われるか分からない不安と、いつも戦っていたんだろう
それを知ってか知らずか京介が言う
京介
「俺はお前を見捨てない」
「お前が嫌じゃなかったら、この先もずっと一緒に生きていたいよ……」
その言葉に、クラッカーが京介にしがみ付く
驚きもせず、クラッカーを強く抱きしめる
抱きしめながら京介は続ける
京介
「お前が怪我しないでさ、ちゃんと勉強して、俺たちも知らない[普通]ってのを教えて貰ったらさ、またBLITZに来たら良いだけなんだからさw」
「別にもう会えないんじゃ無くて、BLITZの部隊を辞めて、ここで新しく色々勉強するだけなんだよw」
クラッカーは動かずしがみついている
京介
「ここは安全だし、怪我や危険な事も無い、シスター・ルシフェルも優しいから甘えても良いしなw」
「それに何より友達もいっぱい居るだろ?w」
京介はクラッカーを抱きしめ、さすりながら言う
クラッカーに無いものしかここには無い
能力が発現し、使い方も意味も分からず喉を焼かれ、首を切られ、大人を信用出来なかった
京介に拾われ、京介の為に子供ながらに恩を返そうとしていた
この大人は自分を傷つけた大人とは少し違う
強くて恐ろしいけど、何か違う
帰って来れば優しく甘やかしてくれる、任務に行こうとしたら、止めて行かせようとしない
いつも優しく笑って頭を撫でてくれる
気持ち悪がられて嫌がられる、能力者の自分を暖かく迎えてくれる……
教会のシスターたちも、臆せず接してくれる
能力者なのに教会にいるシスター・ルシフェル、彼女はこと優しく自分に世話を焼いてくれる
ここは居心地が良い……
だから怖かった
京介がいなくなるかもしれない、京介に置いて行かれるかもしれない、ずっとそう思っていた
どうして良いか分からない、何をすれば京介のそばにいて良いか分からない
そんなクラッカーの様子を、京介は抱きしめながら見ている
不意に口を開く京介
「それじゃあこうしようw」
その言葉にクラッカーが京介の顔を見る
京介
「しばらくこの教会で暮らして見て、もし嫌だったらBLITZの仕事に戻っても良いw」
「でもきちんと勉強はしないといけないし、みんなと仲良くしなきゃダメだw」
「それと、きちんと自分が欲しかったり、嫌だったりしたら、ちゃんと伝える事w」
クラッカーは京介を見つめたまま黙って見つめている
それなら嫌か?と頭を撫でる
クラッカーはしばらく俯いて、小さく頷く
不安を拭う様に京介が言う
「たまにちゃんとくるしwシスター・ルシフェルに話し聞いたりするからさw何かあったら飛んで来るからwお前が心配する様な事も無いんだよw」
京介がクラッカーの事をなだめていると、心配したシスター・ルシフェルが二人の元に歩いてくる
シスター・ルシフェル
「こんな所にいらっしゃったんですね」
いつもの明るい声で話しかけてくるシスター・ルシフェルに、クラッカーがさらに京介にしがみつく
京介
「お〜、来たんだw」
シスター・ルシフェル
「……如何です?その、お話の方は?……」
京介が言う
「一応全部話したwあとはクラッカーが納得してくれるかどうかよw」
京介がクラッカーときちんと話した事に胸を撫で下ろしたシスター・ルシフェル
きちんと話しが出来たことに安堵し、クラッカーの隣に座る
シスター・ルシフェルも、京介と一緒にクラッカーを抱きしめる
シスター・ルシフェル
「西島さんからお話を聞いて、少しは安心して貰えましたか?」
クラッカーに向かい、優しい口調で問いかける
クラッカーは応えない
しかし、自分の肩に添えてあるシスター・ルシフェルの手を、そっと握る
それを見たシスター・ルシフェルは、クラッカーに向かってさらに話す
シスター・ルシフェル
「……何を話したかは分かりません、けれどこれだけは覚えて置いて下さい」
「私も、西島さんも、この教会のみんなも、誰もあなたを見捨てませんし、一人になんかしませんよ……」
その言葉を聞いて、クラッカーは動揺する
自分がいた所では、望んでも与えて貰えなかった温もり、欲しかった言葉、自身が意図はして無いが、それをこの二人は何も言わず、望まなくても与えてくれる……
えも言われぬ感覚に、どうしていいか分からない
迷った末、辿り着いた答え
クラッカーは二人の手を取り、3人が抱き合える様二人を抱える
初めて行ったその自発的な行動に、京介は感心しシスター・ルシフェルは驚きつつも、クラッカーを優しく、慈しむ様強く抱き締めた
二人はまるで本当の兄弟、親子のようにクラッカーを抱き締め、長い時間、ずっと佇んでいた
教会の詰め所の中には、ソワソワとしているシスター達が、クラッカーの安否を心配していた
シスター・セシリア
「だ、大丈夫でしょうか?」
不安そうにシスター・セシリアが口を開く
シスター・カタリナ
「大丈夫だとは思いますが、やはり年頃の男の子ですからね、難航はするかもしれませんねぇ」
些か不安気だが、京介を信用する口ぶりで、シスター・カタリナが答える
シスター・マリア・ラファエラ
「……シスター・ルシフェルも、心配になって二人の所に行きましたから、大丈夫ですよ、信じましょう、西島さんは、誰よりクラッカーを愛していますから」
シスター・マリア・ラファエラが心配そうな二人を宥めたが、本人が1番ソワソワしている
マザー・クレア
「あの二人なら大丈夫です、神の信徒と、この世界の戦神ですから」
本当にゆっくりとした物腰で、お茶をすするマザー・クレアの言葉に、皆何故か根拠の無い安心感を覚え、一同が落ち着いた
そうこう話してるうちに、詰め所の裏口が開き、3人が入ってくる
シスター・ルシフェルと、京介に抱き抱えられたクラッカー
マザー・クレア
「如何でしたか?」
少し不安そうに京介に聞く
京介はゆっくり、クラッカーを起こさないよう話す
京介
「一応、話は出来ました、あとはクラッカーが納得できるかどうかですがw」
マザー・クレア
「……そう、ですか」
京介が続ける
「もしダメならまた来ますw何度でも話してわかって貰えるよう、それでダメなら諦めて俺が引き取りますよw」
いつもの軽口で言う京介だが、その顔は少し不安そうだった
マザー・クレア
「わかりました、クラッカーに委ねましょう、この子も、自分で決める事はできますから、たとえそれがワガママじみた事でも、私たちはこの子を尊重します」
優しい顔と、優しい言葉、本当にこの教会のシスター達に好かれてるんだなぁと京介がしみじみしていると、マザー・クレアに寝室まで運んで貰えないか?と提案される
京介は構わないと言い、シスター・ルシフェルに案内を頼んで、寝室に向かった
ひとまずは話しが出来たと安堵したシスター達、あとはクラッカーがどう答えを出すかと心配そうに話していた
教会 児童宿舎 寝室
クラッカーはまれに来る程度なので、宿舎の寝室は一人部屋を用意されていた
京介がクラッカーを起こさないよう寝かしつける
頭を撫でて微笑む
京介
「……そんなに好きでいてくれたなんてな、ありがとう……」
「……心配するなよ、誰も見捨てないから」
シスター・ルシフェル
「お話は出来たみたいですから、後は起きてから、ゆっくりクラッカーの意思を受け止めましょう」
シスター・ルシフェルは心配そうな京介に、安心させようと声をかける
それに京介が頷く
二人が部屋を出ようとした時、クラッカーの手が二人のすそを離さないのに気付いた
やれやれと言う表情で顔を見合わせる普段
クラッカーに気付かれないよう離そうか悩んでいると、クラッカーが目を覚ました
おはよう、と二人で声をかける
二人を交互に見るクラッカー
何かを思い付いて掌をシスター・ルシフェルに差し出す
シスター・ルシフェルが何事かと覗き込むと、天使の像を差し出した
シスター・ルシフェルが翼を纏った天使の像
それを見たシスター・ルシフェルは感激してクラッカーを抱きしめる
シスター・ルシフェル
「なんて素敵な像、こんな風に見てくれたんですね、……嬉しい、ありがとう」
クラッカーはその像を、シスタールシフェルの手に握らせる
シスター・ルシフェル
「私に?」
クラッカーが頷く
感激して再びクラッカーを抱きしめる
抱きしめられながら、京介にも掌を差し出す
狼の像
京介
「俺にくれるのか?w」
またもや頷く
京介
「マジでか!嬉しいなぁwこんなにかっこいいの、ありがとうなw」
そう言いながらクラッカーの頭を撫でる
クラッカーが二人を離すまいと掴む
クラッカーを挟んで二人が抱きしめる
京介
「大丈夫だよ、大丈夫、寂しくなったらいつでも会える」
京介がクラッカーに優しく、優しく、安心させるよう言葉をかける
シスター・ルシフェルが少し不安そうにクラッカーに問い掛ける
シスター・ルシフェル
「……一緒に、ここで一緒に暮らして見ませんか?」
恐る恐る言葉をかける
胸に顔を埋めたクラッカーが、しばしの沈黙の後、小さく頷く
それを見たシスター・ルシフェルは、どこかホッとしたような、安心したような、でも優しく慈しむよう、ありがとう、と伝えた
そして京介も、シスター・ルシフェルに頼むと一言言った後、クラッカーに向けて言葉をかける
京介
「寂しかったらいつでも呼びなw俺はお前を見捨てないし、一人にしない、それに何よりいつでも会えるからなw」
クラッカーの頭を撫でながら伝える
クラッカーが、京介のその問い掛けに、静かに頷く