青い春に馴染めない黝の星 作:うへうへ学生
例えば。
己の一生が定められていたとしたら。
案外そんなものかと受け入れられるかもしれないし、断固として拒絶するかもしれない。そこには選択の自由が与えられる。そもそも知らない、ということもあり得るかもしれない。
まあなんにせよ。
定められていても、定められた一生に従う従わない、知る知らないは己の意志で選択できることだ。それに終点が定められているだけで、過程は自由という場合もあるだろう。とにかくそれをどうするかは選べる。
ところがこのように生きて、このように死ねと初めてから言われていたら、それは別な話だろう。しかも、そのように生きて死ぬ自分を、別なように生きて死ぬ自分が見つめているとしたら誰にも定義できないと思わないか。
円環を描く不滅の蛇に、竜の役柄なのだから角と翼を生やして空で生きて地で悪として死ね、それが己の一生だと言ったところで、蛇はそもそも蛇なのだからそのように生きようがないし、そんな蛇は自分が悪を喰らう鰐の役柄である自覚を持っているしそのように生きて死ぬのが普通だろうと感じているとして、更にそれもまたそのように与えられているに過ぎないし自分が本当はただの地を這う蛇であると初めから知っているとすれば……
何が言いたいか、か。
そうだな、端的に言えば。
世の中には、様々な己を押し付けられ捻じ曲げられ、受け入れることも受け入れないこともできず、ただ在るが儘に存りて在らんが故に何かになりたいと願うモノもいるということだ。
なりたい自分になればいい、という言葉があるが。
それは選ぶ余地が最初からあるモノにのみ許される特権だ。
選ぶ余地の無いモノは、何者にもなれやしない。
■
「お待ちしておりましたよ、シャーレの先生」
"話は聞いていたよ、黒服"
「ふむ、それは──ああ、恐らくあれと彼女からですか」
黒服、そして先生。
「それにしても、まさかこうしてキヴォトスの外の存在たる我々が顔を突き合わせることになるとは。もう少し後かと思っていましたよ」
"我々……組織か"
「ええ。ゲマトリア、かつてその名を冠していた組織から拝借しました」
同じ外の存在でありながら、異なる領域の存在。相反する立場に立つ者。
"ホシノを返してもらう"
「正式な契約ですよ? 無理なものは無理かと」
"一方的な契約だ"
「何か、理由でもあるのですか」
純粋に疑問を浮かべる黒服に、先生はあるものを突きつける。
"退部・退会届。それは顧問の了承が必要なものだ"
"私が顧問をやっている"
"そしてこの届は、正式な手続きが一切行われていない"
「なるほど。確かにそれは──ごく当然の話だ。思ったよりも厄介ですね、学園都市のテクスチャーとルールというものは」
それはなんてことのない、ごく当然の摂理。正式な脱退は、正式な手続きを経てから発生するものだ。故に今ホシノは、黒服の配下として異動したわけでもなく、お互いに半ば口約束のみで身体だけ異動しただけ。先生はそこに光明を見出していた。
そして黒服もまた、そのごく当然の話を持ち出されては契約が成立していない認識を持ってしまう。この瞬間、キヴォトスにおける法則下により、黒服は正当性を失った状態になった。
もちろん主張もできる、無様な真似もできるだろう。だが彼はそれを選ばない。彼もまた舞台に立った以上役者。役者として踊り切ることを選択したならば、それを今更反故にして舞台袖から舞台に干渉しようなど、許されるものではない。
それは黒服の大人としての美学であり、ゲマトリアとしての矜持であり、黒服を黒服たらしめている理由だった。
「……先生、一つ聞かせてただきたい。何故あのような死にかけの、消えていないだけの子供達に手を貸すのです? 利益も無く、得られるものと言ったら満足感くらいしかない。そして仮に取り戻したとして、明日に困窮することは何も変わらない。マイナスからプラスに戻るわけでもない。それなのに何故」
"あなたたちが子供を食い物にすることを疑問に思わないように"
"私は子供に変わって大人として責任を背負うことに、何も疑問に思わない"
先生は迷いなく断言する。
不可能だろうと思うのは僅か、本当にそれをやり遂げてみせるという覚悟だけが決まっている。それして現実を知らないだけ、所詮スポットライトが当たるからこその発言などとも言えるだろう。
しかし、そこには役柄に突き動かされるだけでは決して生まれない熱がある。
先生の先生たる理由、その人物の魂が。この人物は着せられた強さを失っても、両足が捥げようが腕が千切れようが、無様にも汚くも、されど全てを捧げてしまえるような、そんな魂が。
故に黒服は相反する存在に魅せられる。大人としての矜持のぶつかり合い、それは誰であっても心躍る瞬間なのだから。
「興味深いが、相容れない。故にお願いがあります。どうかこの件から手を引いていただけませんか? そうすれば私たちだけではない、あなたにも利益が生まれる。神秘と恐怖の解体、キヴォトスという欺瞞に満ち溢れた偽りの方舟の中身、そうしたものが明らかになる。それは、大人である我々にとっても楽しく美しいことになるはずです」
"大人が楽しく美しいことが、子供達に苦しく醜いことなら"
"なおのこと、お断りだ"
"子供達には、楽しく美しい未来が待っているべきだ"
黒服は黒服の立場から説得を試み、先生は先生の立場から説得を拒む。
子供など欺瞞で、子供の立場に甘んじている怪物どもを解体してしまえばいいだろうという呼びかけを、青春物語を引っ掻き回すなよ外野風情がと強く拒絶する。
「……たかが僅かな付き合いの子供の為に、あらゆる権利を捨て人間に戻っただけでなく、たった一つ見過ごせば終わる話を、あえて見過ごさず自分が不利益を被りに行くと? 全く理解できませんね」
"あなたたちには理解できるはずも無いよ"
"そして理解する気も無いくせに"
「強気な発言だ。どうあっても敵対すると? 戦う力も持たず、あれのように破壊と殺戮の主でもないあなたが、そのような戯言を──!」
それはある種の敗北宣言に等しかった。
力の有無をちらつかせた時点で、黒服は先生を説得できる言葉を引き出せなかったということでもある。これを言わされた時点で、黒服は自らの愚行を恥じた。
そして──見せられた大人のカードが視界に入り、彼は冷静に己の敗北を認めた。だが足掻くことはやめない。
「それが何なのか、わかっていますか。それを使い続ければ、どうなるかも」
"全て承知の上だ"
「では敢えて言いましょう。それを下げて、そして使わないでください。魂を貪り奇跡を引き寄せるようなものは、決して使われないべきだ。それは日々のどうでもいいことに使われ続けるべきであると、あなたもわかっているはず」
"けど、あなたたちがそれを許さない"
"子供達の味方を誰もせず、あの子達が孤独に戦い続けるなら"
"誰かがその背を支え、前に立って道を切り拓くべきだ"
"それを誰もしないというなら、私は私を対価にそれを成す"
もはや言葉は不要。
ホシノ一人の為に我が身を引き裂くことを厭わないならば、それは全て本物ということだろう。やがてそれが何処まで絵空事になり、何処まで足掻き切れるか、見たくなってきた。
端的に言えば。
黒服は、先生の魂の存り様を気に入った。
「それがあなたの矜持というわけですか。──いいでしょう、交渉は決裂。この場は手を引きます。大人のカードを相手取るのは無謀というもの」
ここに来て黒服は明確に自ら降参した。
もっとも、言葉だけでも対等であろうとはしているが。
「さて、ホシノを助けたいのでしたね。あなたのおかげで有意義な時間を過ごせた事への対価です。あれならアビドス砂漠PMC基地の中央部、実験室にいます。ミメシスで観測した神秘の裏側、恐怖……それを生きた生徒に適用することができるかということの、実験の為に」
別に自分たちのスタンスややっていることなど話しても構わない。こうなった以上は被害を抑えることが重要である。
「ホシノで失敗すれば狼の神をと思っていたのですが、前提から崩されてしまいましたね」
だが、まだ話は終わっていない。
先生は態度を変えず、冷静に尋ねた。
"一つ聞かせてもらう"
"何故、ライナを襲撃した"
──奇妙な出来事。
確かにホシノ不在となったアビドスをカイザーPMCが襲撃してきた事自体は、そう不思議なことではない。心折れかけた対策委員会を、たまたま訪れていた便利屋68が一喝し助力したことで退けることに成功したが、その裏で単身ホシノの自宅へ向かっていたライナへの襲撃があった。
それも、PMCのアビドス侵攻よりも早く。
「? ああ、先生。それは勘違いというものです。私は一言もあれを襲撃しろ、とは言っていません」
"では何だ"
「確認作業ですよ。襲撃ではない。あの場で起きた被害は、言うなれば事故に等しい」
──意味がわからない。
事故が起こる確認作業とは、一体。意味を咀嚼し切れていない先生を見て、黒服は嫌に真摯に告げる。
「そして先生──あなたに『彼』を御することはできません。いえ、そもそもの話。『彼』を御する存在など、過去現在未来このキヴォトスにはありません。もちろん、私たちを含めて」
"どういうことだ"
"ライナに──何があるっていうんだ"
「これはただの、本心からの警告です。大人のカードは不用意に使わなければどうとでもなりますが、『彼』には不用意に触れるべきではない。触れたが最後、誰であろうと死に、そしてキヴォトスは滅ぶ」
スケールが飛躍している。まだホシノが神秘が恐怖が狼の神が、という方が理解できた。だがこれは話がまるっきり違う。学園都市と生徒たちという話に属している様には聞こえない。まるで──
"一体何を言っている"
"たった一人に世界を滅ぼせるものか"
キヴォトスを滅ぼす? 一人で? どうやってというのだ。現実的に考えて不可能だ。そんな力をどうやって……
「可能ですよ。それが生誕にして終焉であり再誕となる完全、そして秩序に属さぬのであれば」
生誕にして終焉であり再誕となる完全。
それは生物として、いや概念として見れば完璧だ。始まって、終わって、また始まる。不滅ということでもある。
だが、それが何故世界を滅ぼすことのできる理由になるのか。そして秩序に属さぬとは何を意味するのか。先生には全くわからない。それどころかライナに関係している話の筈なのに、何か絶妙にズレたところを話している気がする。
「だからこうしてあなたに伝えている。私としては、あなたとはいい付き合いがしたいので。ともかく『彼』には気を付けてください。私も長い付き合いですが、あれほど異常な『彼』は見たことがない。久しぶりに会いましたが、あれは……」
──明確に、話が噛み合っていない。
「まあとにかく、そういうことですので。ホシノを助けるべく、せいぜい頑張ると良いでしょう。微力ながら、ご健闘をお祈りします」
黒服の態度は言うべき事を言い終わったのだから、というもの。
明らかにこの話はここで終わりであった。
「先生。ゲマトリアは、あなたをずっと見ていますよ」
「おかえり、先生」
「お待ちしてましたよ、先生!」
「先生!」
"みんな"
"ホシノを助けに行こう"
アビドス高校に戻ってくるなり、先生は迷いなくそう告げた。
それが意味するところは大人の戦いに勝利したということ。それがわからない対策委員会ではない。
"おかえりで迎えて、ただいまって言わせてあげよう"
「ん。私も言う」
「私もです!」
「わ、私も……ちょっと恥ずかしいけど」
そんな風にわいのわいのとゴールを見定める四人を見るちょっと冷めた二人。
「なんかそれ青春っぽいけど、そういうのって漫画とかアニメとかでやるもので現実でやるもんじゃなくない? 恥ずかしいからパス」
「俺もー」
「ライナさんが1番言わなきゃダメじゃないですか!」
「ヤダ」
「ライナ、もしかしてそういうの苦手? あの時は──」
「わー! わー! わかったわかったよ! 考えとく! あとセリカお前もやれ!」
「えぇっ!? な、なんで私もやる流れにするのよ先輩ー!!」
まあ結局二人ともやらなければならない立場であると突きつければ、あっさりと頷くのだが。冷めてるようで素直になれないだけである。特にセリカは。
「そういえばライナ、なんでその銃持って来たの?」
「あー……その、事なんだが……」
そういえば、とシロコが声をかける。
ライナが対策委員会に合流したのは、便利屋と共闘してカイザーPMCを退けた後。どこかに身を隠していたのかと思ったが、それにしては妙であった。具体的には、もう使っていないと家の片隅に捨ててあった黒いライフルを片手に神妙な表情をしてやってきた、という事実が。
「……とりあえず、ちょい色々ある。実は無事とは言い難いかもしれない。が、だ。まずはあのバカだ。俺のことは一旦置いておく」
ライナ自身も何が起きたかはわからない。とりあえず触りだけは先生に教えていたが、それ以外には黙っていたかった。ホシノの事もあって不安要素は増やしたくないと思うのは自然なことだろう。
「……人にはギャー言っておきながら結局追い詰められたら誰にも何も言わずにやらかすバカは連れ戻したらぶん殴ってやる」
「あ、あははは……ライナ先輩、あんまりやりすぎないでくださいね……」
「大丈夫だ。あのクソチビは二、三はケジメとして受け入れるがそれ以上やるとフツーにキレて殴り返してくるから。で、気づいたら俺がしこたま殴られてる」
ケラケラと笑いながら告げているが、それでいいのかと聞いている者は思う。ていうかクソチビって。思ったよりもあの二人の仲は悪ガキじみた仲なのかもしれない。
"ライナも前線出るの?"
「無理ですよ流石に。何年戦ってないと思ってんですか。戦力にはなりませんって」
「戦力か……確かに人手は足りてないね」
「便利屋はどう? これ手伝ってくれたら迷惑かけたのチャラってことみたいな感じで。ほら、なんか生活に困窮してるイメージあるし」
「今後は賞金首の報酬山分けとか……? まあとにかく当たってみてもいいとして、他はどうしましょうか」
"大丈夫、当てならあるよ"
"やることは誠心誠意頭を下げることだけどね"
──騙された。
どうしたらいいかわからなくなって、また騙された。
自らの罪を命を以て生産することを贖罪というなら、ホシノは今まさに贖罪の時を迎えているのではないかと自嘲した。
自分の罪は何処から始まったか。ユメに心無い言葉を向けてしまった時か、ライナの狂気を止められなかった時か、はたまた先日誰にも何も言えずに突き刺さった刃の痛みに耐えかねて裁きを求めてしまった時か。
「──ねえ、ホシノちゃん」
「ホシノちゃんと初めて会った時さ、私夢なんじゃないかって思ってたの」
「可愛くて強くて、そして優しい子。そんな頼れる後輩が側にいてくれるってことが、とっても嬉しくて」
「今も一緒にいられること、奇跡みたいだって思ってるの」
いつかのユメの言葉が脳裏を掠める。
「毎日一緒にいるじゃないですか。こんな当たり前の事でどうして大袈裟に……奇跡というのはもっと珍しいことですよ」
「それはきっと違うよ。ホシノちゃんにいつか後輩ができたら、その時は──」
奇跡。奇跡といえばそうだ。
思い返す──奇跡とは何か。
先生という大人が来てくれたこと。
セリカとアヤネという後輩が入学してくれたこと。
シロコを拾ったこと。
自らの居場所を定めたノノミがやってきたこと。
「ねぇ君。よかったら、私たちと一緒に過ごしてみない?」
「はぁ? どういうことだよ」
「だから、学生生活しようってこと! ねっ、ホシノちゃん。私、いいアイデアを思いついたんだ!」
「まさか、こいつをうちの生徒にしようってんじゃないでしょうね先輩」
「正解!」
「だと思いました」
名前の無い、過去の無い、陽炎の向こうから歩き続けてやってきた不思議な少年。
「夏雪ライナ。これからそう名乗る」
「変わった名字にするんだね」
「俺の存在なんざ、まるで夏に降る雪みてえなもんだろ」
「ライナって語感で選んだの?」
「嘘の名、だからライナ」
「ライとネームならネームはどこいったのさ……」
あれは奇跡だったのか。それとも、ただの偶然だったのか。いや、どっちにしろ何にせよ、唯一傷を同じにする相手から言われた言葉を、刃と思って逃げ出した自分が思うことは──
(……こういう、感じだったのかな)
自分以外の全てが刃に見えて、狂っていく。
かつてそうだったのかな、と思うだけで──
爆音。光。
(……? 身体が、自由に)
これは夢か?
でも夢ならば──
「このバカチビ。てめぇ俺に説教してこれか。マジで殴るから気合い入れろ」
「……うへ? ──うわっ!?」
頬に強い衝撃、倒れ込んで視界を動かせばまず目に入ったのは呆れ顔で自分を見下ろす親友の姿。振り抜いた拳が固く握りしめられているのは、先ほどの衝撃の正体がそれであることを簡単に教えてくる。
次いで映るのは、大切な後輩たちがそんな年長者に微妙な視線を向けながら、しかしホシノに笑顔を向けて手を差し伸べる姿。
「みんな、どうやって──」
"ホシノ"
「……ああ、そっか。みんなが、先生が……大人が、私を。はは」
狂気や裏切りだけではない。
世界には確かに優しさがあって、かつて自分が手を伸ばしたように、ユメが手を差し伸べたように。
きっと、おかえりとただいまは、確かにそこにある。
「みんな、ただいま」
満遍の笑みと共に。
小鳥遊ホシノは、やっと己の傷を受け入れた。
──帰還。
それは心から望まれる良いことでもあり。
あるいは、混乱の幕開けとも言える──
「さて、困った。アイツも帰って来ちゃったし、因果の子たるアヌビスもいるし、あのセンセイとやらはカードと箱を持ってるし……塔は手放して、杖は持ってないからまあやれることは少なそうだけど」
「こんなことにならなきゃよかったんだけどなぁ。そうしたらライナはずっと何も知らないままだった筈なのに。こういう運命なのかね」
「幸い今は安定してるけど、自己疑問で不安定になられても困る。となると、ボクが表舞台に立つ必要がありそうだなァ。コントロールできる状況下の方が望ましい」
「ベアトリーチェ辺りに観測されたら面倒なことになりそうだ。アイツ、なんかガキども使ってセコセコやってるみたいだし。うまいこと引き離したいんだけど……できっかな。ヤな感じもする」
「んじゃまぁ、とりあえず久しぶりに里帰りでもするとしますかね。かつて王国と呼ばれた場所が今は学校なら──ボクも、卒業生ってことになるのかな? ……この欺瞞に満ちた方舟に囚われている時点で、誰も逃れることはできないんだけど」
「ま、その前に勝利の美酒を味合う時間と、友情と日常を確かめる時間はあるべきでしょ。畳み掛けて選択を奪うのは良くない。頃合いを見て、表舞台に立つとしよう」
「ただ──キミたちは一つボクに示した。滅びの先にも、確かに道はあると。それには感服しよう。だからこそ立ち塞がる新たな滅び、その数々を乗り越えられるかも見せてもらおうじゃないか。滅び行けと世界に言われる存在が、明日を掴み続けられるかどうかを」