遊☆戯☆王 Xeno-N   作:駄蛇

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スクラップ(主にシャークやサーチャー)を使うものとしての不治の病、効果処理のタイミングがわかりづらい症候群
あとこの小説を書くまでサーチャーの蘇生効果が戦闘破壊でも発動できると思ってました

今回と次のデュエル辺りは処理ミスがあるかもしれません

ちなみに私のメインデッキは『スクラップ竜星』です


2015/1/7……『アビストリーテ』の対象変更効果を勘違いしていました。
こればかりは変更が難しいので今回はスルーでお願いします

2020/6/14……『アビストリーテ』関係の修正と共にデュエルの内容を少し修正しました



激流のごとき展開!アイドルデュエリストとの始業デュエル

 神崎のライフが0になると、篠村と同じように排熱をしながら信号近くで急停止する。

 交通規制も解除され、徐々に黄昏たちの進む道路にも車が進路変更してくる。そんな中、少女は法廷速度ギリギリに加速して先を急いでいた。

「お、おい。そんなに急がなくたって大丈夫だろ?」

「デュエルで速度が落ちてたから、その分を取り戻してるのよ!」

「別にさっきのスピードでもあと五分も走れば着くって」

「それは信号に捕まらなかったときの時間じゃない」

「この先にある信号は、デュエルアカデミア手前に一つだけだっつの」

「……え、そうなの?」

 予想外の言葉に、ライダーの少女は思わずスピードを緩める。

「この道路、さっき通り過ぎた信号から先には車が一台通れるぐらいの狭い道としか合流してねーから、信号を付ける必要がねーんだと。

 ライディングデュエルで交通ルール無視してたから、時間を浪費どころか逆に短縮にもなったんじゃねーの?」

「まさか、それも考慮してデュエルを?」

「バカゆーな。結果論だよ、結果論。俺はそんな理由でデュエルをする気はねーよ」

 ふうん、と見定めるように黄昏を見るライダーの少女は、思い出したように話題を変える。

「さっきのデュエリストのデッキ、なんか妙だったね」

「妙?」

「ほら、魔法・罠カードはともかく、モンスターは結構昔のカードだったし。《疾風の騎士ガイア》を使わずに《竜騎士ガイア》や《暗黒騎士ガイア》を使うとなると、テーマデッキぐらいしかいないと思うよ。

 まあ、《カース・オブ・ドラゴン》ならサポートできるカードも多くてデッキによっては入るけど、そんなデッキには見えなかったし」

「ああ、そうだな……」

 また、神崎という男は他に《ビック・シールド・ガードナー》や《クリボー》を、篠村という男は《鉄の騎士 ギア・フリード》に《剣聖-ネイキッド・ギア・フリード》、《人造人間 サイコ・ショッカー》を使用していた。

 これらは今でも使用されて違和感のないカードたちだが、デュエルモンスターズ発祥の地『ネオ童実野シティ』が『童実野町』と呼ばれていたときに開催された、『バトルシティ』という大会ぐらいにはすでに使用され始めていたものばかりだった。

(それに、アイツらのカードの選び方は、たぶん……)

急にだんまりを決め込んで考え始めた黄昏を少女は怪訝そうに見つめる。

「どうかしたの?」

「……いや、何でもない。ほら、デュエルアカデミアに着いたぞ」

「え……、あっ、本当に間に合った」

「おい、信じてなかったのかよ」

 行いが悪いんだよ、と一掃した彼女はおもむろにヘルメットを外す。

 出会ってから今までずっとヘルメットを被っていたためわからなかったが、セミロングの青い髪は編み込むようにサイドテールになっており、同じく青色の瞳は見ている人を惹きつける何かがあった。

 全体的に「水」を連想させる彼女の雰囲気に言葉を失っていると、目の前の少女は怪訝そうに眉をひそめる。

「どうしたの?」

「あ、いや……あんたのおかげで助かったよ。えーっと……」

「まさか、私の名前知らないの?」

「いや、初対面なんだから仕方ねーだろ」

 記憶力に自信があるわけではないが、さすがに彼女のような人に会えば覚えているだろう。そう思った黄昏は当たり前のように返すが、対する少女は呆れたようにため息をついた。

「あとでわかるから、その時に驚けばいいよ」

 そう言い残すと、D・ホイールを引いて始業式の会場とは違う方向に歩き始めた。恐らく、ライダースーツから制服に着替えるのだろう。

 彼女の様子も気になったが、とりあえず時間が時間だったため音無はひとまず始業式の会場へと向かった。

 

 

 会場はすでに生徒でいっぱいで、段々に配置された椅子はあれど席が決まってないダイスシティのデュエルアカデミアの始業式では、真面目な生徒は前へ座るが、大半の生徒は真ん中より後ろへ座りたがるため、自然と遅れた生徒は真ん中より前の方に座らされる。

 特に教師たちのありがたいお話中に目線が正面になる、三列目の真ん中の席は常に空席になるため、黄昏はしぶしぶその席に座ることになった。

 話の途中から参加しているため詳細は知らないが、どうやら校長と教頭は揃って会議に出席しているらしい。

(揃って不在ってのは珍しいな。そんなに重要な会議なのか?)

 少々疑問が残るが、黄昏はそんなこともあるだろう、と結論付け、さっさと目を閉じてしまう。

 しばらくするとライダースーツから制服に着替えた少女も現れ、黄昏の隣の席に腰を下ろす。このとき、なぜか周囲が一瞬どよめいたが、黄昏の意識はすでに夢の中だった……

 

 始業式中ずっと寝ていた黄昏だったが、突然つま先に鋭い痛みが走ったせいで飛び起きた。

見ると、さっきの少女がかかとで黄昏のつま先を踏みつけている。

「(お、おい、何すんだよ!)」

「(それはこっちのセリフだよ! 始業式で熟睡するなんて何考えてるの!?)」

「(いや、だからって――!)」

「(ほら、さっさと立って!)」

 反論する前に立ち上がらされると、直後二人をスポットライトが照らす。

『やって参りました。デュエルアカデミア、ダイスシティ校恒例の公開デュエル!対戦者はこの二人だーっ!!』

 会場全体を震わすほどの歓声に寝起きの黄昏が怯んでいると、いつの間にか設置されていた目の前のスクリーンに二人の顔が写り出される。

『未だにデュエルアカデミアでのデュエルでは無敗、現在も人気上昇中の現役アイドルデュエリスト七波葵(なななみ あおい)ー!』

 直後、若干気になる声援もあったが会場に再び歓声が巻き起こる。

『そして、その対戦相手は、一年生の前期でのデュエル実習では無敗。さらに特例で後期の授業を免除されていた謎多き生徒、黄昏遊糸ー!』

 再び歓声が巻き起こるが、男子生徒から「そこ代われ」や「コロス」という言葉が飛んできたのは聞き間違いであると信じたい……

「お前、アイドルだったのか?」

「ホントに何も知らないんだ。今は国内だけに絞ってるけど、これでも世界で活躍してるんだけど?

 《水精鱗(マーメイル)》を使いこなすアイドルデュエリストなんて私ぐらいだと思うし」

「水精鱗……ああ、どこかで聞いたことあると思ったらその七波か。朝も前の大会のデュエル実況が流れてたっけ?」

 呆れた、と葵はため息をつくとそのまま黄昏と距離をとり、デュエルの準備を整える。

「あなた、確かさっき言ったよね。誰が相手でも手を抜かないって。あれに嘘はないよね?」

「当たり前だ。全力には全力で応えないとな」

「それを聞いて安心したよ」

 ホッとしたように笑う葵だが、その表情は暗い。

(私は負けるわけにはいかない。でも、わざと手を抜かれるのもいやだからね)

「………………」

 その表情の違和感に唯一気付いた黄昏は首を傾げるが、そんなことお構いなく周りはすでにデュエル開始の掛け声を待っており、考えがまとまる前に黄昏もそれに習って宣言する。

 

「「――デュエル!!」」

 

【黄昏】vs【葵】

 

「先行はもらうよ、私のターン!」

 

【葵】

手札…5→6

 

 

「私はモンスターを裏守備表示でセット。

 さらに、手札からフィールド魔法発動、《忘却の都 レミューリア》」

 フィールド魔法を発動したとたん体育館だった風景が一変、半分水没した遺跡のような風景に変わった。

「このカードは、フィールドの水属性モンスターの攻守を200ポイントアップさせ、さらに1ターンに1度水属性モンスターのレベルを変化させることができる。

 まあ、たぶんあなたには関係ない効果だろうから、説明はまた後でね。私はこれでターン終了だよ」

 

【葵】

4/4000

-▲--- ◎

-----  

【黄昏】

5/4000

-----  

-----  

 

「俺のターン、ドロー!」

 

【黄昏】

手札…5→6

 

 デッキトップからカードを加えながら、黄昏は今朝ガレージで耳だけで聞いていたデュエルの内容から彼女のデッキを推測し、自分の手札を見て戦略を立てていく。

「確か、《水精鱗》は大量展開が得意なデッキだったよな……俺は手札から通常時魔法《愚かな埋葬》を発動!

 デッキから《スクラップ・サーチャー》を墓地へ送る」

 

《スクラップ・サーチャー》

デッキ→墓地

 

「そして俺は《スクラップ・シャーク》を召喚」

 

《スクラップ・シャーク》

☆4・地属性・魚族

ATK:2100

 

「攻撃力2100。ずいぶん強力なモンスターだね」

「もちろん、デメリット持ちだけどな。《スクラップ・シャーク》でセットモンスターを攻撃!」

 《スクラップ・シャーク》の口が、伏せられていたエビを模したような少女の姿をしたモンスターを丸呑みにした。

 このとき周囲(特に男子)からブーイングが起こったが気にしない。

「伏せモンスターは《水精鱗-アビスリンデ》。この瞬間《アビスリンデ》のモンスター効果発動!このカードはフィールドで破壊され墓地へ送られた場合、デッキから同名モンスター以外の《水精鱗》を特殊召喚できる。

 私はデッキから《水精鱗-アビスパイク》を特殊召喚」

 

《水精鱗-アビスリンデ》

☆3・水属性・魚族

DEF:1200

フィールド→墓地

《水精鱗-アビスパイク》

☆4・水属性・魚族

ATK:1600

デッキ→フィールド

 

「なら俺も、《スクラップ・シャーク》の効果発動。

 魔法、罠、効果モンスターの効果が発動されたとき、このカードを破壊する」

 

《スクラップ・シャーク》

フィールド→墓地

 

「高い攻撃力の代わりに自壊しやすい諸刃の剣なんだ?」

 何もない場所でいきなり崩れ出した《スクラップ・シャーク》を確認しながら、興味深そうに葵は呟いた。

 黄昏は肩をすくめながらそのつぶやきに相槌をうちながら、黄昏は破壊された《スクラップ・シャーク》の効果を発動する。

「《スクラップ・シャーク》は《スクラップ》と名の付くカードの効果で破壊された場合、デッキから《スクラップ》モンスターを墓地へ送ることができる。もちろん自壊でも発動する。

 俺はデッキからもう一体の《スクラップ・サーチャー》を墓地へ送る。

 さらに、《スクラップ・サーチャー》は同名モンスター以外のスクラップモンスターが破壊されると、墓地から特殊召喚できる。

 《シャーク》の効果で落とした《サーチャー》は、《シャーク》が破壊された時に墓地にいないから1体のみだけどな」

 

《スクラップ・サーチャー》

☆1・地属性・鳥獣族

DEF:300

墓地→フィールド

 

「なるほどね、スクラップの特性からして何度も蘇生するのは厄介かな」

「さしずめ、倒れた同志の部品から生まれる不死鳥ってところかもな。さあ、今度はあんたの番だ」

 カード効果の処理が一通り終わると、黄昏は葵へ優先権を譲る。

「ならお言葉に甘えて行かせてもらうよ。私は特殊召喚された《アビスパイク》のモンスター効果発動!

 手札から水属性モンスターを捨て、デッキからレベル3の水属性モンスターを手札に加えることができる。

 私は手札の《水精鱗-アビスグンデ》を捨て、デッキから《水精鱗-アビスディーネ》を手札に加える。

 さらに《アビスディーネ》は自分フィールドに《水精鱗》モンスターがいるときにカードの効果で墓地、デッキから手札に加わったとき、手札から特殊召喚できる!」

 

【葵】

手札…4→3→4→3

《水精鱗-アビスディーネ》

☆3・水属性・水族

ATK:1000

 

「まだまだいくよ。手札から捨てた《水精鱗-アビスグンデ》のモンスター効果発動! このカードは墓地に送られた場合、墓地の同名モンスター以外の《水精鱗》を特殊召喚できる。

 私はさっき戦闘破壊された《アビスリンデ》を特殊召喚!」

 

《アビスヒルデ》

墓地→フィールド

 

「――そして、《忘却の都 レミューリア》の効果で水属性モンスターの攻守は200ポイントアップ!」

 

《アビスパイク》

ATK:1600→1800

DEF:800→1000

《アビスディーネ》

ATK:1000→1200

DEF:200→400

《アビスリンデ》

ATK:1500→1700

DEF:1200→1400

 

 目まぐるしく変わるフィールドに、周りの観客から歓声があがる。が、それに対して黄昏は引きつった笑みを浮かべる。

「モンスターを一体破壊しただけで三体もフィールドに並ぶか、普通?

 つーか、こんなやりとりしてたらどっちのターンなのかわかんねーな……

 俺はカードを3枚セットしてターンエンドだ」

 

【葵】

3/4000

-○-○○ ◎

-----  

【黄昏】

1/4000

--△--  

■■-■-  

 

「私のターン!」

 

【葵】

手札…3→4

 

「私は《海皇の重装兵》を召喚!

 

《海皇の重装兵》

☆3・水属性・海竜族

ATK:0→200

 

「攻撃力0のモンスターが攻撃表示、ってことは何か面倒な効果があるのか」

「この光景見た大体のデュエリストが血迷ったのかとか聞いてくるけど、あなたは違うんだね」

「攻撃力が低いってのカードの弱さに直結しないからな。逆にそうやって出された方が俺は警戒するっての」

「なら、お望み通りこの子の効果を発動させてもらうよ!

 《海皇の重装兵》が自分フィールドにいるとき、通常召喚とは別にレベル4以下の海竜族を召喚することが出来る。

 私は《海皇の突撃兵》を攻撃表示で召喚!」

 

《海皇の突撃兵》

☆3・水属性・海竜族

ATK:1400→1600

 

「そして《海皇の突撃兵》のモンスター効果!

 自分フィールドに他の魚族、水族、海竜族がいるとき、このモンスターの攻撃力を800ポイントアップさせる」

 

《海皇の突撃兵》

ATK:1600→2400

DEF:0→200

 

「さらに、私は《アビスディーネ》で――」

 葵は攻撃宣言をする直前、何かを感じ取ったかのように口を閉じる。

 そんな姿に観客は一瞬どよめき、黄昏も怪訝そうに尋ねる。

「……どうした?」

(守備モンスターを攻撃してもダメージはない。だからここは一番攻撃力の低い《アビスディーネ》で攻撃するのが得策のはず。

けど、何だろこの胸騒ぎは……?)

 不意に葵の目線は黄昏の伏せた二枚のカードに向く。

 それからしばらくして、何かを決したように息を吐いた。

「待たせちゃったね。私は《海皇の突撃兵》で《スクラップ・サーチャー》を攻撃するよ」

 葵の宣言に観客からさっき以上のどよめきが起こる。さっき葵が考えていたように、わざわざ攻撃力の高いモンスターで攻撃する理由が分からないからだろう。

 ただし、唯一黄昏だけは《海皇の突撃兵》に貫かれる《サーチャー》を見て舌打ちする。

 

《スクラップ・サーチャー》

フィールド→墓地

 

「リバースカード《道連れ》を発動!自分の墓地にモンスターが送られた時、フィールドのモンスター1体を破壊する。

 《アビスパイク》を破壊する」

 

《アビスパイク》

フィールド→墓地

 

 浮かび上がった魔法陣から伸びる無数の手によって引きずり込まれる《アビスパイク》を申し訳なさそうに看取った葵は、再び黄昏の方を向く。

「やっぱり、その手のカードを伏せてたんだ。

 もし私がライフを削ること目的で他のモンスターで攻撃すれば、一番攻撃力の高い《突撃兵》を破壊できるように」

 「まさか俺の目論見を見破られるとは思わなかった。さすがは世界で活躍するデュエリストってことか?」

「ふふふ、おだてても何も出ないよ?

 これであなたを守るモンスターはいなくなった。

 《アビスリンデ》、《アビスディーネ》、《海皇の重装兵》でプレイヤーにダイレクトアタック!」

 2体のモンスターが黄昏へと襲いかかるが、ここで黄昏はもう1枚のカードを発動する。

「――リバースカード、《ダメージ・ダイエット》発動!

 この自分がターン受ける全てのダメージを半分にする」

 

【黄昏】

ライフ…4000→2450

 

「もう一枚はダメージを軽減するカード!? ずいぶん守りを固めてるね」

「スクラップは基本スロースタートのデッキだからな、こういうカードが必要になってくるんだよ」

「なら、私も守りを固めようかな。

 私はレベル3の《アビスリンデ》、《アビスディーネ》、《海皇の突撃兵》の3体でオーバーレイ。

 3体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!優雅に舞い踊り、華麗なる姿で見るものすべてを魅了せよ!

 《水精鱗-アビストリーテ》!!」

 

《アビストリーテ》

★3・水属性・海竜族

DEF:2800→3000

 

 現れたのはイルカの下半身を持つ美しい女性だった。

 すでに観客同然の実況も含めてその場の全員がその姿に目を奪われている。ただ1人、黄昏を除いて……

「エクシーズモンスター……やっぱりダメージ覚悟で《突撃兵》を破壊するべきだったか。

 それにしても守備力2800、いや強化されて3000だな。強力な壁モンスターだけど、まさかこいつがエースモンスターじゃねーだろーな?」

「もちろん、エースモンスターは他にいるよ。

 でも、今は守りを固めるためにこのモンスターが必要だからね。私はカードを1枚セットしてターン終了だよ」

 

【葵】

1/4000

-○△-- ◎

--■--

【黄昏】

1/2450

-----  

■----

 

「俺のターン、ドロー!」

 

【黄昏】

手札…1→2

 

「まずはリバースカード《針虫の巣窟》発動! デッキトップから5枚墓地へ送る。

 そして俺は《スクラップ・ゴブリン》を召喚。

 さらに《スクラップ・スコール》を発動! 墓地から《スクラップ》モンスターを墓地へ送り、フィールドの《スクラップ》モンスターを破壊。その後カードを1枚ドロー。

 俺は3枚目の《スクラップ・サーチャー》を墓地へ送り《スクラップ・ゴブリン》を破壊し、ドロー!」

 

《スクラップ・ゴブリン》

☆3・地属性・獣戦士族

ATK:0

フィールド→墓地

【黄昏】

手札:1→2

 

「まだまだいくぞ。《スクラップ》の効果で破壊された《スクラップ・ゴブリン》の効果により、墓地に存在する同名モンスター以外のスクラップモンスターを手札に加えることができる。

 俺は《スクラップ・ブレイカー》をサルベージ。

 この時《スクラップ》が破壊された条件も満たすから、墓地の《スクラップ・サーチャー》3体は蘇生する」

 

【黄昏】

手札:2→3

《スクラップ・サーチャー》×3

墓地→フィールド

 

「続いて《スクラップ・ブレイカー》の効果だ。相手フィールド上にモンスターがいるとき、このモンスターは特殊召喚でき、その後《サーチャー》1体を破壊する」

 

《スクラップ・サーチャー》

フィールド→墓地

《スクラップ・ブレイカー》

☆6・地属性・機械族

ATK:2100

 

「………………」

「どうかしたの?」

「いや、なんでもない。

 俺は《ブレイカー》で《海皇の重装兵》を攻撃! [スクラップ・プレス]」

「させないよ! リバースカード発動《ポセイドン・ウェーブ》!

 モンスターの攻撃を無効にし、自分フィールドの魚族、海竜族、水族モンスターの数×800ポイントのダメージを与える。

 私のフィールドに該当するモンスターは2体。合計1600ポイントのダメージだよ!」

「その効果にチェーンして墓地の《ダメージ・ダイエット》を除外することで効果発動! このターン俺が受ける効果ダメージを半減させる!」

「っ、そういえばそういうカードもあったね!」

 《海皇の重装兵》に向かって接近していた《スクラップ・ブレイカー》だが、突然の発生した津波にその攻撃は阻まれた。

 さらに葵のモンスター分の雷撃が放たれ、《ダメージ・ダイエット》で軽減させても無視できないダメージが黄昏を襲う。

「ぐ……っ!?」

 

【黄昏】

ライフ…2450→1650

 

『おーっと、ここで七波選手のカウンターが決まったー!黄昏選手も墓地から罠を発動することで対処するがそれでもライフがさらに削れるー!!』

 

「思い出したように実況始めやがったなあの司会。まーいいけど。

 一つ質問いいか?」

「どうぞ?」

「《ポセイドン・ウェーブ》を伏せたのなら《アビストリーテ》をエクシーズ召喚するのは待った方がよかったんじゃないのか?」

「だって、レベル3モンスターが3体揃っているのにエクシーズ召喚しなかったら、君はセットカードを除去するまで攻撃してこなかったでしょう?」

「……違いない」

 黄昏は葵の顔こそ知らなかったが、その使用デッキまで知らないわけではない。

 当然《アビストリーテ》が《水精鱗》限定で《シフトチェンジ》のように対象を入れ替えれる効果を持つことも知っていた。

 《海皇の重装兵》はその恩恵を受けられないが、ダメージと展開を優先したと考えれば攻撃表示で残していたのも違和感こそあれそこまで不自然な流れでもなかった。

「少し不用心過ぎたな。俺はこれでターンエンドだ」

 

【葵】

1/4000

△--○- ◎

-----

【黄昏】

2/1650

○-△△-  

-----

 

「私のターン!」

 

【葵】

手札…1→2

 

「私はまず魔法カード発動、《サルベージ》! 墓地の《アビスグンデ》、《突撃兵》を手札に加えるよ」

 

《アビスグンデ》

墓地→手札

《海皇の突撃兵》

墓地→手札

【葵】

手札:1→3

 

「続けて魔法カード発動、《強欲なウツボ》!さっき手札に加えた2体の水属性モンスターをデッキに戻して3枚ドロー!」

 

【葵】

手札:2→0→3

 

「これで準備は整ったよ! 私はさらに魔法カード発動、《死者蘇生》! 墓地の《アビスパイク》を攻撃表示で蘇生。さらに《レミューリア》の効果で攻守が200ポイントアップ。まあ、今回は意味ないんだけどね」

 

《水精鱗-アビスパイク》

墓地→フィールド

ATK:1600→1800

DEF:800→1000

 

「そしてもう1枚魔法カード発動、《波動共鳴》。自分フィールドのモンスター1体のレベルをエンドフェイズまで4にする。

 私は《重装兵》のレベルを2から4にする!」

 

《海皇の重装兵》

レベル:2→4

 

「何回魔法カード使うつもりだよ。だが、今のフィールドで出せるのはランク4のエクシーズ。()()()()()()()にはまだ届かないぞ?」

「今から届かせてみせるよ。

 私は《忘却の都 レミューリア》の効果発動! 1ターンに1度、自分フィールド上の水属性モンスターのレベルを自分フィールド上の水属性モンスターの数だけ上げる。

 フィールドにはエクシーズモンスターの《アビストリーテ》を含めて3体の水属性モンスターがいる。よって《重装兵》、《アビスパイク》のレベルは4から7へ上がるよ!」

 

《海皇の重装兵》

レベル…4→7

《アビスパイク》

レベル…4→7

 

「私はレベル7となった《海皇の重装兵》と《アビスパイク》でオーバーレイ。

 二体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!大海を統べる海神よ、その姿を表し全てを威圧せよ!

 《水精鱗-ガイオアビス》!」

 屈強な肉体で鯨の下半身を持つ男の姿をしたモンスターは携えた三叉矛を相手である黄昏に向ける。

 見るものすべてを委縮させる圧倒的存在感。《アビストリーテ》とは違った別の雰囲気に、再び観客一同静まり返る。

「……お見事」

「どうも。もちろんこの子も《レミューリア》の効果で攻守ともに200ポイントアップしてるよ。

 さらに私は《アビストリーテ》を攻撃表示に変更」

 

《ガイオアビス》

★7・水属性・海竜族

ATK:2800→3000

DEF:1600→1800

《アビストリーテ》

DEF:3000→ATK:1800

 

「バトル! 《アビストリーテ》で《サーチャー》を、《ガイオアビス》で《ブレイカー》を攻撃! [トライデント・ジャベリン]!」

 《ガイオアビス》がその手に握る槍を投擲すると、周囲の水がその槍をコーティングするように集まっていく。

 対する《ブレイカー》はなすすべなくその槍を受け、その衝撃は黄昏を襲う。

「……ぐっ!?」

 

【黄昏】

ライフ…1650→750

《スクラップ・ブレイカー》

フィールド→墓地

《スクラップ・サーチャー》

フィールド→墓地

 

(残りの手札は《オーバーレイ・リジェネレート》、《エクシーズ・ユニット》じゃなかったのは残念だけど、これもオーバーレイユニットの補充になる。もし《スクラップ・サーチャー》で全滅されても対策はあるし、良い回りだね)

 自分の手札に満足しながらターンを終了した葵は、念のために《ガイオアビス》の効果の忠告をする。

「ちなみに、《ガイオアビス》がいる限りレベル5以上のモンスターは攻撃できないよ。私はカードを1枚セットしてターンエンド。

 まさか、怖じ気づいたなんてことないよね?デュエルはまだまだこれからよ!」

 

【葵】

0/4000

○-○-- ◎

--■--

【黄昏】

2/750

--△--  

-----

 

「怖じ気づく、か」

「……っ!?」

 小さく呟いたその言葉は、黄昏以外誰の耳にも届かず観客の雑踏に飲み込まれる。しかしそんなことは気にせず、黄昏の目線はこちらを見据える《ガイオアビス》へと向けられる。

 その眼光の異様さに気付いた者は、一体何人いたのだろうか……

 少なくとも、葵はそれに気づき、背筋に冷たいものを感じた。

 例えるなら、その眼光はまるで――

(――獲物の様子を伺い、狩る瞬間を測っている獣そのもの。黄昏遊糸、やっぱり君は他の人と何かが違うよね?)

「俺のターン、ドロー!」

 

【黄昏】

手札…2→3

 

 葵の心境を知ってか知らずか、黄昏はドローしたカードを確認するとすぐさま行動に移った。

「俺は《サーチャー》一体をリリースして《スクラップ・ゴーレム》をアドバンス召喚!」

「そのモンスターは……」

「お前に説明の必要はいらないな。俺は《ゴーレム》の効果を発動――!」

「させないよ。

 私も《ガイオアビス》のモンスター効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、このモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターの効果を全て無効にする! [海皇神の威厳]」

 

《ガイオアビス》

ORU:2→1

 

 《ガイオアビス》が地面に三叉矛を突き刺すと、そこから水が吹き出して黄昏のフィールドを飲み込み、モンスターを無力化した。

 その直前、黄昏はデュエルデスクで何か操作をしようと手を伸ばしたが、結局なにもせずにその光景を見守っていた。

「……レベル5の《ゴーレム》じゃ攻撃できない。そもそも、戦闘破壊できるモンスターなんていないけどな。

 俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ」

 

【葵】

0/4000

△-○-- ◎

--■--

【黄昏】

0/750

-○---  

-■■--

 

『おおっと黄昏選手、起死回生の効果を無効化されて再び絶体絶命のピンチだー!

 七波選手、黄昏選手に反撃の隙を与えない!これは勝者は決まったも同然かー!?』

「このまま押し切る、私のターン!」

 

【葵】

手札…0→1

 

「これで準備は整ったよ。まずは私は《ガイオアビス》で《スクラップ・ゴーレム》を攻撃! [トライデント・ジャベリン]」

 再び《ガイオアビス》が投擲した槍が、周囲の水でコーティングされて《スクラップ・ゴーレム》を貫く。

 

《スクラップ・ゴーレム》

フィールド→墓地

【黄昏】

ライフ…750→50

 

「ぐぅ……っ!」

『の、残りライフたったの50!黄昏選手のライフは空前の灯だぞー!』

「これでトドメだよ。《アビストリーテ》でダイレクトアタック! [クィーンズシー]!」

《ガイオアビス》ほどの威圧はないが、それでも黄昏を倒すには十分な水流による攻撃が迫っていく。

「リバースカード《リビングデッドの呼び声》発動!

 墓地の《ゴーレム》を蘇生する」

「っ!?《アビストリーテ》、攻撃中止!」

 水流が迫る最中、墓地から蘇った《スクラップ・ゴーレム》が立ちはだかり、それを見た葵は慌てて《アビストリーテ》の攻撃を中止する。

『こ、これはすごい!

 黄昏選手セットカードを利用してわずかライフ50で持ちこたえたー!』

「もう執念ってレベルだね。

 ……私はカードを一枚伏せてターン終了だよ」

 

【葵】

0/4000

○-○-- ◎

-■■--

【黄昏】

0/50

--○--  

-□■--

 

「分かってると思うけど、《ガイオアビス》がいる限り《ゴーレム》は攻撃できないよ」

「ああ、そうだな」

 葵のターンが終了し、黄昏は深呼吸をしながらデッキに手を添えながら自分の手札を見る。

(俺のこの手札じゃ、あの《ガイオアビス》を止められない。つまり、このドローにかかってるわけだ)

 今の自分の状況を再確認すると、黄昏は薄く笑いながらカードをドローする。

「頼むぞお前ら!俺のターン、ドロー!」

 

【黄昏】

手札…0→1

 

 ドローしたカードを確認し、黄昏は意味深に笑う。

「さて、反撃を始めようか!!

 俺は《スクラップ・ゴーレム》の効果を発動!墓地のレベル4以下の《スクラップ》モンスターを自分か相手のフィールドに特殊召喚する。

 蘇生対象は《サーチャー》、蘇生場所はお前のフィールドだ」

「なら、ここで《ガイオアビス》のモンスター効果発動!オーバーレイユニットを一つ使い、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ相手モンスターの効果を全て無効にする! [海神の威厳]」

 

《ガイオアビス》

ORU:1→0

 

 再び《ガイオアビス》が地面に三叉矛を突き刺すと、そこから水が吹き出して黄昏のフィールドへと流れ込む。

 ただし、その効果に対して今度こそ黄昏は行動を起こした。

「俺はリバースカード発動《地霊術―「鉄」》フィールドの地属性モンスター《スクラップ・ゴーレム》をリリースし、墓地のレベル4以下の地属性モンスター《スクラップ・ゴブリン》を特殊召喚時する!」

「サクリファイス・エスケープ!?」

「御名答!これにより《スクラップ・ゴーレム》の効果は墓地で発動するため、《ガイオアビス》の無効化の範囲外。よって《スクラップ・サーチャー》の蘇生は行われる! [クリエイト・ジャンク]!」

 

《スクラップ・ゴーレム》

フィールド→墓地

《スクラップ・ビースト》

☆4・地属性・獣族

ATK:1600

墓地→フィールド

《スクラップ・サーチャー》

墓地→フィールド(葵)

 

 

 《ガイオアビス》によって生み出された激流に飲み込まれそうになった《ゴーレム》は墓地へ送られることで回避し、霊体となった状態で胴体の冷蔵庫から《スクラップ・サーチャー》を葵のフィールドへと射出した。

 これで葵が何も対処できなければ彼女ののフィールドが一掃されることが確定した。しかし、葵は全く動じず新たな効果を発動する。

「その回避の方法は予想外だったけど、避けられること自体は想定内だよ!

 《ガイオアビス》の効果で外したオーバーレイユニットは《海皇の重装兵》。

 この子は水属性モンスターの発動コストになったとき、君のフィールドの表側表示のカードを一枚破壊する。

 《スクラップ・ゴブリン》を破壊するよ!」

 《スクラップ・サーチャー》の効果は止められないが、これで黄昏のモンスターも道連れにできる。

 スクラップは水精鱗のように少ない手札から大量展開するのではなく、1体1体の効果を確実に使用してアドバンテージを稼ぐデッキ。

 ゆえに手札一枚でモンスターがいなくなればこのターンで決めることが難しいだろう。残りライフが空前の灯の彼にとってそれは致命的なハズ。

 ここまでが、彼女の立てた予想。今できる最大限の布陣を組んだ葵は、ただじっと彼の行動を見守る。

「さあ、どうする?」

「対策ならある!

 俺は墓地の《スキル・プリズナー》を除外することで効果発動! 自分フィールドのカード1枚を対象に、そのカードを対象とするモンスター効果を無効にする。

 これにより《ゴブリン》を《重装兵》の効果から守る!」

「また墓地から罠カード……!」

「そしてこっちも特殊召喚された《スクラップ・サーチャー》の効果処理もさせてもらうぞ。場の《スクラップ》モンスター以外の表側モンスターを全て破壊する。 [パーツ・リジェクション]」

 《重装兵》の幻影が《スクラップ・ゴブリン》を粉砕しようと迫るが、光の壁により阻まれる。

 そしてその反対側では《スクラップ・サーチャー》の効果によって葵のモンスターが一掃されていた。

 

《ガイオアビス》

フィールド→墓地

《アビストリーテ》

フィールド→墓地

 

 フィールドのモンスターを一掃された葵はソリッドビジョンの衝撃に怯むが、すぐさま黄昏を睨みつけるような眼光を宿す。

「これは想定外だね。でも負けない……私は、負けられない!

 私は《アビストリーテ》のモンスター効果発動!

 このカードが破壊されたとき、墓地の他の《水精鱗》を特殊召喚できる。

 私は《ガイオアビス》を特殊召喚!」

 

《ガイオアビス》

墓地→フィールド

 

「オーバレイユニットがない《ガイオアビス》はレベル5以上のモンスターの攻撃を制限できない。でも《ガイオアビス》の攻撃力は《アトランティス》の効果で3000。どう足掻いたって無駄だよ!」

「それはどうかな?」

「え……?」

 《ガイオアビス》がいるという圧倒的不利な条件で、それでも黄昏は不適に笑う。

「俺の墓地にはまだ《スキル・サクセサー》がある。これを前のターンに《スクラップ・ゴーレム》に使用していれば攻撃力3100となって効果を無効化されずに済んだ。

 そうすれば《リビングデットの呼び声》を使うこともなく、ここまでライフを削られることもなかったかもしれない」

 けど、と黄昏は不敵に笑い、説明を続ける。

「俺はエクシーズを使ってないが、知識は持ってるつもりだ。なら、エクシーズ使いなら入れててもおかしくないカードの対策をするのは当然だろ?」

「答えが見えてこないね。一体何を企んでいるの?」

「まあ、簡単に言えば“オーバーレイユニットを補充する魔法・罠カード”なんかをセットされてたら面倒だなって思って、追撃のできないさっきのターンに使わなかっただけだよ」

「……っ!?」

 黄昏のその言葉に思わず葵は息をのむ。実際に伏せていたのはスペルスピード1の通常魔法ではあるが、葵が考えていた対策と彼の予想はほぼ同じ。勘が鋭い、という言葉で片付けていいのか疑問に思うほどの考察力だ。

 そしてこのターン攻めに転じるということは、今その追撃の手段が手札にあるということだ。

「つまり、その手札のカードがこの状況を逆転できるカードだっていうのかな?」

「そういうことだ。俺は《スクラップ・キマイラ》を通常召喚!」

 現れたのは、先ほどのライディングデュエルでも黄昏を勝利へ導いたキーカード。

 それが召喚されたということは、本当に彼はこのターンで決めにかかっているのだろう。

「そして、《キマイラ》の効果。墓地の《スクラップ》チューナーを蘇生する。

 蘇れ、《スクラップ・ビースト》!」

 

《スクラップ・ゴブリン》

墓地→フィールド

 

 《スクラップ・キマイラ》の雄叫びによって復活したチューナーモンスター《スクラップ・ゴブリン》。そして非チューナーであるモンスターも存在する。

 この状況が何を意味するのか、葵もわからないはずがなかった。

「シンクロ召喚、だね?」

「ああ、俺はレベル4の《スクラップ・キマイラ》に、レベル4の《スクラップ・ビースト》をチューニング。

 異なる身体が集結し、ここに破滅の魔物が誕生する。

 シンクロ召喚、這い上がれ《スクラップ・ヘルサーペント》!」

 

《スクラップ・ヘルサーペント》

☆8・地属性・爬虫類族

ATK:2800

 

 シンクロ召喚と共に舞い降りる鉄の大蛇。

 先ほどとは違い、向かい合うように現れた《スクラップ・ヘルサーペント》の姿は、まるで恐怖を具現化したかのような存在だった。

「でも、《スクラップ・ゴブリン》の攻撃力は0、《スクラップ・ヘルサーペント》の攻撃力は2800。

 例え《スキル・サクセサー》で攻撃力を上げても、《ガイオアビス》か《スクラップ・サーチャー》どちらかしか倒せないよ!」

「なら、攻撃以外で倒すまでだ。行くぞ、俺は《スクラップ・ゴブリン》で《スクラップ・サーチャー》を攻撃! そのダメージステップ時に墓地の《スキル・サクセサー》を除外して効果発動!

 《スクラップ・ゴブリン》の攻撃力を800ポイントアップさせる!」

 

《スクラップ・ゴブリン》

ATK:0→800

 

「だったら私もリバースカード発動《聖なる鎧-ミラーメール》! この効果は──」

 葵が発動したカードの効果を読み上げようとした直後、体育館に轟音と共に衝撃が襲った。




ライバルがヒロインでもいいですよね!
ということで遊戯王恒例のライバルの攻撃力3000のモンスターとの戦闘

それにしても、どうしてこんな処理が面倒なデッキばっか使おうと思ったのか昔の自分の意図がわからない……
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