「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「ほら、また怒りに呑まれてる、ちゃんと制御しなさい」
「うわ〜、それティオネが言える台詞じゃないね、ねぇねぇこのゲームは?」
「これはシュミレーションゲームですね」
【ヘスティア・ファミリア】本拠の庭、そこにヒリュテ姉妹が来ており【戦争遊戯】に向けてベルの特訓相手をしてくれていた。
「はいそこまで、一旦休憩にするわよ」
「でも本当に凄いよね、本当にゲームの中のクレイトスさんみたいだね」
「アハハ、でもまだあの人みたいに力を制御出来ないんですけどね」
「ねえねえ!!休憩の合間にこのゲームやってみようよ!!さっきミユさんに教えてもらったんだ!!」
ティオナはそう言いベルにスマホを向ける。
「えっと、【Fate Grand Order】ですか?ってFate!?ちょっとミユさん!?なんで教えてくれなかったんですか!?」
「いや〜正直それどころじゃなかったと言うか、完全に忘れてたと言うか、まぁそんな感じ?」
「何でも良いじゃん、やってみようよ!!」
「そ、そうですね!!やってみましょう!!」
2人の様子にティオネは肩をすくめミユは微笑ましい物を見る顔で眺める。
ダウンロードが終わりゲームを始める。
主人公は【カルデア】と言う組織に所属し人類史の中で特異点と呼ばれる場所に赴き呼び出したサーヴァント達と共に様々な問題を解決していくと言う流れだった。
そんなチュートリアルも終わりいよいよお待ちかねのガチャを引く事になる。
「2回分あるし1回ずつ引こう」
「え?でもティオナさんのなのに良いんですか?」
「うん、私は色んな英雄の英雄譚が聞きたいだけだから、最初は私ね!!」
そう言ってティオナがガチャを回す。
現れたカードは金色の天秤を持つ人物、そのカードが下から光りに包まれていくと現れたのは左手にパイプタバコを持ち右手で杖を突く男性。
『自己紹介が必用かな?私は探偵だ、英雄を望んでいたなら残念と言う他無いが、探偵や推理家を所望なら君は良いカードを引き当てた』
「お、シャーロック・ホームズじゃん」
「私知らない、この人何した人?」
「シャーロック・ホームズは多分世界で一番有名な探偵だよ、まぁ実在した人物じゃないけどアーサー・コナン・ドイルって人の書いた小説の主人公だよ」
「へぇ〜」
「じゃあ次はベルの番ね」
「は、はい、じゃあ失礼して」
ベルはそう言うとティオナからスマホを借りガチャを回す。
現れたのは弓を引く人物のカード、下から光りに包まれる、現れたのは両手に白黒の銃を持つ色黒の人物。
『お前がマスターか?酷い面構えだ。まぁ良い、おかしなナリをしているがこれでもアーチャーだ、せいぜい上手く使え』
「エミヤ…………さん?」
「え?エミヤって衛宮士郎さん?全然違くない?」
「これはオルタだね」
「おるた?」
「別側面って言ったら良いのかな?兎に角その人とは違うもう1人の自分みたいな意味だよ」
「あの、こうなった理由とかって」
「……………………聞かない方が良いこともあるよ」
「アンタら何してんの!?そろそろ再開するわよ〜!!」
ティオネの言葉にベルは直ぐ様そちらに向かいこの話はあやふやのまま終わった。
そしてとうとう【戦争遊戯】本番を迎える。
明日はもしかしたらゲーム回は無いかも知れません。