「動いてない?一歩もか?」
「はい、向こうは最初から遊技に興じるつもりは無い様です」
リリルカは1度引き返し状況を知らせる。
「………………………………そうか」
リュウイチはリリルカの話を聞き1言そう言うと目付きを変えた。
(あ、兄さんが怒ってる)
「お前ら、準備しろ」
その言葉に後ろで控えていたベル達が立ち上がる。
「皆さん、どうするつもりですか?」
千草が何処かへ向かおうとするリュウイチ達を呼び止め問いかける。
「ぶちのめす」
リュウイチは一言そう言い派閥連合のメンバーを連れ【フレイヤ・ファミリア】の陣地に向かう。
【フレイヤ・ファミリア】の本陣
そこに乗り込むのはリュウイチが指揮を取る派閥連合。
「予定通り、俺がさっき言ったメンバー以外は幹部以外の露払いを、それ以外のメンバーで幹部を叩く、ヴェルフ、例の物の1番を」
「一番だな、了解」
リュウイチがそう言うとヴェルフは背負っていた武器の中から真っ赤な槍を取り出しリュウイチに渡す。
「流石に必中必殺の効果は間に合わなかった。それに効果も1度きりで砕けちまう。だが威力やその他はそのまんまの筈だ」
「ああ、さて【フレイヤ・ファミリア】よ、【受けてみろ、我が必殺の魔槍を】」
リュウイチはそう言うと同時に槍に力を込め投擲する。赤い流星となった槍は凄まじい速度と威力で【フレイヤ・ファミリア】の陣形を食い破る、その魔槍の名こそ
「【
陣形に文字通り風穴を空けた槍は半ばから折れ刃は砕ける。
「突撃!!」
「「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」」
その間にヘディンは陣形を立て直そうと叫ぶが、陣形が立て直されるより早くベルは双剣の鎖を利用し内部に侵入する。
「愚兎!!貴様!!」
「悪いが、アンタの相手はベルじゃねぇ」
そこにヴェルフが割って入るが今度は【炎金の四戦士】が進路を塞ぐ。
「行かせない」
「行くな」
「戦る」
「いや、殺る」
4方向からの波状攻撃を防いだのは双剣ではなく拳だった。
「行って下さいベル様!!」
聞き慣れない声にベルは一瞬混乱するが、すぐにリリルカの魔法による物だと悟り足を進める。
「何だ?」
「金色だ」
「稲妻も出てる」
「魔法か?」
「魔法は魔法です。しかし今リリが纏っているのは【気】と言うらしいですよ。まぁ、そんな事言っても仕方無いですし、始めましょう」
そこに立つリリルカは既にリリルカの姿をしていなかった。そこに居るのは少女では無く少年、極東に伝わる道着と言う衣服を纏い頭は逆立ち前進から黄金の炎と稲妻を迸らせている。
「お前、何者だ?」
4人の内の1人が問いかけリリルカは答える。
「私はリリルカ・アーデ、しがないサポーターですよ、そしてこの姿の時は【孫悟飯】と呼んで下さい」
「余裕ぶっこいてんなら此方手伝ってもらっていいかリリすけ!?」
「そっちはそっちでやって下さい」
「理不尽!!」
ひた走るベルはその後もヘグニとアレンの襲撃を受けるが、ミユ・リュウイチそして春姫が2人を食い止め先へ進んだ。
ベルを進ませた3人はヘグニとアレンを前にミユが口を開く。
「で?兄さんどうするつもりですか?春姫さんの力あっても焼け石に水状態なんですけど、何か考えがあるんですよね?」
「無い」
「はぁ!?」
「打てる手は全て打った、後はベル次第だ、取り敢えず5分稼げ、それで決着が付く」
「相当無茶な事言ってるの自覚してます?」
「口じゃなくて手を動かせ!!」
「いやこの状況で手が動いたらソレは私達の死ぬ時ですよね!?」
Lv6ニ人を前に兄妹漫才を始める2人に春姫はただアワアワするしかなくアレンも呆れた目でその様子を見る。
「付き合ってられるか」
アレンはそう言うと即座に2人の前に現れ槍を振り下ろすが2人は奇跡的に回避し反射で春姫がアレンに銃口を向けトリガーを引く。
「相変わらず耳障りな轟音だ」
「雷神の如き原音、その音はこの身には強すぎる」
「なんて?」
戦いは更に加速していく。
もしかしたら【戦争遊戯】が終わるまでゲーム回は無いかも知れません。ちょっとこの雰囲気でゲーム回を差し込むのは無理だと判断しました。