パーフェクトゲームを目指すには!   作:メタ(ル)

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前置きで語らせていただきます。

まずは謝罪を。
この作品を執筆しているのですが、実を言うとまだどう着地するか具体的に決めておりません。
それで執筆していく内に「これ原作主人公邪魔だなぁ」ということになり急遽話を変更したり削除しました。
大幅変更と書かれた話が内容を一番変更したところなので大きな変更点は下述しますが再度見ていただければ幸いです。


変更点:

・ジーク不在
・ルーラーがジャンヌからメタンヌへ





キュベレイ/無言

「起きろ相良、ランサーのマスターがお呼びだ」

 

「ん‥‥‥あぁ、アサシン」

 

 

寝ていると急に三郎さんに起こされた。

えっと‥‥あまり寝れてないような感覚だけど、今の時間は4時。

 

 

 

‥‥‥あれ?

 

 

 

 

「4時!?」

 

 

 

2時間しか寝てないぞ、俺。

いや、聖杯戦争で夜更かしするのは確定だと思ってたけど、睡眠時間2時間!?

マジで体がだるい。

 

 

「用件は?」

 

「襲撃者だそうだ」

 

「うっそだろ‥‥‥」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

━━その男は筋肉(マッスル)だった。

 

幾多の戦いで負ったであろう傷をうんとも言わず、だたトゥリファスの森を突き進んでいた。

青白い肌をして片手に短剣を持った『筋骨隆々』を体現しているかのような男は木々を次々と倒している。

 

 

「バーサーカーだな」

 

「バーサーカーね」

 

「バーサーカーですね」

 

 

皆口を揃えてそのサーヴァントを「バーサーカー」だと断言する。

続いてダーニックさんが杖を指揮棒のように持ちながらその映像を指す。

 

 

「諸君、このサーヴァントは昼寝‥‥ではなく昼夜問わず真っすぐに森を突き進み、ユグドミレニア城塞に向かっている」

 

「ふぁ~‥‥マスターの姿も無し、霊体化も魔力の隠蔽すらしていない。あからさまに釣ってはいますね‥‥‥zzz‥‥」

 

「相良の言う通り間違いなく罠だろう。この"赤"のバーサーカーは睡魔‥‥‥ではなく狂化のランクが高いせいか、睡眠‥‥暴走状態に陥っているから捨て駒として使っているのだろう」

 

 

これには一同納得である。

バーサーカーとはいえ制御できていなさすぎる。

近くに他のサーヴァントの気配は感知できていないが、アサシンのセミラミスかアーチャー辺りを配置しているだろう。

 

なお、今日は少しだけ早く寝たフォルウェッジ姉弟と遠巻きで観戦していた最中に寝落ちしていた桜、特にやることがないゴルドは十分に睡眠が出来ていたようだが、ダーニックと相良はどちらとも寝不足である。

しかし、相良は一昨日はぐっすり眠れているので単に睡眠不足に不慣れなだけである。

おかげで変な発言とあくびが出てしまっているようだ。

するとカウレスが隣に居た武蔵に話しかけていた。

 

 

「なぁバーサーカー、お前としてはあのバーサーカーの狂化具合はどれぐらいだ?」

 

「ん-‥‥‥最低でもAは行ってるだろうね。下手したら私と同じ(EX)かも」

 

「‥‥‥召喚したのが理性を保ってるバーサーカーで良かったよ。アレを制御できる自信がない」

 

 

カウレスは嘆息を吐いた。

それはそう。

あのバーサーカーは召喚しても厄介な駒になるだけだったろうし、よくあんなサーヴァントを召喚したな魔術協会はと思ってしまう。

真名は不明だけど大英雄ではない、戦士だと思うが何だ?

 

 

「どうなさいます、おじ様と相良さん?」

 

「正直こんな真夜中に応じたくは無いんだけど、見つかるのも時間の問題だから出るしかないね」

 

「真夜中?今は朝方ですが‥‥‥」

 

「ああ、今は朝方だ相良。にしても眠いな‥‥‥」

 

 

恐らくこの場に居る良識派の者たちは二人の様子を見てかなり心配しているだろう。

聖杯戦争は基本夜中に行われるのだが、ここまで睡眠を碌に取らずに作業をしている姿を見ているといたたまれない。

 

 

「zzz‥‥‥はッ! とりあえず伏兵の捜索にバーサーカーとランサーを出しましょう。全員で。そしてライダーは"赤"のバーサーカーに宝具を。ああ、それとアーチャーも万が一のことがあるので高台で狙撃準備を」

 

 

最悪森がなくなることを想定しておいた方が良いかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぬははははははははは!!」

 

 

 

"赤"のバーサーカーは狂気的な笑みと共に深夜の森を駆け抜ける。

駆ける途中に毒蛇やホムンクルスに襲われようとも一切止まることがない。

そのワケはいたってシンプルである。

 

━━「あの城塞に倒すべき圧政者がいるから」である。

 

道中に魔力の篭った矢が放たれるものや岩が落ちてくるトラップなどがあったがそんなものをお構いなしに突き進んでいた。

暴走機関車と化している"赤"のバーサーカーだが、それに待ったをかける者がいた。

 

 

 

「‥‥‥‥‥‥。」

 

 

無言ながらも英雄特有のオーラがある、仮面と黒いマントを身に付けている"黒"のライダーことペルセウスである。

 

 

「ははははははははははははっ。圧制者の走狗よ、ついに相見えたな!」

 

 

"赤"のバーサーカーはペルセウスの姿を見るや否や、敵対者として襲い掛かろうと突撃して来た。

意外にも速いようだ。

 

 

「‥‥‥。」

 

 

ペルセウスは動かない。

本来であればペルセウスという英霊は正面戦闘に向かない。

どちらかと言えばアサシンクラスのような戦い方を好む。

 

 

「ぬおおおおおおおぉぉ!!??」

 

 

ドサッ!という音と共に突如として"赤"のバーサーカーは地面を踏んでいる感覚を無くした。

それすなわち、落とし穴である。

 

 

「ははははは!そうこなくては、圧政者の走狗よ!」

 

 

10mほどの高さに落ちる"赤"のバーサーカー。

しかし"赤"のバーサーカーは不敵にも笑って見せる。

それどころか一旦動きを止める事すらしていない。

というのも彼の持つスキルには魔術的効果がないトラップに耐性が付与されるスキルを持っているのでもし落とし穴でダメージを与えたいのであればキャスターの魔術による魔術的効果のある落とし穴を用意するのが先決だろう。

 

 

「圧政! 圧政!」

 

 

もはやスローガンに近しい「圧政」連呼である。

"赤"のバーサーカーはロッククライミングの要領で上へと昇る。

そして地上まで2m弱あるところで壁を踏み台にして高く飛翔した。

その光景は某赤い配管工の壁キックと同じである。

このまま地面に着地して目の前の"黒"のサーヴァント(圧政者の走狗)に強烈なラリアットをお見舞いしてやろう、それが"赤"のバーサーカーの思考であった。

 

 

「待ってたよ、この時を!」

 

 

目の前に居たのは確かに"黒"のサーヴァント(圧政者の走狗)だった。

しかし、手に持っている盾は一体何なのだろうか。

そんな疑問を持たないのが、"赤"のバーサーカー。

彼の狂化はEX、すなわち理知的な思考をすっ飛ばして目の前の圧政者を倒さんとするだけの思考しか今は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

だからこそ、これは回避できなかった。

 

 

 

「知恵の女神アテナよ、今一度(ワタシ)に力を━━」

 

 

おもむろに青銅の盾を構える"黒"のサーヴァント(圧政者の走狗)

よく見ると先ほどまで被っていた仮面を顔の横に動かして素顔が見えるようになっている。

その素顔はどことなく優しさと狂気を含んでいるように感じた。

 

 

「青銅鏡よ、かの怪物の眼を映し出せ━━青銅鏡の魔眼(アイギス・キュベレイ)!!」

 

 

"黒"のサーヴァント、否ペルセウスの持つ盾に顔のような部分が出来上がったかと思えば、それに備われている宝石のような眼が光った。

その眼は紫がかった桃色のスピネルのように輝かしく、綺麗と思わざるを得なかった。

その瞬間、その眼を凝視していた"赤"のバーサーカーに異変が起こる。

 

 

「ウオオ゛ォォォォーーーーーッ!!!!」

 

 

ついぞ動き続けていた"赤"のバーサ-カーが動けなくなってしまったのだ。

脚を見ればその原因が一目瞭然だった。

 

脚が、体が、どんどん石化していっているのだ。

 

 

「騙し討ちみたいになったけど、ごめんね」

 

 

ペルセウスが叫んだ宝具の名は青銅鏡の魔眼(アイギス・キュベレイ)

前回のモードレッドに使用した宝具と同一の物なのだが、彼の持つ盾には複数の使い方がある。

 

一つが先ほど述べたモードレッドとの戦いで見せたように、概念防御を発動させるというもの。*1

 

一つが石化の魔眼を防ぐというもの。

 

一つがレーダーやソナーのように索敵機能を持たせること。

 

そしてもう一つが、この盾にはめ込んだとされるメデューサの首‥‥いや、魔眼を対象に見せるということで石化させるというもの。

これにより魔力がC以下のサーヴァントは無条件で石化させてしまう破格の性能となっているのだ。

 

 

「嗚呼、コレを‥‥倍が━━━━」

 

 

"赤"のバーサーカーは最後まで石化していない箇所の体を動かしていた。

しかし、時間が経つにつれ動かなくなっていく。

そうして1分余りたった頃、"赤"のバーサーカーは完全に石化した。

 

 

「石化したね。じゃあその首斬らせてもらうよ」

 

 

ペルセウスが盾を消して代わりにショーテルを取り出すと、彼は石化した"赤"のバーサーカーの首を綺麗なまでに切断した。

 

 

「‥‥‥‥‥‥。」

 

 

 

戦いはとても静かに終わった。

そこに残るのは首のない石像のような何かだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方同じトゥリファスの森の別の場所。

そこでは"赤"のバーサーカーを追って侵入した"赤"のサーヴァントたちが戦いを観察していた。

 

 

「「‥‥‥‥‥‥。」」

 

 

"赤"のバーサーカーが殺される、いや、石化させられる瞬間を目視していた"赤"のアーチャーと"赤"のライダーは驚きのあまり無言だった。

耐久EXを誇る"赤"のバーサーカー━━スパルタクスをこうも簡単に倒すこともそうだが、相対していた"黒"のサーヴァントが使っていた宝具。

 

 

「間違いなくアイギスだ。それも女神アテナが持っていたとされる初期型の、だな‥‥‥」

 

「『様』を付けろライダー。あれが貴様の言うアイギスなのだとしたらそれを持っている彼はまさか‥‥‥」

 

 

 

 

 

「「ペルセウス」」

 

 

その場にいた2騎のサーヴァントは口を揃えてその名を言った。

"赤"のライダーと"赤"のアーチャーにとってペルセウスというのはギリシャの偉大な祖先であり、生前日頃からその名を何度も聞いたほどである。

まさかこの聖杯大戦という戦いにおいて敵方に彼がいるとは‥‥‥。

 

 

「バーサーカーが"黒"のアサシン(ペルセウス)に倒された以上、此処に居る理由はないが」

 

 

実を言うとここで"赤"のライダーと"赤"のアーチャーは勘違いをしていた。

彼の黒いマントと仮面を身に着け、トラップと暗器のような得物を使う姿をアサシンクラスとしてのモノだと思ってしまったのだ。

ペルセウスという人物像を知っている二人だからこそ、彼の戦い方がアサシンクラス故のモノだと思い違いをしてしまったのである。

 

本来の目的である"赤"のバーサーカーの援護は失敗に終わった。

しかし、相手の一体の真名は掴むことが出来た。ただしこちらにとっては聞きたくないだろう大英雄の名前なのだが‥‥‥。

ここで撤退を選択しようとする2騎のサーヴァント。

しかし、

 

 

「‥‥‥ッ!」

 

「来やがったか!」

 

 

どうやらここですぐに逃げるということはできそうにない。

遊撃に回っていたであろうサーヴァントが3騎やって来たのである。

 

 

「やるぞ」

 

「応よ、姐さん」

 

 

そして森の木々の奥から3つの影が場所から現れた。

正面から堂々とやって来た。

 

 

バーサーカー(セイバー)殿の野生の勘、凄いと思いますよ。まさかすぐに相手を見つけるとは」

 

「ええ、幸運判定が味方してくれたのもあるけど、意外とこの手の勘は鋭くてね」

 

 

 

 

「よぉ、御二方。わざわざここまでやって来るなんてな。あー…セイバーとライダーで合ってるかね?」

 

 

"赤"のライダーは登場する"黒"のサーヴァントの特徴からそれぞれのクラスを推測する。

なお、外れなのだが‥‥‥

 

 

「「‥‥‥‥‥‥。」」

 

 

 

「返事なし、か。大外れか?」

 

「「‥‥‥‥‥‥。」」

 

 

 

 

「大正解か?」

 

「「‥‥‥‥‥‥。」」

 

 

 

 

「なぁ御二方、ノリ悪すぎやしないか? いやまぁこっちが一方的に始めたことなんだが‥‥」

 

 

全員無言である。

これはもちろんこちら側の策略で余計なボロを出さないためにやっていることである。

それに加え、少なからず困惑して思考にリソースを割いてくれたら戦いやすい。

 

 

「何を言っても無駄だ、ライダー。奴らは無言を突き通すことでこちらの混乱を狙ってるのだろう」

 

「だろうな。まあいいや、無言を突き通すんだったらこちらから名乗らせてもらうぜ。俺は"赤"のライダーだ。で、こっちは‥‥‥」

 

「"赤"のアーチャーだ」

 

 

形式的な自己紹介を済ませる。

2VS2、数的有利はなくクラスは違うが、公平な戦いになると思われた。

しかし、"赤"のライダーはニヤリと笑いながらこう言って見せた。

 

 

「それよりあんたら良いのか? たった2騎で。この俺と姐さんとのコンビで相手ができるとでも思ったか?」

 

 

 

「はい?」

 

「言ってくれるじゃん」

 

 

 

これには2騎"黒"のサーヴァントは声を出し笑み(怒り)が浮かぶ。

自分たちが試されている側なのだと"赤"のライダーに言われた挑発に対する笑みだ。

ならどっちの力量が上か証明しようじゃないか。

 

 

 

「━━来い、"黒"のサーヴァント共。真の英雄、真の戦士というものをその身に刻んでやろう」

 

 

 

史上最速の勇者と獣の狩人。

待ち受けるは日本が誇るトップクラスの"黒"のサーヴァントたちである。

 

 

 

 

*1
ただし、宝具級の攻撃を防御することはできない




今回のまとめ:


転生相良君「あ~眠たい」

良肉「それはこっちの台詞だ!!」(二徹)


~~~


プロトライダー「ゴルゴンの首の宝具は持ってるよ。てことで筆者がエミュしずらいそうなので石化」

筋肉(叛逆者)「‥‥‥。」


~~~


俊足「かかってこいお二方!」

武蔵ちゃん「OK」(スイッチオン)

お虎ちゃん「良いんですか!」(スイッチオン)



というワケで"赤"のバーサーカーことスパルタクスが退場し、次回VSアキレウス&アタランテ戦です。
メデューサの首は(アイギスに埋め込まれたかは不明ですが)間違いなくペルセウスの宝具としてあるっぽいんですよね。

先に言っておきますが次の話はかなり賛否の分かれる結末になるかと思われます。
それと次の投稿は土曜日にします。


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