パーフェクトゲームを目指すには!   作:メタ(ル)

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真に恐れるべきは有能な敵ではなく、無能な味方である

━━ナポレオン











ただし、無能な味方は死ぬ。






無能な者はすぐに死ぬ

女、セレニケ・アイスコル・ユグドミレニアは今日も同じユグドミレニアから送られてきた敵派閥の魔術師を拷問していた。

彼女の家、黒魔術師の古い血筋であるアイスコル家は中世の魔女狩りから逃れるために西欧からシベリアに逃げ延びた事で魔術基盤を失い、衰退の一途を辿っていた。

彼女はそんな一族に生まれた久方ぶりに才能ある子で、黒魔術を極める事に人生の全てを捧げていた一族の老婆たちに溺愛され、徹底的に黒魔術を教え込まれた。

まぁ、その結果がアレ(ドSの完璧美女)という人格を形成することへとなったワケだが‥‥‥

 

本人の能力としては魔術師の中でもトップクラスの卓越した黒魔術師である。

指した者の神経を鋸で引き裂くような痛みを与える釘など多くの呪殺・拷問用の礼装や魔術を操る。

だが特筆すべきはその執念深さで、それなりの準備があれば標的がどこに隠れても、どこまで逃げても確実に追跡し、どんな手を使ってでも抹殺する。

また、一般的な魔術師とは違う視点も持っているためか、電子機器を介した呪いの研究を行うなど現代文明に対しての忌諱感は薄い。

 

 

「アハハハハ!ついにこの日がやって来たのね!」

 

 

セレニケは手の甲にできた令呪を見ながらそう呟いた。

昨夜ユグドミレニアの本家のダーニックから連絡がやって来た。

 

「聖杯戦争に参加してほしい」、と。

 

これをセレニケはどれほど待ち遠しかっただろうか。

セレニケ自身聖杯などはどうでも良く、ただこれから召喚するサーヴァントを凌辱し、恥辱に染め上げれるのならば死んでも構わないと思っている。

結局は彼女の目的はサーヴァントの肉体、それも究極美というやつである。

 

 

「知っての通り聖杯戦争はサーヴァントが殺し合って初めて起動する儀式」

 

 

セレニケは先ほどまで拷問していた骸に語り掛ける。

 

 

「だがダーニックは聖杯戦争の仕組みを操作して、七騎すべてを同一勢力、我がユグドミレニアに属するように変更することに成功した!」

 

 

そう、今回の聖杯戦争はただと聖杯戦争ではない。

7対7のチーム戦、14騎のサーヴァントが戦う大規模な聖杯戦争である。

名づけるとすれば聖杯大戦だろう。

 

 

「人間の魔術師程度じゃサーヴァントにはかないっこない。魔術協会と戦うには十分な戦力というわけ。大したものよ、ねぇ?」

 

 

話し相手が死んでることに気づかないまま悠々と語り続けているセレニケ。

狂気じみた目でその骸を見つめている。

 

 

「‥‥‥ああなんだ、死んでるの。つまらないわね」

 

 

それが死体という骸と化しているのに気づけば熱が冷めきったかのように態度を取る始末である。

 

 

「まあいいわ。兎も角城塞に向かわないとね」

 

 

ダーニックからは招集がかかっている。

この陰気臭い血にまみれた地下室で召喚するよりかは豪華な城で召喚した方がこれから召喚するサーヴァントの見た目とマッチしてgoodだろう。

 

召喚するのはライダークラスのアストルフォ。

イングランド王の息子にしてシャルルマーニュ十二勇士の1人。

騎士としては「弱い」とされているが、「魔法の槍」「魔法の本」「魔法の角笛」「幻馬ヒポグリフ」などの様々なアイテムを駆使して巨人を捕まえたり、月に行ったりと冒険を繰り広げた。伝承に名高い色男でもあり、お調子者のトラブルメーカー。

その考えなしだが向こう見ずで勇敢な性格により、戦場をひっかきまわして自陣を何度も勝利に導いたと言われている。

所詮は二流サーヴァントである。しかし、セレニケは自身の趣味嗜好を満たすためだけに召喚するつもりである。

 

そんなこんなでセレニケは自身の仕事道具(拷問セット)一式と、アストルフォを召喚する触媒となる『アストルフォの理性そのものが入っていたとされるガラス瓶』を詰め込んでトゥリファスに向かおう。

そう意気込んでいた、その時━━!

 

 

 

 

 

ギィ‥‥‥

 

 

「ん?」

 

 

突如として地下室から出るための扉が独りでに動いた。

その扉は古い木製と鉄製の扉だ。経年劣化で独りでに扉が開くことはあるだろう。

この自宅には使用人と警備の者が複数いる。

侵入者が居たとしてもすぐに伝達されて、こちらに使用人たちが声を張り上げてセレニケに伝えるだろう。

故に、セレニケはどことなくこの扉の空き方に違和感を覚えたがそこまで警戒することをしなかった。

念のため、いつでも魔術回路を開けれるようにしながらその扉を押して開けた。

 

 

「何だ、何もなか━━」カチャ

 

 

 

 

 

 

 

バンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

「ぁ‥‥‥え‥‥‥」ドサッ

 

 

 

扉を開けたその先の階段は特に何も変わっていなかった。

そのため自分の気にし過ぎか、と思い階段を上った。

するとその先には銃を構えた男がいた。

それに気づいて魔術を行使しようとした瞬間、セレニケの額に穴が開いた。

 

ヘッドショット

見事な一撃だった。

倒れゆくセレニケの瞳には自身に鉛球を命中させた黒いロングコートを着た男を写していた。

最後にどことなく臭うタバコ臭と魔術回路が暴走したような痛みを少し感じながら、意識を手放した。

 

 

「‥‥‥‥‥‥。」

 

 

くたびれた黒いロングコートを着た銃を持った男はタバコを吸った。

 

この女は自身の欲を満たすためだけに魔術師どころかなんの罪も無い青少年を拷問の限りを尽くして殺害することをも繰り返した。

死んで当然の者だったと、周りにある使用人と警備の骸を見ながらかの者は思う。

 

魔術師の中には現代兵器を扱う者もいれば手段を選ばない者もいる。

その内の一人、魔術師殺し━━衛宮切嗣は今日も多数を救う為に少数を切り捨て、恒久的な世界平和のために悪者を倒している

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「何!?セレニケが殺害されただと!?」

 

 

このセレニケ暗殺事件のことはすぐにダーニックの耳にも届いた。

まさかここまで来て計画に大幅修正を掛けなければならないとは‥‥‥。

 

 

「死因は?」

 

「眉間を銃弾に撃ち抜かれたことによるものかと」

 

「他に目立った症状は?」

 

「セレニケ様の魔術回路が少し暴走していた、ぐらいですかね」

 

「魔術回路が暴走、銃殺‥‥‥まさか、魔術師殺しか‥‥‥!」

 

 

伝えられ情報からすぐに下手人を突き止める腕は、さすが八枚舌と呼ばれていただけある。

魔術師殺し、フリーランスの傭兵をしている魔術師で対魔術師に特化した殺し屋だ。

彼に相対した者で死亡した全員が魔術回路に異常が見られたことから、彼の魔術礼装の類が魔術回路を暴走させるものということは時計塔内でも広がっていた。

 

 

(おのれ魔術師殺しめ! 確かにセレニケは計画上邪魔だったが、今じゃない‥‥‥。時計塔の協力者があの殺し屋を何とかこれ以上動かないように聖杯戦争の情報規制と依頼を複数出してルーマニアから遠ざけるように仕向けた。しかし、計画がこのままだと破綻する‥‥‥!)

 

 

これにはダーニックも焦りを見せ、同時に胃を痛めていた。

早急に計画を修正しなければならない。

先の良い誤算で気分がよくなったと思えば即これだ。

胃薬をまた…また、買わねばならない‥‥‥!

 

 

(ここでレミナを呼ぶか? いや、彼女は若すぎる。さすがに参加させるわけにはいかない)

 

 

一応マスターの候補として挙げられていた次世代の有望株であるレミナを呼ぶことも視野に入れたのだが、彼女はまだ5歳であり、参加を渋ったロシェよりも若いため戦いに遠ざけていたが‥‥‥。

 

 

 

 

相良(・・)、この件にお前の助力が欲しい」

 

「‥‥‥はぁ、分かりましたよ。内弟子を代理で呼びます。それと、胃薬持ってきてますのでいります?」

 

 

ともわれここは教え子に助力を求めよう。

ダーニックは相良と呼ばれている黒髪の青年に声をかけた。

すると青年の方は思ったよりもシンプルな解決策を持って来た。

 

 

そうして会議は長らく続いた。

 

 

 

 




今回のまとめ:

ドS「アストルフォ召喚してprprしたい。駄肉が参加させるのを渋ってたけど、無理やり参加してやったわ。待っててね、私のアスト━━」

ケリィ「4ね」

ドS「私、出番もうない?」(ないです)



~~~


良肉「ドSが死んだ。いや、参加させたくなかったし、召喚し終えたらマスター替えをさせるためにアサシン辺りに暗殺させようか考えてたけど、今じゃない‥‥‥。どうしよ?」

相良(?)「内弟子を呼びます」



というわけでセレニケさん死亡。
ライダー主従に大きな変化が見られます。



"黒"のライダーのヒント:

・オリジナルサーヴァントではない
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