シャルル→特になし(召喚するマスターがよほどの悪人ではない限り願いが無くても召喚に応じるタイプ)
景虎→特になし(強いて言えば一般的な人の感情を得たいので現界し続けたい)
為朝→追加の武器またはスキル
ペルセウス→???
エレナ→大聖杯の調査、またはマハトマが見たい
三郎→特になし(そもそも願いを持ってないのになぜか召喚された人)
武蔵→特になし(強いて言えば勝利して聖杯飯食うこと)
沖田オルタ→おでん食べたいのと現代社会を楽しみたい(要するに現界しておきたい)
北斎→画工になること(現界し続けること)
ダンテ→ベアトリーチェ
「━━つまり、"赤"の陣営に居た代行者の正体が受肉済みのルーラー、天草四郎だったと‥‥‥何やってるんだ聖堂教会‥‥‥」
教会を制圧し終え、中に居た人質連中を全員ユグドミレニアお抱えの個人医に担ぎ込んだのち、俺は事の顛末をダーニックさんに伝えた。
結果、やはりと言っていいかダーニックさんは胃痛が再発していた。
ただ、まぁ驚いたのは‥‥‥
「恐らく私が参加した第三次聖杯戦争の生き残りだな。アインツベルンがルーラーを召喚していたのと、外見が日本人だったことから彼と見て間違いはない」
「えぇ、あれ亜種じゃなくて、冬木式の生き残りだったんですか‥‥‥」
聞けば第三次聖杯戦争の召喚されたサーヴァントの1騎だという。
なぜ俺が知らないかって?
第三次聖杯戦争だけ資料が途切れ途切れなんよ。それもあって知ってることがダーニックさん視点の情報とぐらいしかなくて他の陣営の情報がほとんど記載されていない。
かく云うダーニックさんも(デジカメで秘密裏に撮影した)天草の顔を見てようやく思い出したぐらいのレベルだったし。
「一応聞くが、天草四郎は目的を語ったか?」
「いえ全く。ただ勝利を、聖杯を狙っているのは間違いないので、聖杯で何かを願うことが目的なのは分かるんですが」
「うーむ、一度交戦したことはあるが何かに執着?したような感じも無かったからなぁ‥‥‥」
天草の動きからして聖杯を狙っているのは確定だ。
しかし、彼がナニを願うのかが分からない。
場合によっては利害関係の一致で協力できるかもしれないと踏んでいたが、あの感じは話が出来たとしても平行線だろう。
キリスト教の布教か殉教者認定してもらう願い辺りかと考えていたが、あんなタイプの奴が自分の幸せのためにやるわけが無い。
やるとすればどこぞの新興宗教のカルト教団の教祖みたく人類の裁定だとか、滅亡だとか、リセットだとか過激寄りのことか。
相手がテロリストと仮定して動くべきか。
「"赤"の参加者たちの様子は命に別状はないが1週間は起きないとのことです」
「そうか。まぁ時計塔との取引には‥‥‥一応使えるか」
身元確認をして個人医に担ぎ込んだが、大半が
彼らのような
例えば『銀蜥蜴』と呼ばれてたロットウェル、こいつは最大規模の亜種聖杯戦争に参加したのだが、「しけてる」の一言で何もかもをぶち壊して聖堂教会から亜種聖杯戦争出禁を言い渡されるという前代未聞の珍事を起こした。その後の聖杯大戦で参加者になっているの見るに許しを得たか。
後は某魔術師殺しとかが有名だろうから説明は省くとしよう。
「恐らく次に決戦となる可能性が高いです」
「やはりか。ならば采配はどうする?」
「アタランテに2~3騎、セミラミス&天草四郎には2~3騎、残りは全てカルナにぶつけます。アタランテは恐らく数分で圧殺できるので消滅次第担当の2騎もカルナにぶつける予定です」
「やはりカルナが鬼門か、先ほど聞かされた攻略方法ですら危ういのだろ?」
「かなりゴリ押しですからね、そのためにも、ほら、先行投資したじゃないですか」
「
カルナの倒し方は既に構築済みである。
そのためにわざわざ大聖杯を使用したのだから。
これで負けるならば降参しよう。*1ただし、そっちの好きなようにはもうできないようにしておいているのだが‥‥‥
一方で天草四郎たち"赤"の陣営も準備を着々と進めていた。
"赤"のキャスター━━シェイクスピアをやられたのは痛手だったが、彼は非戦闘員であったのでかなりの痛手というワケではなかった。
ここでアタランテがやられていたようなことなら大慌てである。
今天草たちが居るのはトゥリファスからそこそこ離れた場所、ルーマニア北部の隣国ウクライナとの国境付近にある『ビコブ・デ・スス』という町に居た。
時刻は夜明け前、人が周囲にはおらず、例えやましいことをしていたとしても気が付かない。
「‥‥‥そろそろですね」
懐中時計を見つめる天草。
時計の秒針が12を指すと同時にゴゴゴという音がアタランテの獣の耳に届いた。
「あれが‥‥‥アサシンの宝具か」
「ええ。どうやら無事に儀式は成功していたようです」
地面と空の合間を飛ぶのはセミラミスの宝具、
ランクEXを誇る拠点としても強襲要塞としても使える対界宝具。
これこそまさに一発逆転を掛けた天草の最期の策。
早速魔力を吸い上げる力の応用でこちらを回収してくれるセミラミス。
回収後、人目に見られないように上空に飛翔してすぐ、残りの"赤"のサーヴァントたちを集めた。
「マスター、キャスターの奴めが居ないようじゃな。敗れたか」
「ええ。もの見事に暗殺されました。まさかダンテ・アリギエーリと沖田総司(オルタナティブ)とキャスターで強襲とみせかけてアサシン、甲賀三郎によって、ですね」
「それはまたビッグネームな奴らが"黒"の陣営に‥‥‥ん?数が多い気が‥‥‥」
「合ってますよ。"黒"の陣営はグレーゾーンの荒業で亜種聖杯戦争を開催してそこで召喚されたサーヴァントを"黒"のサーヴァントとして追加しています」
「!?」
これにはセミラミスもカルナも少なからず驚いた。
こちらがルール違反行為をやってはいたが、まさか向こうもルール違反染みた荒業を使って来るとは。
いや、というか亜種聖杯戦争は時間さえあれば"赤"でも出来ていた。
あちらに大聖杯とそれに詳しい者たちが集まっていたから短期間で亜種聖杯を製造できたのだろう。
「皆さん。これは私の憶測ですが、恐らくこの決戦で隠し続けてきたバーサーカーとキャスターを本格投入してくるかと思われます。そして、亜種聖杯戦争で召喚された英霊の数はサーヴァントとしてのステータスが弱体化しない3騎だと考えています」
「つまり、後1騎何らかのサーヴァントが呼ばれているということだな?」
「そうです、ランサー。まだそれが何者かは不明ですが、恐らくエクストラクラス、アヴェンジャー辺りが妥当かと考えています」
亜種聖杯で呼ばれたのが3騎だと予測する天草。*2
アヴェンジャーと考えたのはあくまでクラスかぶりがない、ルーラーは召喚されない、天草が知っているエクストラクラスの中でというだけであって他のクラスの可能性も考慮している。
「幸いにも此度のルーラー、大天使メタトロンは絶対中立を取っています。なので対ルーラー用ではなく対"黒"のサーヴァント用に令呪を2画各自に付与しておきます」
天草の腕にある令呪が光ると6画消費され各サーヴァントに力が配分された。
ここで特に「令呪を以て命じる~」と言わなかったのは令呪の強制力があらぬ方に転がってしまったり、幅広い戦術に持ちいらせるためである。
こんなことできるの?と思う人も少なくはないだろう。
ぶっちゃけ、マキリ作『令呪』は神代の魔術ですら突破できるヤバい機能を持っているのでやろうと思えば応用を利かせられるのである。
「さぁ、最終決戦だ、ユグドミレニア」
天草は呟いた。
しかし、同時に天草はあるガバを起こしていた。
というのも様々なハプニングと想定外に加え、ただでさえ味方サーヴァントの情報を攪乱していた"黒"の陣営の奇策のせいで初期の方の記憶を脳の引き出しの奥にしまいすぎていたのだ。
(そう言えば、敵のアーチャーの射撃能力が凄まじいのはこの眼で確認しておったが、我が宝具を以てして何発持つか‥‥‥。いや、マスターのことじゃし、何か策があるのだろう)
しかも彼のサーヴァントであるセミラミスは天草を過信していた。
意思疎通をしっかりと行っていないとどこかでガバを起こすのである。
今回のまとめ:
転生相良君:パーフェクトゲームにするために色々作業をしている。
良肉:何か見覚えのある代行者が乱入していることに相良経由で気が付いたがもうほぼほぼ勝ちなので慢心と油断を捨てて作業を手伝っている。
天草君:特大ガバを起こしている。脳内ではエクストラクラス3騎と未だ真名不明で潜伏し続けているバーサーカーと(姿は捉えている)キャスターに脳のリソースを割いてしまったがために情報が抜けてしまっている。
一応言っておきますとこの後の展開は塩試合になります。