パーフェクトゲームを目指すには!   作:メタ(ル)

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補足:各々が追加召喚したサーヴァント

相良→北斎
桜→オルタ
ダーニック→ダンテ








連発/不正使用

"天草四郎は死んだ"

 

 

"黒"の陣営の念話でそれが通達された。

ただのクリティカルと宝具の連発で倒すだけの作業に近しかった。

俺考案の十八番とも言える「会話の最中に不意打ち」をただ実行しただけに過ぎない。

 

 

金星神・火炎天主(サナト・クマラ)、対軍宝具。

 

飛行物体を召喚して敵に上空から衛星レーザーみたいなビームで攻撃するというそこそこ対処に面倒な宝具。

これで真名に辿り着くことは不可能に近しい。

ほぼUFOのような見た目なので、関係性のある人物で最初にUFOを見たアメリカの実業家ケネス・アーノルド辺りだと考えるのだ妥当だが、残念ながらオカルト関係に精通した近代魔術師(作家)である。

本来ならセミラミスが結界を張ってサーヴァントの侵入を拒ませているのだろうが、あのボロボロの状態で結界を張れるはずがなくいともたやすく侵入できてしまっていた。

あれ近距離武器しかないセイバーかランサーだと上空に行かれたら対処できないだろう。

 

 

冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)、対軍宝具。

 

深淵の邪神の力を最大限に用いて生前北斎が描いた冨嶽三十六景を描く。

しかし実状は魔術でいうところの水属性の攻撃を多段ヒットさせるというちゃんとした攻撃型の宝具。

作家系や芸術家系サーヴァントは支援型の宝具が多いのだが北斎の場合はエクストラクラスというのもあって優遇されているようだ。

 

そう言えば今更ながら、"赤"のキャスターの真名はかのシェイクスピアだったと気が付いた。

イギリスの貴族風の装いにシェイクスピア作品の台詞の言い回し、何よりダンテが作家と断定したことに肯定していたことから彼であることは間違いない。

確かに著名な作家だから知名度補正は凄そうだけど典型的な作家サーヴァント(n回目)だろうからクッソ扱いづらそうだけどなぁ‥‥‥。

 

 

「シェイクスピアの作品に登場する史実か居そうな奴でも召喚しようとした結果か?」

 

 

ありえるとすれば妖精のオベロンやティターニア、アレクサンドル・デュマ著の巌窟王がEU圏の亜種聖杯戦争でアヴェンジャーとして召喚されていたように実はモデルが居ました的な感じで『ハムレット』のハムレット王子や『ロミオとジュリエット』のロミオ、あるいはマクベス。

 

‥‥‥ああ、マクベスか。

となると魔術協会は『シェイクスピア著:マクベス』の初版本でも触媒にしたのか?

初版本なんてキャスタークラスの触媒のド定番の常識なのに。

 

 

「まぁでも今はそんなのどうでもいいか」

 

 

本来であれば天草四郎は主人公と激戦を繰り広げる相手なのだろうが、もう死んでしまっている以上こちらの勝利はほぼ確定している。

主人公もメインヒロインもいないくだらねぇ試合をいい加減終わらせよう。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「む、あの神父が死んだか」

 

 

"赤"のランサー、カルナは戦い続けていた。

最初に契約したマスターは"黒"の陣営が丁重に保護しており、今の仮契約をしている天草四郎が死んだことで魔力の供給が切れたのと同時に戦う理由がほぼなくなった。

しかしながらカルナはそれでも槍を振るう。

自分は"赤"のサーヴァントである以上ある程度"赤"の陣営へ義理を果たすべきだと思っているからである。

自分の実力が上澄みであるカルナも事実上1VS10という酷い戦況で逆転勝利を期待していない。

もちろん召喚したマスターを優先するため、それを助けてくれた"黒"の陣営にも恩があるので対象を攻撃するタイプの宝具の連発や"黒"のマスターの殺害はしないという条件を己に課している。

 

これ幸いにと天草から令呪を2画貰っていたことで普段通りの戦い方をしても退場にはならないほどに膨大な魔力が体内を駆け巡っていた。

それによって宝具は使わずと、暫時的に魔力を送っていたマスターが死んでも、ある程度支障のなく戦えている。

 

 

梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)!」

 

「叩き切る!」

 

「目から追従ビーム‥‥‥ずるい。今度抑止力にビーム兵器作ってもらお」

 

 

梵天よ、地を覆え(ブラフマーストラ)、必中の対軍宝具、ただし相手は剣士の中でも上澄みの連中なのでビームを両断してくるものとするためただの遠距離武器と化してしまっている。

純粋な近接戦に魔力放出による搦め手ぐらいしか攻めきれる手が存在しないカルナだが、それでも2騎に傷を負わせ続けているのはさすがと言うべきか。

一方で"黒"はカルナの鎧に傷が薄っすら見える程度しかなく、やや押され気味である。

 

 

故に━━

 

 

 

「塵刹を穿つ。無辺の光を以って、天命を断つ━━」

 

「南無。天満大、自在天神。仁王倶利伽羅、衝天象!行くぞ、剣轟抜刀━━」

 

 

宝具で勝負に持ち込もうとするのは当たり前だろう。

しかも令呪(・・)によるブーストも入れられている。

 

背後に仁王の幻影が見えるような剣圧を放つセイバーのようなバーサーカー。

カルナの観察眼を以てしてようやく気が付いた彼女のクラスと能力。

 

 

こちらのバーサーカー(スパルタクス)と同じく理性を保っている(狂化EX)か」

 

「そうだよ。まぁ元々セイバーで呼ばれる予定だった結果だけどね」

 

 

隣では日本刀使い特有の構えを取る抑止の守護者の1人。

あの構えは‥‥‥突きか。

 

 

「覚悟せよ、"赤"のランサー」

 

「よかろう、ならばこちらを倒してみろ、"黒"の者達よ」

 

 

互いに絶好のコンディション。

英雄たちがぶつかり合った。

 

 

 

「伊舎那大天象!」

 

 

最初に動いたのは武蔵だ。

本来の彼女の宝具六道五輪・倶利伽羅天象(りくどうごりん・くりからてんしょう)ではあるが最後の渾身の一撃だけを放つためだけに最初の斬る動作を無くした一撃特化の動きである。

彼女の持つ日本刀が紫がかった光を帯びるとかの騎士王の聖剣に及ぶであろう大きさとなった。

そしてそれをカルナめがけて振り下ろした。

 

 

絶剱・無穹三段(ぜっけん・むきゅうさんだん)!!」

 

 

同時に沖田オルタも必殺の魔剣を放つ。

これも本来の宝具ではあるが動きを最後の黒いビームのようなものによる一撃に特化させた動き。

突きと同時に光り輝く黒光りがカルナに放たれた。

 

絶体絶命。

その四字熟語が脳裏を過ぎるだろう。

しかし、

 

 

「その程度‥‥‥我が宝具を以てして防ぐことは容易い」

 

 

彼の持つ宝具と得物の槍で防がれている。

令呪による一撃×2でもカルナには届かない。

これは宝具が撃ち終わった瞬間にカルナがこちらめがけて首を撥ねるか‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)ッ!!

 

 

「!?」

 

 

カルナの右後ろから宝具の真名解放を叫ぶ声が聞こえた。

赤雷と共に振り下ろされる一撃はカルナに届いた。

 

 

「セイバー! 確かに消滅したはずだが‥‥‥」

 

「見事に騙されてるんだな! 悪ぃがこちとら死亡偽装(搦め手)もアリっていう考え方をしてんだよ!」

 

 

モードレッド、消滅したはずのセイバーがそこに居た。

やはり裏切っていたというのは"赤"の陣営共通であったが、なぜ生きてる。

消滅したと確かに大聖杯から‥‥‥

 

 

(大聖杯でわざわざ脱落偽装を願ったのか!?)

 

 

さすがのこの蛮行染みた搦め手にはそれまで無感情だったカルナも驚きを隠せなかった。

大聖杯には現在サーヴァントの魂が汲まれているのは知っていたが、まさかその魂を使って「モードレッドの脱落偽装をしてくれ」と願うのは無駄使いが過ぎる。

何と言う無駄使い!

 

 

赤雷がカルナの鎧にヒットした。

しかし、鎧にヒビが入ってもなおカルナは耐えていた。

両手を3騎のサーヴァントに使って文字通り手が離せない状態。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このような状況だからこそ‥‥‥

 

 

最後ぐらいカッコつけさせてもらうぜ!

 

 

もう一方向からの宝具は回避不能で考慮すらできないだろう。

 

 

「永続不変の輝き、千変無限の彩り!万夫不当の騎士たちよ、我が王勇を指し示せ!━━王勇を示せ、遍く世を巡る十二の輝剣(ジュワユーズ・オルドル)!!」

 

 

空高くにあった城塞から迎撃するかのように13本の聖剣がカルナへと刃を向けてきた。

先ほどの介錯を終えたシャルルマーニュが放つ宝具。

聖剣「ジュワユーズ」を自身の配下である十二勇士たちの持つ武器に変化させて連撃として放つランクEX(規格外)の宝具。

本来であれば今のシャルルであれば頑張って7本だと思われるのだが、令呪によるブーストと奇襲とはいえ切り札として最後に華を飾るという行いをするため今のシャルルの調子は絶好調であった。

 

 

 

 

「はああぁぁぁぁっ!!」

 

「ぐぅっ!」

 

 

空が、

 

 

大地が、

 

 

空間が、

 

 

 

━━爆ぜた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辺りが強烈な光に包まれると共に轟音が響いた。

土埃が散漫して周囲を包むかと思えば、爆風ですぐに消し飛ばされた。

 

30秒後、辺りを包み込んでいたものが晴れた。

 

 

「はぁぁ‥‥‥」

 

 

「あれでやれてないとか…どんだけタフ何ですか‥‥」

 

「鎧は壊れてる、けど‥‥」

 

 

その場にはカルナが自身の得物である槍とは違った、別の槍を握って立っていた。

まるで日輪の如き長槍。

日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)、カルナの持つ究極の宝具。

対神宝具であり、その一撃は相手の『存在』という概念を一片の慈悲も無く焼灼し破壊する。

日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)というクソ耐久を誇る黄金の鎧&耳輪を代償に出す宝具なのだが、あの時一瞬の判断で壊れるギリギリのタイミングで引換したか。

 

 

「ふぅ‥‥‥そちらの攻勢は終わりだな」

 

 

カルナはその宝具連発を喰らいながらも立っているという状況ではあるが、その代償は決して軽くはない。

そもそも本来であれば一撃で消滅するであろう宝具が放たれていたのもあって満身創痍気味であった。

 

 

「貴様らへの冥途の土産として我が宝具で葬り去ろう」

 

 

しかしカルナは槍を周囲のサーヴァントたちに向けて構えた。

伊達にインド神話という魔境で生きていただけあるのだろう。

逆転勝利は不可能とはいえ、何人かはこれで葬り去ることが出来る。

ある意味"赤"のMVPなカルナ、役目は果たしただろう。

槍を真っすぐ構え、宝具の真名解放を行う。遠くにいる別のサーヴァントは巻き込めないだろう。

魔力もギリギリであるため、放てるのはこの一撃のみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「━━ここまで読み通りってワケか、アサシンのマスター。でもまぁ、最後に色々活躍できたしとどめは‥‥‥」

 

 

 

‥‥‥ただし、それは

 

 

 

「宝塔よ、我が命運を開け。白き焔が鍛えし、我が一つ太刀を━━」

 

 

 

此方に対して虎視眈々と隙を伺っていた者を

 

 

 

毘天八相・不知火(びてんはっそう・しらぬい)!!

 

 

 

考慮しなかった場合に限る。

 

 

 

 

ライダー(アキレウス)で見せたような何重にも重ねた策‥‥‥ああ、負け、だな‥‥‥」

 

 

「数日前のアキレウスと同じ轍を踏むとは、オレもまだ甘いな」、と付け加えた。

背後からの一撃。

失念していた。

"黒"の陣営は正攻法を好まず、不意打ちや何重にも重ねたトラップを多用する。

満身創痍で正面のサーヴァントたちに宝具の仕様を集中していたカルナだからこそ急接近されるまで気が付かなかった。

 

 

試合終了(ゲームセット)です」

 

 

戦の裁定者(・・・・・)が試合終了の言葉を言うと同時に白き焔がカルナの肉体を両断した。

 

 

 

 

 

聖杯大戦、白き焔を振るった戦の裁定者が終止符を打った。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回のまとめ:

モーさん:聖杯で死亡偽装してた(聖杯の無駄遣い)。本人的にはそういう戦法もあるなということで納得している。

カルナ:自分たちの陣営の負けを悟った。一応"赤"の陣営で呼ばれたので最後まで戦った。ただし、マスターを助けてくれた恩があるので手加減してくれた。最期は火力のゴリ押しで負けた。

景虎ちゃん:大聖杯とか"素材"でルーラークラス(謙信ちゃん)にチェンジしてた(後日解説)。ルーラーになったことでFGOの記憶を一部思い出している状態である。



というワケでVSカルナでした。
かなりあっさりとしていてカルナの強さが引き立っていないと思う方もいるでしょうが。




順番にランクA,A,A+,EXの対人宝具や対界宝具などを連発しているのに耐えてる時点で十分おかしいですからね。しかもとどめもAランクの対人宝具。





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