パーフェクトゲームを目指すには!   作:メタ(ル)

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未成年組の活躍が少ないのではと思う方もいるのではないでしょうか?

しかしながら聖杯戦争というのは一部例外(赤い悪魔、次世代のユグドミレニア)もありますが、本来未成年の(魔術師の長でもない)やつらが参加すること自体がイレギュラーですからね。fate作品の主人公たちがおかしいだけで。
というかチーム戦でしっかりとした大人たちがいる聖杯大戦においてなら未成年組の活躍がなくなるのが当たり前というか‥‥‥。





取引/終焉/???

結論から言うと、聖杯大戦は"黒"の陣営の圧勝だった。

 

俗に言う塩試合である。

 

ただ塩試合といっても亜種聖杯戦争でアサシン(李書文)とかアサシン(ハサン)とかによるアサシン無双で塩試合になってるところもあるので、いざ聖杯大戦が塩試合だったとて「それがどうした?」と思ってしまう。

本来であれば少しピンチな場面や魅力のある戦いを欲している者たちが多かったのだろうが、俺はカッコつけてまで命を懸けるほど肝は座っていない。

なので、卑怯な手段を使用することだってある。

 

 

例えば天草四郎。

あの場合、本来クリティカルでセミラミス諸共致命傷を負わないのであれば、庭園を潰して地上に降り立ったところで真正面に自身に変装させた北斎に魔術礼装を着せるというほとんど同じやり方で対処する予定だったのだ。

話に応じなければ三郎さんをけしかけるが、相手は時間を稼がないと勝ち目がないから応じる。

それで願いを確認したり、話を長引かせている最中に、ダーニックさんがナチス時代の軍の武装をいくらか持っていたので、長距離狙撃用のG43を持たせた暗殺部隊(ツークツワンク)に狙撃して倒すことも視野に入れていたのである。結局クリティカルを出したことで無意味に終わったが。

あの暗殺部隊は一応魔術師ではあるが銃火器に扱いを持ってる奴も数名いたんだけどね。

 

 

モードレッドの死の偽装もその一つだ。

正直俺としてはどうでもよかったのだが、動かせる駒を隠せるに越したことは無いので、わざわざ大聖杯にある魂を1つ使って死を偽装。

多分聖杯戦争において聖杯を求める儀式なのに勝つために聖杯を使うというかなり矛盾した行動だろう。

 

それで言うと、景虎の霊基変更も大変だった。

別の霊基を所有していて(A)、かつ今よりも強力な宝具がある者(B)の条件に丁度当てはまったので、いざ霊基変更を行うと手順が面倒だった。

大聖杯に汲まれているサーヴァントの魂10騎に令呪1画はすぐに用意できて、神代の魔術はエレナ女史が「マハトマパワー」で神代の魔術を行使できる回路を持っていたので楽だった。

霊基をルーラーというただでさえ強力なクラスにするために必要なエーテル結晶の確保なのだが━━

 

 

「重い‥‥‥」

 

 

丁度石化してたスパルタクスの残骸が結晶化してたのでそれを使おうとしたのだが、物理的に重かった。

しかもここから拠点まで500mである。

それを碌に整備されていない獣道を徒歩で約2~3kgのエーテル結晶を複数回持ち運ぶとなると疲労困憊である。

 

 

「三郎さん、後頼んだー」

 

「承知した」

 

 

筋力B+、怪力持ちの三郎さんに結局運んでもらった。

魔術で楽々持ち運べる図を想像してるだろうが、そんな便利な魔術はこの世界には稀にしかない。

基本ドラクエみたいな魔術ばかりなんだよね。

 

 

「というわけで、ついに無敵最強、永劫不敗の完全形態へと位を上げた景虎ちゃん改め、謙信ちゃんとなりました!」

 

 

そんでもってルーラークラスとなった景虎改め謙信。

毘沙門天の化身としての側面が強くなってる状態だとか。

ルーラーというクラスだけあって元々のスキルが一段階ランク上昇しており、ランサーでは宝具でのみ召喚できた愛馬の『放生月毛』を常時出せる他、白き焔という名目の魔力放出が行えるようになっていた。

最も驚いたのは‥‥‥

 

 

「それ」

 

 

 

 

ドオオォォォン!!!

 

 

 

 

 

 

「あれま、威力加減ミスっちゃいました」

 

「‥‥‥。」

 

「‥‥‥。」

 

 

毘天宝塔とかいうビームを出す‥‥‥ガンダムのファンネルみたいな奴と言えば分かるだろう。

それの威力がチタン合金の金属板を容易に消し飛ばす威力だったものを威力調整ミスで放ったと言ったのだから冷や汗をかいた。

ランサー・ライダー時の宝具ともう一つ、ルーラーとして持ってこれた対人宝具が毘天八相・不知火(びてんはっそう・しらぬい)

元々「汐留めの太刀」または「備前一文字弘」という名前で有名な「敵に塩を送る」という逸話で謙信が信玄に塩を送ったのに対して、信玄がその返礼品として贈ったという刀。

上杉謙信の逸話としてこれ以上にない宝具だろう。

 

 

「なるほど、歴史的にも逸話的にも意味のある深い宝具か」

 

「いや、なんとなく気になって飾ってただけですね。はえー今だと結構美化されてたんですね」

 

「‥‥‥。」

 

「というか何で不知火? 「汐留めの太刀」とか「備前一文字弘」ではなくて?」

 

「え?なんかちょっとかっこ悪いじゃないですか、その名前。この謙信ちゃんが振るうならかっこいい銘が良いかと思いまして、わたし自らつけさせて頂きました。かっこいいでしょ? 不知火」

 

「‥‥‥。」

 

 

急に心配になったのは俺だけだろうか。

戦国時代の有名な出来事や逸話が思ったよりも落胆‥‥‥。

書き手が逸話を美化しまくった結果、ああなったんだろうなぁ。

 

 

 

まぁその後なんやかんやあってカルナを討伐できたからよかったけど。

ちなみに、ルーラークラスに変更させた件についてはメタトロン様から、

 

 

「君さ、絶妙に指摘しづらいことしてこないでよー。まあ令呪とサーヴァントの魂って対価を払ってるから大目に見るけど、次からはやらないでよー」

 

「は、ははは‥‥‥」

 

 

ペン先を頬辺りに向けてツンツンしてくる大天使。

絵面だけで言えばかわいらしく見えるだろうが、内面では「次やったら裁定するぞ」と言われている気がしたので作り笑いで受け流す。*1

ていうか怠惰がメイン人格なのか‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塩試合で終わった聖杯大戦の顛末はこうだ。

 

 

聖杯大戦終結後、ダーニックさんはそのままの勢いで魔術協会とアポを取り取引を開始した。

一魔術師の当主が魑魅魍魎の魔術協会相手に勝負をけしかけたところで通常であれば負けるのだが、聖杯大戦で"赤"の陣営を返り討ちにしたことと人質になりそうな時計塔の魔術師がいたのでこれも交渉材料にしたことで優位に取引を進められることになった。

一部のロードの連中が苦い顔で見ているのは痛快だった。まぁ交渉席の横で常時戦闘体制のサーヴァントたちがいれば下手に武力行使にも出られないし、なにより「横槍があったとはいえ負けた」ことが何よりも屈辱だったのだろう。

さすがにルーラーの存在は隠してダンテとペルセウスを配置するだけにとどめたけど。*2

 

半日かけて行われた取引の末、「ユグドミレニアは解体」、「(ダーニックは)全責任を負って魔術師を引退する」、「大聖杯は解体する」、「ユグドミレニアの技術を全て公開する」、「今後ユグドミレニア関係者に聖杯大戦関連で手を出すな」などの条件で双方合意した。

最初にこれらを提示した時に聞いてた連中の鳩が豆鉄砲を食ったような顔は面白かった。

まぁ魔術協会のトップになるとか『 』を目指す過程の何かを要求するのかと思っていたところに自分たちの優位を崩すような要求だからね。

ロードの連中がダーニックさんが魔術協会を巻き込んだ目的が「魔術協会へのただの嫌がらせ」だったことを察したのかまたも苦い顔である。

ああ、協力してくれた連中にはダーニックさんが直々にユグドミレニアマル秘技術を近々渡しに向かうとか。

 

この結果、まさかのダーニックさんが処刑台に上がることはなかった。

隣にいるトップサーヴァントたちのことを警戒したのか、あの世へ勝ち逃げされるよりかはマシだと考えたのか。

どちらにせよ責任からは逃げ切れた。

 

獅子劫界離&モードレッドの"赤"での動きも一応「ちゃんと敵として戦った。裏切り行為は一切なかった」と偽装しておいた。

事実だけで言えば魔術協会を裏切ってユグドミレニアについたと思われても仕方ないし。

 

 

『よーし! いっちょやってやるか、"赤"のセイバー!』

 

『ああ! 互いに令呪で本領発揮できる身だ! やろうぜ、"黒"のセイバー!』

 

 

まぁ実際最後の最期でシャルルマーニュと1VS1してたし。

互いに令呪ありきとはいえ一進一退の攻防の激戦を繰り広げた。

悪意のない聖杯戦争の本来の形って言うのは多分こうなんだろうな。言峰系列の面々が介入したり、汚染されたりでfateという作品における聖杯戦争はイレギュラーだらけばっかだし。

最終的にどうなったかは‥‥‥両者の敬意を称して書いておくのを止めておこう。

書き記しておくなら、最終的に両方とも座に還った、とだけ。

 

大聖杯の残りの魂の数は天草除く"赤"のサーヴァントとシャルルマーニュを入れて16騎(大英雄レベルの連中の魂を1.5と仮定しても約17騎)。

これでまず5騎分の魂でフィオレちゃんの足を動けるようにしてもらった。

無事に歩くことが出来て姉弟が喜んでいる光景は微笑ましかったなぁ。

フィオレちゃんは魔術師やめて一般人になることを選んだらしい。魔術刻印はカウレス君に移すとか。

あの子は魔術師としては聊か優しすぎたところもあったからこれを機に良い人生を送ってくれ。

 

カウレス君の方は元々補欠要員だったため、特に願いはなかったのでフィオレちゃんの魔術刻印を移す負担を減らすためにエレナ女史の知恵を借りて1騎の魂を使った。

桜の方も補欠要員なので願いがなかったし、サーヴァントを持って帰れたことだけ十分だそうだ。

 

ゴルドのおっさんは元々の目的は地位の確立とかそんなものだったらしいのだが、良いタイミングで法政科に取り行ったことで達成したらしい。

あの貴族主義代表格のバルトメロイ相手によく頑張ったな。

息子をそこの学科に入れる予定だそうだが、植物科(ユミナ)天体科(アニムスフィア)じゃなくて良かったと思う。

狼男(ベリル・ガット)やらバケモノ思考回路(マリスビリー)が常時徘徊しているあの場所へ行くのはごめん被る。

 

ロシェ君の方はサーヴァントの召喚が願いだったので3騎の魂を用いて触媒を使用した召喚を行った。

召喚するのは前々に言ってたかアヴィケブロンという魔術師。

歴史書を見る限りひねくれてそうな奴だが、ロシェ君にとっては先生的存在だとか。

 

 

「サーヴァント、キャスター、アヴィケブロン。召喚に応じ参上━━」

 

「令呪を2画使用して命じます。受肉してください、アヴィケブロン(先生)!」

 

「!?」

 

 

召喚して即残りの令呪で受肉させた。

ペルセウス曰く「自分は令呪3画で受肉できたからキャスターなら2画でも受肉できるかも」、と。

結果、受肉成功。

以降は魔術工房でアヴィケブロンとゴーレム作成に勤しんでるとか。

 

そう言えば、やけにアヴィケブロンの様子が召喚された当初ぎこちないし、ひねくれてるようには見えなくて違和感を感じたけど‥‥‥大丈夫だろう、多分、きっと、メイビー。

なおこのタイミングでエレナ女史がロシェ君とのパスが切れたので数時間した後退去した。

彼女の願いは「マハトマ」が見たい、「大聖杯を調べたい」だったそうだが、思った以上にここの大聖杯がオンボロな性能をしていたのともう調べつくしたため、願いはかなわないだろうと察して「特に願いは無い」と言ってたとか。

ずっと裏方で色々してくれたので感謝として武蔵ちゃん考案の聖杯飯*3なるものを頂いてもらった。

 

未成年組が活躍していないと思うかもしれないが、そもそも聖杯戦争は子供が参加するものじゃないからね!

初代とか他のfateの主人公が未成年だけど、あれがイレギュラーな方だし、寧ろ活躍しない方が正しいんだからな!

 

 

 

16-5-1-3-1+1という計算になり残り7騎。

 

 

「君の願いは?」

 

「さらなる追加武装の発注許可、並びに追加武装の考案も含めるものとする」

 

「なる、ほど‥‥‥」

 

 

為朝ロボの願いは「宝具」か「スキル」の追加。

スキルの消去ができないのは知っていたのだが、追加の方はどうしたものか。

生前使ってた日本刀を宝具にするっていうのを思いついたはいいものの銘が分からないし、逸話的に弓が有名過ぎて刀を持ち込めることが難しそうだし。

仕方がないので魔力Dではあるけど魔力放出(光)を追加させるということで妥協してもらったのである。

ま、本人もあまり期待はしていない方だったらしいし、スキルを貰えただけでもいい方だろう。

 

てなわけでアインツベルンからしれっと拝借していた「素人でもできる:簡易型魔力放出のやり方」を基に魂4つで為朝ロボに教えてあげた。

エレナ女史がいなくなった後だったのでアヴィケブロンを酷使したけど、魔術師だったおかげで術式を見ただけでやることが理解できたのはさすがとしか言いようがなかった。

座に持ち帰ったら今後は魔力放出のやり方を覚えた状態で聖杯戦争に出られるように荒業で何とかするそうだが何をするんだか。

ちなみに為朝ロボの方は単独行動(B)持ちだったので2日後にマスターであるフィオレちゃんに別れを告げて退去した。

その2日以内に北斎ちゃんが為朝ロボの絵を描いたり、ツーショット写真を撮影してたっけか。

 

なお、このタイミングで武蔵ちゃんも退去‥‥‥ではなく別世界に転移した。

ダーニックさんから「第二魔法!?」と驚かれていたが、どうやら違うらしく、本人の意志とは関係無しに別の世界へ放浪するらしい。

ある種のなろう系主人公みたく思えるが、死後ずっとこの繰り返しだったらしく、結構な聖杯戦争に参加して勝っていることが多いとか。

素人の俺でもあの剣術は常人の域を超えてるのが目に見えて分かるから、そりゃ聖杯戦争で勝てるよな。

 

さて、残り3騎の魂。

このまま使わずに終わるよりかは使い切った方が有意義である。

せっかくなので俺が使うことにした。

使う内容はと言うと━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相良、先に言っておくとだぞ‥‥‥」

 

「?」

 

「封印指定には入らないように手回しはしたが封印指定候補には入ったぞ」

 

「‥‥‥マジですか」

 

 

時計塔の現代魔術科の応接室は今日も騒がしかった。

黒いスーツを着た彼、ロード・エルメロイⅡ世は目の前で呑気そうな取っていた相良豹馬に言い放った。

 

 

「そもそもだ、境界記録帯(サーヴァント)を持ち帰ることは一般の魔術師でも理解できる。だが、複数体、それを受肉させずに持ち帰った時点でどれだけの無法をしてるか分かってるのか!」

 

「やっぱり?」

 

「自覚があるならも少し節度というものを‥‥‥。はぁ‥‥‥とりあえず連れ帰った境界記録帯(ゴーストライナー)のリストはこれだな」

 

 

リストを閲覧するⅡ世。

 

 

「アサシンは半神の存在、ライダーは誰でも知っているであろう知名度を誇るギリシャの大英雄、アルターエゴは日本の剣士の別側面、プリテンダーが神曲の作家、これだけで既に耳を疑うような者ばかりだが。フォーリナーと呼ばれる新たなエクストラクラスに加え‥‥‥ちょっと待て、なぜルーラーがこのリストに載ってるんだ!?」

 

「作戦でランサーの霊基をちょっと変更しまして‥‥‥」

 

 

なぜ謙信とダンテを連れて帰ったかというと、ダーニックが魔術師を引退するからである。

そのため魔術刻印を親戚のカウレスに譲渡した結果、2騎同時使役が無理になったので両方とも引き取ったのだ。

どちらか片方だけでも良かったのだが、隠居する身のダーニックよりかは現状色々動ける相良の方がよいと考えたんだとか。

なお、相良が魔術協会に申告しているのは連れて帰ったサーヴァントの総数だけでクラスは何も言ってない。

フォーリナーやルーラーと言えばほぼほぼ封印指定か怪しい研究所送りにされるからである。

 

 

「ルール違反までしたか‥‥‥む? 最後のこいつは何だ?」

 

「あー…そいつは居候になった今回の聖杯大戦のルーラーですね」

 

「!?」

 

「ちなみにかの大天使メタトロンです」

 

「%&'@%#$!?」

 

 

Ⅱ世はとうとうバグった。

何とこの馬鹿はルーラークラスを2騎連れ帰って来た挙句、片方が日本のビッグネームな戦国の武将で片方が神霊の聖書に登場する大天使!

それがバレたら一発で封印指定行きではないか!

何がどうなったらガチ神霊を連れて帰ってこれたのか。

 

Ⅱ世は知らないが、なぜメタトロンが相良の居候になったかというと『貸し』である。

亜種聖杯戦争開催に口出ししない『貸し』とランサーをルーラーに変えることに対する『貸し』を条件になぜか「居候になる」と言い出したのである。

「君みたいな魂が最終的にどこに行きつくか見たい」といういかにもあの世の天使らしいことを言い出したかと思えば「私だって他のルーラーのように休みたい」とか「怠惰な生活を送れそう」とかいう理由がメインだったことには目をつぶっておこう。

ちなみにダーニックの2騎とメタトロンに冗談半分でパスを繋げた時に反動でまる1日気絶する羽目になったのは相良豹馬にとって黒歴史である。

 

 

数分経つとバグったⅡ世は元通りになった。

 

 

「ああ、そうだ。解体した大聖杯ってどうなりました?」

 

「んッ!んん‥‥‥解体して得られた知見は各ロードとその代理に伝えたのだが、あんなものが極東の国にあったとはな」

 

「アインツベルンとマキリが関わってる時点で質は良かった方でしょ。性能は問題ありですけど‥‥‥」

 

「そうだな‥‥‥」

 

 

大聖杯はエルメロイⅡ世を含めた時計塔の選りすぐりの魔術師たちによって解体され、今まで露見されなかった大聖杯の仕組みなどが流出することとなった。

大聖杯という極状の願望器だったものから恩恵を受けることができた魔術師たちは亜種聖杯戦争の術式を進化させ、最近では通常の聖杯戦争と遜色のない7騎による亜種聖杯戦争が起きたとか。

ただし、完全な願望器としての聖杯を作成する術式はⅡ世が上手いこと隠匿した。

そのおかげで"完成した"亜種聖杯戦争というものは現状確認されていない。

 

 

「しかし、よく大聖杯なしに境界記録帯(サーヴァント)を現界させる手段を見つけたな」

 

「手立てはありましたので」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

俺がやったことは小聖杯と亜種聖杯を魔力リソースと見立てて改造しただけである。

どこかの誰だかが「聖杯は貴重な魔力リソース」と言っていたことを思い出して色々やってみた。

 

 

「素材は残りのサーヴァントの魂、亜種聖杯、小聖杯、マキリから頂戴した偽臣の書の作り方も使うとして令呪もいるな」

 

 

実を言うと亜種聖杯と小聖杯はダーニックさんから礼としてもらってきている。

他の参加者たちの方はいらないらしいのでありがたく頂いた。

亜種聖杯作りの際に小聖杯の修復も並行してやっていたおかげで今こうして小聖杯もある。

 

さて、目的のものを作っていこう。

手順は以下のとおりである。

 

1,亜種聖杯と小聖杯を融合させる

2,偽臣の書の基となる魔導書のページを1の外枠になるように取り付ける

3,サーヴァントの魂で聖杯を願望器から魔力リソースへと変換させる

4,魔力効率変換器を取り付ける

 

 

これらを魔術でやると思うでしょ?

残念ながらはんだ付けの要領で溶接をひたすら繰り返す工業的なやり方でやっているのである。

今仮契約も含めたサーヴァントを全て霊体化させてるとはいえ魔力消費が激しすぎて、魔術使ったら死ぬ。

 

先述した手順を終えて、後は偽臣の書の説明書の第6項の「令呪の移し方」から‥‥‥

 

 

令呪転送(セットアップ)━━」

 

 

一節の魔術を呪物と化した聖杯に唱えることで呪物聖杯に令呪の赤いライン模様が入った。

それと同時に俺の持つ令呪が1画消えた。

 

これで後は霊体化を解かせて動作確認をすると、

 

 

「問題なく魔力が来ている」

 

「ええ、これなら宝具を連発しても問題ないですね」

 

「よっし!!」

 

 

問題なく全サーヴァントに魔力が行き渡っている。

呪物聖杯がちゃんと機能してくれた。

しばらくは大丈夫だろうが、聖杯の魔力は有限なので、今後空気中の酸素を魔力に変換する機構を取り付ける改良をしなければならない。

 

受肉をさせなかった理由?

 

令呪が足りなかったから、っていうのはメタトロンにお願いして解決できちゃうから理由にならない。

まぁ結局は受肉させて霊体化できなくなるデメリットを抱えるよりかはエーテル体の状態を維持させたほうがメリットがあるというだけである。

 

桜の方も2騎契約で下手に魔術を行使できなかった身なので令呪を1画転送させて桜の契約サーヴァントも呪物聖杯にリンクさせた。

一応互いに令呪を1画ずつ残してあるのでマスターの方からも魔力がそこそこ持って行けるようになっている。

形式上マスターとサーヴァントとの関係を保っておくためである。

 

 

 

こうして我が家に同居人が一気に増えたわけなのだが‥‥‥

 

 

「あ゛ぁ~涼しいー」

 

「電気代‥‥‥」

 

 

「サガラ、この(良い値段のする)おでん屋に行きたい」

 

「この前『おでん すみ吉』*4行ったのに!?」

 

 

「マスター、バイク買いたいので費用お願いします。あ、現代だと乗り物に免許必要なんですよね? それもお願いします」

 

「普通二輪は‥‥‥友達にその手の偽造のプロいるから頼むとして、バイクは━━「HT-1100で」 5年後のバイクだし、新車価格200万ぐらいしたっけ‥‥‥

 

 

ここ最近マネーの消費量がガチでヤバい。

電気代と食費が数倍に跳ね上がって、各々が自由人過ぎるせいでマスターである俺が何もかもを払わなければならない状況がずっと続いている。

契約したサーヴァントはマスターの性格に似通るところがあると言われているが、ほとんどが自由人すぎて反映されてないのかと思ってしまう。

唯一まとも枠な三郎さんとペルセウス君が身分を偽装してバイトで稼いでいる*5のと、隠居した両親から少しお金を分けてもらってやりくりしているがガチできつい。

全員の身分を偽造できたら全員出稼ぎさせるからな*6。俺もコンビニバイトと時計塔に舞い込んでくる依頼で稼いでるんだからな。

数か月後のアルカトラスの依頼もⅡ世に依頼料を上げるようにお願いして凄い目で見られたよ‥‥‥。

 

 

まぁでも‥‥‥

 

 

「ずっと飽きない日が続くんだろうな」

 

 

 

前世よりも楽しく過ごせそうなのは良しとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「問おう。貴女(あなた)が、私のマスターか」

 

 

「あら━━?」

 

 

 

アルカトラスの迷宮にて。

 

根源の姫君は偉大なる騎士王と称えられた少女と邂逅する。

 

 

 

 

*1
怖い‥‥‥

*2
ネームバリューで圧をかける奴

*3
魂一つ使用、満場一致で美味い

*4
いいお値段のする高級おでん屋

*5
北斎ちゃん→絵描きで部屋のゴミ部屋化が進んでいる ダンテ→作家系サーヴァント(案の定)

*6
一同「!?」




今回のまとめ:

良肉:まさかの死なずに済んだ人。教会に嫌がらせを出来て満足なので魔術師を引退した。魔術刻印はカウレスに、契約してたサーヴァントたちは現世で願いがあるらしいので相良に渡した。

未成年組:令呪を適宜使ってたらいつのまにか自陣営が勝利していたやつら。姉弟は原作に近しい状況でロシェは一番の勝ち組になった。桜もサーヴァントを連れて帰ったので特に不満はない。

新所長の親父:勝ち組。名誉もある程度回復したし、息子も良い感じに成長しそうなので安心している。自身のサーヴァントをモーさん戦わせてほしいと言われ、もう勝ちは決まっている状況なので潔くシャルルを戦わせた。一応水槽のホムンクルスは数日後に解放した。

獅子GO:試合に負けて勝負に勝った人。呪いも解呪出来たので後は危険な綱渡りや遺恨を受けるような真似をせずに次世代に継承させていこうと考えている。

転生相良君:勝ち組、にみえて貧乏くじを引いた封印指定候補に入った転生者。大聖杯が破壊される前に大急ぎで現界し続けられる呪物を作成して何とかした。仮契約とはいえ4騎のサーヴァントから魔力を送っていたので魔力切れで干からびて死にかけた。ただ、にぎやかになったのでこれはこれで良いと思っている。

Ⅱ世:そこそこ仲のいい友人がサーヴァントを連れ帰って来たこととその面子を見て気を失いかけた。ルーラーやエクストラクラスの面々がバレないように色々やってくれた。

メタンヌ:なぜか転生相良君の自宅に住み着いたルーラー。「他のルーラーだけ休んでいるから私だって休みたい。なのでこの世界でしばらくこの面白い魂を見ながら怠惰な生活をする」と行き込んでいる。

その他連れ帰ったサーヴァントたち:案の定生活費が数倍膨れ上がった。何とか仕事が出来るサーヴァントにバイトをさせているが趣味にマネーを使うやつとかがいるので「全員働け!」と転生相良君から言われることとなる。



ということでアポ編は終了いたしました。
ノーシリアスものしか書けない主が執筆した作品でしたがいかがでしたでしょうか?
次回からラビリンス編(現在執筆中)を数話投稿して番外編を不定期に投稿したら‥‥‥という感じです。

余談ですが、fate/labyrinthの二次創作を書いてる作品って1桁ぐらいですよね。
意外と知ってる人はいないのではないでしょうか?


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