パーフェクトゲームを目指すには!   作:メタ(ル)

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えー‥‥‥またも皆さんに謝罪を。
既にお気づきの方も居るかと思いますが、本編の一部分を大幅に展開ごと変えました。
具体的には"赤"のアーチャーことアタランテの生存です。

なぜ生存させることにしたのかというと大きく分けて理由が二つ。
この番外編で緑茶VS紅茶をやろうとしていたのですが、戦闘シーンがイマイチ映えなさそうな感じになりそうだったのと、この番外編をやるにあたってアポ原作のキャラを誰かしら出したいといことになったので急遽不自然な感じですが、アタランテを生存させて相良と再契約することになりました。

このように本作品ではちょくちょく本編の内容が変更されることがありますので前書きで書いておきますがご了承ください。


長くなりましたが、番外編ということで第五次編です。
ちなみに今書いている感じだと普通に本編よりも話数が増える&こっちが本編なんじゃと思うぐらいの濃度をしてます。





番外編・stay night(第五次聖杯戦争)
Ⅰ 第五次への転移


 

急募:並行世界の冬木市の第五次聖杯戦争を生き残る方法

 

 

この投げかけをネット掲示板にしてみたかったが、2004年だとこのスレをすぐに投稿できそうなスマホはなければPCもな‥‥‥あったな。

ただPCはようやくノーパソが市場に出回った時期のせいで買えない。

デスクトップ型のPCも使い勝手が悪い。

いやというかそんな投稿しても誰からも無視されるだけか。

 

 

あのアルカトラスの第七迷宮の攻略(厄ネタ)から約4年後。

何とか自身と召喚したサーヴァント共々働いていたのだが、やはりといっていいかお金のやりくりがきつかった。

サーヴァントに傭兵をさせるアイデアもあったが、不定期に起こる傭兵バイトをやるよりかは安定した地元で稼いだ方がいいのでやめていた。

そして、とうとうお金が底を尽きかけていた俺は仕方なく前世の知識を使うことにした。

 

 

「〇〇〇番の宝くじでお願いします」

 

「かしこまりました」

 

 

 

2000年代の一等前後賞、及び二〜三等の宝くじを色々購入したのである。

Fateの知識を使うと思ったでしょ? 残念!

 

 

 

読者諸君はこう思うだろう。

 

━━おいおい、そこはFate世界なんだから現実と色々違うんじゃないか? と。

 

 

 

実際そうなのだが、その差異は案外少ない。

 

例えば発売されている電子機器は現実の企業名そのままで、商品もほぼ同じ。

サブカル文化の方も、Fateに関わる部分だけ綺麗に消されているが、ムーミンや名探偵コナンなどは普通に存在している。

そして、宝くじの当選番号まで同じだった。

 

 

 

もちろん最初は、転生者知識で一等を当てるのも考えた。

だが結構悪辣な手段だし、何度も当てれば確実に注目される。

 

そのため地道な出稼ぎでどうにかしていたのだが、とうとう財布事情が洒落にならなくなったので、「すみません、前世知識を悪用します」という意味を込めてメタンヌに謝罪してから、知識をフル活用したのである。

まぁ当の本人は「別に?」みたいな顔をしていたが。

 

 

 

なぜ一等を狙わなかったのか?

 

単純に、一等前後賞〜三等を複数狙った方が効率が良かったからだ。

それに、一等は流石に目立ちすぎる。

 

ひたすら新聞とネットで当選番号を追い続けた甲斐もあり、今では多少金回りに余裕が出てきた。

 

‥‥‥まぁ、数十年もすれば消える金なのだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

 

さて。

そんな出来事が数年の間にあったわけだが、今年に入って時計塔からある依頼が舞い込んできた。

 

内容は━━冬木の霊脈調査。

 

 

 

最初に聞いた時は受けるか悩んだ。

 

というのも、「冬木」はfate/zero及びfate/stay nightの舞台であり、Fateシリーズにおける、ある意味始まりの土地だ。

 

もっとも、この世界では第四次以降の聖杯戦争が行われておらず、御三家もそれぞれ別の道へ進んだ結果、「異様に霊脈の強い土地」という認識だけが、現代魔術師たちの間で定着しつつあった。

今回の依頼は、その霊脈を含めた定期調査の一環として、時計塔から派遣されたというわけである。

 

正直、この世界線の冬木は「霊脈が強いだけの土地」に思える。

だが、仮にも第三次聖杯戦争まで大聖杯が存在していた場所だ。

何らかの残滓や異常が残っていてもおかしくない。

 

‥‥‥まぁ結局、報酬が良かったから受けたんだけど。

 

 

 

そんなこんなで、いざ冬木へ。

 

ちなみに今回は、霊体化させた状態で全サーヴァントを連れてきた。

たまには旅行も悪くないと思ったからだ。

 

大分、というか九州全般は温泉で有名だし、骨休めにもなるだろう。

 

本来なら桜も連れてくる予定だったのだが、しばらく見覚えしかない赤毛の友人の家に泊まるらしく、不参加となった。

 

妙に浮かれた顔をしていたのが気になるが‥‥‥まぁ青春だろう。

 

護衛が必要かとも考えたが、今の桜はそこらの野良魔術師程度なら返り討ちにできる実力を持っている。

魔術も武術も、十分以上だ。

 

 

 

そして柳洞寺。

強力な結界のせいか、サーヴァントたちは真正面の石段からしか侵入できない。

なお、メタンヌが霊体化を利用して裏技突破を試みていた件については見なかったことにする。

 

寺の裏手には大きな洞窟がある。

鍾乳洞と見紛う地形だが、こここそがかつて聖杯が置かれていた場所の一つだ。

やはり神秘の濃度が違う。

 

 

「調査完了っと‥‥‥」

 

“終わったー? なんか神秘濃すぎてさっさと出たいんだけど”

 

“そうですね。早く温泉に行きましょう”

 

“大分の温泉に詳しい人ー”

 

 

 

“‥‥‥”

 

 

 

「誰もいないんかい! あー、日本勢に九州出身いないのか」

 

 

念話を交わしながら洞窟を後にしようとした、その時だった。

 

 

「‥‥‥? 何だ、あれ」

 

 

 

突如、目の前に現れた黒い穴。

 

聖杯の泥ではない。

虚無━━いや、ブラックホール?

 

どちらとも違う。

 

穴は徐々に広がり、手のひらほどの大きさになった瞬間、フラッシュのような光を放った。

 

 

 

“あ、これちょっとマズいかも‥‥‥”

 

 

 

メタンヌのそんな呟きが聞こえた気がした。

 

次の瞬間、光はさらに強くなり━━

 

 

 

「うわっ!?」

 

 

 

閃光手榴弾など比較にもならない白光が、洞窟内を飲み込んだ。

 

 

 

 

 

 

◇

 

 

 

 

 

 

「ん、んん‥‥‥」

 

 

 

白光がようやく薄れ、重たい瞼を開ける。

 

視界に飛び込んできたのは、見慣れぬ――いや、“見覚えのある”街並みだった。

 

 

 

昼下がりのアスファルト。

遠くを走る車の排気音。

ビルのガラスに反射する陽光。

 

人通りはそこまで多くない。

だが、確かにそこには日常があった。

 

つい先ほどまで、神秘の濃い洞窟にいたとは思えないほど、現実的な都市風景。

 

 

 

「夢、ではないな」

 

 

 

指先を軽く握る。

感覚は正常。魔力回路も問題なく稼働している。

 

幻覚でもなければ精神汚染でもない。

ましてや誰かの記憶投影でもない。

 

 

 

「場所は‥‥‥」

 

 

 

おおよその見当はついていた。

 

ここは冬木。

それも、新都側。

 

先ほどの光は、単なる転移魔術ではない。

もっと別種の――座標そのものを“滑らせる”類の現象だ。

 

 

 

「‥‥‥晴天、か」

 

 

 

だが、違和感はある。

ついさっきまで空は曇りだった。

それが今では、雲一つない晴天だ。

 

それだけではない。

ビルに設置された大型スクリーン。

そこに表示されている日付と時刻が、俺の記憶と微妙にズレていた。

 

 

 

「令呪、拳銃は‥‥‥よし。あるな」

 

 

 

護身用の拳銃はある。

令呪も消えていない。

 

ついでに右腕の腕時計を見る。

そう言えば何か腕時計のブランドが変わってる気がするが‥‥‥気のせいか。

 

 

 

「‥‥‥ちょっと歩くか」

 

 

 

違和感を整理するため、ひとまず移動しようとした、その時だった。

 

 

 

「ん?」

 

 

 

見覚えのある人物が視界に入る。

 

赤いコート。

長いツインテール。

十代半ばほどの少女。

 

 

 

「凛の嬢ちゃん、だったよな‥‥‥?」

 

 

遠坂凛。

遠坂家の長女で魔術の天才。ただしうっかり癖アリ。

 

それは間違いなく彼女だった。

間違えるはずがない。

だが、おかしい。

今回の霊脈調査、その関係者名簿に遠坂家の名前はなかったはずだ。

 

 

 

「旅行か?」

 

 

 

高校生くらいの年頃だ。

親元を離れて羽を伸ばしたい時期でもある。

 

それ自体は不自然じゃない。

 

 

 

もっとも。

 

この世界線の遠坂家は、聖杯戦争の消滅に伴い霊地管理を放棄。

代わりに武術方面から『根源』を目指す方向に舵を切り、時臣の代で冬木の土地を売却したらしい。*1

 

 

しかし、それより気になることがある。

 

凛は手ぶらだった。

 

旅行者らしい荷物が一切ない。

キャリーケースもバッグもない。

 

 

 

「まさかとは思うが‥‥‥遠坂遺伝子(うっかり)で荷物ロストしたとか?」

 

 

 

だとしたらあまりにも様式美すぎる。

 

 

 

━━いや、待て。

 

 

待て待て待て。

 

 

 

「全員、霊体化解除」

 

 

 

人目のない裏路地へ移動し、霊体化していたサーヴァントたちを実体化させる。

普通こういう転移系って、強制的にバラけるものじゃないのか?

だが今回は違った。

全騎健在。

誰一人欠けていない。

 

そして、俺が抱いた最悪の予感を、どうやら彼らも察しているらしい。

誰もが微妙に口を開きづらそうな空気を出していた。

嫌な予感しかしない。

 

 

 

「並行世界に転移してたりする?」

 

 

 

「「「「「「「「「うん」」」」」」」」」

 

 

 

即答だった。

 

 

 

「マジかぁ‥‥‥」

 

 

これでもし更に俺の仮説が正しければ。

もしここが俺の想像通りの世界なら。

脳裏に浮かぶのは、最悪の可能性。

 

 

 

「ちなみに‥‥‥聖杯戦争とか起きてたり?」

 

“起きてるよー。リンク切ったはずの大聖杯から情報流れてきたし。『第五次聖杯戦争』だってさ。めんどくさーい‥‥‥”

 

「私の方にも情報が来ています。恐らく、ルーラーの権能によるものでしょう」

 

「あーーーーー‥‥‥」

 

 

 

終わったー‥‥‥

よりにもよってstay nightの世界かぁ‥‥‥。

 

聖杯はアヴェンジャーか泥で汚染済み。

英雄王(ギルガメッシュ)が健在。

しかも愉悦神父(言峰綺礼)が監督役。

 

 

 

メタンヌ曰く、先ほどの現象は、「別世界の同座標に存在する大聖杯同士が、一時的に同期した結果」らしい。

迷惑な聖杯である。

しかも追い打ちのように、「元の世界へ帰還するには、最低でも正常な小聖杯。あるいは汚染除去された大聖杯のが必要」とのこと。

面倒な‥‥‥。

 

 

しかしここで、ふと気づく。

 

俺、転生者じゃん。

 

 

 

外伝系の知識は曖昧だが、fateミリしらの俺でも初代fateことstay night本編くらいなら知っている。

詳細までは怪しくとも、大筋は把握している。

つまり、ある程度原作通りに流せば、最終的には問題解決するはずだ。

 

 

 

(えーっと、確かルートは三つ‥‥‥Fate、UBW、HFだったっけか)

 

 

 

HFは蟲爺(間桐臓硯)がアグレッシブになる感じだったと思うからダメだな。

ダーニックさんから聞いた話だと、本気で動かれると面倒臭い。

 

ならFate√かUBWか。

個人的には原作カップリング的に前者を推したいが、状況次第ではUBW寄せもありだ。

サーヴァント情報はルーラーの真名看破でどうにでもなる。

最大の問題は、ギルガメッシュと言峰綺礼。

主人公がどうにかしてくれるだろうが、最悪介入も辞さない。

 

 

 

(そういえば。あいつら、どうやって倒されたっけ?)

 

 

 

具体的に。

誰が。 

どうやって。

 

 

 

 

 

 

 

 

‥‥‥‥‥‥。

 

 

 

あ

 

 

 

(ヤッベッ!! 大筋しか知らねぇ!!)

 

 

 

どのサーヴァントがどこで脱落したとか。

誰が誰を倒したとか。

時系列とか。

細かい流れとか。

 

 

 

全然覚えてない。

 

 

 

「‥‥‥いや、落ち着け」

 

 

 

最悪、主人公陣営か言峰陣営以外と組めばいい。

 

こっちには謙信や沖田オルタ等のトップクラスの主戦力がいる。

その他にも諜報、暗殺、遊撃、物量、罠。

戦術の幅は広い。

少なくともギルガメッシュ以外(・・・・・・・・)なら押し潰せる。

 

 

 

「まぁ、後で考えるか‥‥‥」

 

 

 

ここからは。

 

 

 

急募:並行世界の冬木市で第五次聖杯戦争を生き残る方法

 

 

 

ではない。

 

 

 

攻略:第五次聖杯戦争

 

 

 

そういう方向で行こうじゃないか。

 

 

 

「思考中のところ悪いが、相良」

 

 

 

「ん? 三郎さんどうした━━」

 

 

 

「その服装、戦闘には不向きではないか?」

 

 

 

「言われてみれば、服変わってるよな」

 

 

近くの窓ガラスに映る姿を確認すれば‥‥‥何だこれ。

 

髪に金メッシュ。

妙にチャラいスーツ。

ポケットにはやたら高そうな財布。

 

 

 

何だこれ(二回目)?

 

 

 

財布の中には名刺。

えーっと‥‥‥なになに‥‥‥

 

 

 

ホスト:スペードマーク

 

ヒ カ ル

 

本名:相良豹馬

 

スペードマーク TEL:03-〇〇〇-〇〇〇〇 東京都 新宿 XX-XX

 

 

 

 

 

「なーんーでーホストになってんだ俺ぇ!!??」

 

 

 

 

 

*1:
なお、想定以上の価格で売れたとか何とか




今回はあくまでプロローグ的な感じです。
転移云々はそこまで深く考えなくても構いません。無理やり理由付けするのが面倒なだけだったので。

ちなみに、"今の"転生相良君の率いてるサーヴァントは

弓2
裁2
臨
分
欺
殺
騎

となってますね‥‥‥偏りが凄い!
1人FGOみたいなことをしてますが、別に彼・彼女みたく人類のために動いていないです。
でもなんだかんだで転生相良君にある程度従っているのは魔術師だけど善人寄りだからです。





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