ありがとうござます!
さて、打ち合わせを終えたら斥候をしてるホムンクルスの部隊から報告がやって来た。
現界したらしい、ルーラーが。
念のため姿を使い魔越しで確認したけど姿はどこかのfate関連の雑誌で見たジャンヌ・ダルクと同じだったので原作通りに進んでいると見て良いだろう。
ただ少し服装が違うような気もしたが、勘違いだろうか‥‥‥。
これまたダーニックさんは腹部を痛めてしばらくトイレのお世話になっていた。
そりゃせっかくの大戦に横やりを入れる可能性があるし理解できる。
かく云う俺も「余計なことはするなよ」と気が立っている。
本当ならすぐにアサシンとランサー、バーサーカー、ライダーの面子で排除しておきたいけど、
(この作品のメインヒロインだからなぁ…)
原作知識なんて主人公とそのヒロインぐらいしか知らないけど、初代みたく主人公とカップリングしてほしいので見逃す。
一途な恋とか無性に応援したくなるからなぁ、俺の
ただし、余計なことをし続けたら全力で潰させてもらう。*1
そんでもってそのやって来たルーラーに"赤"のランサーが襲撃を仕掛けようとしてるらしい。
‥‥‥いや、何でやねん。
勝手に令呪を使われて計画を台無しにしてくるのを阻止するとかで。
一方で赤側がルーラーを襲撃するメリットがない、というか味方に付けないといけないはずだ。
というかロッコの爺さんを通じて「ルーラーと戦うなんていうタブーはするなよ」という暗黙の了解を事前に決めたはずなんだけど‥‥‥
「相良‥‥‥(不文律を破ったバカ相手に)これから緒戦を執り行うか?」
とか考えてるとダーニックさんから声を掛けられた。
トイレから出てきたようだが、今度は胃痛を通り越してキレかけている。
「やりましょっか。丁度ルーラーも居るので魔術礼装が働くかの確認も行います」
「ならばバーサーカーをぶつけるか‥‥‥カウレス!」
「分かった。いくぞ、バーサーカー!」
「オーケー、任せて!」
━━戦の歯車はズレる
━━運命の歯車もズレて往く
「"赤"のランサー‥‥‥」
「そうだ。そして、オレが此処にいること自体が明確な宣戦布告と考えるがいい、
ルーラー、メタトロン・ジャンヌは目の前にいる黄金の鎧を纏い槍を持った"赤"のランサー『カルナ』に遭遇した。
国道沿いの道のそこは今は車が往来していない物静かな場所である。
「目的は私の排除ですね」
「ああ、察していると思われるが、ここでお前を仕留めよとマスターに命令された。ならば契約上オレはそう動くだけだ」
"赤"のランサー曰く、「マスターからの命令」と。
なぜ私を狙う理由があるのかは不明だが私が呼ばれた原因の一端を担ってるとみて間違いないだろう。
そして、こちらを狙ってきたということは何かしらやましいことをしている可能性が高い。
よって
はぁー‥‥やる気が出ないー
「‥‥‥‥‥‥。」
「どうした、急に黙り込んで?」
「すみません。少し考え事を」
メタトロン・ジャンヌというのは複数の人格を持っている。
しかも全員が個の主張が激しく、脳内で議論と批評をすることもあれば、今はおとなしいが肉体の主導権をこちらに、と誘導してくる。
内なる人格を抑えつつ、メタンヌは目の前の物事に集中した。
「行くぞ、ルーラー。悪いがお前の特権を考慮するに手加減する余裕はない」
「良いでしょう。あなたに裁定を、法を、行使します」
「
互いは戦闘態勢を取った。
インド神話の大英雄と聖書に登場する大天使が相まみえる。
互いに本気で、周囲の事は気にしないと言わんばかりの様子だ。
"赤"のランサーの強烈な一撃が槍から放たれようとしたその時!
「やれ!バー…
「‥‥‥!!」
背後から迫りくるサーヴァントは両手に持った刀を"赤"のランサーに振るう。
しかし、その一撃は鎧に阻まれる。
「鋭く!!」
「ッ!」
続けざまに紫に染まった2本の斬撃が飛んでくる。
"赤"のランサーは片方は槍で防ぎ、もう片方は左へ避ける。
避けた方の斬撃はと言うと緑の道路看板に命中し、真っ二つに切り割かれていた。
それを見た"赤"のランサーは斬撃を飛ばした下手人を見つめる。
「その苛烈なる剣気━━女、お前が"黒"の(セイバーの)サーヴァントか?」
「うん、そうだよ。私が"黒"の(バーサーカーの)サーヴァントだね、"赤"のランサー」
「となれば、貴様らの目的はルーラーか」
「ああ、そうだ」
話がかみ合っているようでかみ合っていない。
このような状況で使う言葉なのだろう。
相手のサーヴァント相手に一滴汗を流しながらも怖気づくことなく接するカウレス。
土壇場でのこういう行動にはアドリブ含めてとことん強い。
一方でメタンヌは別のことで少し困惑していた。
(真名どころかクラス、ステータスが看破出来ないとは‥‥‥)
そう、真名はおろかクラスとステータスすら分からない、というよりもすべて『蛻?°繧峨↑縺』のように文字化けしているのだ。
これにはルーラーが困惑するのも当然だった。
真名を隠す宝具があるのは聖杯の知識から与えられているのだが、ステータスもクラスも隠せる宝具など聞いたこともない。
真名看破の能力もそれより上位の隠蔽スキルがある者相手には幸運判定が発生するのだが、メタトロン・ジャンヌの真名看破はA、つまるところ幸運判定なしに見えたサーヴァントの情報を観るスキルがある。
にも拘わらずなぜか幸運判定が行われた。
結果はこちらの幸運値がEXなのに失敗、こうなると‥‥‥
("黒"のキャスターか同じ"黒"のマスターによる真名バレを防ぐ対策が施されていますね)
"黒"のサーヴァントの首元に巻かれているマフラーのようなローブ。
あれが真名を看破できないようにしている魔術礼装なのだろう。
となればこの芸当が出来るのはサーヴァントだとキャスター辺りが妥当だ。
「"黒"のサーヴァントとそのマスター‥‥‥」
「はい、カウレスと言います、
なぜ依り代の方の名前を言ってくるのか?
勘違い、ではなくあえてそう言っているのだろう。*2
きっとそうだ。*3
令呪とパスがつながっていることを確認する。
目の前にいるのは剣を持った和風な装いの女性で間違いなく日本の英霊だ。
荒々しい所もあるが剣を使う英霊として間違いなく上澄みであることはメタトロンの眼を以てしても伝わってくる。
「ルーラー、貴女は"赤"のサーヴァントに殺されかけていましたが、これでもユグドミレニアに付く気はないですね?」
「はい、私は襲撃に対し裁定として排除することを一番に動きますが、それだけで片方の陣営に与することはしません。徹頭徹尾中立を尊重します」
「分かりました」
ここでルーラーを敵に回すのはよろしくないので敬語染みた口調で話すカウレス。
万が一に備えて近場の茂みにアサシンが用意してくれていた毒蛇があるが今のところは必要ないだろう。
「いざ、尋常に勝負といきましょうか!"赤"のランサー!!」
「よかろう。お前がその眼でオレを見るならば。戦いは偶然ではなく必然だということだ」
互いに獲物を構えた。
そして、吹いていた風が無くなったのと同時、両者の獲物が激突する。
「真っ向勝負ッ!!」
「‥‥‥」
ぶつかり合った後、両者バックステップを取る。
強烈な縦一文字の斬撃が飛んできたのに対し、無言で槍で防ぐ。
続けざまに斬撃と刺突、横薙ぎと横一文字と近接戦が展開される。
「中々だ、女とは思えない」
「そっちこそ!ギア上げるよ!」
戦いはさらに激しく、苛烈になってゆく。
素早い斬撃に切り替えた"黒"に対し、より素早く動くことで対応する"赤"。
放出される炎の魔力を二本の刀で防ぎ、五色の色を纏った刺突染みた斬撃を放つ。
間違いなくトップレベルのサーヴァント同士による戦い。
片やインド神話『マハーバーラタ』の誇る施しの大英雄
片や日本の誇る
2本の刃と1本の槍が織りなす人の枠組みを超えたかのような戦闘は観ていたメタンヌとカウレスは魅入っていた。
常人を逸する者達の戦いだ。
(これが、
金属がぶつかり合う音よりも地面が抉れ、周囲の環境が破壊される音が響き渡る。
割って入る余地すらないこの戦いの結末は意外にもすぐに着いてしまうこととなる。
この戦いを見ようとしたのか太陽が昇って来た。
「このままでは日が昇るまで打ち合うことになるな。オレはそれでも構わんがそちらはどうだ?」
「んー、止めておこうかな。これ以上やって一般人に被害を及ぼすのは望んでないし。良いよね、マスター?」
「ああ、こっちの目的はとりあえず達成できたから問題ない」
「了解、なら次は宝具を使った戦いを魅せてよ、"赤"のランサー」
「ああ、オレは実に運が良い。"黒"の(セイバーの)サーヴァントよ、女でありながらオレに喰らいつけるだけの技量の持ち主。
緒戦にお前と打ち合えた幸運を心から感謝しよう。では、さらばだ━━」
それだけ言うと、"赤"のランサーは霊体化した。
辺りには再び沈黙が訪れた。
しかし、それをすぐに破ったのは"黒"のサーヴァントである彼女だ。
「ふぅ‥‥あのランサー相手に宝具ありでも勝てるか怪しいねー。魔力は問題なかった、マスター?」
「ああ、問題ないよバ‥‥セイバー。そっちこそ、結構切り傷が見えるが問題ないか?」
「うん、少し休めば回復するよ」
実のところあの戦いでは武蔵は押され気味であった。
俊敏性の高いランサー相手に技量だけで喰らいついていたが、魔力放出などの芸によって押されていた。
それもあって顔と腕の方に数カ所切り傷が出来ている。
戦いを終えたところでルーラーが駆け寄って来た。
「━━見事な戦いでした。えっと名前は‥‥‥」
「ああ、ごめんね。私の事は
「?」
ルーラーは少し訝しんだ。
なぜ私の事をルーラーではなくランサーと呼んで来たのか。
依り代には他にセイバーしか適性がないうえ、メタトロン自身ランサーの適性は持ち合わせていないはずなのだが‥‥‥
この疑問を聞こうとしたが、一足遅かった。
「それじゃあ、私は戻るねー!」
ドタドタと素早い走りを見せたセイバー(?)は韋駄天の如くこの場から去っていった。
やはりどことなく荒々しい。
「あ、ちょ、待て‥‥‥すみません、ルーラー。後始末はそちらでお願いします」
カウレスの方もそれだけ言い残して去っていった。
「何ですか、あの猪侍‥‥‥ところでこの惨状をどうしたら‥‥‥」
当たりには砕けたコンクリートや木々、凹んだ地面と災害が起こったかのような惨状だった。
これを今からルーラーは修復することとなる。
「とりあえず、道路だけは最低限修復して後はあまりよろしくはないですがガス爆発が起こった体にでもしましょうか。
聖堂協会もこれだけの作業をやっていたのでしょうか?」
大急ぎで修復するルーラー。
その修復が終わると━━
「あ、今変わるのは待っ━━あー眠い。寝る。寝ます。お休みー。はふ」
なぜか服装と見た目も変わった。
そして適当な宿泊施設でどこから取り出したのか不明なふかふかの長椅子に座って寝るのだった。
今回のまとめ:
良肉「ルーラーが現れたのはまだ想定内だが、"赤"の陣営がなぜ攻撃をするんだ!? 取り決めしたはずだぞ!!」
転生相良君「バーサーカーぶつけてルーラーを援護しましょう」
~~~
メタンヌ1臨「カルナがこちらに攻撃を仕掛けてきましたね。裁定をしましょうか」
武蔵ちゃん「私が来たよ!」
メタンヌ3臨「代わりに裁定してくれそうな人が出たし、寝るー」
というワケで緒戦:バーサーカーVSセイバーは両者引き分け(武蔵ちゃんが押され気味)に終わりました。
大半の戦闘もこれぐらい大雑把に書くのであまり戦闘シーンには期待しない方が良いかも。
それと感想で指摘されたことなのですが、"赤"の陣営は総入れ替えされていません。というのも本作の目的は「"赤"の陣営にどうすれば主人公の助けなしで勝てるか」というものなので、下手にアキレウスやカルナなどのトップ層やシェイクスピア、スパルタクス等の面々を(強い奴に)入れ替えると本来の目的からそれる&収集がつかなくなるので断念しました。
"黒"のバーサーカー:
真名…宮本武蔵
保有スキル:
・対魔力(C)
・狂化(EX)
・謌ヲ髣倡カ夊。�(EX)
・螟ゥ逵シ(B)
・辟。遨コ(B)
サムレム時のスキルは3つのはずだが‥‥‥