全然嘘だったわ
『 あー、死にたい』
なんど、そう思ったことか。いじめを見る度、怒りが湧く。それを見過ごす自分に失望する。あー嫌だ。めんどくさい。
虐められたヤツに話しかけてみた。どんな気分だと?
やつは、ニヤリと笑ってこういった。
『 あなたは?』
なんだこいつ、そう思ったが口にするのはやめた。こいつは、俺だ。きっと、やつも同じ立場なら、いじめを見捨てるし、その後に話しかける。面白い。久しぶりに心が踊った。やつは、俺をどんなふうに扱い、どんなふうに近づいていくのか。
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「弄りのつもりだった。」「できごごろで」
いじりといじめが理解できてないやつが、怒られた時に言う言葉だ。バカなのか。なぜ、怒られたから謝る?
謝るならするなよ。なぜ、真剣に謝っている振りをしている?理解ができなかった。だから、聞いてみた。
『 なんで、笑ってんの?』
相手の顔が青ざめる。
「どうして?」
『 いや、あの、その、ごめん』
は?
俺は、言語能力がない猿に虐められたのか?自分が嫌になった。相手に合わせて、ヘラヘラしてたのが悪かったなと反省をする。
まだ俺は耐えれた。なぜか?それは、こうなると、薄々勘付いていたからだ。あの質問に満足した俺は、相手のことを許そうと思った。先生を通して。それが悪かったんだろう。この3年間でいちばんのミスだったと胸を張って言える。
すべての経緯を、先生に話した。なんて、帰ってきたと思う?
『 でも、君も悪いよね?』
は?
理解ができなかった。は?
ふざけるな。なんで俺が悪いんだ?
「もういい、この話は無かったことにする」
『 いや、それは出来ないよ。ここまで聞いちゃったし』
「今までの話。全部嘘です。」
『 いまさら、それは無理よw』
そうか、もう無理なんだ。
心にヒビが入る音がした。
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自分の過去が、フラッシュバックする。ああ、最悪なものを思い出してしまったな。でも、この最悪が心地よい。
言っておくが、俺はMじゃない。
そんなこんなで、1ヶ月過ぎた。やつとも、すれ違ったら、話すようになったし、会話も生き生きするようになり、笑顔も増えるようになった。嗚呼、遠くなったなぁ。自分と同じだと思っていたのに…
だからといって、関わらなくなるわけではない。俺はやつの理解者になったから。もし、俺が離れてやつが心を痛めたら?そう考えると、なんだかなぁ。俺に残ったそれがやめておけと言ってくる。とても傲慢な考え方だが。
やつとは関わるようになったが、最近気になることがある。距離が近いのだ。何となく察した。俺がやつに親近感を感じていたのは、俺と同じ思考ではなく、俺と同じ境遇ってだけで、やつは俺にはなれない存在だと。
だから、人生の墓場のスタートラインなのか?いま、俺はそれに入ろうとしている。まずいね。離れなきゃ。
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彼は、私が色々とされている時に話しかけてくれた。なんか、彼にも目的があるんだろうけど。でも、私をもっといじめるために近づいてきたのかなあ?
そんな考えがあったが、今はなくなった。彼は、よく私に話しかけてくれるし、遊ぼうと勇気を出して言ったら、間を開けることなく、返事をくれた。楽しい。
そんな時に、彼が私をいじめるために近づいてきたと最初思っていた考えが浮かんできた。
「やだ、そんなの。」
そんなことを口走った。言うつもりはなかったのに。彼は、変なものを見るような目でこちらを見つめ、笑いながらこう言った。
「体調でも悪いの?」
そんなわけが無いだろう。なぜそうなるの?今の流れで。
でも、そんな考えが今ので無くなった。意図したのかは、分からないけど、とりあえず感謝の言葉を伝えなきゃ。
『 ありがとう』
「こんなとき、どんな顔すればいいのかわからないの。」
『 ふふ』
やっぱり、彼と一緒に居ると楽しいな。離れないでね
初めて小説書いたぜ。