それは原初、知恵を持たず野を彷徨う獣の記憶。
その時代それを初めに成した者は英雄と崇められた、火を操り獣を退ける知恵を得たのだ。
名も無く文字も無く、それを識別することは無くとも。
それは正しく原初の火、文明の始まり。

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火を扱い始めた種族の名前ってホモなんですよね


ウホウホウホホ

ああ、これが現代…私の居た時代の成れの果て。

人の理から貰った知識通りの景色。

確かに危険から怯える事は無くなっただろう、確かに飢えから震えることも寒さで震え死ぬことも無くなっただろう、だが傲慢に変わり果ててしまった、これも私のせいなのかもしれない。

 

 

 

 

これが…ああ、お前も被害者だったのか…

 

…其は原初の人、神より旧く神より新しく、歩みを進め世界を戻し、獣の終わり、人の始まりを開いた者、今ここに原初の火を

  「遠き始まりの火(■■■■■■■)」

 

それは自身を火に変え燃える、全てを祝福する様に

それは願った、憐れなその全てに

自身は対した存在ではない、ただ初めに火を使っただけ、いつか誰かがやるであろう事を初めにしただけ、だがそれでも、力があるなら、使うべきだろう

 

 

 

 

それは突然だった、火が街を包んだ、髭を生やした偉丈夫や槍を持つ男、暗い靄に包まれた騎士の如き人物、青と白を基調とした鎧の騎士、全ての英雄が火に包まれた。それはまるで祝福の様に温かく全てをつつみ込んだ。

火は暗い靄に包まれた男は一時の狂気からの解放を、青と白の騎士と槍の騎士はその怪我を癒し、髭を生やした偉丈夫はその火を見て笑いと黄金の英雄は驚きに目を見開く。

 

また別の場所では聖杯を身に秘すホムンクルスはそれから解放され。

蟲の翁は自身の始まりを思い出す。

蟲に体内を貪られていた者はその身を回復させる。

ある冒涜的な魔術師は自身の本、その共犯者は自身の作品を失う。

神父はある女の記憶を思い出す。

Fakeのロリは燃やされる。

 

そして聖杯、その中身の泥は取り除かれ最早災いを呼び起こすことは無くなった。

 

 

 

 

聖杯は正しく機能する、真に望む願いを叶えるだろう、だがその謳い文句に通りとはならない、なぜなら魔術は等価交換、大きな願いにはそれ相応の対価が必要なのだ、世界の恒久的な平和、これは例えこの世の魔術師全てが魔力を集めようと実現は不可能だろう。

そう、つまり無理なのだ、魔術使いが望むような恒久的な世界平和というものは。

そして聖杯は騎士の願いを見せる、その願いの世界を、中途半端に自身の願いが叶うIF(もしも)を。

 

騎士は願うだろう自身の選定のやり直しを、そしてそれを見るだろう。

選定の剣は誰も選ばず、王は生まれず、侵略は止まることを知らず、騎士の愛した民達は死ぬだろう、騎士が逃すことができた僅かな民も全て。

 

この2人がその後再度何を願うかは分からない、だが2人は満足をする願いは叶えられなかっただろう。

だがそれで良かったのかも知れない。

 

 

 

 

 

その晩に大人より大きい猿が町中を歩いて居たという通報が相次いだとか。

 

ウホウホウホホ




町内会の会長は養子の女の子を優しく育てるでしょう

神父は迷いながらも自分なりにやるべき事をするでしょう

ある魔術師は何事もなく夫婦で家に帰るでしょう

ある魔術使いは娘を迎えに行くでしょう
 
ここは生者の世

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