絶望の後には希望ある、的な感じ。
真っ暗な空間に揺ら揺らと漂っている。
私は、誰だっけ。何も思い出せない。
大切なこと、もの?守りたい。何を?わからない...
でも、私はひーろーだから
手を伸ばす、何もない形もないものを力強く握りしめた。
☆☆☆☆☆☆☆
安須賀久留市は今、滅びに瀕していた。
市内で一番高い高層ビルが真ん中あたりからぽっきり折れてしまい、折れた先は細切れにされ、住宅街に散乱していた。さらに市内各所では火災が起き、空を黒く暗雲とさせるほどの煙が上がっている。
市に住む誰もが絶望を抱いていた。
「......助けて」
一人の少女が渇きひび割れた唇でつぶやいた。掠れた声は塵にかき消されるほど小さい。何かを期待して口にした訳じゃない、けれど、無意味だとわかっていてもほんのわずかな希望に縋りたい、幼い少女の儚い願いだった。
「愚かな少女ですねぇ?助けなんて来ませんよ、私の最高傑作である大怪獣テラアネモスに勝てる存在などこの星にはいないのですから」
少女の側に現れたピエロの仮面を被り白衣を着た女性が嘲るように否定した。そして少女の煤けた頬を撫で顎を掴んで自身に顔を向けさせる。
恐怖、絶望、その表情を見て女性は喜び口角が上がる。
「あぁ〜♪イイ顔です、私の大好物をありがとう」
気を良くした女性は少女の肩に手を回しまるで宝物を自慢するようにあるものを指差した。
「大怪獣テラアネモス、身長51m、鳥の鋭く長い嘴と間に粘着性のある膜を持つ四本の爪が特徴で、あの膜で捕らえた獲物を伸びる舌で舐め獲るんですよぉ」
「ひっ⁈」
大怪獣テラアネモスが主人に応えるように自信の特徴をアピールする。
「そしてぇ!ここから大事なのですよ〜♪舐め取った獲物を鮫の歯を参考にしたギザギザの鋸状の歯で擦り潰して食べるんですよぉお!」
「あっあぁあ......」
嘴の中を大きく開き見せつけるテラアネモス。そして偶然に不運にも少女は見つけてしまう。
「おかあ、さん.....?」
原型がわずかに残っていた母親の無惨な姿を。
「おやぁ?あの歯についた食べカスみたいなのがあなたの母親でしたか、なら是非とも見ていてくださいねぇ?テラアネモス丁寧にじっくりとですよ〜♪」
「ぇ、あぁ」
"モグモグごっくん"
じっくりとそれもう丁寧に女性は少女の顔を抑えて見せつけた。少女の一つ一つの変化舐め回すように堪能して。
「ぁぁ......や、もう......や.........」
「あらら、これは少し刺激が強すぎましたかねぇ?ですが素晴らしい!これほどまでに耐えて意識がまだあるとは、普通の子供なら壊れてしまうところですよ?」
女性はそっと大切な"物"を扱うように優しく少女を抱きしめた。そして撫でながら口角は限界まで上がり切っていた。
「たす...け...て」
もはや希望に縋る叫びではない、悲痛な迄に絶望を終わらせて欲しいという願いだった。
「だ・か・ら無意味なんですよそれはピンチに駆けつけてくれる助けてくれるヒーローなんて存在しませんよぉ?.....はぁつまらないつまらなーい」
口角は下がり少女に興味を失った女性は、ゴミを捨てるように少女を投げ捨てた。
「テラアネモス、それ食べちゃっていいですよ、あと味わう必要もありません、ひと息に呑み込んじゃってください」
「ギャウギャ〜」
主人の意向に従いテルアネモスは少女の地面を抉りとりそれを放り投げた。テルアネモスは獲物を空中で啄みながら食べるのが好きだったのでついでに自身の欲求も満たそうとした。
自身に迫る残酷な未来に最早抗う気も術もない、少女は訪れる絶望から目を瞑る、そして
「ギリギリまで、良く頑張ったね」
ひーろーがやって来た
☆☆☆☆☆☆☆
目を覚ました瞬間視界に入ってきたのが廃墟だった件について
私、聖奈迄優奈は可愛いニチアサから特撮までヒーローモノをこよなく愛する普通の女子高生、だったはず。
それが何故かフリフリの可愛らしい衣装を着ていてまるで大怪獣が暴れた後のような廃墟にいた。というかこの惨状を生み出した元凶見えるし。
「何だかよくわかんないけど、あれを倒せばいい、のかな?何となーくだけど戦い方も分かるし」
ん?というかあいつなんか放り投げた?って女の子いるんじゃん!もしやあいつ食べる気か
「とにかく助ける!」
全力ダッシュカーラーノージャーンプ、何だが凄い飛距離を飛んだ気がするけど、そんで美少女キャッチ!ついでにカッコイイ一言
「ギリギリまで(知らないけど)良く頑張ったね(褒める)」
フ、決まった。着地と同時にいい感じなセリフも合わさって完璧。私って正にヒーローしてるよ!
さぁこっからだ、次回、ヒーロー大勝利、的な感じ☆
あんなデカブツどうやって倒そう......
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