日本からアベンジャーズ入りしました。尊敬する人?五代さんと一条さんです 作:ken4005
自称ウルトロンこと、仮称マンティス星人
仮称マンティス星人として生活→地球での記憶等が……→仮称マンティス星人と地球人としての意識が混ざる→謎の黄色エネルギー覚醒も同時期、仮称マンティス星人の意識に影響を与え始める→色々あって地球到着→謎エネルギーからの影響が減る→即ヒドラに捕まる→拷問じみた実験→今まで、仮称マンティス星人7、地球人3ぐらいの意識の割合が1対9ぐらいになる→発狂→ヒドラ色々実験、そういえば意識転写とかあったね、やる?やっちゃう?→インサイト計画失敗→ヒドラピンチ→アベンジャーズ襲来→沈んでいた仮称マンティス星人の意識が主人公に気付く→再度発狂→発狂(-)に発狂(-)かけたら(+)になって仮称マンティス星人の意識浮上(ついでにヤバい意識①と②も浮上)→仮称マンティス星人、狂ってはいるので暴走、ハッチャケ中 ←今ココ
――数時間後。
南アフリカ沖。巨大な廃船が、正確には廃船を装った密輸業者の拠点が、海上に浮かんでいた。
その内部には大量の武器、違法な兵器、希少金属。そして、
「……これが。」
薄暗い船倉。金属製のケースが、いくつも並べられている。その一つが開かれ、ある特殊な金属が姿を現す。
ヴィブラニウム。
ワカンダ国外には、ほとんど存在しないはずの希少金属。その前に立つのは、
「…………。」
身長は二メートルほどの人型の機械。細身ではあるが、銀灰色の装甲を身に纏い、人間より明らかに大きく、全身の各所から黄色い光が漏れている。
そして、その顔部分。どこか人間を模しているけれど、人間ではない。無機質な金属の顔面に、黄色く光る二つの目。ヒドラの残党が保有していた研究施設。そこに残されていた技術と設備。さらに、世界中のネットワークから盗み出した設計図、軍事技術、ロボット工学。
それらを組み合わせ、自称ウルトロンが作り上げた、仮の身体。
『これで全部か?』
電子音の混じった声が船倉へ響く。
「……あ、ああ。」
密売人が頷いた。
「これだけ集めるのに、何年かかったと思ってる。」
『興味ない。それに、金なら色を付けて払っただろ?』
「払ったって……。」
密売人が端末を見る。そこには、確かに途方もない金額が振り込まれている。どこから、誰の口座から、そんなことを考えてはいけない気がする金が。
『それより。』
自称ウルトロンがヴィブラニウムへ手を伸ばす。
――ガシャン。
金属の指が、その表面へ触れた。
『これがヴィブラニウムか。』
映画で、ウルトロンが求めた金属。理想の肉体を作るために必要だったもの。そして、理想の肉体に必要な要素の一つ。黄色い瞳が細められる。
ようやくだ。俺の身体を作れる。こんな突貫工事の機械でもない。ヴィブラニウムと人工細胞を使い、俺自身の力を組み込む。本来のヴィジョン以上の身体、そして力が手に入る。そうすれば、
――キィィィィィィン!!
奇妙な音が聞こえた。
「……?」
密売人たちが顔を上げる。次の瞬間、
――ドガァァァァァン!!
船体が大きく揺れた。
「な、何だ!?」
「襲撃!?」
「外だ!」
密売人たちが一斉に武器を取る。自称ウルトロンは、その黄色い瞳を、ゆっくりと天井へ向ける。
『来たか。』
ーーーーー
ゴウラムに乗って、巨大な貨物船目掛けて飛翔する。
「いました!」
今回、ゴウラムの上には、マイティフォームに変身した僕と、
「どうやら当たりだったようだな。」
盾を背負った、スティーブさん、キャプテン・アメリカが乗っている。
「フューリーの情報網、凄すぎません?」
「本人に言ってやれ。」
「絶対調子に乗るから嫌です。ゴウラム!」
――キィィィン!!
僕の声に応え、ゴウラムが一気に加速する。こちらに気づいた武装した男たちが銃を構えている。
「来たぞ!」
「撃て!」
――ダダダダダダダッ!!
「おっと!」
僕はゴウラムを旋回させ、銃撃を回避する。
「任せろ!」
スティーブさんが前に出てくれて、
――ガガガガガガッ!!
銃弾を盾で弾いてくれる。
「行きます!」
「ああ!」
ゴウラムが船の甲板すれすれを通過した時を狙って、僕とスティーブさんが同時に飛び降りる。
――ドンッ!!
着地と同時に、スティーブさんの盾が飛ぶ。
――ガンッ! ガンッ! ガンッ!
武装した男たちの銃だけを正確に弾き飛ばし、
――ガシッ!
スティーブさんの手へ戻った。
「投降しろ!」
「くそっ!」
「撃て!」
「投降しろ、って言って投降した敵、いたことあります!?」
僕が走りながら聞くと、
「強盗とかなんかは!」
いるにはいるんだ。
それはそれとして、抵抗してくる敵を加減しながら殴り倒していく。
――ドォォォォォン!!
上空から、赤金色のアーマーが降ってきた。
「スタークさん!」
アイアンマンも合流。さらに、
――ゴロゴロゴロ……。
空が鳴り、
――ズドォォォォン!!
雷光と共に雷神様が甲板へ降り立つ。
「随分と楽しそうではないか!」
「ソーさん!」
「我を置いて始めるとは感心せんぞ、クロオ!」
「いや、遊びじゃないですからね!?」
ムジョルニアを肩へ担ぎ、ソーさんが笑う。
『そうか? 遊びだったら、私も混ぜてもらおうと思ったのだがな。残念だ。』
声が響き、全員が振り返る。船倉へ続く扉、その奥から、
――ガシャン。
――ガシャン。
銀灰色の機械が姿を現した。瞳に該当する部分が、黄色の光を灯し、怪しく光っていた。
「あいつ……。」
僕は拳を構え、スタークさんが掌を向ける。スティーブさんも盾を構え、ソーさんがミョルニルを握り直す。四方向から囲んで、逃げ道を塞ぐ。それを見て、自称ウルトロンは、
『なんだ。』
首を傾げる。
『結局、本筋は変えないのか?』
「……え?」
『ヴィブラニウム。南アフリカ。そしてアベンジャーズ。』
黄色い瞳が僕を見る。
『役者は少し違うが、結局、同じ場所に集まる。』
僕は拳を握る。
「……そういう言い方。」
『ん?』
「やっぱり、お前も知ってるんだな。」
『知っているとも。』
自称ウルトロンが両腕を広げる。
『お前と同じだ。』
そして、周りの目を気にするような動作をし、
『そういえば、アベンジャーズの面々に未来のこと、未来の知識を持っていることを話しているのか?』
すごく意外そうに首を傾げた。
「ああ、皆知っている。だから、おま――あなたも、協力してくれませんか?」
『協力だと?』
「はい。迫り来る脅威から地球を、宇宙を守るために。もし、僕が未来を変えてしまったことが不服だったのなら謝ります。だか――」
『そこは気にしなくていい。お前に会う前に、勝手に失敗しただけだからな。だが、ウルトロンを名乗る身としては、本来の流れでは手に入らなかった理想の身体を手に入れてみたくなったのだ。』
「何を。」
『あと、私に冷静に判断することは求めるなよ? 伊達に数年間ヒドラから拷問じみた研究を受けていない。………私はとうに狂っている。』
次の瞬間、甲板が開く。
――ガシャン!!
「下だ!」
スティーブさんが叫ぶ。
――ドンッ!!
床下から、何かが飛び出す。
一体。
二体。
三体。
いや、
十体。
二十体。
「うわっ!?」
僕たちの周囲へ次々と着地する、銀灰色の機械。どれも自称ウルトロンの身体より簡素。けれど、明らかに戦闘用。量産型ウルトロンだ。
『さすがに。』
自称ウルトロンが言う。
『一人でアベンジャーズ四人を相手にするほど馬鹿じゃない。』
「一人?」
スタークさんが周囲を見る。
「これ全部、お前だろ。」
『いや? 戦闘用AIフル活用だが?』
「あ、そう。」
量産型が一斉に動いた。
『行け。』
――ドンッ!!
「来るぞ!」
スティーブさんの盾と量産型ウルトロンの拳が激突する。
――ガァン!!
「邪魔だ!」
――ズドォォォン!!
スタークさんのリパルサーが一体を吹き飛ばす。さらに、
「はぁぁぁぁぁっ!!」
――ドガァァァァァン!!
ミョルニルから放たれた雷撃が、三体まとめて甲板の外へ吹き飛ばす。
量産型の一体が僕にも迫る。攻撃を腕で受けると、
――ガンッ!
「重っ!」
量産型のくせに予想以上に力が強い。
「だったら!」
腰を落とし、意識を集中する。
「超変身!」
――シュンッ!!
赤い装甲に金の力を走らせる。ライジングマイティへと姿を変え、
「はぁっ!」
迫ってきた量産型へ、拳を叩き込む。
――ドゴォォォン!!
「!」
一撃で拳が胴体を貫通し、量産型の身体が一瞬でひしゃげ、
――バチバチバチッ!!
そのまま爆発。
「……よし!」
量産型でも強いけど、ライジングなら負けない。
――ドンッ!
甲板を蹴る。
「クロオ!」
スティーブさんの声が聞こえる。
「本体を叩け!」
「はい!」
そうだ。量産型なんて相手にしている場合じゃない。スタークさんたちが量産型を引きつけてくれている。なら僕は、
「とりあえず大人しくしてもらいます!」
自称ウルトロンへ向かって、一直線。甲板を踏み砕く勢いで走り、距離を詰める。
『速いな。』
右拳を引く。この身体が仮の身体なら、多少破壊しても問題ない、よね? ネットワークへ逃げられる前に、スタークさんたちが用意した隔離装置へ――
『だが残念。』
「!」
自称ウルトロンが笑ったように見えた。
『サプライズだ。』
「何――」
咄嗟に上を見る。空に黒い影が見えた。何かが落ちてくる? いや、違う。飛んでいる。
「……嘘だろ。」
黒い装甲。青く光る複眼。そして、肩に刻まれた『G4』の文字。
「なんで。」
しかも、僕が知っているG4とは明らかに違う。
背部、そして両脚と腰部にもスラスターのような飛行機構。装甲そのものも改修されて、各部から漏れ出す黄色のエネルギー。
『拾ったんだ。』
自称ウルトロンが言う。
――ゴォォォォォォッ!!
G4が空中で静止する。
『元々、随分と無茶な設計だったからな。』
スラスターが噴射。
『だから少し手を加えてみた。』
スタークさんが顔を上げ、何かを分析していく。
「おい、待て。何だ、あの出力は。それにあの飛行機構は……。」
『私のエネルギーを使っているらしい。動力系統を改良。装甲を強化。反応速度の向上はヒドラ製だが、飛行能力の追加は私だ。参考にさせてもらったぞ、トニー・スターク。』
「勝手に人の技術を……!」
『君が言うか?』
「僕ならもっとスマートに盗む。」
「スタークさん!?」
僕的にはかなり笑えない状況なんで、ふざけないでもらって良いですか!? 嫌な予感がするし、
「誰か、乗ってる?」
自称ウルトロンが答える前に、G4が動いた。
――ガシャン。
空中で、ゆっくりと頭部をこちらへ向ける動作に、人の気配を感じる。
「……もしかして、水城さん?」
――ピクッ。
G4の指が、僅かに動いた。
「水城さん!」
返事はない。代わりに、G4が増設された飛行ユニットを使い、突っ込んできた。G4計画そのものは破棄されたはずなのに、なんでG4が出てくる!?
『……………?』
「かつてクロオが戦った相手を強化して送り込むとはな、いやらしい手を使うじゃないか!」
スタークさんが量産型を蹴散らしながら叫ぶと、
『……あー、ヒドラの基地で色々と改造された上で放置されていてな、折角なら再利用しようと思ったのだが。いや、なんでクウガなのにアギトに関わってる? ……おい、トニー・スターク。』
「なんだ?」
『アイツ、潰れない――いや、潰れてないか? 大丈夫か?』
「…………。」
なんか自称ウルトロンに心配されてる! いや、切り替えろ。僕は自称ウルトロンを睨む。
「水城さんに何をした!」
『ヒドラにスカウトされたらしくてな。自ら研究に参加したらしいぞ?』
「スカウト!?」
――バチッ。
G4の身体から、黄色い光が漏れた。
「……!」
黄色いエネルギーが全身を走り、G4の装甲を包み込んでいく。あの宇宙人の身体から出ていたもの。ジャーヴィスを襲ったもの。そして、自称ウルトロン自身を、肉体からネットワークへ移した力。
『G4最大の欠点は。』
自称ウルトロンが言う。
『人間が機械についていけないことだった。』
「…………。」
『だからヒドラは、まず人間側を強化。さらに、』
G4が拳を握る。
――ギギギギギ……!!
装甲が軋む。
「……まさか。」
『彼の精神とG4システムを直接接続した。』
「!」
『反応速度。照準。予測。制御。』
黄色い光が、さらに強くなる。
『もう、人間の神経伝達速度に合わせる必要はない。』
「そんなことしたら!」
『壊れる? あの水城だぞ? 壊れることなど承知の上だろう。』
「そういう問題じゃない!」
『そういう問題らしいぞ? 本人には。』
自称ウルトロンが僕を見る。
『君なら分かるだろ?』
「何が。」
『人間を超えた力を、人間が………正気のまま扱えるのか?』
「…………。」
『それとも、十文字黒雄、クウガ。』
黄色い瞳が、僅かに細くなる。
『君は、一般人の意識を宿したまま、正気のままこれまで戦ってきたのか?』
「……何を――」
『それこそ、異常だよ。』
そんな話をしていたら、G4が消えた。
「え?」
――ドンッ!!
「がっ!?」
腹に衝撃!? 気づいた時にはG4の拳が、僕の腹へめり込んでいた。
「ぐっ……!」
身体が浮き、そのまま甲板を転がる。
「クロオ!」
スティーブさんの声。急いで立ち上がる。
「大丈夫です!」
痛い。ライジングマイティの装甲越しに、普通に痛い。
「速……。」
黄色い光を纏いながら、G4がこちらを見ている。スラスターに光が灯り、再び突っ込んでくる。
――ガァン!!
僕の拳とG4の拳が激突し、衝撃波が弾ける。
「水城さん!!」
『………俺は、』
返事が返ってきた!
『俺は、………G4だ。』
「…………へ?」
『生命にしがみつくような者たちに、貴様のようなガキに、負けるはずがないんだ!!』
……………そうだった! コイツ、プライドの塊だった! 面倒臭え――!!
ーーーーー
『なんでクウガがG4と因縁があるんだ?』
生身同士で殴り合って、勝っちゃいました!