日本からアベンジャーズ入りしました。尊敬する人?五代さんと一条さんです   作:ken4005

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撃破

 

――バヂィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

『――ッ!!』

 

黄色の光線と、金色の雷を纏った両足が真正面から激突する。

 

「ぐっ……!!」

 

押される。いや、押されているというより――

 

「これ……っ!!」

 

足の裏から送り込んでいる封印エネルギーが、確かにゾラウルトロンの放つ黄色の力を封じている。触れた端から、黄色のエネルギーが消えていく。それなのに、

 

――キィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

『どうした!!』

 

「っ……!!」

 

次から次へと、新しいエネルギーが湧き出してくる。封じる。湧き出る。封じる。また湧き出る。まるで、水道から流れ続ける水を手ですくい続けているような感覚だ。

 

「まるで無限のエネルギー……!?」

 

思わず声が漏れる。比喩じゃなく、大袈裟でもなく、本当に、どこから湧いてくるのか分からないほど、際限なく黄色のエネルギーが増え続けている。

 

封印エネルギーそのものは通用している。間違いなく、ゾラウルトロンの力を封じられている。でも、

 

「量が……多すぎる!!」

 

封じる速度より、湧き出る速度の方が速い!

 

『なるほど……!』

 

ゾラウルトロンの声が響く。

 

『実に興味深い力だ!!君のエネルギーは、私の力そのものへ干渉しているのだな!!』

 

「解説してる余裕あるなら止めてくれません!?」

 

『断る!!』

 

「でしょうね!!」

 

――バヂィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

さらに力を込める。両脚を包む雷光が激しく膨れ上がり、黄色の光線を僅かに押し返した。

 

『……ッ!』

 

「いける……!」

 

いや。押し切れないまでも、せめて相殺できれば――

 

『ならば!!』

 

ゾラウルトロンの額が、一際強く輝いた。

 

「っ!?」

 

まずい。

 

『出力を上げればいい!!』

 

「お前も脳筋かよ!!」

 

自称ウルトロンもゴリ押しな所あったけど、エネルギー量で勝ってるからって、そのまま出力を上げようとするな!!

 

――キィィィィィィィィィィィィィィン!!

 

黄色の光がさらに膨れ上がり、弾かれた。

 

「クソ!もう一回!」

 

何度でもやってやる、と再度アメイジングマイティキックの態勢に入ろうとし、

 

「――行くぞォォォォォォォォォォォォォ!!」

 

「…………え?」

 

聞き覚えのある声が、遠くから響いた。いや。声そのものは聞き覚えがある。ただ、

 

「なんでそんなテンション高いんですか!?」

 

――ゴォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

空気を引き裂きながら、何かが凄まじい勢いで飛来した。

 

――ムジョルニア。

 

雷を纏った神の槌が、前方に群がっていた量産型ウルトロンへ真正面から突っ込む。

 

――ドガァァァァァァァァァァン!!

 

『――ッ!?』

 

『排除――』

 

『敵性――』

 

量産型ウルトロンが、まとめて吹き飛んだ。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

その後を追うように、

 

「ソーさん!?」

 

ソーさんが飛んできた。しかも、ムジョルニアを受け取ると、そのまま頭上で凄まじい勢いで振り回し始める。

 

「どけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

――ブォォォォォォォォォン!!

 

一回転。量産型ウルトロンが三体飛んだ。

 

「道を!!」

 

――ブォォォォォォォォォン!!

 

さらに一回転。今度は五体。

 

「開けろォォォォォォォォォ!!」

 

――ドガガガガガガガガガガッ!!

 

「いや、テンション高っ!?」

 

何があったんですか!?説教のせいですか!?その反動ですか!?

 

――ブォォォォォォォォォォン!!

 

ソーさんがムジョルニアを振り回しながら、文字通り量産型ウルトロンの群れを吹き飛ばし、一直線に道を作っていく。その開いた道を、

 

――ブォォォォォォォォォン!!

 

「うおっ!?」

 

一台の車両が、とんでもない速度で突っ込んできた。運転席には、

 

「ナターシャさん!?」

 

そしてその車両の屋根に、

 

「スティーブさん!?」

 

スティーブさんが立っていた。

 

「行け、ナターシャ!」

 

「言われなくても!」

 

「いや、それ安全面大丈夫ですか、それ!?」

 

『阻止。』

 

『排除。』

 

『敵性対象――』

 

左右から量産型ウルトロンが飛びかかる。スティーブさんは車両の屋根から一歩も動かず、

 

「ふっ!」

 

――ガァァァァァン!!

 

盾を横薙ぎに振り抜く。量産型ウルトロンの顔面がひしゃげ、そのまま身体を捻り、

 

――ガンッ!!

 

二体目の頭部へ盾の縁を叩き込む。

 

「まだ来るぞ!」

 

「見えてるわよ!」

 

ナターシャさんがハンドルを切る。

 

――ギャァァァァァァァァァ!!

 

車両がドリフトし、その横腹が量産型ウルトロンをまとめて薙ぎ払った。

 

「…………。」

 

何これ。なんかみんな楽しそうに見えるんだけど?

 

『クウガァァァァァァァァァァ!!』

 

「え?」

 

思わず叫び声に反応すると、

 

――ガシャァァァァァァァァン!!

 

瓦礫を吹き飛ばしながら、

 

「…………。」

 

さっきハルクに投げ飛ばされた建物から、

 

『貴様ァァァァァァァァ!!』

 

「まだ動けるんですか!?」

 

水城――G4が這い出てきた。本当にゾンビみたいだ。装甲はボロボロ。右肩は潰れ、背部スラスターも片側が完全に沈黙している。なのに、

 

『十文字黒雄ォォォォォォ!!』

 

まだ僕を狙っている。

 

「執念が怖い!!」

 

G4が残ったスラスターを無理矢理噴射する。

 

――ゴォォォォォォォォ!!

 

黒い装甲が宙へ浮かび、

 

『クウガァァァァァァァ!!』

 

こちらへ突っ込もうとした。その瞬間。

 

「ナターシャ。」

 

「分かってる。」

 

スティーブさんが盾を構えた。

 

「ふっ!!」

 

――ブォン!!

 

盾が飛ぶ。

 

『な――』

 

――ガァァァァァァァン!!

 

G4の側頭部へ直撃した。

 

『ぐぁっ!?』

 

空中で姿勢を崩し、そのまま地面へ落下する。

 

――ズザザザザザザザザッ!!

 

「今だ!」

 

ナターシャさんがアクセルを踏み込んだ。

 

――ブォォォォォォォォン!!

 

「ちょっ!?」

 

車両がG4のすぐ横で急停止。二人が同時に飛び降り、

 

『き、貴様ら――』

 

「ふっ!」

 

――ガンッ!!

 

スティーブさんの拳。

 

『ぐっ!?』

 

「邪魔。」

 

――バンッ! バンッ!!

 

ナターシャさんの銃撃。

 

『がっ!?』

 

「はっ!」

 

――ガァン!!

 

盾。

 

――バンッ! バンッ! バンッ!!

 

銃撃。

 

――ドゴッ!!

 

拳。

 

――バンッ!!

 

銃撃。

 

――ガンッ!!

 

盾。

 

――ドゴッ!!

 

蹴り。

 

『ぐ、が……っ!!』

 

G4が何とか立ち上がろうとする。

 

「まだ動く。」

 

「なら。」

 

スティーブさんとナターシャさんが、一瞬だけ顔を見合わせた。

 

「動かなくなるまで。」

 

「やるだけね。」

 

「怖っ!?」

 

――ドゴン!!

 

――バンッ!!

 

――ガァン!!

 

――バンッ! バンッ!!

 

『ぐ……っ!』

 

――ドゴッ!!

 

『が……!』

 

――ガンッ!!

 

『…………。』

 

「…………。」

 

そして水城――いや、G4が完全に沈黙した。スティーブさんが少し待つ。動かない。

 

ナターシャさんも銃口を向けたまま数秒確認して、

 

「停止したわね。だけど念のため、」

 

――バンッ! バンッ!! バンッ!!!

 

「よし。」

 

「よし、じゃないですよ!?」

 

あの二人、怖い!!

 

ーーーーー

 

『…………。』

 

G1が止まった。目の前にはハルク。そして、新たに現れたアベンジャーズ。敵戦力が一気に増えたことで、G1の内部演算が切り替わる。

 

『脅威度、再計算。』

 

ハルクが拳を握る。

 

『優先順位――』

 

ほんの一瞬。普通なら隙と呼べるほどの時間じゃない。G1自身も、恐らくそのつもりだった。しかし、相手が悪かった。

 

「グォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 

ハルクが拳を振りかぶる。

 

『――ッ!?』

 

G1も即座に反応した。右拳へ黄色のエネルギーが集まる。

 

『迎撃。』

 

――キィィィィィィィィン!!

 

黄色の光に包まれたG1の拳と、

 

「グォォォォォォォォォッ!!」

 

ハルクが全力で握り締めた拳が、

 

――ドゴォォォォォォォォォォォォン!!

 

真正面から激突した。一瞬だけ、二つの拳が拮抗する。そして、

 

――バキッ。

 

『――?』

 

G1の拳に亀裂が入った。

 

――バキバキバキバキバキッ!!

 

『損傷――』

 

次の瞬間。

 

――バガァァァァァァァァァン!!

 

G1の右拳が、腕ごと砕け散った。

 

『――ッ!?』

 

それで終わらず、ハルクはそのまま逆側の拳を引く。

 

「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!」

 

『防――』

 

――ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

拳がG1の胸部へ突き刺さった。装甲がへこみ、内部フレームが折れる。黄色のエネルギーが弾け飛び、

 

――バガァァァァァァァァァァァァン!!

 

G1の身体が、文字通り粉砕された。

 

「…………。」

 

ハルクが止まる。砕け散った赤い装甲。その中から、

 

「…………。」

 

人間が転がり出た。ヒドラの紋章、見覚えのある制服、そして――動かない。

 

『…………。』

 

ハルクの中で、バナーが息を呑んだ。

 

『いや、粉砕は……!?』

 

装甲の中に人間がいる可能性は分かっていた。分かっていたけれど、今の一撃で。

 

「…………。」

 

もう、助からない。既にこと切れていた。少しだけ、ハルクの表情が曇る。そして、バナーは心の中で静かに言った。

 

『君の命は、僕が背負うよ。』

 

知らない男だった。ヒドラの人間だった。自分たちを殺そうとした敵だった。それでも、

 

『悪いけど、』

 

バナーの視線が、僅かにクロオへ向く。黄色の光線と蹴りをぶつけ合いながら、必死にゾラウルトロンと戦っている少年。

 

『クロオには、背負わせたくないんでね。』

 

「…………。」

 

ハルクは何も言わない。ただ、静かに立ち上がった。

 

ーーーーー

 

『全火器、展開。』

 

G2が動く。背部、肩、腕、胸部、脚部、装甲各部が次々と展開し、内部から大量の火器が姿を現す。

 

『敵性対象、多数。殲滅。』

 

すべての銃口が、

 

「まずい!!」

 

現れたアベンジャーズへ向いた。

 

――キィィィィィィィィィン!!

 

エネルギーが充填され、ミサイルの発射準備も完了し、機関砲の回転が始まる。全部を一斉に撃つつもりだ!

 

『発射――』

 

『させるかァァァァァァァァ!!』

 

空から声が響いた。

 

「スタークさんって叫ぶようなキャラでしたっけ!?」

 

赤と金のアーマー。アイアンマンが両腕を広げ、その胸部が眩しく輝く。

 

『吹き飛べ!!』

 

――ズガァァァァァァァァァァァァァァン!!

 

最大出力のユニビーム。青白い光がG2へ真正面から直撃した。

 

『――ッ!?』

 

発射寸前だった火器がまとめて破壊され、ミサイルに誘爆、

 

――ドガガガガガガガガガガッ!!

 

『損傷――損傷――』

 

G2が大きく仰け反った。けれど、

 

『排除。』

 

残った砲身が動く。

 

『まだ動くか。』

 

スタークさんの声が低くなる。

 

――ゴォォォォォォォォォォォォォン!!

 

後方から、巨大な物体が飛んできた。

 

「え?」

 

赤と金の巨大なパーツが次々とスタークさんの周囲へ集まり、

 

――ガシャン!!

 

脚部。

 

――ガシャン!!

 

腕部。

 

――ガシャン!!

 

胸部。

 

「…………。」

 

見覚えがある。いや、まだ実戦で見たことはないけど。

 

「それ……!」

 

――ガシャン!!

 

最後に巨大な装甲が閉じる。通常のアイアンマンとは比較にならない巨大な体躯。ハルクと殴り合うために作られた、

 

「ハルクバスター!?」

 

『装着完了。』

 

スタークさんが巨大な両拳を握った。

 

『排除。』

 

G2が全火器を向ける。機関砲、ミサイル、光線兵器。残っている武装すべてが、ハルクバスターへ集中する。

 

――ドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

 

――ズガガガガガガガガガガッ!!

 

「スタークさん!?」

 

銃弾。爆発。光線。全部がハルクバスターへ直撃する。それなのに、

 

――ズン。

 

一歩。

 

――ズン。

 

また一歩。

 

「…………。」

 

スタークさんは止まらない。

 

『警告。トニー様、装甲損傷が、』

 

『知るか。』

 

――ズン。

 

『被弾継続。危険です。』

 

『うるさい。』

 

『ではせっかくです。リミッターを外すのはいかがでしょう?』

 

『それ採用。』

 

――ズン!!

 

砲火の中を、そのまま歩いていく。そして、スタークさんは巨大な右拳を振り上げた。

 

『欠陥品風情が!!』

 

『――?』

 

『人間に逆らうな!!』

 

――ドゴォォォォォォォォォォォォォォン!!

 

ハルクバスターの拳が、G2へ叩き込まれた。

 

『――ッ!?』

 

G2の装甲が大きくへこむ。そのままスタークさんが左拳を振り抜く。

 

――ドゴォォォォォォォン!!

 

『損傷――』

 

右。

 

――ドゴォン!!

 

左。

 

――ドゴォン!!

 

『機能――』

 

『まだ!』

 

――ドゴォォォォォォン!!

 

『停止――』

 

『動くか!!』

 

――ガシッ!!

 

ハルクバスターの両手がG2の上部装甲を掴む。

 

『――!?』

 

『おおおおおおおおおお!!』

 

――ベキベキベキベキベキッ!!

 

装甲が歪み、内部フレームが悲鳴を上げ、

 

――バガァァァァァァァァァン!!

 

G2が潰れた。いや。本当に、潰した。フェイスカバーを外したスタークさんは沈黙したG2を見下ろし、

 

「次に火器を追加する前に――」

 

巨大な腕で装甲片を払い落とす。

 

「デザインを再考するんだな。」

 

何その決め台詞?というか。

 

「みんな今日どうしたんですか!?」

 

妙にテンション高くない!?

 

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