日本からアベンジャーズ入りしました。尊敬する人?五代さんと一条さんです 作:ken4005
設定が複雑になってしまったけど、クウガとアギトってMCUと相性良い気がします。
*主人公ですが、前世の記憶は曖昧かつ記憶の彼方です。良識的な両親と、優しい祖父母、我が身を挺して庇ってくれた五代、現保護者の一条によって人格形成されているので、こんな感じです。
喫茶店の窓際。
僕と闇の力は、テーブルを挟んで向かい合って座っていた。
「…………。」
僕の前にはコーヒー。そして、闇の力の前には――
「カプチーノ、お待たせしました。」
「うむ。」
カプチーノだった。いや、別にいいんだけど。ラスボスがカプチーノ飲んじゃ駄目なんて決まりはないんだけど。
「どうした?」
「いえ。」
なんかイメージと違う。
『私は闇の力。』
とか名乗った奴が、数分後に、
『カプチーノを一つ。』
って注文するとは思わないじゃん。しかも普通にメニュー見て決めてたし。
「美味い。」
「お気に召したようで何よりです。」
闇の力は満足そうにカプチーノを一口飲んでいる。さっきまで感じていた圧倒的な威圧感が、ものすごい勢いで薄れていく。
「それで。」
僕もコーヒーに口をつける。あ、美味しい。
「わざわざ僕を呼び止めて、お茶に誘った理由は何なんですか?」
「話しておくべきことがある。」
「でしょうね。」
そうじゃなかったら困る。ラスボスとカプチーノ飲むために喫茶店へ入ったわけじゃない。
「十文字黒雄。」
「はい。」
「津上翔一という男を知っているか?」
「…………。」
危うくコーヒーを吹き出しかけた。
「一応、知ってますけど。」
知ってる。名前だけならかなり重要人物だ。確か『仮面ライダーアギト』本編開始以前、あかつき号事件よりさらに前に死亡していた人物。
沢木哲也の本名――この辺は本当にややこしいな。
ともかく原作知識がある僕からすれば、聞き覚えがあるどころじゃない名前だ。
「彼は一度、死んでいる。」
「知って――」
危な。なんで知ってるんだって話になるよ。
「……そうなんですか。」
「今、明らかに知っている顔をしたな。」
「気のせいです。」
「そうか。」
「はい。」
突っ込まないでくれて助かります。
「彼は私が蘇らせた。」
そこも知ってる。
確か、アギトの力に目覚めてしまった恋人が自殺してしまった絶望から、後追い自殺した津上を、闇の力が蘇生して、その後、津上はアギト本編主人公の本名である沢木哲也の名を使うことになる、だったかな?
「だが現在、その津上翔一が暴走している。」
「…………はい?」
そこは知らない。
「暴走?」
「ああ。」
「人を襲ってるとか?」
「違う。」
「建物を壊して回ってる?」
「違う。」
「じゃあ何を?」
闇の力はカップを置いた。
「新たな人類を作ろうとしている。」
「…………。」
何言ってんだ、このラスボス。
「もうちょっと詳しくお願いします。」
「超能力者、そしてアギト。その数を増やし、新しい世界を作ろうとしている。」
待て。そんな話だったかアギト?本物の津上翔一、後の沢木哲也は、確かアギトに覚醒する人間を助け、闇の力とは対立していたはずだ。それが、
「新しい世界を作ろうとしている?」
そこまで過激な思想持ちだったか?というか、アギトを大量生産しようなんて話あったか?
「本物の津上翔一って、そんな奴でしたっけ?」
「本物?」
「いや、こっちの話です。」
危ない危ない。しかし、おかしい。原作とのズレが酷い。僕がいる影響?
「正確に言えば。現在、津上翔一の肉体を動かしているのは津上翔一本人ではない。」
ワッツ?
「光の力だ。」
僕の思考が止まった。
「光の……力?」
「ああ。」
「あなたと対を成すっていう、あの?」
「そこは正確ではないな。正しくは、元々7柱いた私のエルの一柱だ。」
「あ、はい。」
なんか話が一気に大きくなった。僕は額を押さえ、話を整理していく。
「津上翔一という人が死んだ。」
「ああ。」
「あなたが蘇らせた。」
「ああ。」
「その身体に、今は光の力が入ってる。」
「ああ。」
「その光の力が、アギトとか超能力者を増やしてる。」
「その通りだ。」
コーヒーを一口飲む。
「何してんだよ。」
思わず素が出た。
「どうした?」
「いや、なんでそんなことになってるんですか!?」
闇の力は少し考えてから口を開いた。
「遥か昔、私と光は争った。」
「太古の昔ですか?」
「ああ。」
それは知ってる。アギトという力の始まりに関わっているヤツだ。
「光は人を変えようとした。」
「あなたはそれを嫌った。人類が自分の手から離れていってしまうから。」
「…………よく知っているな。」
「勘です。」
「そうか。」
便利だな、勘。
「光は人の中に、自らの力を蒔いた。それがアギトの力だ。」
「それであなたと戦って敗れた。」
「そしてその後、光の力は未来へと逃れた。」
「…………未来?」
それは初耳だ。
「正確には、自らの存在を未来へと託したというべきか。」
闇の力が淡々と説明する。
「いずれ人類が再び大きな脅威に晒された時、その力が必要になると考えたのだろう。」
「大きな脅威……。」
頭に浮かぶのはロキやチタウリ。そして、その向こう側にいるであろう、この世界に間違いなく存在している、もっとヤバい奴ら。
「……外宇宙からの侵略者、ですか。」
「そうだ。」
やっぱり。
「光は現在の人類を見て、このままではいずれ外より訪れる脅威に抗えないと判断した。」
「それで、超能力者を増やして人類を強くしようとしているって事ですか?」
「ああ。」
「アギトも増やして人類全体を強化する。」
「そのつもりらしい。」
僕は天井を見る。
「理屈だけ聞くと、そんなに間違ってないのが余計に面倒くさいな……。」
実際、宇宙人にニューヨークを襲われたばかりだ。普通の人間ではチタウリ一体相手にも勝てない。それなら人類そのものを強くしよう、って発想だけなら理解できなくもない。
「そういえば、なんで津上翔一さんの身体を使ってるんですか?」
「肉体が必要だったのだろう。」
「他になかったんですか?」
「光の力に聞け。」
「その光の力が暴走してるんでしょうが!」
思わずテーブルを叩きそうになったのをギリギリで止める。周囲のお客さんや店長さんがこっちを見てる。すみません。
「つまり、昔あなたたち二人が喧嘩して。」
「争いだ。」
「同じようなものでしょう。」
「違う。」
「どっちでもいいです。」
僕は指を折りながら整理する。
「光の力がアギトの力を太古の人類にばら撒いた。」
「ああ。」
「あなたがそれを止めようとした。」
「ああ。」
「光の力は未来に逃げた。」
「ああ。」
「で、現代になったら宇宙からヤバい奴らが来そうだから、『このままじゃ人類弱すぎるな。よし、強くしよう』って戻ってきた。」
「概ねその通りだ。」
「そして、あなたが蘇らせた津上翔一さんに憑依して、超能力者とアギトを大量生産しようとしている。」
「ああ。」
我慢できなかった。
「身内で解決しろよ!!」
店内が静まり返った。すみません。頭を下げ、何事もなかったかのようにカプチーノを飲んでいる闇の力に向き直る。
「あなたたちの家庭内トラブルみたいなものじゃないですか。」
「家族ではない。」
「例えですよ!」
「そうか。」
「なんで僕が巻き込まれるんですか!?」
「君がクウガだからだ。」
「理由になってない!」
この世界だと、なってしまう気もするのが嫌だ。
「じゃあ、アンノウンはなんですか?」
「私の使徒だ。」
「ですよね。じゃあ、なんで超能力者を殺してるんですか?」
闇の力の動きが止まる。
「光が人間を強くしようとして、あなたはそれを止めようとしてる。」
「ああ。」
「だから先回りして超能力者とか、アギトになる可能性がある人間を殺してるんですか?」
「少し違う。私はまず、力を奪う。」
「……奪う?」
「ああ。」
「殺すんじゃなく?」
「力が本格的に発現する前なら、それが可能だ。」
そこ、かなり重要だぞ。
「じゃあ、アンノウンは超能力者を見つけて、能力を消してる?」
「そうだ。」
「アギトになる力も?」
「ああ。」
「その人自体には?」
「何もしない。」
僕が知ってる話と、ちょっと違うな。
「じゃあ殺されてる人は?」
「抵抗した者だ。」
「抵抗?」
「既に強い力を発現し、それに執着している者もいる。」
闇の力が淡々と告げる。
「力を奪おうとすれば抵抗する。」
「そりゃまあ……。」
「中には自らの力に溺れ、他者を害する者もいる。その場合、使徒たちには排除を許可している。」
「排除って。」
「殺害だ。」
「ですよね!」
思わず頭を抱える。
「面倒くさっ……。」
想像以上に面倒だった。
「光の力が人間を強くする。力を貰った人間の中には、それで調子に乗る奴もいる。」
「ああ。」
「あなたがアンノウンを送って、その力を奪わせるけど、相手が抵抗する場合もある。」
「ああ。」
「激しく抵抗したら戦闘になって、結果として殺されている、と。」
「そうだ。」
なんだこれ。善悪が単純じゃなさ過ぎる。
「待って。」
僕は眉間を押さえる。
「じゃあ今日のアンノウンも、ただ人間を殺しに来てたわけじゃない?」
「本来の目的は、覚醒しかけていた人間から力を取り除くことだったが、君が倒してしまった。」
ちょっと待って。俺、今日すごい勢いで一発爆殺したぞ。
「先に言ってくださいよ!」
「会う前だった。」
「それはそうだけど!」
駄目だ、頭が痛くなってきた。コーヒーを一口飲んで落ち着こう。
「あなたは人類を滅ぼしたいわけじゃない?」
「当然だ。」
いや、本編知識があるせいで、その言葉を百パーセント信用していいか怪しいんだけど。
「人は私が生み出した。」
「はい。」
「滅ぼしたいはずがない。」
「でもアギトは嫌い。」
「人ではなくなっていくからだ。」
「そこなんですよねぇ……。」
この人はこの人で、人間への愛情が重すぎるんだよ。
光の力は、
『人類にはもっと可能性がある!』
闇の力は、
『今のままでいい!勝手に変わるな、変えるな!』
みたいな感じなんだろうか。
「で、僕に何をしてほしいんですか?」
「光の力を止めてほしい。」
「あなたが止めれば?」
「私が直接動けば、再び争いになる。」
「太古の戦争再び?」
「ああ。」
「東京で?」
「場所は分からない。」
そんな神様みたいなのが二人で殴り合ったら、東京どころか日本がどうなるか分からない。
「つまり、あなたが動くと被害が大きすぎる。」
「ああ。」
「だから僕に光の力を探せと。」
「ああ。」
「見つけたら?」
「説得してほしい。」
僕は目を瞬いた。
「説得?」
「そうだ。」
「倒せじゃなくて?」
「可能ならば。」
「意外と穏便ですね。」
「光の力を消滅させる必要はない。」
「……昔の相手なのに?」
「考え方が違うだけだ。」
その言葉には少し驚いた。
「ただし。」
闇の力の目が細くなる。
「光の力が人に与える力は、この時代には強すぎる。」
「…………。」
「人は力を得れば変わる。」
「全員じゃないでしょう。」
「ああ。」
意外にも即答だった。
「力を得ても変わらぬ者はいる。」
「なら。」
「だが、全ての人間がそうではない。」
それは否定できない。
「力を正しく扱える者。力に溺れる者。力を恐れる者。力を利用しようとする者。千差万別だ。」
頭にスタークさんとか、フューリーさんとか、色んな顔が浮かぶ。
「光が無差別に力を与え続ければ、いずれ人の社会そのものが崩れる。」
超能力者にアギト。それが数人ならまだいい。何百人、何千人。何万人と増えていったら?しかも能力は人によって違うわけだ。
「……マジで面倒すぎるだろ。」
「何か?」
「いえ。」
僕は椅子に深く座る。
「分かりました。」
現状、やることは一つしかない。
「とりあえず光の力を探して、見つけたら話をします。」
「ああ。」
「人間を強くしたいって目的そのものは分かるけど、やり方を変えてもらう。」
「可能ならば。」
「その間、あなたは?」
「使徒たちに覚醒者への対処を続けさせる。」
「タイム!殺すのは禁止で。少なくとも僕たちが動いてる間は。」
「抵抗された場合は?」
「逃げるよう指示してください。」
「使徒に?」
「使徒に。」
闇の力が考える。
「難しいな。」
「なんで!?」
「彼らにも自尊心がある。」
「アンノウンに自尊心とかあるの!?」
「当然だ。だから今日君が殺めてしまった事は気にするな。君らがアンノウンと呼ぶ使徒たちは自然界の動物たちのルール、即ち弱肉強食の考えが強い。より強い君と戦って滅びたのだから本望だろう。」
気を遣われたのかな?
「………もう一度言いますが、使徒たちに人は殺さず、抵抗された場合は逃げるよう指示してください。」
「善処しよう。」
「政治家みたいな返事やめてください。」
不安しかないな。
「それと一条さんたち、警察の人たちにも話しますね。」
「構わない、好きにするといい。」
「僕一人で全部やるつもりないですからね。」
「それでいい。」
妙に物分かりがいいな。
「もっと『これはお前の使命だ』とか言われるかと思いました。」
「使命?君は私の使徒ではない。」
「それはそうですね。」
「光の力の使徒でもない。故に、何をするかは君自身が決めればいい。」
なんだろう。ラスボスが凄い良いこと言ってる。
「ただし、私は君を見ている。」
「怖い言い方やめてもらえません?」
僕は残ったコーヒーを飲み干す。光の力を探す。津上翔一の身体を使っているなら、人間社会のどこかにはいるはずだ。
見つけて、まず話をする。話が通じるならそれでよし。
通じなかったら――
「その時考えるか。」
アギトの力を蒔いた光。それを止めようとする闇。その間にいる超能力者たちとアギト、そしてアンノウン。
アメリカから帰国して二日目。もう既に、想像していた日本での生活から随分離れてしまった。
「一ついいですか?」
「ああ。」
「あなた、津上翔一の居場所は分からないんですか?」
「分からない。」
「光の力も?」
「現在は気配を隠している。」
「アンノウンたちでも?」
「見つけられていない。」
僕は嫌な予感を覚える。
「じゃあ、どうやって探すんですか?」
「任せた。」
「おいぃ!?」
また店内の視線が集まった。
「…………すみません。」
恥ずかしい。
「ラスボスのくせに丸投げすんなよ……。」
「ラスボスとは何だ?」
「知らなくていいです。」
「そうか。では、私は行くぞ。」
「待った。」
立ち上がった闇の力を止める。
「何だ?」
「お会計。」
闇の力が伝票を見る。
「君はコーヒーだけだったな。」
「はい。」
「私はカプチーノ。」
「はい。」
「……ケーキは食べていない。」
「食べてませんよ。」
「なら問題ない。」
「何の確認ですか?」
「水のエルから、無駄遣いは控えるよう言われている。」
水のエル、苦労してるのか?
「じゃあお願いします。」
「うむ。」
闇の力が伝票を持ってレジへ向かう姿を見ながら、今日聞かされた内容を頭の中でもう一度整理する。
光の力。津上翔一。超能力者。アギト。アンノウン。そして外宇宙からの脅威。
たぶん。というか確実に。
「これ、一条さんに説明したら頭抱えるだろうな。」
一条さんだけではなく。今日、僕の正体を知ったばかりのG3ユニットの皆さんも、この神様同士の壮大すぎる喧嘩に巻き込まれてもらおう。
「何をしている。置いていくぞ。」
「あ、待ってください!」
いや、なんで僕がラスボスに置いていかれそうになってるんだよ。
ーーーーー
「そういえば、生まれつき超能力を持っている人たちとかもいますよね?」
マーベル世界のミュータントたちとか。
「ああ。」
「その人たちからも力は奪っているんですか?」
「彼らの力は光の力由来ではなく、人が持つ本来の可能性から生まれた力の場合がある。その場合は奪ったりしない。」
「そうなんですね。」
「しかし、外の世界由来の力に関しては奪う場合もある。加えて、力の強い超能力者はアギト化する可能性が高いからな。時と場合による。」
闇の力が僕を見てくる。
「ダグバや君、クウガのように、宇宙の力を完全に自分のものとし、私に匹敵、いや、上回る力を得ながらも、力に溺れていないのは稀だからな。いや、ダグバのアレは力に溺れていたようなものか。」
ん?今、凄い重要な事を言わなかったかこの人。
「ちょ、待っーー」
「ではな、クウガ。」
闇の力は一瞬で消えてしまった。………はあ。とりあえず、夕食を食べよう。………あ、闇の力との連絡手段もない。
まあ、いいや。疲れた。
ーーーーー
「…………。」
一条さんと合流したので、一通り説明したけれど、一条さん黙っちゃった。
「……一条さん?」
「もう少し待ってくれ。」
「はい。」
一条さんが眉間を押さえてる。分かる。僕もさっき、同じ感じだった。
「つまり。」
ようやく顔を上げた一条さんが、確認するように口を開く。
「アンノウンは、人間を無差別に殺しているわけではない。そういうことか?」
「はい。基本的には、光の力によって力を分け与えられた人から、その力を奪ってるだけらしいです。」
「そして、その光の力という存在は、かつて闇の力と争った存在で……。」
「今は津上翔一って人の身体を使っているそうです。」
「その津上翔一という人物は、一度死んでいて、」
「闇の力が蘇らせたそうです。」
「…………。」
「…………。」
一条さんが額を押さえた。
「続けるぞ。」
「はい。」
「光の力は、将来起こり得る宇宙からの侵略に備えて、人類を強化しようとしている。それを危険視した闇の力が、アンノウンを使って力を奪わせている。」
「そうです。」
「そして君は、その闇の力から光の力を探して説得してほしいと頼まれた。」
「はい。」
「居場所は?」
「分からないそうです。」
「連絡手段は?」
「ありません。」
「…………。」
「…………。」
一条さんが三度目の沈黙に入った。やがて深々と息を吐く。
「黒雄。」
「はい。」
「君がアメリカへ行っている間、私は怪人事件だけでも十分に大事だと思っていた。」
「僕も帰ってきた時はそう思ってました。」
「それが、宇宙からの脅威と、人類を作った存在と、人類を進化させようとしている存在の争いにまで話が広がった。」
「僕に言われても困ります。」
僕だって困ってる。
「しかも、その片方から君は直接依頼を受けている。」
「喫茶店で。」
「……喫茶店で?」
「はい。あ、カプチーノ飲んでました。」
「…………。」
一条さんが遠い目をした。
「それは今、必要な情報か?」
「僕一人だけが抱えるには重すぎる情報だったので。」
「そうか。」
一条さんは椅子の背もたれに身体を預け、天井を仰いだ。
「未確認生命体の次は、宇宙人。そして今度は神か。」
「闇の力は神とは名乗っていませんでしたけどね。」
「問題はそこじゃない。」
ですよね。
「……とにかく、小沢さんたちにも共有出来るところは話を通そう。」
「お願いします。」
「私一人で抱えるには重すぎる。」
「ですよね!」
良かった。僕とまったく同じ感想だ。
「ただし黒雄。」
「はい?」
「一つだけ確認しておく。」
「なんですか?」
「次にその闇の力と会った時は、必ず連絡手段を確認してくれ。」
「…………。」
「頼む。」
「……はい。」
ーーーーー
ランキング入っていてビックリしました。AIさんと頑張ります。