ハリエット・ポッターの不思議な冒険 作:新参なめ子
その晩はどうやってグリフィンドールの私室に帰ったのか覚えていない。気が付いた時には、箒を手にドミトリーの窓際に座り込んでいた。自分の部屋に帰ってきたのだと我に返った途端、ハティの目からは熱い涙が零れていた。冬の夜を箒に乗って飛行していたせいか、パジャマはぐっしょり濡れていたが着替える気も起きずにパジャマを脱ぎ捨て、ベッドへと潜り込んだ。
毛布と冬布団、それにプリスが以前天蓋に吊るしてくれたサシェは普段であればハティを安眠に誘ったが、全く眠れそうになかった。ハティが眠ったのは窓の向こうの空が白み、明けの明星が昇ってからでありロニーの「おはよう!」という元気な声でハティは目を覚ました。
ねむけまなこをこすってベッドの上でごろごろと転がるハティを見て、ロニーは目を丸くした。
「まだ眠たいの? 昨日、あんなに早く寝たのに」
「眠れなかったの。夜中、ベッドを抜け出して城の中を探検してたから。マクゴナガルとフィルチに捕まるところだった」
ロニーが興奮でピュッと口笛を吹いた。「あたしも誘ってくれたらよかったのに!」と不機嫌そうに言うロニーにハティは昨晩の冒険をかいつまんで話した。鏡の中で見た悪夢は秘密にし、ただ呪いの鏡を見つけたかもしれない。と告げると、ロニーは恐れと尊敬の眼差しでハティを見た。
「呪いの鏡を見つけたのに無事だったなんて!」
「本当に呪いの鏡かどうかわからないよ。わたしにとっては、内容が悪夢だったの。二度と見たくないかも」
「あたしは見たいな! 本物だったらフレッドとジョージに投げつけてやるんだ。あの二人ったら、昔からあたしを揶揄ってばっかりなんだもん。ちょっとは、痛い目みてほしいよ」
ロニーは活き込んで言った。「ねえ、クリスマス休暇前に話したよね? 一緒に探検しようって。今日の昼間、城の中を見て回ろうよ。またその鏡が見つかるかも」
ハティは少し考え込んだ。
真夜中に発見したのが呪いの鏡だったとして、今のところハティの身に呪いがかかっているような形跡はなかった。魔法への知識が殆どないので気付かないだけかもしれないが、目だった体調の悪さはない。けれども、あの鏡から呪いを受けていた場合、呪いのもととなる鏡が見つからなければ取り返しのつかないことになるような気がした。
「確かに、そう約束したものね。緒に探そう」
昨晩と違い、今度はロニーを伴い昼間から城の中を探索することにした。天文台からの道筋をもう一度辿りなおしたが、二時間経過しても太陽を食らうライオンの部屋は見当たらなかった。ハティが彷徨ったのは真夜中だったが、昼間と夜とでは城内はがらりと変わって見えた。
ロニーが「寒いし、お腹もすいたしもうやだよ」と弱音を吐き始めた頃、ハティは業を煮やして部屋をひたすら開く作業を開始した。そうしてニ十部屋ほど部屋の開け閉めを繰り返し、太陽を食らうライオンのタペストリーを発見した。
「ここだわ!」
ハティは先に部屋へと入った。
昨晩は夜だったので部屋の内装はよく分からなかったが、中は化学の実験室を思わせる道具がところせましと並べられていた。
木製の床にはハティの知らない言語で大きな魔法陣が彫られ、壁に面した棚にはところせましと鉱石やポーションが陳列されている。部屋の中央には大きな金属製の装置――すぐそばに坩堝が設置されているので加熱装置なのかもしれない――があり、幾つかの実験用のテーブルには空のフラスコがあった。
「ここってなんだろう? 何かの実験室かな?」
「昨日は薄暗かったから分からなかったけど、もしかしたら上級生になったら履修できる科目の部屋なのかも」
目的の鏡は部屋の片隅の目立たない場所に置いてあった。まるでこの部屋の主役は中央にある装置でもあるかのように、ぞんざいに置かれている。ハティは「あれだよ」とロニーに鏡を示した。
「朝に言っていた鏡はあれなの」
「呪いの鏡には見えないね?」
ロニーは小首を傾げながら鏡を眺め、そして中央に立って覗き込んだ。怪訝そうな顔をしていたロニーは少しして「あ!」と興奮の面持ちで声をあげた。
「鏡を見て! これって、未来のあたしなのかな? 今よりもずっとお姉さんに見える……あたし、ミュリエル大伯母さんのティアラをつけてる!」
「ティアラ?」
「うん。真珠とムーンストーンのすごく綺麗なティアラだよ。ママはきっと、あたしが結婚する時にならないとミュリエル大伯母さんは貸してくれないだろうし、相続はありえないだろうって言ってたのに! それにルビーが着ていたような、雪のように真っ白なレースのドレスを着ているの。あたし、お姫様みたい……それに、ピカピカの大理石の大広間で、ダンスを踊ってる――相手はセドリック・ディゴリーだよ」
暫くの間、ロニーはうっとりと鏡に魅入られていた。
彼女が鏡の中で見たものは、ハティの想像とは大きく外れていた。もっと、おどろおどろしい幻覚を鏡の中に見ると思ったのに、ロニーが鏡に見たのは恍惚とするような夢だ。これは一体どういうことだろう、とハティは困惑した。
名残惜しそうに鏡から目を離したロニーは興奮した様子でハティを振り返った。
「この鏡はきっと未来を見せてくれるんだよ!」
「そんな筈ないわ。わたしが鏡に見たものが未来だったとしたら、わたしの将来が破滅することは確定よ!」
ロニーは目を丸くしてハティを見た。「一体、鏡に何を見たの。ハティ」
ハティはロニーのまっすぐな眼差しから目を逸らし、口ごもった。
「い、言えない……」
言えるわけがない。ダーズリー一家を皆殺しにする未来を鏡に見たなんて。
ロニーはハティの頑なな態度と、強張った顔を見て何かを察した様子でハティを鏡から遠ざけた。
「ねえ、ハティ。ここに来るのは、もうやめようよ。パパとビルが言ってたよ。呪いのアイテムは、一見そうはみえないって。この鏡はすごく綺麗だし、あたしに夢みたいなものを見せてくれるけど、だからこそ信用しちゃいけないような気がする。もしかしたら、闇の魔術がかけられているかもしれないよ」
ロニーは未練がましく鏡を一瞥した。しかし、ハティの手を握った時にはもう鏡を見たいとは思わないようだった。力強くハティの手をひいて、ロニーは迷いのない足取りで部屋を出た。しかしハティは、鏡の中の光景が忘れられなかった。ロニーのように夢のような光景だったからではない、あれが自分の未来であってたまるか。という怒りにも似た感情がくすぶっていた。
翌日から、ハティはとりつかれたように毎日、空き教室を訪れ、鏡の中を覗き込んだ。相変わらず鏡は様々な手口でダーズリー家を殺めるハティの姿が映し出されていたし、頭の中では鏡に執着すべきではない。と警鐘が鳴り響いていたが、まるで取りつかれたように鏡を何度も覗き込んだ。
ロニーはパンすら満足に食べなくなったハティを案じ、あの手この手でハティの関心を鏡から引きはがそうとした。ある日はハティをチェスに誘い、またある日は一緒に箒に乗ろう、ハグリッドに会いに行こう。と手を尽くした。それでもハティが鏡に囚われているとわかって、ロニーはついに遠回しではなく直接ハティの行動を制限し始めた。
「あの鏡を見に言ったら駄目だよ。なんだか、悪い予感がするの。あたし、ハティにはもう鏡を見てほしくない。ねえ、お願いだよ」
「心配してくれてることはわかってるの。わかってるんだけど……」
あまりにも熱心にロニーがとめるので、日中に鏡を見に行くことはやめた。そして四日目の晩、ハティはこっそりと透明マントを使用しベッドを抜け出した。日中の間、道順に矢印をつけていたので道は迷わなかった。自分でも真夜中に寮を抜け出せば、罰則や減点は免れないと危機感はあったがどうしても足はとまらなかった。
鏡の中での未来のハティは相変わらずダーズリー一家を殺し、嗤っていた。嫌な光景だ。どうしてこんな光景ばかり映すの、変わってよ。ハティは鏡を睨みつけ、唸った。
「やあ、ハティ。今宵は綺麗な月夜だね」
静まり返った教室に響いた穏やかな声に、ハティはハッとした。
振り向くと中央の装置のかたわらのテーブルにダンブルドアが腰掛けていた。室内が薄暗いせいで気付かなかったのか、それともハティの意識が鏡に囚われるあまりダンブルドアの存在さえ視界に入っていなかったのか、そのことに気付いた時背筋が凍った。
ダンブルドアはきらきらとしたブルーの瞳に深い悲しみの色をたたえ、ハティを見ていた。
「すみません、総長がいらっしゃるのに気づきませんでした。わたしはきっと、この鏡に夢中になっていたんだと思います」
「君だけじゃない。何百人もの魔法使いがみぞの鏡の虜になった」
「みぞの鏡?」
「この鏡は、見た人間の望みをそのまま見せてくれる」
ダンブルドアが告げる真実にハティはぶわりと全身に汗が噴き出す思いがした。
”見た人間の望み”? 未来を見せる鏡でも、呪いの鏡でもない――鏡がひたすら映し出していたのはハティの願望だったという。こんなものが? ハティは愕然として、言葉を失った。
現実に、気持ちが追い付かない。
青ざめたハティの顔を見て、ダンブルドアは苦り切った顔で自嘲の笑みを浮かべた。
「鏡は時として人が恐れ、心の奥深くまでしまいこんだ願望さえ映し出す。昏い欲望や、野望まで――だから、恐ろしいのだよ」
「じゃあ、この鏡が映しているのはわたし自身も知らなかった願望なんですか?」
「君は、この鏡に何を見たのかな?」
声音は穏やかであったが、ダンブルドアの青い瞳は探る様にハティを見ていた。
ハティは咄嗟にダンブルドアから目を逸らした。鏡の中に見た自身の本当の願いを知られたくなかった。誰にも。
「口にせずともいい、無理強いはせぬ。私もまた、君と同じように鏡が映し出す幻を家族にさえ打ち明けることができなかった。自分が恥ずかしくて、許せなくてね」
「総長は今でも鏡にその幻を見るんですか?」
「それがね、不思議なことに鏡が映し出す願望は年をとって変わったのだよ。当然だな、年を取ると人生の様々な後悔が出てくるものだ。私の親しい友人は、人は変わる生き物だと言っていた。良くも悪くも、私もその通りだと思う」
「でも、わたしの願望はロニーが鏡に見たような可愛らしい幻じゃありません。本当に、いつか変わるでしょうか?」
ハティの声は、自分自身聞いたことがないような切実なものだった。
ダンブルドアは暫くの間、黙り込んでいたがふと部屋の奥のタペストリーに目をやり、思案するように髭を撫ぜた。
「少し、錬金術の講義をするとしようか。私は錬金術の大家ニコラス・フラメル氏と研究をしていたことがあって、この分野には少々通じている。君に少しは助言ができると思う。実際にホグワーツでは、希望する上級生には錬金術のクラスを開いている。わかりにくいが、この部屋は錬金術の教室でね」
錬金術が一体、ハティの問いと何の関係があるのか。
困惑したハティは、ダンブルドアを見返した。「錬金術の教室?」
「たとえば、あれをごらん――部屋の中央にある装置は加熱装置。錬金術には不可欠だ。なぜかというと、我々錬金術師は鉛や銅といった何の変哲もない金属を精製し融合させることによって特別な物質を生み出す。もっと簡単に言うと、錬金術とは我々魔法使いの魂を物質の乖離を埋めるための鍵を獲得する学問だ」
「なんだか難しいです」
「要するに鍵とは知を意味するのだよ」
「知……では錬金術の最終目標は知識とか研究成果を得ることにあるんですか」
「それがね、ハティ。錬金術は魔法使いや魔女をより高次の存在に押し上げる為、長年研究されてきたんだ」
「高次の存在……」
ハティはまたたいた。「不老不死ですか?」
ダンブルドアは正解だと言わんばかりに目を細めて微笑んだ。
「グリフィンドールに五点。そう、錬金術を今の時代まで残したのは不老不死への探求心だった」
「でも、不老不死なんて神話だけの話じゃないんですか」
「不老不死は実在する」
残念なことにね。とダンブルドアは苦り切った顔で付け加えた。
ダンブルドアはローブの中から古びた杖を一振り取り出すと、宙にそれを向けた。絵を描くようにダンブルドアの杖が動けば、杖先に月の光が集まり、きらきらとした魔法の燐光を残して宙に黄金色の立体映像が映し出された。
「ここからは歴史を絡めて話をしよう。紀元前七世紀のある叙事詩人によれば人類の歴史は”金・銀・銅・鉄”の区分で分けられているという。金とはすなわちマグルでいう神々の時代、そして我々魔法使いにとっては不滅の存在であった我々の祖先がアトランティスを支配した時代でもある。その後、英雄たちが歴史を動かした銅と鉄の間の時代を経て、私たちが生きる鉄の時代になった。”鉄”とはすなわち、神秘が薄まり多くの古き魔法や血が失われた時代である。魔法使いも同じように劣化したと言う魔法史家もいる。私はそうは思わんがね」
マルフォイも魔法使いの血はアトランティス以降先細り、濁ったと言っていた。認めたくないが、マルフォイとダンブルドアが語る魔法史はマグルの神話と似通っている。
実際、旧約聖書の序盤に登場するアダムもノアも九百歳前後まで生きている。しかし、ノア以降は徐々に短命になっていきはじまりの予言者であるアブラハムが亡くなったのは一七五歳だ。ダンブルドアも同じような認識を持っていることにハティは驚いたが、同時にこの説に否定的であるとわかって少し安堵した。
「どうして人類は劣化したなんて言われるんでしょうか? マグルの世界だと科学技術が発展して、人は月にも行けるようになりました。文明としてはこれ以上なく繁栄しているじゃありませんか」
「それは、神の手を離れたからだ」
「神の手を離れたから?」
「はじまりの魔法使いが完全体とみなされるのは、彼等が神の被造物だからこそだ。あるいは、はじまりの魔法使いが神であったか――いずれにせよ神と人類を別つのは”死すべき存在であるかどうか”が最も大きい。原初の魔法使いが神に近い存在であるならば、寿命が果てしなく長い筈だという認識があった。実際、長命の魔法族をさしてマグルよりも神に近い種族であると言った者もいた。そういった、不老不死への渇望が錬金術によって得られる完全性と結びついたのだ」
「それじゃあ、わたしの両親を殺したヴォルモデート卿という男は、神にでもなろうとしていたんですか? 不老不死を得たから、あの男は”死の飛翔”という名を名乗っていたんですか?」
ダンブルドアはつかのまハティを見つめた。そして躊躇するように黙り込んだ後、覚悟を決めたように言った。
「あの男は錬金術で不死を得ることはできなかった。かつて、不老不死を探求した錬金術師たちはそれぞれの目的の為に取る手段は様々だった。神の模造品である両性具有体を作り出しそこに永遠を見出そうとした者、神々がかつて口にしていたアンブロシアを作ろうとした者、そして賢者の石を作ろうとした者――だが私が知る限り、そのどれもをあの男は自らの手で作り出すことはできないように思う」
「それは……どうしてですか?」
「ヴォルデモート卿は自分以外が完全体を得ることは許せぬだろうし、あの男が望んだのは薬の服用による不老ではなく死すべき肉体からの解放だった。そして、賢者の石を自身で錬成するにはあの男の魂はあまりにも邪悪で未熟すぎた。ハティ、あのタペストリーをごらん」
ダンブルドアが杖先をタペストリーへと向けると、タペストリーはひとりでにその柄を変えた。
太陽と月、王と女王、男と女、硫黄と水銀、対立するふたつの存在が向かい合い結びついていく。
「賢者の石を作るとき、私たちは異なる性質を持った物質を分解し、溶かし、結び付け、加熱する。そして最後にようやく錬成し、その先に賢者の石の完成を見る。この最初の過程の、
「少し、難しいです」
「そうだね、もう少しわかりやすく言おう。君は今、
ダンブルドアは諭すように言った。
ハティは腹立たしくてならなかった。ハティが鏡に見た心の奥底の願望を知らずに軽々しく言っていると思った。小難しい話でハティをけむにまいて、ハティの思考をぐちゃぐちゃにしようというダンブルドアの作戦ではないかと思った。
「いやです」
むっつりとした顔でぴしゃりと言ったハティにダンブルドアは我儘な子どもを前にしているような、困った顔をした。「どうしてかね?」
「みぞの鏡に見たわたしの願望を総長が見たら、そんなこと言えないと思います。わたしに失望して、悪い子だと思うと思います。それくらい、わたしは破壊的で残酷な願望を持っていたんです。それを認めたくなくて毎日鏡を見に通っていたのに、認めたら自分が駄目になってしまうじゃないですか。もしわたしが、鏡の中のような未来になったらどうしたらいいんですか?」
「ハティ、人は良くも悪くも変わる生き物だ。そして完璧な人間はいない。私は君がどんな願望を持っていても悪い子だと思わないよ。だって、君はみぞの鏡に映る自分を変えたくて毎日通っていたじゃないか。みぞの鏡に虜になった哀れな魔法使いたちとは違う、君は既に自分の中の闇に向き合おうとしていた。それはもう、変わり始めているということだよ」
「……本当に?」
「君とヴォルデモート卿との違うところは、自分自身が認めがたい側面と向き合い、否定しながらも理解しようとしたことだ。それが大事なのだ。それも自分の一部だと認め、いつか結びついた時、初めて君は新しい自分と出会うことができる。それこそ、赤きティンクトゥラだよ」
「赤きティンクトゥラ?」
「
「総長も?」
「うん。一度は失いかけたが、今もここにある。」
「わたしは持っていない気がする。だって、総長の言っている意味がわかりませんから」
ハティは唇を尖らせて、不貞腐れた顔で俯いた。
少しして、ダンブルドアが忍び笑いをする気配がした。サラサラとした布ずれの音とともに、シルバーサテンのローブが視界に入ってきた。顔をあげると、ダンブルドアは懐に枯れ木の様な手を突っ込み、そしておもむろにハティに手を伸ばした。促されるがままに掌を上に向けると、茶色い紙に包まれたお菓子をのせられた。
「ファッジだよ。マクゴナガル教授はこのお菓子が大好物でね。休暇中、手持無沙汰でお過ごしだから、ティータイムにお誘いしてはどうかな? 可愛らしい生徒の誘いなら、教授は大喜びで頷かれるだろうからね」
「はい」
遠回しに、マクゴナガル教授と和解しなさい。とアドバイスされたと気付いたのは、ドミトリーに戻ってベッドにもぐりこんでからのことだった。