全ては、ポケチューブに現れた謎の配信動画から始まった。

【海の洞窟内で迷子になったので脱出を手伝ってもらう配信】

そしてそこに、たまたま暇だった人達が集まった!(アヴェンジャーズ感)
しかし、洞窟の中は危険でいっぱい。
果たしてオリ主は脱出できるのか!?

戦闘はアニポケ的な感じ。

後脱出編はプロローグ扱いなので割とすぐ終わらせます。
ps.海中から上がった時の耳の中はちょっと湿っている。

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特殊タグよくわからない……………なのでそれっぽい編集は出来ません。ご了承ください。


人ォ!助けろォ!!

【配信モード、開始】

 

【タイトル】『海の洞窟内で迷子になったので脱出を手伝ってもらう配信』

 

「あーあー、聞こえてますか?」

 

マイクテスト。

………スマホロトムが使えないだけでここまで不便になるとは思いもしなかった。

配信機能を使用するだけでこんなに手こずるとは。

 

最初は全く人がいなかったが……暫く待ってみるとどうやら3人ほど人が見に来てくれたようだ。

こんな配信なんて誰も見ようとしないだろうに、幸運だったな。

 

・なんこれ?変なタイトルだと思ったけど中身も変だな

・タイトル通りなら海中……にしてはえらいごっついスーツっすね

・画面暗すぎだろ、ちゃんと見る側のこと考えてるのか?

 

しかもコメントまでしてくれるなんて!

さっきまで食べていた栄養液は不味かったが、一気に気分が明るくなる。

さっさと要件を伝えてしまおう。

 

「早速ですみませんが、みなさんにお願いしたいことがあるんです!」

 

・声が……機械的?っていうか………

・人なんか?機械なんか?

・十中八九タイトルのこと関連でしょ

 

実際そうだし。

 

「あっ、この声はこのスーツの機能です。水中でも聞こえやすい音に変えてくれるんですよ」

 

・便利な時代だね

・しっかしゴツい、顔見してよ

 

「私に死ねとおっしゃるので???このスーツ、傷がついて破けた程度ならある程度はカバー出来ますけど、自分で脱ごうとした場合死にますよ私」

 

・そんな危険なのその場所?

 

「そりゃもう……じゃなくて!先に要件をお話しさせてください!」

 

危なかった……危うく要件忘れて楽しくお喋りして終わるところだった。

…腰につけたボールがカタカタ揺れている。そんな呆れなくてもよくない?

 

「え〜と、みなさんには、この洞窟内で迷子になってしまった私を助ける手伝いをしてほしいのです!」

 

・そりゃまた急に

・暇だから手伝ってあげる、何すればいい

・大人しくポケモンレンジャー呼べばいいのでは

 

「呼んだらほぼ確定で犠牲者増えるので」

 

・やばすぎて草

・そんなところにいて大丈夫なの?

・というかそれなら俺たちで手伝えることなくない?

 

「ああ、そこまで難しいことはお願いしませんよ。ただ辺りを見渡してて欲しいんです」

 

・まあそれくらいなら……

・取り敢えずチャンネル登録しといたよ

・見渡すって、何かあったら報告すればいいの?どういう時に報告すればいいの?

 

「そうですね……何か変な音や、影が見えたら知らせてください。気のせいでもいいので」

 

・おけ把握

・取り敢えずどんな状況に置かれてるかから説明頼む

・てかライトつけろ

 

「つけてます。それでこれなので諦めましょう。あと、状況説明などは脱出しながら話します」

 

手頃な岩を掴み、スーツ内の酸素を一部解放しながら壁を蹴って移動する。

近くの酸素補給地点がわからないので余りこれは使いたくないが………。

 

「まず、ここは『マリーナ地方』と呼ばれる………まあガラルなどと比べればとっても小さな島ですが………その港から2時間ほど船で移動した先にある『深海洞窟』という大洞窟の中です」

 

・マリーナ地方?

・聞いたことないな、マイナーなのかな?

・いや、大学の講義で聞いたことあるな……確か、まだ調査の全く進んでいない神秘の洞窟とか言われていた気がす る

 

大きな崖にピッケルを突き刺し登って行く。

この暗さで、今がどれだけ高いところにいるか判らないのが救いだな。

 

「神秘の洞窟って………まあ間違ってはいませんけど………」

 

ちょっとそこら辺の砂を払えば何かの骨がポンポン出てくるんだから、生命の神秘は感じれるだろうな()

 

「私はマリーナで深海洞窟と……もう一つある『深淵洞窟』に住むポケモンや、自然環境に関する専門家をやらせてもらっています」

 

・思ったよりすごい人だった

・まあ現在進行形でその専門家迷子になってるんですけど

 

「痛いところを突かれましたね………洞窟内は、ここらへんまで来ると暗すぎて構造の調査なんか出来なくなるんですよ」

 

崖を乗り越え、慎重に進んでいく。

どれだけ進んでも、周りは全く変わっていないように思える。

 

「……すみませんね、変わり映えのない映像ばっか映しちゃって。脱出までの間、この洞窟のことについて解説を……………」

 

・急に黙ってどうした?

・なんか今映らなかった?

・……小さいけど、何かの影が映ってるな

 

辺りを見回す。

ライトを消して、何が起こっても大丈夫なようにバッグに手を当てる。

…………来る!!

 

「ぐっ………!」

 

受け身を取り、ギリギリで飛んできた波動のようなものを躱す。

 

・なんだなんだ!?

・何が起こった?

・あれは……ポケモンか?見たことないな

 

「………あれは、この洞窟内に生息するポケモンの一匹であるヨワシです」

 

・ヨワシ?あれが!?

・リージョンフォームってやつか、初めて見たよ

 

潤んだ目は元のヨワシと似ているが、その口元はニヤリと悪どい笑顔のように歪んでおり、全体的に刺々しい姿をしている。

下半身は骨だけになっており、薄紫の提灯のような光がその体を包んでいる。

 

「あれは『ヨワシ:深海のすがた』、ゴースト・あくタイプです」

 

・ゴーストとあく!?

・みずどこ行ったァ!!

・なんかチャージしてない?

 

コメントを確認し目の前を見ると、ヨワシがドス黒い光を集めてこちらに放ってきた。

 

「あくのはどう………っ!」

 

バッグから淡い光を放つプロペラのついた小さなみがわりを投げつけ相殺する。

同時に爆発が発生し、辺りを砂埃が包む。

 

・撃ってきた!?

・交戦的すぎる……

・よく相殺できたなあんなちっちゃいので

 

砂が視界を塞ぐ中、必死に目を凝らしヨワシを探す。

 

いない……これは……!

 

「かげうち!?」

 

後ろからの衝撃に体勢を崩しそうになるが、再び酸素を一部解放することで勢いを緩め体勢を立て直した。

 

・おいおいおい

・死ぬわあいつ

・言ってる場合か!?

 

ここ真っ暗なんだよ!影なんか見分けれるわけないだろ!!!

そうこうしている間にも、ヨワシが2発目のあくのはどうをチャージし終わったようだ。

 

だったら……撃たれる前にこっちから仕掛けてやる!

 

「これでも喰らえ!」

『!?』

 

ストロボが比べ物にならないほど強力な光を放つ閃光玉を投げつけ、目を塞ぐ。

……それでも光が届く範囲はとても狭いのだが。

しかしどうやら光が届いたようで、驚いた表紙にあくのはどうをあらぬ方向に飛ばしてしまったらしい。

ヨワシは少しこちらを睨むと、暗闇に消えて行った。

 

「……これだから水中は嫌なんです」

 

・すげえ………

・伊達に専門家やってないんだな

・ひとまずは助かったな

 

「この光は強力ですが、目の良いポケモンはこの光も探知して寄ってきます。早いところ逃げてしまいましょう」

 

 

 

 

・だいぶ長い間移動したな

・ずっと水中にいて疲れない?

・時間確認してなかったけど、1時間くらい経ったのはわかる

 

「疲れますよ………そうですね、ここら辺で休憩を挟みましょう。スーツもメンテナンスが必要ですし」

 

・酸素は?迷ってるんでしょ?余裕ないんじゃない?

 

「ふむ………」

 

残りの酸素を確認してみると、やはり計算していた量よりも少なかった。

移動だけならまだ余裕はあっただろうが………やはりヨワシの襲撃が響いたか。

 

「そうですね…効率は非常に悪いですが、休憩中に酸素を補給しておきましょう」

 

・できるの?

 

「まあ………ん?」

 

・どうした

・なんか見つけた?

・まさかまたポケモンが襲撃に!?

 

「ん〜、暗すぎてよく分かりませんね……!?」

 

あくのはどうが飛んできてる!?

すぐに回避行動を取ると、さっきまで私がいた付近の岩をあくのはどうが砕いた。

飛んできた方向を見ると、先ほどのヨワシと同じ個体と思われるヨワシがこちらを睨んでいる。

 

・またヨワシか!

・執念がすごいな?

 

「待ってください、なにか様子が………」

 

『ピィール!』

 

ヨワシが鳴くと、何処からかヨワシの大群が現れ、巨大な魚影を作り出した。

『ヨワシ(むれた姿)』だ。

 

『ゴォーウ!!』

 

体は等間隔で紫の光が灯り複数の目と牙を持つ巨大な怪魚のような姿にフォルムチェンジしたヨワシは、一瞬考えるような動作をした後、私の周囲を旋回し笑い声のような鳴き声を上げる。

 

『キャハハハハハ』

 

・なんだこれ!?

・怖すぎる………

・やばいって!早く何かポケモンを!

 

「……これは不味いですね。今、あの姿を形成しているヨワシ一匹一匹が『わるだくみ』を使用しました」

 

・そんなん有りなの!?

・早く逃げて!

・配信で人が死ぬところ見たくないんだけど!!!!

 

「ええ、それは私が一番理解していますよ…………!」

 

腰に着けているモンスターボールの一つに手を伸ばし、胸の前で握り締めるとヨワシの大群の前に投げた。

 

「お願い、サメハダー!『まもる』!」

 

『ガァヴ!』

 

勢いよくボールから飛び出した、大きい背びれと腹びれを持つきょうぼうポケモンのサメハダーが私の前に現れる。

 

その直後、とてつもない威力の『みずでっぽう』が飛んできた。

いやこれみずでっぽうと呼んで良いのか?『ハイドロポンプ』よりもでかいビームと化してるじゃん。

水中なのに極太レーザービーム飛んできてる!?

 

・うおおお!?

・サメハダー!頑張れ!

・まもるがいくら万能だとしてもきつくないか!?

 

まもるとみずでっぽうがぶつかり合い、最終的にサメハダーが打ち勝った。

しかし、それでも体表には幾つもの傷が出来ている。

 

「あくのはどうじゃなくて良かった……!」

 

あくのはどうを撃たれていたらまもるすらも破られていたかもしれないな。

さて………次はこっちの番だ!

 

「サメハダー!『こうそくいどう』しながら『こおりのキバ』で『かみくだく』!」

 

サメハダーは高速で移動しながらヨワシに突っ込んで行き、鋭いこおりのキバで何体かをまとめて噛み砕いた。

 

『!?』

 

急に手痛い一撃を受けたヨワシ達は伝播するように次々とパニックに陥り、魚群が崩れていく。

今がチャンスだ!

 

「サメハダー!逃げるよ!」

 

サメハダーは加速したまま私を背に乗せ、その場から急いで離れていった。




ポケモンって色んな調理法がありそうですよね()

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