地下最下層洞窟。
幾何学的な文様とエンブレムが至る所に印字されている常世の国。
俺と数名が足を踏み入れた。
ラプラスというものについて。
どうしても知りたかった。
死んでもいい。
どうやってもこの探究心を深く満たしたかった。
最奥に足を踏み入れる。
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やった....ついに倒した
この竜を。
「ようやくっ!!....?」
だが、次の瞬間、顔を自分で切り落とし、それを食べた。
食べたと同時に首をぐわっと天に背け、咆哮を始めた。
その声は鯨の様な、神秘的で尚且つ、恐怖を肌で感じさせる様な深い深淵。
そして、それと同時に脱皮を始めていた。
脱皮の皮はポロポロと落ちていくと同時に、虹色の水に変わっていく。
まるで泣いている様な、憂いている様な。
感情があるかの様な様をしていた。
ラプラスの足元に水が浸水し始めた。
だが、不思議なことに、ラプラスが居る場所にだけ、水が溜まっていっていた。
遠めから見ても、容姿が変化していき、姿は小さくなっていった。
進化の過程で無駄なものは省いていく。
まさしく生物の進化を体現したような形状。
それと同時に発光を始めた。
金色の光を纏いつつ、空間が歪み始める。
ラプラスの背中にある月の紋様をする器官が変わり始める。
太陽の様に明るい光を放っていた空間が、徐々に光を落とし、闇夜に変化を遂げた。
ラプラスの背中にある月の紋様が変わり、空間とは裏腹に太陽の紋章へと姿を変える。
そして、背中からその期間は切り離され、ラプラスの頭上の後方へと浮き始める。
切り離された器官は、発光を独自に始める。
本来の太陽の様なプロミネンスを放ち、太陽フレアの様に熱を纏っている。
ラプラスの姿は背後の太陽と重なり、まさしく太陽神だった。
その姿まさしく進化だった。
今まで戦っていたのは進化の過程の産物だったのだ。
それまでの形態とは全く違うと直感で感じ取れる。
手が無意識に震える。
肌がピリつく。
顔が畏怖と恐怖で顔が歪む。
死ぬ。第六感が危険信号を発している。
間違いなくそう感じる。
なのに、その筈なのに、
この場にいる全員が見惚れていた。
もしくは動くことさえできなくなっていた。
この場で跪く者もいた。
発行が終わり、薄開いていた瞼をカッと開く。
発光の光で目は慣れないままだったが、確実に見えた。
伝承で古より伝えられていた、龍。
1500年前に確認されたのを最期に長らく、消息を消していた龍。
伝承そのままの姿で、目の前に鎮座する。
芳醇を授け、万物を我が物にし、生物の裁定を行う。
この世界の観測者。
その畏怖と敬意に称し、人々はこう言う。
悪魔の龍、ラプラスと。