飢えは、空腹から始まるのではない。
明日のパンがないと、人が知った瞬間から始まる。
倉庫に小麦が残っていても。
店先にパンが並んでいても。
港へ船が向かっていると役人が説明しても。
明日、買えなくなると思えば、人は今日、二日分を買う。
隣人が二日分を買えば、自分は三日分を買う。
商人は値を上げる。
役人は販売数を制限する。
兵は倉庫を守る。
群衆は、兵が守るものほど隠されていると疑う。
こうして飢えは、パンより先に増える。
小麦の袋は一袋ずつしか減らない。
恐怖は、一刻で都市全体へ行き渡る。
---
## 一
《青い蓮》が来ないと確定したのは、予定到着日から三日目だった。
初日は逆風。
二日目は潮。
三日目には、港務官も言い訳を変えた。
「航路変更の可能性があります」
王立穀物院の広間。
次子ユースフ。
会計官。
船主組合。
港務官。
ナディア。
「変更先は」
ユースフ。
「確認中です」
「最後に見た船は」
「セレスタ商船《黄金の蟹》」
「位置」
「サファ岬西方」
「《青い蓮》は東へ向かっていた?」
「そのように」
「王都は東です」
「はい」
「なら来るはず」
港務官は汗。
「海賊を避けた可能性」
「遭難信号は」
「なし」
「積荷保険は」
ユースフ。
会計官が帳簿。
「白鷺海上保険組合」
「実所有者」
「三社の共同」
「名は」
「セレスタのランベルティ銀行、アルビオン羊毛信用院、青蓮救済会」
青蓮。
洪水時、救助船を買い占めた組織。
「また」
ナディア。
「青蓮救済会は船の所有者では」
「一部債権者」
「契約を」
保険証券。
細かい字。
《王位継承、内乱、港湾封鎖、王室債務不履行、またはこれらの合理的危険が生じた場合、保険組合は安全港への待機を命じることができる》
「王は生きています」
ナディア。
「偽の死鐘が鳴った」
港務官。
「合理的危険と判断された可能性」
「誰が判断」
「保険組合」
「自分たちで危険を作り、自分たちで危険と判断した?」
ユースフ。
答えはない。
「待機命令の写し」
「届いていません」
「船長へ直接」
「そうかと」
「所在を」
「不明」
「保険組合は」
「連絡なし」
ユースフは机へ指。
一度。
二度。
怒りを数字へ押し込む。
「予定積荷、八千袋」
「はい」
「一袋百斤」
「はい」
「市民配給で」
「十八日分」
十八日。
一隻。
「残る備蓄は」
「二十三日」
「軍を含む?」
「現在配給なら」
「市場流通分は」
「七日」
ナディアが顔を上げる。
「七日で暴動が」
「それより早い」
ユースフ。
「今日から、一人一日一斤半を一斤へ」
「冬の労働者が」
「軍も同率」
「近衛が反対」
「王命を」
病床。
父。
「私の命令では」
「王子が配給を減らす?」
政治。
「六印共同令」
「集める時間」
「半日」
「その間に」
「市場へ備蓄量を公開」
港務官が反対。
「少ないと知れば」
「隠せば、もっと少ないと思う」
ナディア。
「二十三日と」
「《青い蓮》を含まず」
「人々は」
「書く」
ユースフ。
《現在備蓄二十三日》
《市場分七日》
《輸入船二隻到着済み》
《一隻未着》
《捜索中》
「捜索中では弱い」
「分からないものを強く書けません」
ナディア。
市場へ。
人は読む。
そして、七日の方だけを覚えた。
---
## 二
長子ジャマールは、報告を受けると海軍艇を出すと決めた。
「《青い蓮》は王国契約船だ」
東軍司令部。
「拿捕されたなら救出」
「保険命令なら」
副官ハーディ。
「国王との穀物契約が優先」
「海上保険法では」
「飢えに法を読ませるか」
「軍艦を出せば、セレスタやアルビオンが」
「一隻」
「武装は」
「弓兵五十、槍兵二十」
「一隻では海賊に」
「速船三隻」
「それは艦隊」
「捜索隊だ」
言葉。
ジャマールは海図。
サファ岬。
沿岸入り江。
私掠船。
舟守。
「王命を」
「父上は病床」
「六印を」
「遅い」
また。
「軍印と港務印」
「水利、財務は」
「海軍捜索へ何の」
「積荷が国民配給だから」
ナディアの制度。
「長子殿下」
ハーディ。
「偽の死鐘で、軍を先に動かしたことが」
ジャマールの顔。
「今回は本物の危機だ」
「前回も、そう思いました」
正しい。
「では小麦を待つ?」
「共同命令を」
「半日」
「その間に船が」
「もう三日遅れています」
「だから急ぐ」
「三日遅れたものが、半日で消える?」
軍人は、副官を睨む。
「お前は私へ逆らうことを覚えた」
「退役カリム将軍の命令です」
「将軍ではない」
「だから、言葉だけ残りました」
《軍は報せでなく、確認で動け》
ジャマールは目を閉じる。
「六印を集めろ」
「はい」
「ただし船の準備は」
「命令前に?」
「準備は攻撃ではない」
灰冠が最も好む区別。
「公開する」
「何を」
「船数、兵数、目的、出港予定」
秘密にしない。
「敵も」
「《青い蓮》を隠した者は、我々が探すと知っている」
「航路を変える」
「もう変えている」
軍事の速さ。
公開の遅さ。
二つを合わせる。
三隻の捜索隊。
指揮官は王族でない海軍中佐。
ジャマール本人は乗らない。
「なぜ」
支持将校。
「殿下が行けば兵が」
「王位候補が外国船を追えば、私兵行動になる」
学んでいる。
「では誰が」
「共同監視官を」
港務官。
開帳会書記。
水夫組合代表。
軍艦へ文官三人。
船長は嫌がる。
それでも。
---
## 三
末子サイードは、小麦船を探すより先に配給所へ向かった。
王都南市場。
パン屋。
施療院。
洪水避難民。
列。
「王子だ!」
群衆が前へ。
「小麦を!」
「《青い蓮》は!」
「兄たちが隠している!」
サイードは高台へ上がらない。
列と同じ地面。
それが支持者に好まれる。
同時に、警備には危険。
「船は来ていません」
「なぜ!」
「調べています」
「王子なのに分からない?」
一人の男。
「はい」
正直。
「では何をしに」
「今日の配給を」
「一斤に減ると!」
噂はすでに。
「全員一斤です」
「王宮も?」
「王宮も」
「兵も?」
「兵も」
「嘘だ!」
「記録を公開します」
「紙を食えと!」
石ではない。
硬いパンが投げられる。
サイードの胸。
警備が男を捕らえようとする。
「離せ」
「殿下へ」
「パンです」
「侮辱」
「腹が減っている」
男は泣いていない。
怒り。
「妻が洪水で死んだ。子が三人。昨日は一斤半。今日は一斤。明日は?」
「一斤を維持します」
「船が来なければ」
サイードは答えない。
「見ろ!」
男。
「王子も知らない!」
群衆。
押す。
配給台。
袋。
「止まれ!」
市場警備。
槍。
サイードが前へ。
「槍を下げろ!」
「袋を奪われます」
「槍で守れば血が」
「小麦を失えば」
両方。
アブドゥル・ラーマンが杖で台を叩く。
「列を崩すな!」
老人。
洪水後、王宮外庭の代表。
「前の者が二斤取れば、後ろはゼロだ!」
「王子が隠す!」
「なら袋を数えろ!」
配給袋。
公開。
百袋。
一袋で何斤。
計算。
書記。
群衆代表三人。
「数える間、配れない」
「数えながら」
「間違える」
「二列」
一列は配給。
一列は監査。
遅い。
だが群衆の一部が台へ上がり、袋を数える。
隠し倉庫は?
「見せろ!」
配給所裏。
二十袋。
施療院用。
「隠していた!」
「病人分」
「俺の子も病気だ!」
誰を病人と。
医師名簿。
「病人の名を公開?」
サイード。
「病気を」
個人情報。
「人数と配給量だけ」
袋へ別印。
施療院。
子供。
妊婦。
「王子の印では」
アブドゥル。
「医師、住民、配給官」
三印。
サイードは自分の印を使わない。
政治的。
同時に必要。
暴動は収まらない。
だが略奪にはならない。
その日。
南市場で踏まれて死亡した者。
二人。
一人は老人。
一人は九歳の子供。
槍ではない。
群衆。
「警備が殺した?」
噂。
「王子の支持者が」
「配給官が袋を隠したから」
死者は原因へ使われる。
サイードは二人の名を、自分の前で記録させる。
《配給混乱による圧死》
《槍傷なし》
「王子が責任を逃げる書き方」
子供の母。
「では何と」
「パンを減らしたから」
《配給減量発表後の混乱により》
追加。
「王子の責任は」
サイードは言う。
「私も、配給所へ来て群衆を増やしました」
支持者が反発。
「殿下は助けに」
「私を見に人が集まった」
《サイード王子来訪に伴う群衆増加》
記録。
英雄の行動も危険。
「もう市場へ来るな」
母。
サイードは頷く。
「でも、見ないで決めるな」
「はい」
両立しない命令。
王子は受ける。
---
## 四
《青い蓮》の船長トンマーゾ・リーヴァは、船を動かしたくても動かせなかった。
入り江。
岩壁。
船名板は布で隠す。
帆を下ろす。
積荷。
小麦八千袋。
船員六十七。
セレスタ人。
ナフル人。
アルビオン人。
刻印民。
雑多。
「また鼠が」
船倉長。
「何袋」
「六」
「切り離せ」
「湿気も」
「上段を移す」
「どこへ」
甲板は狭い。
「待機は、あと何日」
船員。
「保険組合の解除まで」
「王が死んだのか」
「生きている」
「なら」
「死の鐘が」
「偽だ」
「保険屋は」
「危険が続いていると」
「俺たちの給金は」
「待機手当」
「紙で」
「港へ入れば払われる」
「入れない」
船員たち。
怒り。
トンマーゾは四十八歳。
小太り。
海で二十七年。
海賊と嵐は知る。
王位継承保険は初めて。
「船長」
一等航海士。
「ナフルへ走る」
「保険が無効」
「小麦契約は」
「保険を失えば、船主が破産」
「船主は誰」
「聖サビーナ海運」
「実所有者は」
帳簿。
セレスタの未亡人三人。
年金基金。
修道院。
船員家族。
「灰冠では」
「一部債権は」
「また」
「船を動かせば、家族の家が差し押さえ」
「動かさなければ、ナフルで人が」
「知っている」
船長は赤い封書三通。
一通目。
ジャマール王子代理へ。
《軍用小麦として売却》
価格。
通常の一・五倍。
代金は即位後。
二通目。
ユースフ王子代理へ。
《市場安定用の優先販売》
価格。
一・二倍。
港関税の将来減免。
三通目。
サイード王子代理へ。
《避難民への無償寄進》
ただし、宗教慈善基金へ自治権。
同じ小麦。
「船長は、どれを」
一等航海士。
「どれも」
「売らない?」
「売る」
「誰へ」
「ナフル王国へ」
「王国が三人に」
「王はまだいる」
「病床」
「それでも」
トンマーゾは契約書を握る。
「問題は、小麦でなく所有権だ」
「腹は」
「知っている!」
船長の声。
「私は、ナフルの子供を見たことがない!」
「なら」
「船員の子供は知っている!」
どちらを。
遠い飢え。
近い家族。
「保険組合へ、解除要求を」
「三度送りました」
「返事」
「新王確定まで待機」
「王が死ななければ」
「契約期限は六十日」
「小麦が腐る」
「その損失も保険」
「人の死は」
「契約外」
船長は赤蝋を見た。
契約は船を守る。
積荷を守る。
金を守る。
食べる者を守らない。
---
## 五
ユースフは、船を探すのではなく、船を止めている紙を探した。
白鷺海上保険組合。
王都支店。
支店長はすでに逃げた。
金庫。
空。
帳簿。
一部。
サルマと開帳会書記。
「待機命令の発行者」
《白鷺危険判定委員会》。
構成。
ランベルティ銀行。
アルビオン羊毛信用院。
青蓮救済会。
三者。
「委員会投票は」
「二対一」
「誰が待機へ」
ランベルティ。
青蓮。
アルビオンは反対。
「意外」
「アルビオンは停戦後、海上安定を」
「商売」
「はい」
「待機解除権」
「同じ二者以上」
「ランベルティ銀行は開帳会監査下」
「では」
「名目本店が閉鎖。実務署名はリヴォルノ支店」
「そこは」
「灰冠自由会議の影響圏」
「青蓮救済会は」
「舟守」
「二票とも」
「同じ」
形式上別。
実質同じ。
「契約を無効に」
王立法廷。
外国保険。
管轄。
時間。
「ナフル港へ入れば、保険組合が船主資産を差し押さえる」
サルマ。
「その保証を王国が引き受ける」
「幾ら」
「船価、積荷、遅延損失」
数字。
「王冠をまた担保に?」
「しない」
「国庫は」
「不足」
「では」
「公開保証債券」
ナディア。
同席。
「また債務」
「小麦がなければ」
「条件を」
ユースフ。
船主資産保護。
上限。
実損のみ。
保険組合が故意に危険を作ったと判明した場合、支払い停止。
公開裁判。
保証期間四十日。
「誰が買う」
「市民」
「飢えている」
「商人、寺院、外国支部」
「利率」
「低く」
「誰も」
「小麦現物で一部返済」
「王国の小麦を投資家へ?」
「輸入分の一割」
ナディア。
「民配給が減る」
「入らなければ全部ゼロ」
選択。
「一割は多い」
「五分」
「船主保証に足りない」
「王室倉庫使用料減免」
「未来税」
「上限」
交渉。
《青い蓮緊急入港保証》
損害保証の半分を王国。
四分の一をセレスタ開帳会平和基金。
四分の一を船主年金基金自身が繰延。
利率。
年三分。
返済。
港湾使用料の一部。
現物小麦は使わない。
「開帳会が」
「評議会承認が必要」
「日数」
「最速五日」
「遅い」
「先に仮保証を」
「誰が署名」
ユースフ。
自分。
「王子個人保証?」
「荘園を」
「王位候補が」
「政治になる」
「では会計院」
「六印」
また。
「集める」
「船の位置が」
「軍が探す」
兄。
「見つけたら」
「保証文を届ける」
三人の方法が、初めてつながる。
---
## 六
《青い蓮》の場所を最初に見つけたのは、軍艦ではなかった。
サン=ラフィーク村の漁師。
名はハミド。
五十八歳。
冬の鯖を追って、普段使わない西の入り江へ。
灰色の帆。
船名なし。
武装した見張り。
近づくと矢。
海へ。
警告。
ハミドは逃げる。
帰港。
「海賊船」
港務所。
「形は」
「セレスタ商船」
「積荷」
「分からない」
「旗」
「なし」
「船腹の絵」
「青い花を布で」
港務官が立つ。
《青い蓮》。
「誰にも」
灰冠に漏れる。
だが漁師は、酒場ですでに三人へ話した。
その三人は市場へ。
夕方には王都。
「軍が見つけた」
ジャマール派。
「末子の民が」
サイード派。
「開帳会の追跡」
ユースフ派。
実際は漁師。
ハミドは王宮へ呼ばれる。
「褒賞を」
「銀で」
「はい」
「紙では」
「銀」
「幾ら」
「十枚」
「少ない」
「何枚を」
「船一隻なら百」
「小麦船です」
「なら二百」
交渉。
王宮官僚が呆れる。
「国を救う情報へ」
ハミド。
「だから高い」
「愛国心は」
「舟の帆にならない」
最終。
銀貨三十。
漁船の損傷修理。
航路情報提供者として名を記録。
「英雄と」
「書くな」
「なぜ」
「税が上がる」
現実。
「漁師と」
「それで」
---
## 七
三王子は、同じ地図を前にした。
王宮。
病床のバイバルスは別室。
意識はある。
会議へ出られない。
「軍艦を入れる」
ジャマール。
「三隻で入り江を封鎖」
「船長が小麦へ火を」
ユースフ。
「なぜ自分の積荷を」
「保険金」
「船員が」
「契約で動けないだけ」
サイード。
「話す」
「誰が」
「私が」
兄二人。
「駄目だ」
ジャマール。
「王位候補が」
ユースフ。
「では使者」
「民衆代表と」
「海上交渉へ避難民を?」
「小麦を受ける側」
「船員が人質に」
「軍艦を遠く」
「逃げる」
「保証文を」
ユースフ。
「まだ六印が」
「四印まで」
「残り」
軍印。
ジャマール。
水利印。
ナディア。
「私たちはここに」
「首都印と法印」
「二刻」
「待つ」
ジャマールが言う。
弟たちが見る。
以前なら。
「二刻で船は」
「三日待った」
副官の言葉。
「交渉使節は」
構成。
王子本人は行かない。
軍からハーディ。
財務からサルマ。
民衆救済からマルヤム。
開帳会。
水夫組合。
漁師ハミド。
六人。
「全員、決められるか」
「小麦船を王国契約へ戻す権限」
「価格上限」
「通常契約額」
「遅延費用」
「公開審査後」
「船員給金」
「最優先で即時」
「船主保証」
「仮保証」
「保険組合が」
「裁判」
「船長の刑事責任」
「待機が強制ならなし」
「灰冠と契約していれば」
「公開証言で減免」
「誰が決める」
「帰港後」
「それでは乗らない」
「死刑を求めない」
サイード。
「約束できる?」
マリアムとサフィーヤのように。
「検察へ申し立てる」
「弱い」
「守れる約束」
三人は、遠い国で同じ答えを学んでいる。
「赤蝋三通を」
ユースフ。
「船長が持つなら」
「全て公開」
「王子個人宛も」
三人。
自分の名。
政治。
「はい」
同意。
---
## 八
交渉船は、白旗を三枚掲げた。
王国旗ではない。
軍。
開帳会。
水夫組合。
入り江。
《青い蓮》。
見張りが弓。
「交渉!」
ハミドが叫ぶ。
「船長トンマーゾ!」
「なぜ名を」
「酒場で聞いた!」
実際は港帳簿。
船長が甲板へ。
「軍艦は」
「岬外、三里」
「嘘なら」
「見張れ」
「王子は」
「来ていない」
「誰が決める」
サルマが仮保証文書を掲げる。
「六印ナフル王国」
「六つ?」
「五つ」
「未完成?」
「最後の法印は、今向かっている」
「待てと?」
「船長は待つのが得意でしょう」
トンマーゾが苦い顔。
「保険組合の解除なしに動けない」
「保険組合が危険を作った証拠」
「証明は」
「待機命令の二票が、舟守系列」
「帳簿だけで」
「開帳会認定」
「裁判で勝てる?」
「分かりません」
「私の船主が破産する」
「仮保証」
「ナフルが払える?」
「王冠を売った国が」
痛い。
「王冠で舟を救った」
マルヤム。
「王冠は戻った」
「宝石二つなし」
「船長は全部戻ると思う?」
「私の船員の家を」
「守ります」
サルマ。
「どう」
保証条件。
読み上げ。
損害上限。
実損。
船員給金。
船主年金基金。
四十日審査。
「四十日」
船長が笑う。
世界中。
「その間、差し押さえが」
「開帳会がセレスタへ停止申立て」
「必ず?」
「申し立てます」
「止まる?」
「保証しません」
「なら」
「船長」
ハミド。
漁師。
「小麦は腐ってる」
「一部だけだ」
「何袋」
「六」
船倉長が横から。
「十八です」
船長が睨む。
「湿気は」
「上段三百」
「鼠」
「二十」
情報。
船員は隠したくない。
「あと何日」
サルマ。
「乾燥風が続けば十日。雨なら三日」
「ナフルは」
マルヤム。
「二十三日分。市場七日」
船員たちがざわめく。
知らなかった。
「王子の宣伝」
トンマーゾ。
「公開帳簿です」
「信じろと」
「見に来ますか」
「船を動かせない」
「使節一人を」
「人質?」
「証人」
船長は迷う。
一等航海士を出す。
ナフル港へ。
備蓄を見る。
戻るまで一日半。
「待つ?」
サルマ。
「これ以上」
「一日半で腐る?」
「雨なら」
空。
雲。
「保証文へ六印が揃えば」
「同時に」
交渉。
---
## 九
その夜、入り江へ別の小舟が入った。
灰冠自由会議の使者。
灯り二つ。
符号。
《軍王子との契約を選べ》
船長は会わない。
一等航海士が港へ。
船内の一部が動く。
船主代理。
保険書記。
「ナフル保証は不十分」
「軍契約なら、船主資産を全額保護」
「代金は」
「ジャマール即位後」
「即位しなければ」
「次子契約へ転換」
「三重売り」
「危険分散」
「小麦は一度しか」
「所有権を売る」
「積荷は誰へ」
「最初に港を確保した者」
「内戦を」
保険書記は肩。
「我々は選ばない」
嘘。
選ばせる。
「船長を解任」
船主代理。
「権限は」
「船主委任状」
本物。
日付。
出港前。
緊急時。
トンマーゾの顔。
「誰が船主代表」
「聖サビーナ海運理事会」
「未亡人三人は」
「署名」
見せる。
本物か。
「私は船をナフルへ」
「解任する」
「船員は」
「新船長を」
保険書記。
一等航海士不在。
二等航海士。
金。
「船員投票を」
トンマーゾ。
セレスタ商船法。
船長解任時、海上危機では上級船員の過半。
「ここは海上危機?」
「王位内乱危険」
自分たちがそう判断した。
投票。
船員六十七。
ナフルへ。
二十九。
待機。
二十。
灰冠契約。
十一。
棄権。
七。
過半なし。
「船長継続」
トンマーゾ。
「過半は支持していない」
保険書記。
「法では解任票が過半必要」
帳簿。
船員が。
「ナフルへ動けば、家族が」
一人。
「動かなければ、ナフルで」
「知らない人だ」
「同じ人間」
「家族は同じじゃない」
正しい。
「仮保証を信じる?」
「王子の紙」
「灰冠の紙より」
「どちらも」
船倉。
鼠。
小麦。
議論の間にも減る。
---
## 十
王都では、配給暴動が始まった。
南市場の二人の死。
翌日。
北市場。
噂。
《王子たちが《青い蓮》を三分割》
灰冠の契約内容が、先に市中へ。
「軍用に取られる!」
「商人が買い占める!」
「末子の宗教派だけ無料!」
三つの支持者が、互いの倉庫を襲う。
ジャマール派兵舎穀倉。
ユースフ系商会。
サイード系施療院。
最初に火が上がったのは、施療院裏の粉倉庫。
放火か。
灯り。
不明。
群衆は軍派の仕業と。
軍派は、粉を隠すための自作と。
「水を!」
冬。
井戸。
桶。
施療院の病人。
外へ。
パン粉。
火。
サイードは王宮。
市場へ行くなと言われた。
行こうとする。
「前回、人が集まった」
マルヤム不在。
代理が止める。
「今回は病人が」
「護衛だけ送る」
「支持者は殿下を」
「行けば」
選択。
「屋根へ」
王宮高塔。
市全体へ鐘。
自分で現場へ行かず、声。
「施療院の小麦は、王子のものではない!」
「軍倉も、商会も、宗教基金も、今日から共同備蓄印へ!」
兄たちへ相談なし。
また単独。
ジャマールが怒る。
「私の軍倉を」
「群衆が襲う」
「だから王子印を消す?」
「はい」
ユースフ。
「商会在庫は私有」
「買い取る」
「金は」
「王室」
「ない」
「後で」
「また」
三人。
病床の王へ。
バイバルスは声が弱い。
「共同備蓄へ」
ジャマール。
「軍の冬粮が」
「兵も市民も、一つの配給表」
「敵が来れば」
「飢えた市民が敵になる」
ユースフ。
「私有小麦の強制」
「価格を記録」
「払える範囲」
「払えない分」
「債務」
「また」
王が咳。
「嫌なら、別の国を作れ」
三人が黙る。
「一つの王冠を欲しがるなら、一つの倉庫へ」
共同備蓄令。
期間。
《青い蓮》到着または三十日。
軍。
商人。
宗教。
各在庫の三割。
全部ではない。
「三割なら」
ジャマール。
「二割」
ユースフ。
「施療院は一割」
サイード。
それぞれ自分を守る。
「同率」
王。
「用途別最低残量を」
ナディア。
軍即応。
市場流通。
施療院。
その残りの三割。
複雑。
王は笑う。
「お前たちは、私が死ぬ前に帳簿を太らせる」
成立。
暴動。
軍倉前で死者八。
商会前で五。
施療院火災で病人三。
合計十六。
南市場と合わせ十八。
冬の小麦船が遅れた四日間。
---
## 十一
一等航海士がナフル港へ着いた。
名はエリアス・ベン=アモン。
刻印民。
四十一歳。
海上生活二十二年。
彼は王立穀物院へ。
倉庫。
公開備蓄。
袋。
数える。
「本当に二十三日」
「昨日から一斤で二十七日へ」
ユースフ。
「市場分は」
「共同備蓄令で十二日」
「暴動は」
「十八人」
「死者?」
「はい」
エリアスの顔。
遠い数字が人になる。
「船長へ」
「あなたが見たことを」
「書記を」
「自分で」
彼は字が書ける。
《倉庫は空ではない》
《だが船が来なければ冬を越せない》
《王子別倉庫は共同印へ移行中》
《暴動死者十八》
「王子たちは」
「小麦を三分割しない」
「本当に」
三王子共同宣言。
《《青い蓮》積荷はナフル王国共同備蓄へ》
三印。
六印。
一つ。
「船長は、王の死を」
病床。
「まだ生きています」
「死ねば」
「空冠規則」
「内戦は」
「保証できません」
正直。
「それで船を」
「保証文を」
六印目。
法印。
揃う。
エリアスは文書を衣へ。
帰路。
小舟。
途中。
灰色の船影。
矢。
追う。
護衛のナフル艇。
戦闘。
小規模。
エリアスの小舟が転覆。
文書。
油布。
胸。
彼は泳ぐ。
冬の海。
冷たい。
護衛兵が救う。
灰色艇は逃亡。
一人捕虜。
舟守の契約兵。
「文書を奪えと」
「殺せとは」
「抵抗すれば」
予定外。
保証文は濡れた。
読める。
六印。
一部滲む。
「偽造と」
「印は」
蝋。
割れている。
「また戻る?」
時間。
エリアス。
「内容を覚えています」
「全文?」
「ほぼ」
「印は」
「護衛艇の記録官が写し」
複製。
完全ではない。
二通。
別。
船へ。
---
## 十二
《青い蓮》で二度目の投票が行われた。
六印仮保証。
ナフル備蓄報告。
暴動死者。
灰冠側の全額保証。
三王子別契約。
「家族を守るのは灰冠」
保険書記。
「ナフル保証は半分」
「残りは開帳会」
「仮」
「灰冠は全額」
「誰の金」
エリアス。
「王位を得た者」
「得なければ」
「別契約」
「同じ小麦を」
船員たち。
「我々は給金を」
「ナフルは即時」
「銀で?」
「半分銀、半分セレスタ手形」
「紙」
「保険も紙だ」
船長。
投票。
ナフルへ。
三十八。
待機。
十五。
灰冠契約。
十。
棄権。
四。
過半。
「出港」
トンマーゾ。
保険書記。
「船長権限で、船主命令に反する」
「海上緊急投票」
「内乱危険は続く」
「小麦腐敗も」
「船主資産が」
「保証」
「不十分」
「なら、あなたは残る?」
船を降りるか。
入り江。
灰冠小舟。
「私は船主代理」
「ナフルへ来い」
「逮捕される」
「証言すれば」
「死刑」
「求めないと」
「弱い」
「守れる約束」
また。
保険書記は降りない。
船と。
自分の家族も。
「私は、灰冠自由会議の構成員ではない」
「では」
「契約社員です」
責任を狭める。
「名前は」
「ロレンツォ・ビアーニ」
記録。
「公開する」
「家族が」
「本人名だけ。家族は」
「本当に」
「理由も」
「信じる?」
「一緒に来て確かめろ」
ロレンツォは残る。
船は帆。
入り江を出る。
岬外。
ナフル捜索艦三隻。
弓。
双方。
「武器を」
軍艦。
「護衛です!」
白旗。
六印。
確認。
軍艦は前後。
《青い蓮》中央。
軍が奪ったようにも見える。
だから開帳会旗と水夫組合旗を同じ高さ。
「旗が多い」
トンマーゾ。
「国が多いより」
エリアス。
---
## 十三
舟守は、《青い蓮》を簡単には帰さなかった。
入り江を出て半刻。
小型船四隻。
灰色の帆。
海賊旗なし。
商旗なし。
弓兵。
「来るぞ!」
ナフル軍艦。
戦闘準備。
「小麦船へ火矢を使うな!」
指揮官。
敵は使う。
火矢。
海へ。
距離。
二射目。
《青い蓮》の帆。
船員が水。
「軍艦一、前へ!」
衝突。
弓。
火壺なし。
乗り移り。
ナフル兵。
契約兵。
舟守は、船を沈めたいのか。
奪い返したいのか。
「舵を!」
一隻が《青い蓮》の船尾へ。
鉤。
船員が斧。
ロープ。
一人が海。
冬。
助ける余裕。
エリアスが綱。
敵兵。
味方か。
海では。
引く。
敵契約兵。
震える。
「なぜ」
「後で!」
甲板へ。
捕虜。
「積荷へ火を!」
敵船から叫び。
奪えないなら焼く。
灰冠は保険金を得る?
小麦価格も上がる。
火矢。
船倉口。
麻袋。
火。
船員が飛び込む。
袋を外へ。
二十。
三十。
燃える袋を海へ。
小麦。
黒煙。
「閉じろ!」
中に人。
二人。
船倉長。
若い水夫。
出てこない。
「水を」
煙。
トンマーゾが入ろうとする。
止める。
「船長!」
「私の船だ!」
布。
水。
中。
船倉長は倒れ。
若い水夫が足を挟まれ。
梁。
船長一人では。
エリアス。
ナフル兵。
敵捕虜まで。
「何を」
「手を貸せ!」
梁。
上げる。
若者。
外。
船倉長。
息なし。
煙。
死者。
小麦袋。
火は止まる。
敵船二隻拿捕。
一隻逃亡。
一隻沈没。
死者。
ナフル兵十九。
船員七。
契約兵二十四。
行方不明。
多い。
《青い蓮》積荷損失。
火災百八十袋。
海へ投棄七十。
既存湿気四百二十。
鼠害三十八。
八千袋中。
利用可能。
七千二百九十二。
ただし乾燥と選別が必要。
十八日分ではない。
十六日弱。
「来たとしても」
エリアス。
「全部では」
トンマーゾ。
「人も」
船倉長。
名。
ピエトロ・サンティ。
五十三歳。
若い水夫は生存。
「敵捕虜を助けた者」
「名前を」
また。
---
## 十四
《青い蓮》がナフル港へ姿を現したとき、群衆は歓声を上げた。
帆は焼け。
船腹へ矢。
死者旗。
勝利の船ではない。
それでも小麦。
「青い蓮!」
「パンだ!」
「王子は誰が!」
港務官は、三王子の旗を掲げない。
王国旗。
六印旗。
開帳会。
水夫組合。
「ジャマール殿下の艦隊が!」
軍派。
「ユースフ殿下の保証が!」
商人。
「サイード殿下が民へ!」
支持者。
同じ小麦を、それぞれが自分の王子の功績へ。
船が接岸する前に、三種類の歌。
「袋へ王子名を入れるな」
バイバルスの命令。
病床から。
「荷下ろし記録を公開」
一袋ずつ。
濡れ。
焼け。
虫。
食用。
種用不可。
家畜用。
廃棄。
港の広場。
人々が見る。
「捨てるな!」
鼠害袋。
「ふるえば」
医師。
「病気」
「焼けば」
「一部」
選別。
《安全確認前に配給しない》
「小麦が来たのに!」
「また待て」
暴動。
「食べられる袋から」
「検査に」
「船員は食べていた」
「航海中と都市配給は」
説明。
群衆は、腐っていても欲しい。
「最初の配給はいつ」
「明日」
「今日!」
「乾燥済み二百袋を」
トンマーゾ。
「上甲板分は」
「検査を」
「船長が食べる」
彼は生麦を口へ。
意味ない。
「パンに」
港のパン屋。
即席。
粉。
焼く。
医師。
船員。
役人。
住民代表。
試食。
毒見ではない。
湿気と黴。
「安全」
二百袋。
夕方。
配給。
一人半斤追加。
小さなパン。
群衆。
「これだけ?」
「船が来たのに」
八千袋の大きさ。
一人の腹。
都市。
「明日から一斤二分へ」
ユースフ。
「一斤半では」
「全量選別後」
「王子が」
また。
---
## 十五
三王子は、港の荷下ろし台で共同会見を行った。
病床の王は来ない。
ジャマール。
ユースフ。
サイード。
同じ高さ。
背後に焼けた《青い蓮》。
「軍が船を救った」
ジャマール。
支持者が歓声。
彼は続ける。
「軍だけではない」
少し静まる。
「保証がなければ船は動かなかった」
ユースフ。
「民衆の配給記録がなければ、船員は危機を信じなかった」
サイード。
三人。
「この小麦は、誰の功績でもない」
共同文。
「漁師ハミドが見つけ」
「船員が出港を決め」
「ナフル海軍が護衛し」
「開帳会と六印が保証し」
「市場と施療院の住民が在庫を公開し」
「死者が出た」
名簿。
船倉長ピエトロ。
水夫六名。
兵十九。
契約兵。
敵。
「敵兵の名も?」
軍派。
「確認できる者は」
ジャマール。
変化。
「彼らは小麦を焼こうとした!」
「はい」
「なら」
「裁く」
「死者を名簿へ」
「なぜ」
「誰が命じたかを残すため」
契約兵の家族。
出身。
給金。
灰冠の網。
「配給暴動死者十八名」
サイード。
港の歓声が弱くなる。
「船が来たから、死者が消えるわけではない」
「王子のせいだ!」
母親。
南市場の子供。
「はい」
サイード。
「全部ではない」
母。
「全部だと言え!」
「言えません」
「逃げる?」
「私が市場へ行き、群衆を増やした責任は」
「パンを減らしたのは」
「六印」
「では誰も」
「三王子も署名しました」
ユースフ。
「私も」
ジャマール。
共同。
責任が分散して消えるのを防ぐ。
「補償を」
「死者一人銀貨」
母が叫ぶ。
「子を値段に!」
「では」
サイード。
言葉。
補償が侮辱になる。
補償なしも。
「葬儀費、残された家族の冬配給、子供の兄弟への給付」
「金額は」
「公開会議で」
「また待つ」
「今日、暫定を」
ユースフ。
死者家族へ十日分食糧。
葬儀費。
後の金銭補償は家族が選ぶ。
受けない権利。
「受ければ、許したと?」
母。
「記録しません」
「本当に」
「補償受領は責任免除としない」
新しい条項。
母は食糧を受ける。
許さないまま。
---
## 十六
ロレンツォ・ビアーニの公開証言は、港の倉庫で行われた。
保険書記。
船主代理。
灰冠自由会議の契約社員。
「《青い蓮》を三王子へ三重に売ろうとしたか」
「所有権を三つの条件で提示しました」
「同じこと」
「契約上は、候補選択権」
「誰が選ぶ」
「債権者」
「王子では」
「最終的に」
「三人とも署名すれば」
「優先順位条項」
「見せろ」
一通目。
軍契約。
細字。
《同日中の他契約に優先》
二通目。
市場契約。
同じ。
三通目。
慈善契約。
同じ。
全部、自分が最優先と主張できる。
「意図的な紛争」
「法廷で解決」
「王位争いの最中に」
「はい」
「その間、小麦は」
「保全」
「人は」
「契約外」
また。
「舟守の名」
「知らない」
「連絡者」
「《マエストロ・コルボ》」
鴉の親方。
偽名。
「顔」
「会わない」
「家族を保険で」
ロレンツォが見る。
「妻の家が担保」
「子は」
「二人」
「だから」
「契約を守った」
「小麦を焼く命令も」
「私は知らない」
「攻撃船は」
「舟守の別部門」
「保険金は」
「全損なら支払い」
「誰が利益」
「船主、積荷債権者、保険再保証者」
「再保証者」
赤帳系基金。
小麦が焼ければ、価格上昇と保険利益。
二重。
「あなたは、火を知らなかった?」
「はい」
「信じる理由」
「ありません」
正直。
「死刑を」
「求めないよう申し立てる」
マルヤム。
約束どおり。
軍派が怒る。
「二十四人の兵が」
「実行命令を知っていた証拠は」
「灰冠だ!」
「所属だけで」
ガスパール。
サフィーヤ。
同じ問題。
「刑は法廷」
ロレンツォ。
「証言を続けます」
「家族保護は」
「開帳会へ」
「完全では」
「知っています」
彼は、船主年金基金の実名簿を出す。
未亡人。
修道院。
船員家族。
灰冠だけではない。
「船主資産を全部凍結すれば」
サルマ。
「彼らが」
「だから分ける」
通常年金。
灰冠債権。
保険利益。
時間。
「また小麦が」
今度は倉庫にある。
少し時間を得た。
---
## 十七
《青い蓮》の小麦は、最終的に六つへ分類された。
第一。
即時食用。
三千八百袋。
第二。
乾燥後食用。
二千百袋。
第三。
粉にして加熱すれば食用。
九百袋。
第四。
家畜飼料。
三百袋。
第五。
種子として使用不可。
食用可だが品質低。
四百袋。
第六。
廃棄。
五百袋。
合計八千。
「廃棄五百」
群衆。
「食べられる!」
医師。
黴。
鼠糞。
腐敗。
「飢えたら」
「病死」
「どちら」
「まだ飢饉では」
「待てば」
一部を高温焼成し、燃料用。
一部は酒精? Pre-gunpowder, distillation perhaps. Better not.
「肥料へ」
「食べ物を土へ?」
農民。
「毒を」
「家畜も」
廃棄場へ兵。
盗まれる。
夜。
袋二十。
消える。
翌日、下町で売られる。
安い。
食べた家族。
嘔吐。
子供一人死亡。
「王が小麦を捨てたから」
噂。
「毒小麦を配った」
逆。
廃棄記録。
盗難。
犯人。
倉庫兵二名。
給金遅延。
商人へ売った。
「兵を死刑に」
群衆。
「子供が」
「給金がないから?」
「だから毒を売る?」
責任。
兵。
「黴を削れば」
「自分も食べた」
「無事だった」
量。
子供。
「知らなかった」
無知。
利益。
「死刑では」
法官。
「過失致死、窃盗」
「王の食糧」
「公有財産」
刑。
強制労働。
家族給付から一部賠償。
「兵の子供が」
「本人給金から」
「ない」
「将来」
死んだ子の母。
「兵の子を飢えさせるな」
全員が見る。
「でも、許さない」
また。
賠償は王国基金。
兵は復旧労働。
家族給付は守る。
責任を家族へ移さない。
---
## 十八
病床のバイバルスは、《青い蓮》到着から五日後に、三王子を呼んだ。
声は弱い。
咳。
医師。
六印。
記録官。
「小麦は」
「配給一斤二分」
ユースフ。
「いつまで」
「四十六日」
「次の船を含まず」
「はい」
「軍は」
ジャマール。
「冬訓練を半分。穀物節約」
「国境」
「騎兵巡回を維持」
「民は」
サイード。
「暴動死者家族へ給付。施療院再開」
王は三人を見る。
「誰が、船を救った」
三人。
試験。
「漁師」
ジャマール。
「保証」
ユースフ。
「船員」
サイード。
別。
「全部だ」
王。
「三人とも、自分の方法を答えた」
三人が黙る。
「王になれば、自分の方法だけを国と呼ぶ」
「父上は」
ジャマール。
「どれを」
「軍で探し、金で動かし、民へ配る」
「なら三人で」
サイード。
「王になる?」
王は笑う。
咳。
「一つの王冠には頭が一つ」
「権限を分ける」
ユースフ。
「だから六印」
「第一候補を」
ジャマールが言いかける。
王が目。
「聞くな」
「はい」
「《青い蓮》で、お前たちは一度、同じ小麦を分けなかった」
「王命が」
「私が死んだ後もできるか」
誰も即答しない。
「できる」
サイード。
「条件は」
王。
「兄たちが」
「また条件」
「では、誓約」
ユースフ。
「紙で」
「紙が嫌いか」
王。
「いいえ」
「剣より」
「軽い」
「破れる」
「記録が」
「残る」
三人。
「次の小麦船も、王子別契約を禁止」
共同追加条項。
「継承前に、王子個人名義で食糧、軍費、慈善物資の外国契約を結ばない」
「国内も」
ナディア。
「支持者が倉庫を」
「一定量以上は公開」
「幾ら」
基準。
一千袋。
銀貨一千枚。
兵五百人分。
数字。
「抜け道が」
「ある」
王。
「次に塞ぐ」
完璧ではない。
---
## 十九
《青い蓮》事件の費用。
捜索艦。
護衛。
保証。
船員給金。
戦闘死者給付。
積荷損失。
暴動。
施療院火災。
合計。
小麦代のほぼ二倍。
「買った方が安い」
市民。
「買えなかった」
ユースフ。
「灰冠へ払えば」
「三人の王子が別々に債務を」
「それでも小麦は」
「内戦の価格を」
数字。
「内戦にならなかった」
「なら安い?」
「人が十八人」
「海で」
「さらに」
《青い蓮》関連死者。
海上戦闘。
五十。
暴動・火災。
十八。
毒小麦。
一。
行方不明。
七。
計。
七十六。
「一隻の小麦で」
市場朗読人。
「七十六人」
「救った人数は」
推定。
配給対象。
二十万人。
「だから七十六は小さい?」
母親。
「違う」
「なら数字を並べるな」
ユースフ。
「並べないと、消える」
「並べると、小さく見える」
「両方を書く」
《冬季配給を四十六日分確保》
《関連死者七十六名》
「船が来なければ死者は」
「予測」
「書く?」
「別欄」
《未着時の飢餓危険、推定》
予測と実数を混ぜない。
会計。
責任。
---
## 二十
トンマーゾ船長は、ナフル王国から褒賞を受けなかった。
「なぜ」
港務官。
「待機した」
「最後は」
「船員投票です」
「船長が」
「決めたのは、投票を許したこと」
「それも」
「褒賞より、船主保証を」
「個人では」
「船員遺族へ」
海戦死者七人。
「船倉長ピエトロの家族は」
セレスタ。
「連絡を」
開帳会。
「私からも」
「責任は」
「待機を続けた」
「保険命令」
「従ったのは私」
「動けば」
「家族が」
「誰を選んでも」
船長は疲れた顔。
「海では、風のせいにできる」
「今回は」
「紙だった」
「次は」
「契約を読む」
「今までも」
「腹を空かせる条項を探す」
船員組合は、新しい保険規則を提案。
《食糧・医薬品・飲料水を運ぶ船について、政治危険待機命令は七日を超えてはならない》
《超える場合、積荷受取国、船員組合、保険者の共同確認》
「危険なら」
保険業者。
「戦地へ入る」
「食糧が戦争を止める場合も」
「誰が判断」
「共同」
「遅い」
「七日までは保険者」
「八日目から」
「人の腹も」
成立するか。
セレスタ評議会へ。
ナフルだけでは。
開帳会。
網。
---
## 二十一
灰冠自由会議は、《青い蓮計画》を部分成功と記録した。
《小麦遅延、達成》
《三王子別契約提示、達成》
《三重債務契約、未成立》
《王子支持者間暴動、達成》
《共同備蓄令、敵制度強化》
《船舶保険条項露見、損失》
《積荷損失、限定》
《小麦価格上昇、達成》
《王子共同行動、予想外》
《王健康悪化、継続》
舟守部門。
逃亡船。
「船長を殺さなかった」
無貌。
「殺せば船員がナフルへ」
「結果、同じ」
「保証制度が」
「次は船主年金基金へ」
「家族を」
「契約で」
「彼らは公開を」
「公開しても、家族は金を必要とする」
新しい黒雪。
地図。
アルカシャ山岳王国。
紫衣の女。
黒い馬車。
ハリール・アル=ワシード。
逃亡先。
「ナフルでは制度が増えた」
「王が死ねば」
「六印」
「封書」
「三王子誓約」
「それでも」
黒雪は王の病状報告を見る。
「制度は、人が守る」
「人を買えない」
「買う必要はない」
「何を」
「疲れさせる」
六印。
会議。
公開。
監査。
配給。
洪水。
小麦。
「決め続ければ、誰かが確認を省く」
「いつ」
「王の葬儀の日」
「近い?」
「医師報告では」
「三月」
「灰冠の情報では」
新しい紙。
王宮医師の秘密覚書。
《次の大量喀血で危険》
「偽造?」
「本物」
「どう入手」
「医師の薬商人」
全部を買う。
本人でなく、周辺。
「王が死ぬ日に、小麦を止める?」
「次は塩」
「なぜ」
「小麦があっても、保存できない」
冬。
肉。
魚。
種。
「塩税倉庫を」
「三王子それぞれへ」
また。
灰冠は、同じ方法を諦めない。
少し変える。
---
## 二十二
王都の配給は、一斤二分で安定した。
完全ではない。
黒市。
偽配給札。
湿った小麦。
パンの大きさ。
店ごと。
「一斤二分と」
客。
「焼けば水が」
パン屋。
「重さは焼成後」
「昨日より小さい」
「昨日は水が多い」
「詐欺」
秤。
市場監査。
パン一個。
重さ。
粉量。
薪代。
値段。
制度は、パンの大きさまで入る。
サイードは市場へ行かない。
代わりに住民代表の報告を受ける。
「見ないで決めるなと」
子供の母。
彼は小人数で、事前告知なしに訪れる。
人が集まらないよう。
「秘密視察?」
マルヤム。
「公開しない?」
「後で」
「また」
「今、集まれば」
理由。
期限。
翌日公開。
訪問先。
意見。
自分の判断。
「王子が来た店だけ、パンを大きく」
「だから抜き打ち」
「権力者の抜き打ちは、現場を怖がらせる」
「では」
「住民自身が毎日、店を替えて」
監査役を抽選。
王子は報告を見る。
自分が行かない。
支持者から、臆病と。
「王子は民を見捨てた」
「前に出ろ!」
逆。
正しい距離はない。
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ジャマールは、捜索艦の戦闘記録を公開した。
軍事機密を除く。
「除く部分が」
批判。
「何を」
矢数。
航路。
現役兵数。
「いつ公開」
「一年後」
「長い」
「敵が」
「停戦国も」
「期限を六か月」
「三月」
「戦が」
「では作戦終了後四十日」
世界の期限。
敵も読む。
だが自国民も。
「死者の命令系統は今」
公開。
火矢を避けた判断。
捕虜救助。
敵兵名。
軍は、長子の宣伝と。
実際、彼の評価は上がる。
「殿下は軍を公開した」
「王に」
ジャマールは支持歌を禁止しない。
禁止すれば逆に。
「王を名乗る歌だけ」
《長子万歳》は。
政治。
規則の境界。
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ユースフは、保証債券の購入者を公開した。
大商人。
寺院。
開帳会。
そして自分の荘園。
「王子が自分の債券を」
利益相反。
「利率を受け取る?」
「放棄」
「なら寄進」
「元本は」
「返してもらう」
「英雄ではなく投資家」
「はい」
「王位を得れば、自分へ返す?」
「新王になれば、個人財産を信託へ」
「誰が」
「サルマと開帳会」
サルマ。
「私を勝手に」
「受けない?」
「公開選任なら」
ユースフは、自分の周りへ制度を置く。
同時に、彼を中心に制度が増える。
必要な自分。
危険。
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## 二十三
バイバルスの病状は、一度持ち直した。
医師月報。
《執務、一日一刻》
《長時間会議不可》
《喀血減少》
市場。
王はまだ。
王子争いは先。
小麦は来た。
人々は少し息をする。
王冠の第一候補封書六部。
保管。
三王子の相互不殺誓約。
六印。
共同備蓄。
国は、王が死ぬ準備をしながら、王が生きている日を続ける。
ある夜。
バイバルスは、ナディアへ尋ねた。
「《青い蓮》を救ったのは誰だ」
「皆です」
「息子たちと同じ答えを避けるな」
「では」
ナディアは考える。
「船員です」
「なぜ」
「最後に、船を動かした」
「軍では」
「守った」
「財務では」
「動ける条件を」
「民衆は」
「必要を見せた」
「なら、やはり皆」
「はい」
王は笑う。
「王は、最後に署名する者だと思っていた」
「違いますか」
「最後に動く者がいる」
「王が命じても」
「動かなければ」
王冠。
命令。
水門。
船。
「三人のうち、誰が最後に動かす」
ナディアは答えない。
第一候補。
「聞かないのか」
王。
「規則で」
「気にならない?」
「なります」
「正直だ」
「でも、知らない方が」
「私を見る目が変わらない」
「はい」
王は窓。
大河。
冬。
「私が選んだ者が、正しいとは限らない」
「だから六印」
「お前は、王の間違いを前提にする」
「人の間違いを」
「自分も」
「はい」
「《青い蓮》を探す時、舟を徴発しなかった」
「洪水裁判の後です」
「学んだ?」
「怖くなった」
「同じか」
「分かりません」
制度は勇気を作る。
同時に、恐怖を増やす。
「次に急ぐ時」
王。
「自分が裁かれることを考えて、人を死なせるな」
「はい」
「裁かれることを忘れて、人を殺すな」
「はい」
両方。
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## 二十四
《青い蓮》の空船がナフル港を離れる日。
積荷はない。
代わりに、死者の棺。
船倉長ピエトロ。
水夫六名。
セレスタへ戻る者。
ナフル兵の遺体は王都墓地。
契約兵の一部も、出身地へ。
「敵を同じ船へ」
軍人。
「家族へ」
「費用は」
「灰冠凍結資産から」
「足りなければ」
「戦闘補償基金」
船長トンマーゾ。
出港前。
三王子は来ない。
港務官。
開帳会。
船員家族代表。
「次もナフルへ」
港務官。
「契約次第」
現実。
「食糧船待機条項が」
「改定されれば」
「改定前は」
「来ない」
「人が」
「船員の家族も」
「では」
「保険なしで航海する国営船を作れ」
「国が」
「金を」
「ない?」
「はい」
船長が笑う。
「皆、ない」
「それでも船は」
「金で動く」
「人でも」
「人へ金を」
終わらない。
トンマーゾは船名板の布を外す。
青い蓮。
焼け跡。
「塗り直しますか」
船大工。
「残せ」
「縁起が」
「次の契約書を読むため」
傷。
記録。
船は西へ。
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王都では、《青い蓮》の小麦から最初の大規模配給パンが焼かれた。
袋に王子名なし。
王冠印なし。
六つの小さな印。
軍。
財務。
水利。
首都。
地方。
法。
パン屋は、印など見ない。
粉を測る。
水。
塩。
酵母。
焼く。
一人一斤二分。
子供は大きさを比べる。
母親は、昨日より少し厚いと言う。
それで十分ではない。
だが昨日より。
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同じ日の夜。
王宮の医師が、バイバルスの胸へ耳を当てた。
呼吸。
細い。
「陛下」
王は目を開ける。
「鐘を」
「まだです」
「小麦は」
「四十六日」
「塩は」
医師が戸惑う。
「塩?」
「倉庫を」
王は、灰冠の次の手を知らない。
ただ国家を長く見た者の勘。
「塩務院へ確認を」
使者。
深夜。
塩倉庫。
帳簿。
王国冬季備蓄。
通常三月分。
記録では三月。
実際の袋。
二月分。
「一月分は」
塩務官。
「南部へ」
「命令」
三王子の印。
三枚。
ジャマール。
《軍肉保存用》
ユースフ。
《市場価格安定用移送》
サイード。
《避難民冬季配給用》
すべて偽造。
印の元は本物。
三王子が《青い蓮》共同宣言へ押した蝋から複製されていた。
同じ小麦を三つへ売る計画が失敗した後。
今度は、同じ塩を三つの名目で抜いた。
「どこへ」
「南部巡礼路」
「いつ」
「十二日前」
《青い蓮》を探していた間。
王が息を吐く。
「息子たちを」
三人。
夜。
また別の門。
今度は途中で合流する。
規則どおりではない。
急ぐ。
病床。
塩帳簿。
偽印。
「小麦の次は」
ユースフ。
「肉と魚が腐る」
ジャマール。
「冬の避難民が」
サイード。
王は三人を見る。
「《青い蓮》は、来た」
「はい」
「次に来ないものを、探せ」
「塩です」
「違う」
三人。
「確認だ」
王。
「お前たちは、小麦を救って安心した」
その間に塩が消えた。
一つを守れば、別の穴。
「王になるとは」
バイバルス。
「全部を見ることではない」
「では」
「自分が見ていないものを、誰が見ているか知ることだ」
三人。
塩務院。
南部巡礼路。
灰冠自由会議。
アルカシャ山道。
線がつながる。
紫衣の女。
王宮連絡官。
塩。
黒根。
白石粉。
山岳王国。
「次はアルカシャ」
ナディア。
「国境を越える」
「使節を」
「軍も」
ジャマール。
「帳簿も」
ユースフ。
「巡礼宿と村の声も」
サイード。
三つ。
今度は最初から。
王は目を閉じる。
「行け」
「父上は」
「まだ生きている」
同じ言葉。
だが以前より弱い。
「戻るまで」
ジャマール。
「死ぬなと?」
王。
「はい」
「命令か」
「息子として」
バイバルスは笑う。
「努力する」
守れる約束。
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ナフル王国の冬を救った小麦船は、港へ着いた。
人々はパンを得た。
三王子は、一度だけ同じ積荷を分けずに済んだ。
灰冠自由会議は、王冠を小麦で買うことに失敗した。
だが失敗の間に、塩倉庫から一月分を運び出した。
戦争を売る者は、一つの計画へすべてを賭けない。
人を救う側も、同じことを学ばなければならない。
一隻の船を見つけた時。
その船だけを見ていてはならない。
港。
倉庫。
保険。
家族。
配給所。
印璽。
そして、隣の帳簿。
飢えは、パンがなくなる前に始まる。
国家の崩壊も、王が死ぬ前に始まる。
そして時には。
救われたと思った瞬間に、次の不足が始まっている。
ナフルから南東へ延びる巡礼路を、塩を積んだ荷車の列が進んでいた。
行き先は、アルカシャ山岳王国。
火と石を神聖視する国。
外から来た王冠を嫌い。
地下から掘り出した銀と毒を、誰より高く売る国。
先頭の黒い馬車には、紫の衣を着た女が座っていた。
左手には黒い手袋。
膝の上には、ナフル三王子の印を押した三通の偽命令。
彼女は山道の向こうを見た。
「小麦は失敗しました」
御者。
「塩は届きます」
「次は」
「王が死ぬまでに、三人を山へ呼ぶ」
「全員?」
「別々の理由で」
軍馬。
銀。
巡礼者。
三人へ三つの道。
その先にあるのは、一つの山。
王冠たちの夏は終わり。
冬の帳簿が、国境を越え始めていた。
書き溜めていた分のストックがほぼ尽きてきましたので… 更新頻度についてアンケートをさせていただきたいと思います。 以降の更新頻度はどの程度がよいでしょうか?
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死ぬ気でがんばれ
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可能な範囲でがんばれ
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そんなに急ぐこたーないぞ