灰冠と香路の年代記   作:MOZIO

26 / 37
第二十六章 認められない王

王は、自国で王になれば十分だと考える。

 

少なくとも、王になる前は。

 

王冠を被り。

 

軍が礼をし。

 

役人が印を受け取り。

 

市場で新王の顔を刻んだ貨幣が使われれば、王位は完成したように見える。

 

だが国境へ行けば、王の名は値札へ変わる。

 

隣国は言う。

 

街道を通すなら認める。

 

関税を下げるなら認める。

 

借金を引き受けるなら認める。

 

我々の宗派を守るなら認める。

 

我々の敵を敵と呼ぶなら認める。

 

王位を認めるという一言が、軍馬にも、銀にも、港にも、巡礼者にも変わる。

 

拒めば、王ではないと呼ばれる。

 

受ければ、王になるために国を売ったと呼ばれる。

 

ナフル王国のユースフは、国内では王だった。

 

故王バイバルスの第一候補。

 

六印の承認。

 

空冠の誓約。

 

物理的な戴冠。

 

どの手続にも瑕疵は残ったが、すべて記録された。

 

だがアルサク・スルタン国は、まだ彼を王と認めていなかった。

 

アルカシャ山岳王国は、共同契約の確認を承認の条件とした。

 

オルシャ聖地諸侯領は認めていたが、巡礼路に新しい秘密が生まれれば、その承認を取り消すと公言していた。

 

三つの国。

 

三つの条件。

 

一つの春市場。

 

そして、そこへ向かうナフル使節は、一枚の全権状しか持たなかった。

 

---

 

## 一

 

春の高原市場は、四国の国境が曖昧になる場所に立った。

 

北西へナフル。

 

北東へアルカシャ。

 

南へアルサク。

 

西の巡礼道を下ればオルシャ。

 

地図には、一本の線が引かれている。

 

現地には線がない。

 

あるのは石標。

 

古い井戸。

 

風に削られた祠。

 

遊牧民が積んだ白骨。

 

どの国も、自分の石標が最も古いと主張する。

 

春市場の期間だけ、国境は中央の円形広場から三里外へ退く。

 

武装兵は百人まで。

 

騎兵は馬を外柵へ。

 

弓には弦を張らない。

 

市場内で抜剣すれば、所属国ではなく市場法で裁かれる。

 

そう定められている。

 

実際には、各国の兵が外柵の向こうへ何百人も待機していた。

 

抜けば一刻で軍隊になる弓。

 

封印を切れば槍となる荷棒。

 

商人の荷車に隠された盾。

 

平和な市場は、戦争の道具を少し遠くへ置いただけの場所だった。

 

---

 

市場の最初の客は、王でも使節でもない。

 

馬だった。

 

アルサクの草原馬。

 

アルカシャの坑道馬。

 

ナフルの河畔農耕馬。

 

巡礼者の驢馬。

 

数千頭。

 

春の乾いた風。

 

糞。

 

汗。

 

干し草。

 

塩。

 

馬商人の娘ディララ・バフラムは、夜明け前から百二十頭の口を見ていた。

 

十六歳。

 

父はアルサク南部の馬商人。

 

母は遊牧氏族。

 

兄二人はスルタン軍。

 

彼女自身は、王の名より馬の歯を信じている。

 

「この牡馬は三歳と言ったな」

 

ナフル商人。

 

「四歳」

 

ディララ。

 

「歯は三歳だ」

 

「冬に痩せた」

 

「年齢と何の」

 

「痩せれば若く見える」

 

「馬が?」

 

「人も」

 

商人は笑う。

 

値切り。

 

「銀貨三十」

 

「四十五」

 

「軍馬でもない」

 

「逃げ足は軍馬より速い」

 

「何から逃げる」

 

「買主から」

 

父が娘の後頭部を叩く。

 

「客へ」

 

「馬に嘘をつく客です」

 

「市場は嘘で値段を決める」

 

父。

 

「だから歯を見る」

 

ディララは馬の舌を持ち上げる。

 

口の端。

 

白い結晶。

 

塩。

 

「誰が舐めさせた」

 

「夜番が」

 

「どこの塩」

 

「ナフル荷」

 

市場には、各国の塩煉瓦が積まれている。

 

ナフルの青印。

 

アルカシャの赤火印。

 

アルサクの馬蹄印。

 

ディララは白い結晶を指へ。

 

舐めない。

 

匂う。

 

わずかに苦い。

 

「父さん」

 

「何だ」

 

「この塩、変だ」

 

「湿気た?」

 

「花の匂い」

 

高原に花は少ない。

 

黒根の花。

 

彼女はまだ、その名を知らなかった。

 

---

 

## 二

 

ナフル共同使節は、軍隊の形でも、帳簿の形でも、巡礼団の形でもなかった。

 

三つを無理に一列へ並べていた。

 

軍務監査使ハーディ・イブン・ラシード。

 

会計院長代理サルマ・ベン=ナタン。

 

無記録者保護委員マルヤム・ビント・ハサン。

 

アルカシャで一度、別々の使節として罠へ入った三人。

 

今度は一枚の全権状。

 

署名者。

 

スルタン・ユースフ。

 

六印。

 

長子ジャマール。

 

末子サイード。

 

合計九つ。

 

「印が多い」

 

国境役人。

 

「一つの文書です」

 

サルマ。

 

「一つに九印?」

 

「一人が勝手に変えないため」

 

「誰か一人が拒めば」

 

「帰国後の承認が止まります」

 

「交渉する意味が」

 

ハーディ。

 

「だから、現地裁量範囲も書いてある」

 

役人は巻物を広げる。

 

長い。

 

軍事通行。

 

銀融資。

 

巡礼保護。

 

塩。

 

毒物。

 

捕虜。

 

市場法。

 

項目ごとに、三使節のうち誰が仮合意できるか。

 

軍事はハーディ。

 

財務はサルマ。

 

巡礼・救済はマルヤム。

 

ただし領土、恒久関税、王位承認に関する条件は、三人全員の署名が必要。

 

「複雑だ」

 

役人。

 

「前回、簡単な三通を偽造されました」

 

「複雑なら偽造されない?」

 

「偽造した時、矛盾が増えます」

 

「見つけられれば」

 

「はい」

 

完全ではない。

 

---

 

使節団には、ナフル人だけでなく、アルカシャから同行した者もいた。

 

黒口鉱山現場長シャヒーン・バヌー。

 

右腕を失った女坑夫。

 

義手。

 

塩返還と毒物共同管理の証人。

 

「私はアルカシャ使節ではない」

 

彼女は繰り返す。

 

「坑夫組合の監査人だ」

 

だがアルカシャ王女ザレフの仮全権印を持つ。

 

国家と労働者。

 

両方。

 

「王女の人間か」

 

アルサク商人が聞く。

 

「山の人間だ」

 

「同じでは」

 

「王女は坑道に住まない」

 

「坑夫は王女を守る?」

 

「落盤からは、誰も」

 

---

 

オルシャから来た共同使節は、さらに奇妙だった。

 

オルシャ六席評議会。

 

七鍵会議。

 

聖剣騎士団。

 

刻印民共同体。

 

四つの印。

 

代表。

 

マリアム・アル=クドス。

 

世襲鍵守家の唯一の生存者。

 

今は七鍵の一人。

 

ギヨーム・ド・サン=ロシュ侯の法官代理。

 

聖剣騎士団副長アルノー・ド・ヴェルモン。

 

そして記録補助。

 

ヨナ・ベン=エズラ。

 

十六歳。

 

水売りから記録官見習いになった少年。

 

リナ。

 

舌を失った少女。

 

木板と炭筆。

 

「なぜ子供を外交へ」

 

アルサク使節が後に尋ねる。

 

マリアムは答える。

 

「大人が消した名前を、子供が覚えていたからです」

 

ヨナは緊張する。

 

リナは何も言わない。

 

板へ書く。

 

《私は子供ではない》

 

年齢は十一ほど。

 

ヨナが読む。

 

「本人は、そう言っています」

 

マリアム。

 

「記録してください」

 

---

 

## 三

 

アルサク・スルタン国の使節は、ルスタム・シャフリヤール将軍だった。

 

五十七歳。

 

肩までの灰色髪。

 

草原騎兵出身。

 

外交官ではない。

 

だが王族以外で、アルサク南北の遊牧氏族を同じ天幕へ入れられる数少ない男。

 

スルタン・シャープール四世の従兄。

 

春市場の軍事保護官。

 

彼はユースフを《ナフル統治者》と呼んだ。

 

王とは言わない。

 

「スルタン・ユースフです」

 

ハーディ。

 

最初の会談。

 

「貴国では」

 

ルスタム。

 

「ナフル王国でも」

 

「我が国の承認はまだだ」

 

「承認がなければ、名前も変わる?」

 

「外交称号は関係を示す」

 

「では、私はルスタム将軍を盗賊頭と呼んでも」

 

「市場法がなければ決闘だった」

 

「市場法に感謝します」

 

二人。

 

軍人。

 

サルマが間へ。

 

「称号の争いを議題一として記録します」

 

「そんなものを」

 

「後で、誰が最初に侮辱したかで戦争になります」

 

ヨナが記す。

 

アルサク書記も。

 

---

 

ルスタムの要求。

 

第一。

 

アルサク騎兵へ、南東高原からナフル東部を通る季節通行権。

 

目的。

 

春と秋の放牧移動。

 

国境盗賊の共同追跡。

 

「軍馬二万が」

 

ハーディ。

 

「家畜と護衛だ」

 

「槍を持つ」

 

「狼へ」

 

「狼は城を包囲する?」

 

「ナフルの城が道へ出てくるなら」

 

第二。

 

国境市場の関税を五年間半減。

 

第三。

 

ナフル国内のアルサク遊牧民に、氏族法による内部裁判権。

 

第四。

 

これらを受け入れれば、シャープール四世はユースフを正式にスルタンと認める。

 

「承認を売っている」

 

マルヤム。

 

「国境安定の対価だ」

 

ルスタム。

 

「承認と通行権を分ける」

 

サルマ。

 

「なぜ」

 

「ユースフが王であるかと、騎兵二万を入れるかは別です」

 

「王なら国境契約を結べる」

 

「王と認める前に契約しろと?」

 

「契約すれば認める」

 

円。

 

「では、認められていない統治者と結んだ契約は有効ですか」

 

サルマ。

 

アルサク法官が黙る。

 

「国家との契約だ」

 

「なら王の承認は不要」

 

「王位の正統性が」

 

「契約とは別」

 

「言葉遊びだ」

 

「契約です」

 

サルマ。

 

「言葉を分けなければ、土地を失います」

 

---

 

ルスタムには正当な事情もあった。

 

アルサク南部では、前年の雨が少ない。

 

草原が枯れ。

 

家畜が死に。

 

北へ移動する必要。

 

古い通行路は、ナフルが洪水後に堤防と税所を設置して狭くした。

 

遊牧民は、国境線が引かれる前から歩いていた。

 

「我々は侵入者ではない」

 

ルスタム。

 

「道が後から国になった」

 

「道の両側に村があります」

 

マルヤム。

 

「馬が畑を」

 

「補償する」

 

「誰が」

 

「氏族」

 

「逃げた氏族は」

 

「連帯責任」

 

「関係ない家族まで?」

 

「そうしなければ払わない」

 

氏族法。

 

国家法。

 

「季節通行を完全拒否すれば」

 

ルスタム。

 

「二十万頭が南で死ぬ」

 

「受け入れれば、ナフル農地が」

 

「道幅を決める」

 

ハーディ。

 

「騎兵護衛数を」

 

「狼と盗賊が」

 

「混成護衛」

 

「ナフル兵が我々の家畜を」

 

「アルサク兵だけなら、村が恐れる」

 

共同。

 

また。

 

「承認と分けるなら、協議する」

 

ハーディ。

 

ルスタムは、ユースフをまだ王と呼ばない。

 

だが地図を開く。

 

交渉は始まる。

 

---

 

## 四

 

アルカシャの承認条件は、軍馬より静かで、軍馬より重かった。

 

代表はシャヒーン。

 

王女の書簡。

 

《アルカシャ王室は、ユースフの国内即位手続を確認した》

 

王とは書かない。

 

《黒口鉱山共同審査、毒物輸出管理、塩返還契約及び火口銀融資組合清算について、ナフルが履行を確認した時点で、正式承認を行う》

 

「既に履行中です」

 

サルマ。

 

「ナフル側は」

 

シャヒーン。

 

「返還塩の国内輸送費を三割しか負担していない」

 

「契約は返還後の国内分」

 

「山境からナフル倉庫まで」

 

「国境を越えた地点から」

 

「石標が二つある」

 

国境。

 

線がない。

 

「毒物共同庫の監査人を、ナフルが派遣していない」

 

「候補者を」

 

「四十日」

 

「まだ」

 

「黒口審査記録の写しを、会計院が一部非公開」

 

「坑夫家族の個人情報」

 

「理由は書いた」

 

「期限が三月」

 

「長い」

 

立場が逆。

 

アルカシャが公開を求める。

 

ナフルが一部を守る。

 

制度は輸出されると、返ってくる。

 

「銀融資は」

 

サルマ。

 

「承認条件へ含まれる?」

 

シャヒーン。

 

「王女の公式文にはない」

 

「非公式には」

 

「財務院が求めている」

 

「額」

 

「銀貨二十五万」

 

低利。

 

「担保」

 

「ナフルの春季塩税一割」

 

「また塩」

 

「山は銀を出す」

 

「認める代わりに?」

 

「承認とは別だ」

 

シャヒーン。

 

サルマが見る。

 

「本当に?」

 

義手の指。

 

鉄。

 

「王女は、承認を売りたくない」

 

「財務院は」

 

「売りたい」

 

「あなたは」

 

「坑夫給金が欲しい」

 

正直。

 

「ナフルが借りれば、アルカシャ鉱山は動く」

 

「借りなければ」

 

「失業」

 

「それで王位を」

 

「私はユースフが王かどうかに興味はない」

 

シャヒーン。

 

「銀を返す相手が誰かには興味がある」

 

市場。

 

「承認は、債務者名の確認」

 

会計王ユースフにとって、最も理解できる言葉。

 

同時に危険。

 

---

 

## 五

 

オルシャ使節は、承認を与える条件を持っていなかった。

 

既に認めていた。

 

代わりに、承認を取り消す条件を持っていた。

 

「秘密の巡礼契約」

 

マリアム。

 

「宗派別の通行差別」

 

「巡礼者を軍事護衛の名で拘束」

 

「聖地寄進を王位支持へ使う」

 

「いずれかが確認された場合、オルシャ六席評議会は王位承認を再審査します」

 

「承認は一度では」

 

ハーディ。

 

「信用は一度ではない」

 

「王位を毎年審査?」

 

「政策を」

 

サルマ。

 

「それは内政干渉に」

 

ギヨーム代理法官。

 

「巡礼路は四国を通る」

 

「ナフル国内部分は」

 

「ナフル法」

 

「なら」

 

「ただし宗派差別で巡礼者がオルシャへ来られなければ、我々の問題」

 

「認める」

 

マルヤム。

 

三人の中で早い。

 

「簡単に」

 

ハーディ。

 

「父王時代も、南部関所で宗派別の賄賂が」

 

「記録が」

 

「あります」

 

マリアム。

 

帳簿。

 

ナフル官吏。

 

一灯教。

 

契石教。

 

聖火古教。

 

刻印民。

 

通行料が違う。

 

公式税ではない。

 

現場の慣習。

 

「ユースフ陛下は知らない」

 

「知らなかった責任」

 

黒口。

 

同じ。

 

「承認を取り消すほど?」

 

「今すぐでは」

 

「再審査」

 

「市場が、王位不安と」

 

「だから公開改善期限を」

 

四十日。

 

また。

 

「オルシャは、王を弱くしたいのでは」

 

ハーディ。

 

アルノー・ド・ヴェルモン。

 

聖剣騎士団。

 

硬い顔。

 

「弱い王は、巡礼路を守れない」

 

「では」

 

「自分の兵が何をしているか知る王を望む」

 

「すべては」

 

「知れない」

 

「誰が知るかを知れ」

 

バイバルスの言葉。

 

偶然。

 

マリアムが少し驚く。

 

「ユースフ王の言葉ですか」

 

「故王です」

 

「なら、話が早い」

 

---

 

ヨナとリナは、会談文書の写しを作る。

 

各国書記。

 

四部。

 

市場中央保管。

 

「紙が違う」

 

リナが板へ。

 

ヨナ。

 

「どれ」

 

彼女はアルサク使節の承認条件書を指す。

 

表。

 

普通の高原麻紙。

 

裏。

 

透かす。

 

薄い灰色の冠。

 

「灰冠紙?」

 

ヨナ。

 

マリアムへ。

 

「原本はアルサク王宮から」

 

ルスタム。

 

「そのはずだ」

 

「紙の供給元を」

 

アルサク書記。

 

「宮廷紙庫」

 

「灰冠自由会議の紙を?」

 

「透かしは紙商の」

 

サルマ。

 

「《東方白鹿紙房》」

 

実所有者。

 

誰か。

 

「偽書か」

 

ルスタムの手。

 

剣は封印。

 

「内容は、スルタンの命令と一致しますか」

 

「はい」

 

「なら本物」

 

「紙は灰冠系」

 

「紙を買っただけで」

 

「条文を見られた可能性」

 

承認条件が、市場前に漏れていた。

 

リヴィア。

 

準備。

 

「オルシャ文書は」

 

リナ。

 

違う。

 

アルカシャ。

 

違う。

 

ナフル全権状。

 

王室紙。

 

「アルサクだけ」

 

ルスタム。

 

「我が宮廷に灰冠の紙商が」

 

「紙商だけとは」

 

サルマ。

 

疑い。

 

アルサク使節団内。

 

不信。

 

「今は内容を」

 

ルスタム。

 

「紙の話を公開すれば、我がスルタンの命令が偽と」

 

「公開しない理由と期限を」

 

サルマ。

 

ルスタムが睨む。

 

「お前たちは、何でも」

 

「前に隠して失敗しました」

 

「アルサクはナフルではない」

 

「灰冠は国境を気にしません」

 

最終。

 

市場文書目録に記載。

 

《アルサク承認条件書は、灰冠系商会が製造した可能性のある透かし紙を使用。内容の真正は使節が確認。供給経路は二十日以内に調査》

 

王命を疑わない。

 

紙経路を。

 

段階。

 

---

 

## 六

 

市場三日目。

 

アルサクの馬が倒れた。

 

最初は一頭。

 

ディララが口を見た牡馬。

 

泡。

 

脚。

 

痙攣。

 

次に三頭。

 

十頭。

 

「病気だ!」

 

馬商人。

 

「離せ!」

 

柵。

 

人。

 

馬。

 

一頭が縄を切る。

 

群衆へ。

 

「止めろ!」

 

ディララが横へ走る。

 

馬の目。

 

見えていない。

 

苦痛。

 

蹴る。

 

荷台を壊す。

 

アルサク騎兵が剣の封印へ。

 

「抜くな!」

 

市場法官。

 

馬を殺すため。

 

槍なし。

 

ディララは外套を馬の目へ投げる。

 

父が縄。

 

二人。

 

倒す。

 

馬は痙攣。

 

死ぬ。

 

「塩だ!」

 

誰か。

 

「ナフルの塩を舐めた!」

 

青印の塩煉瓦。

 

アルサク兵。

 

「毒を!」

 

ハーディの護衛が盾。

 

「我々では」

 

「馬を弱らせ、通行権を!」

 

「なぜ通行交渉で馬を」

 

「軍を入れさせないため!」

 

ルスタムが来る。

 

倒れた馬。

 

口。

 

白い結晶。

 

「ナフル塩を封鎖」

 

市場法官。

 

「全て」

 

サルマ。

 

「アルカシャ塩も」

 

「なぜ」

 

「混入経路不明」

 

「我が塩を」

 

シャヒーン。

 

「全部」

 

共同封鎖。

 

塩は人と家畜に必要。

 

一刻止めれば市場が。

 

「検査を」

 

マルヤム。

 

「何で」

 

医師。

 

「馬の胃内容」

 

「死体を切る?」

 

ディララ。

 

「切って」

 

自分の馬ではない。

 

だが。

 

「次を生かす」

 

---

 

馬医。

 

ナフル。

 

アルサク。

 

アルカシャ薬師。

 

三者。

 

胃。

 

塩。

 

黒い繊維。

 

根。

 

「黒根」

 

アルカシャ薬師。

 

量。

 

馬には。

 

「塩へ混ぜた?」

 

塩煉瓦を割る。

 

外側。

 

普通。

 

中心。

 

細い穴。

 

黒根粉。

 

蝋で塞ぐ。

 

「青印」

 

ナフル塩務院。

 

本物。

 

袋も。

 

「ナフルから?」

 

サルマ。

 

塩煉瓦の製造番号。

 

洪水後に盗まれ、アルカシャへ運ばれた塩と同じ系列。

 

一部は返還。

 

一部はアルカシャが購入。

 

この煉瓦は?

 

「アルサク馬商会が、アルカシャ商人から」

 

帳簿。

 

《灰谷冬備蓄》。

 

実所有者不明。

 

「我々が買った塩を、ナフル毒と」

 

アルサク商人。

 

外見はナフル。

 

中の黒根はアルカシャ産。

 

販売は灰冠系。

 

三国。

 

「誰の毒だ」

 

ルスタム。

 

答え。

 

全員の経路。

 

「馬を狙った量」

 

薬師。

 

「人が少量舐めても、苦味で」

 

「馬は」

 

「煉瓦を舐め続ける」

 

「何頭」

 

対象。

 

高価な軍馬。

 

民間荷馬は別塩。

 

「アルサク軍馬だけ」

 

ハーディ。

 

「目的は、ナフルとの軍事交渉を」

 

「我が騎兵を弱らせる」

 

ルスタム。

 

「同時にナフルを犯人へ」

 

市場。

 

怒り。

 

「塩を売った商人は」

 

逃亡。

 

宿。

 

空。

 

名。

 

バフティヤール・ラズ。

 

アルサク人。

 

家族。

 

実在。

 

二日前に死体。

 

井戸。

 

商人本人を殺し、名を使う。

 

無貌。

 

「また」

 

ヨナ。

 

リナが板へ書く。

 

《死者は契約を断らない》

 

ヨナが読む。

 

全員。

 

静か。

 

---

 

馬の死。

 

三十七頭。

 

救命。

 

十二。

 

重症。

 

十九。

 

軽症。

 

百以上。

 

軍事価値。

 

銀貨何万。

 

「補償を」

 

ルスタム。

 

「ナフルが?」

 

サルマ。

 

「塩印は」

 

「販売はアルカシャ経由」

 

シャヒーン。

 

「黒根は山」

 

「被害はアルサク」

 

三者。

 

「灰冠凍結資産」

 

「市場内に」

 

売主倉庫。

 

銀。

 

契約。

 

資産。

 

「足りない」

 

「三国暫定基金」

 

「なぜ被害国も」

 

「アルサク市場監査が商人名を確認しなかった」

 

ルスタムの顔。

 

「被害者に責任を」

 

「一部」

 

「馬商人は」

 

ディララの父。

 

「塩の匂いを」

 

娘。

 

「報告した」

 

父が見る。

 

「いつ」

 

「昨日」

 

「誰へ」

 

「父さん」

 

市場。

 

「関所へは」

 

「言ってない」

 

責任。

 

商人。

 

父。

 

「子供の鼻を」

 

誰か。

 

「馬商人です」

 

ディララ。

 

「子供ではない」

 

リナが板を掲げる。

 

《私も》

 

ヨナ。

 

場に不釣り合い。

 

少し笑い。

 

緊張が一瞬。

 

「補償は」

 

サルマ。

 

「灰冠資産五割」

 

「アルカシャ毒物管理基金二割」

 

「ナフル塩印管理基金一割」

 

「アルサク市場監査基金一割」

 

「売買保険一割」

 

「馬商人個人へ負担は」

 

「報告制度がなかった」

 

「なし」

 

「次から、匂いで」

 

ディララ。

 

「検査項目へ」

 

黒根は匂いが薄い。

 

それでも。

 

《家畜用塩煉瓦は無作為に割って中心を検査》

 

一割。

 

「壊した塩は」

 

「砕いて再形成」

 

「費用」

 

また。

 

---

 

## 七

 

馬毒事件の混乱中に、銀計量所が燃えた。

 

市場中央。

 

アルカシャ銀。

 

ナフル貨幣。

 

アルサク馬代。

 

オルシャ巡礼寄進。

 

すべての重さを合わせる場所。

 

鐘。

 

煙。

 

「また火!」

 

シャヒーン。

 

黒口鉱山。

 

彼女が走る。

 

義手で扉。

 

熱。

 

中に人。

 

計量官。

 

帳簿。

 

サルマが止める。

 

「入るな!」

 

「銀は燃えない」

 

「帳簿は」

 

「人も」

 

窓。

 

狭い。

 

ハーディの兵が壁を壊す。

 

市場建物は仮設。

 

土壁。

 

梁。

 

水。

 

火。

 

計量官二人を救出。

 

一人は意識なし。

 

帳簿。

 

一部焼失。

 

金庫。

 

閉鎖。

 

「何を狙った」

 

サルマ。

 

主帳簿は複製。

 

各国写し。

 

焼けたのは当日受領前の原票。

 

「原票だけ」

 

銀の出所。

 

誰が何袋。

 

市場で現金を配った記録。

 

「馬毒の商人へ」

 

支払い。

 

「ほかは」

 

灰色の帳簿。

 

《四鏡支出簿》。

 

一部焼け残る。

 

項目。

 

《軍王》

 

《帳簿王》

 

《巡礼王》

 

《無冠王》

 

四つ。

 

「三人では」

 

ヨナ。

 

「ユースフが四つの顔を」

 

マリアム。

 

アルサクへ。

 

《軍を抑えられない帳簿王》

 

アルカシャへ。

 

《銀を必要とする会計王》

 

オルシャへ。

 

《巡礼を利用する寛容王》

 

セレスタ市場へ。

 

《外国承認を欲しがる無冠王》

 

四つ。

 

支出先。

 

アルサク若手騎兵。

 

アルカシャ財務官。

 

オルシャ巡礼宿。

 

ナフル亡命王族連絡網。

 

「亡命王族」

 

ジャマールかサイード。

 

本人ではない。

 

支持者。

 

「全部、同じ日に」

 

サルマ。

 

市場の各所へ。

 

計量所火災は帳簿を消す。

 

馬毒は軍。

 

次は巡礼。

 

マルヤムが顔を上げる。

 

「巡礼宿へ!」

 

---

 

## 八

 

西門の巡礼宿では、既に群衆が集まっていた。

 

壁へ張り紙。

 

《オルシャ七鍵会議、ユースフ王を唯一の聖地保護王と宣言》

 

《ナフル巡礼者は、ユースフへの忠誠誓約を行えば通行料免除》

 

偽。

 

オルシャ印。

 

一部本物。

 

七鍵会議の古い補助印。

 

マリアムの家が襲われた際に奪われた印型。

 

「外せ!」

 

アルノー。

 

巡礼者が怒る。

 

「忠誠を誓えと!」

 

「オルシャが王を選ぶ!」

 

「契石教徒は?」

 

「一灯教だけ?」

 

張り紙の下。

 

通行券。

 

色別。

 

白。

 

一灯教。

 

赤。

 

聖火古教。

 

青。

 

契石教。

 

灰。

 

刻印民。

 

料金が違う。

 

本物の南部関所慣行を、市場へ。

 

「差別の証拠!」

 

「ユースフ王の国!」

 

オルシャが承認を取り消すと。

 

灰冠が作った本物の問題。

 

偽宣言。

 

「六席評議会は、そのような宣言をしていません!」

 

マリアム。

 

「印が!」

 

「盗まれた古印です」

 

「王位も偽印で決める!」

 

群衆。

 

巡礼者。

 

宗派。

 

互い。

 

石。

 

一人の聖火巡礼者が、刻印民の通行券を奪う。

 

「お前たちは安い!」

 

実際は灰券が最も高い。

 

「逆だ!」

 

刻印民。

 

殴る。

 

宿の門。

 

狭い。

 

押す。

 

子供。

 

転ぶ。

 

ヨナが腕。

 

一人を引く。

 

別。

 

リナが板で男の手を叩く。

 

小さい。

 

「下がれ!」

 

アルノーの騎士。

 

武器封印。

 

盾だけ。

 

群衆は騎士を宗教弾圧と。

 

「剣を抜くな!」

 

マリアム。

 

「門を開けろ!」

 

宿主。

 

「中に武器が」

 

「人を出す!」

 

門。

 

開く。

 

群衆が中へ入る危険。

 

「左右の壁を」

 

ハーディの兵が仮設壁を外す。

 

出口を増やす。

 

三室。

 

凍河。

 

市場。

 

狭い門を一つにしない。

 

巡礼者が散る。

 

圧死を防ぐ。

 

負傷。

 

四十三。

 

死者。

 

三。

 

子供一。

 

老人二。

 

「誰の責任」

 

遺族。

 

偽張り紙。

 

通行差別。

 

群衆。

 

宿の門。

 

騎士。

 

全部。

 

---

 

マリアムは張り紙を公開鑑定する。

 

古印。

 

本物。

 

文面。

 

偽。

 

「印が本物なら」

 

巡礼者。

 

「内容も」

 

「違います」

 

「どう見分ける」

 

マリアムは、自分の鍵守印を出す。

 

「この印も、複製されました」

 

「なら今のも」

 

「だから印だけを信じない」

 

「何を」

 

「発行記録、共同署名、時刻、複製保管」

 

「巡礼者が全部確認?」

 

「できません」

 

「では」

 

「確認所を」

 

市場中央。

 

「また役人」

 

「宗派混成」

 

「遅い」

 

「偽書で死ぬより」

 

完全ではない。

 

リナが張り紙の紙を触る。

 

裏。

 

小さな穴。

 

炭。

 

《同じ紙》

 

アルサク承認条件書。

 

灰冠透かし。

 

「紙房」

 

サルマ。

 

《東方白鹿紙房》。

 

アルサク王宮へ。

 

巡礼宿へ。

 

銀計量所の原票にも。

 

紙の網。

 

「宮廷紙庫だけでは」

 

ルスタム。

 

「市場全体へ」

 

紙房の荷。

 

倉庫。

 

誰が管理。

 

市場文具商。

 

名前。

 

生きている。

 

捕らえる。

 

「私は紙を売っただけ!」

 

帳簿。

 

注文者。

 

四国使節の補助書記。

 

全て別名。

 

代金。

 

銀計量所。

 

《四鏡支出簿》。

 

線がつながる。

 

---

 

## 九

 

三つの事件が同時に起きた。

 

馬。

 

銀。

 

巡礼。

 

軍。

 

財務。

 

信仰。

 

ナフル共同使節が、別々に動けば。

 

再び分かれる。

 

ハーディは馬柵。

 

サルマは計量所。

 

マルヤムは巡礼宿。

 

三人とも現場に必要。

 

一枚の全権状。

 

だが全員の署名が必要な王位承認交渉は止まる。

 

「止めるべきだ」

 

ハーディ。

 

夜会議。

 

「市場が攻撃されている」

 

「止めれば、灰冠の目的」

 

サルマ。

 

「続ければ、現場が」

 

マルヤム。

 

「代表を代行」

 

「誰」

 

副使。

 

「署名権は」

 

「ない」

 

前回の制度。

 

権限が集中。

 

「一人ずつ、代理署名札を」

 

サルマ。

 

「今作る?」

 

「全権状の緊急条項」

 

読み。

 

《使節の一人が市場安全対応で会談を離れる場合、残る二名と当該分野の共同監査人が仮署名できる》

 

「軍の共同監査人」

 

ハーディ。

 

シャヒーン?

 

アルカシャ人。

 

「ナフル軍印補助官」

 

いる。

 

「財務」

 

開帳会書記。

 

「救済」

 

オルシャ使節?

 

外国。

 

「ナフル無記録者委員の副代表」

 

いる。

 

使える。

 

「三人全員が離れたら」

 

「会談停止」

 

今は。

 

三人が戻るまで一刻ずつ時間をずらす。

 

馬事件の証言はハーディ。

 

銀帳簿はサルマ。

 

巡礼差別はマルヤム。

 

全員の報告を別々に聞いた後。

 

中央会談。

 

「同時に」

 

サルマ。

 

「各国へ同じ情報を」

 

馬毒をアルサクだけに先に見せれば。

 

ナフルへの疑い。

 

銀帳簿をアルカシャだけに。

 

巡礼偽書をオルシャだけに。

 

灰冠の鏡。

 

「四国へ同時朗読」

 

ヨナ。

 

「誰が」

 

「記録官四人」

 

「時刻を」

 

リナが板。

 

《鐘三つ》

 

市場鐘。

 

三回。

 

全事件公開。

 

ただし被害者家族へ先に。

 

馬商人。

 

火災負傷者。

 

巡礼死者。

 

名前。

 

一刻。

 

待つ。

 

遅い。

 

その間、噂。

 

それでも家族。

 

---

 

## 十

 

公開朗読の前に、アルサク若手騎兵が動いた。

 

馬毒。

 

三十七頭。

 

怒り。

 

「ナフル塩倉を押さえる!」

 

百五十人。

 

市場外柵。

 

弓の弦。

 

「命令は」

 

ルスタム。

 

「ありません」

 

副官。

 

「氏族長の息子たちが」

 

「止めろ」

 

「将軍がナフルへ弱腰と」

 

「私が?」

 

ルスタムは馬へ。

 

「市場内へ武装騎兵を入れれば」

 

「既に毒で」

 

「毒を入れた者の望みだ」

 

「馬を殺されて」

 

「殺した相手を間違えるな」

 

「ナフル印!」

 

「アルカシャ黒根!」

 

「灰冠商会!」

 

「全部!」

 

若手。

 

「なら全部敵だ!」

 

最も危険。

 

ルスタムは騎兵団の前へ。

 

一人。

 

「私を踏め」

 

「将軍」

 

「進むなら」

 

「退いて」

 

「命令だ」

 

若手指揮。

 

ザリーフ。

 

二十四歳。

 

兄が馬毒で落馬。

 

骨折。

 

「スルタンは、通行権を」

 

「交渉中だ」

 

「認められない王と?」

 

ルスタム。

 

称号。

 

自分が使った。

 

「だから毒を」

 

「誰がそう言った」

 

「紙が」

 

号外。

 

《ユースフ、アルサク軍馬弱体化を命令》

 

灰冠紙。

 

「また紙」

 

ルスタムは奪う。

 

ナフル王印。

 

新印。

 

六つの水路と麦穂。

 

形が違う。

 

本物に似る。

 

「新王印は公開されたばかり」

 

どうやって。

 

金工図。

 

市場へ。

 

情報が速い。

 

「偽だ」

 

「将軍は、ナフルの言葉を」

 

「紙でなく、命令系統を確認する」

 

「兄は」

 

「生きている」

 

「馬は」

 

「死んだ」

 

「だから、犯人を生かして裁く」

 

騎兵。

 

「将軍は老いた」

 

ザリーフ。

 

「そうだ」

 

「なら」

 

「老いた者は、若い者が何度同じ罠へ走るか見た」

 

弦。

 

緊張。

 

ディララが馬柵から来る。

 

少女。

 

「その馬で入るな!」

 

騎兵が見る。

 

「何だ」

 

「塩を舐めた馬がいる」

 

「軍馬は検査済み」

 

「全部?」

 

「何を」

 

彼女は一頭の口。

 

苦味。

 

「これも」

 

若手の乗馬。

 

黒根。

 

少量。

 

まだ症状なし。

 

「誰が」

 

「同じ塩」

 

もし騎兵が市場へ突入中に発症。

 

落馬。

 

混乱。

 

ナフル攻撃と。

 

「全頭、降りろ!」

 

ルスタム。

 

騎兵が躊躇。

 

「降りろ!」

 

将軍。

 

馬を失う恐怖は、命令より強い。

 

一人。

 

二人。

 

検査。

 

二十三頭に黒根。

 

攻撃隊自身が毒されていた。

 

市場へ突入させ、途中で馬を暴れさせる計画。

 

「我々を」

 

ザリーフ。

 

「武器に」

 

「そうだ」

 

ルスタム。

 

「誰の?」

 

「それを調べる」

 

騎兵は止まる。

 

---

 

## 十一

 

公開朗読。

 

市場中央円。

 

四国使節。

 

商人。

 

巡礼者。

 

馬商人。

 

坑夫。

 

書記。

 

鐘。

 

一つ。

 

二つ。

 

三つ。

 

最初。

 

馬毒。

 

塩煉瓦。

 

黒根。

 

経路。

 

ナフル印。

 

アルカシャ産毒。

 

アルサク市場監査。

 

灰冠系商会。

 

責任。

 

分ける。

 

二つ目。

 

銀計量所火災。

 

四鏡支出簿。

 

ユースフ王の四つの像。

 

各国への宣伝支出。

 

三つ目。

 

巡礼宿偽書。

 

古いオルシャ印。

 

南部関所の実在差別料金。

 

偽宣言。

 

本当の問題。

 

「灰冠が全部悪いと?」

 

巡礼者。

 

マリアム。

 

「違います」

 

群衆。

 

「印を盗み、紙を配り、毒を混ぜ、火をつけた責任は灰冠自由会議と実行者にあります」

 

「差別料金は」

 

「ナフルの役人」

 

マルヤム。

 

「馬塩の検査不足は」

 

ルスタム。

 

「アルサク市場」

 

「毒物の流出は」

 

シャヒーン。

 

「アルカシャ」

 

「銀計量所の単独保管は」

 

サルマ。

 

「市場共同会」

 

「死者は」

 

アルノー。

 

「群衆も」

 

全員。

 

責任を一人へ集めない。

 

だから怒りの出口がない。

 

「では誰を罰する!」

 

一人。

 

「それぞれを」

 

法。

 

遅い。

 

「今、誰を!」

 

「捕らえた文具商、計量所放火犯、塩商会関係者」

 

「首謀者は」

 

「逃亡」

 

「また!」

 

不満。

 

「王を認める話は」

 

アルサク商人。

 

「こんな時に?」

 

「こんな時だから」

 

サルマ。

 

「承認条件が攻撃に使われた」

 

「会談を」

 

「続ける」

 

三使節。

 

---

 

## 十二

 

中央会談の卓は、円形ではなかった。

 

四辺。

 

ナフル。

 

アルサク。

 

アルカシャ。

 

オルシャ。

 

中央に空席。

 

市場共同会。

 

誰も座らない。

 

被害者記録を置く。

 

馬の名簿。

 

火災負傷者。

 

巡礼死者。

 

「馬にも名を?」

 

ナフル書記。

 

ディララ。

 

「血統名があります」

 

「全部?」

 

「軍馬は」

 

三十七頭。

 

《暁の矢》

 

《白蹄》

 

《風裂き》

 

人の死者三。

 

名前。

 

馬と人を同じ名簿へ?

 

「分ける」

 

遺族。

 

「同じ頁では嫌だ」

 

別冊。

 

だが両方記録。

 

---

 

最初の議題。

 

王位承認と各契約を分けるか。

 

ナフル案。

 

《各国は、ユースフの国内法上の即位を確認する》

 

《確認は、軍事、金融、宗教、通商条件の受諾を意味しない》

 

《各契約は別文書、別署名、別解除条件》

 

「承認ではなく確認?」

 

ルスタム。

 

「アルサクが認めるかは」

 

「確認後、国内法で」

 

「スルタンの命令は条件付き承認」

 

「条件を分離すれば、命令に反する」

 

「王命自体が灰冠紙で漏れていました」

 

「内容は本物」

 

「ならシャープール四世は承認を売った」

 

ハーディ。

 

強い。

 

「言葉を」

 

「記録へ」

 

ルスタム。

 

怒り。

 

「我がスルタンは、国境安定を求めた」

 

「承認と通行を同じ文書へ」

 

「王の正統性が不明な相手へ、通行権を」

 

サルマ。

 

「正統性が不明なら契約できない。契約すれば正統と認める。円です」

 

「では、どうしろと」

 

「先に、事実確認」

 

「それは承認と同じ」

 

「なら認めてください」

 

沈黙。

 

---

 

オルシャ。

 

マリアム。

 

「オルシャは既に、ユースフを王として認めています」

 

ルスタム。

 

「軽い承認だ」

 

「条件を売らなかったから?」

 

「取り消しを脅す」

 

「政策再審査です」

 

「同じ」

 

「違いを文書へ」

 

マリアム。

 

《王位の存在》

 

《政策への信頼》

 

《条約履行》

 

三列。

 

王位を認める。

 

政策を批判する。

 

条約違反へ制裁。

 

王位自体を毎回否定しない。

 

「王が虐殺しても?」

 

ルスタム。

 

「承認を取り消す場合もある」

 

「なら」

 

「最終手段」

 

「誰が決める」

 

「六席と七鍵の公開審査」

 

「遅い」

 

「戦争より」

 

また。

 

---

 

シャヒーン。

 

「アルカシャ王女は、国内即位を確認した」

 

「正式承認は」

 

「共同契約の履行確認後」

 

サルマ。

 

「それを分ける用意は」

 

シャヒーンは王女の封書。

 

第二封筒。

 

緊急裁量。

 

《高原市場で、灰冠自由会議が承認条件を利用して四国紛争を誘発した事実が確認された場合、アルカシャ使節は国内即位確認と通商契約を分離できる》

 

ザレフは予想。

 

「王女は」

 

「山で学んだ」

 

シャヒーン。

 

「アルカシャ王国は、ユースフをナフル王国のスルタンとして認める」

 

初めて。

 

「ただし銀融資、毒物、塩は別」

 

「受けます」

 

サルマ。

 

一国。

 

---

 

ルスタム。

 

三国の視線。

 

「アルサクだけが」

 

「我がスルタンの命令を、私が変える権限はない」

 

「緊急裁量は」

 

「季節通行路の幅、兵数、関税率のみ」

 

「承認は」

 

「条件が満たされた時」

 

「では、会談は」

 

「通行条件を」

 

ハーディ。

 

「承認を買うためではなく、遊牧民と農村のために交渉する」

 

「成立すれば」

 

「スルタンは認める?」

 

「命令では」

 

「それでも分離していない」

 

ハーディは地図。

 

「なら、契約書へ二つの署名欄」

 

「何」

 

「一つは季節通行協定」

 

「もう一つは王位承認声明」

 

「同時に署名しても、別文書」

 

「意味が」

 

「将来、通行協定が破れても王位を毎回否定しない」

 

「アルサクが制裁を」

 

「関税、通行停止、裁判」

 

「承認取り消しは」

 

「最終」

 

ルスタムは考える。

 

「私は承認文へ署名する権限が、条件成立後にだけある」

 

「通行協定が成立すれば」

 

「署名できる」

 

「なら二文書へ」

 

形式。

 

王命の条件を満たす。

 

将来を分ける。

 

「詭弁だ」

 

ルスタム。

 

「戦争を防ぐ詭弁です」

 

サルマ。

 

---

 

## 十三

 

季節通行協定の交渉は、王位より難しかった。

 

家畜。

 

二十万頭。

 

騎兵護衛。

 

何人。

 

アルサク案。

 

二千。

 

ナフル。

 

三百。

 

「二十万頭を三百で」

 

「武装遊牧民を数に入れない?」

 

「武装していれば騎兵」

 

「家族も弓を」

 

「草原では」

 

「ナフル村では兵」

 

最終。

 

正式護衛六百。

 

氏族自衛者は弓を封印。

 

狼・盗賊時のみ、市場共同符号で解除。

 

「襲撃中に符号?」

 

ルスタム。

 

「現地混成隊長が」

 

指揮。

 

アルサク一人。

 

ナフル一人。

 

遊牧民一人。

 

三者。

 

「意見が割れたら」

 

「緊急防衛は各自。追撃は二印」

 

凍河。

 

海上停戦。

 

制度が旅をする。

 

---

 

通行路。

 

幅。

 

川沿い。

 

ナフル農地。

 

「畑を避ければ水が」

 

「井戸を共同利用」

 

「遊牧民が」

 

「一日量を」

 

水利。

 

ナディアの遠隔指示書。

 

水位別。

 

渇水時。

 

頭数制限。

 

「家畜を数える?」

 

「通行前登録」

 

「生まれた子は」

 

「増加枠」

 

「死んだら」

 

「訂正」

 

「毎日?」

 

「区間ごと」

 

「遅い」

 

「草を食い尽くすより」

 

補償。

 

畑を荒らした場合。

 

氏族連帯責任ではなく、該当群。

 

証人。

 

足跡。

 

動物の区別。

 

「どの羊が食べたか」

 

アルサク法官。

 

「群れ単位」

 

「群れが混ざる」

 

「耳印」

 

「偽造」

 

「市場登録」

 

複雑。

 

簡易。

 

通行料の一部を補償基金へ先払い。

 

被害申告。

 

残額返還。

 

「被害がなければ」

 

氏族へ戻る。

 

「国が取る」

 

「三者金庫」

 

ナフル。

 

アルサク。

 

沿道村。

 

三鍵。

 

「刻印民銀行が」

 

「会計管理のみ」

 

「外国宗派」

 

「市場共同会」

 

誰を信用。

 

完全でない。

 

---

 

関税。

 

五年間半減。

 

ナフル拒否。

 

二年間二割減。

 

アルサク。

 

四割。

 

最終。

 

初年度三割。

 

被害と流通量を公開審査。

 

二年目自動ではなく、再決定。

 

「期限が短い」

 

「最初から五年は売りすぎる」

 

「遊牧民が計画を」

 

「一年先まで」

 

「家畜は」

 

「毎年変わる」

 

成立。

 

---

 

氏族内部裁判権。

 

婚姻。

 

相続。

 

家畜所有。

 

認める。

 

殺人。

 

傷害。

 

土地。

 

税。

 

ナフル法。

 

「家族内暴力は」

 

マルヤム。

 

「氏族法」

 

ルスタム。

 

「女性が訴えられない場合」

 

「長老へ」

 

「長老が加害者の親族なら」

 

ディララが遠くで聞く。

 

母の氏族。

 

「市場共同法廷へ上訴」

 

「外国人が」

 

「ナフル領内です」

 

「遊牧民は」

 

「通行中でも人です」

 

長い。

 

最終。

 

氏族法の一次裁判。

 

重大犯罪と、女性・未成年・隷属者の申立ては共同法廷へ直接可能。

 

ルスタムの保守派が反対。

 

「家族を壊す」

 

マルヤム。

 

「壊れている者が訴える」

 

成立は仮。

 

アルサク本国批准。

 

---

 

## 十四

 

協定文は、二日かかった。

 

その間。

 

死んだ馬の皮が剥がされ。

 

巡礼死者が埋葬され。

 

銀計量所の壁が再建。

 

市場は続く。

 

商人は、政治より早く値段を戻す。

 

毒の疑いで塩価格。

 

三倍。

 

検査済み塩。

 

五倍。

 

「検査費だ」

 

商人。

 

「高すぎる」

 

「割って作り直した」

 

「灰冠が儲かる」

 

「我々も損」

 

市場共同会。

 

上限。

 

「価格上限で隠し売り」

 

「検査印付きだけ」

 

「偽印」

 

「割面を見せる」

 

塩煉瓦を半分にして販売。

 

形が違う。

 

家畜が舐めにくい。

 

砕く。

 

皿。

 

費用。

 

「丸い煉瓦を」

 

ディララ。

 

「中心まで見える輪型に」

 

穴の開いた塩輪。

 

次回。

 

馬具へ吊るせる。

 

新しい商品。

 

毒事件から。

 

商人が特許を求める。

 

「誰の発明」

 

ディララ。

 

父。

 

塩職人。

 

「娘が気づいた」

 

父。

 

珍しく。

 

「共同」

 

彼女。

 

「馬が」

 

「馬へ特許料?」

 

笑い。

 

市場共同意匠。

 

誰でも作れる。

 

検査規格だけ守る。

 

商人は不満。

 

安全は広がる。

 

---

 

## 十五

 

協定署名の朝。

 

市場中央へ、黒い馬が放たれた。

 

鞍なし。

 

口から泡。

 

毒。

 

尾へ油布。

 

火。

 

「馬を止めろ!」

 

群衆。

 

馬は恐怖で走る。

 

中央卓。

 

署名前。

 

後ろから二頭。

 

三頭。

 

市場の四方向へ。

 

馬毒事件の死体からではない。

 

新しい馬。

 

灰冠は、交渉がまとまる瞬間を狙う。

 

火の馬。

 

荷車。

 

干し草。

 

布。

 

一頭が巡礼宿へ。

 

一頭が銀計量所。

 

一頭がアルサク馬柵。

 

一頭が中央会談場。

 

「弓を!」

 

市場内では封印。

 

「切れ!」

 

ハーディ。

 

「誰の命令」

 

「私の!」

 

軍務使節。

 

封。

 

切る。

 

ナフル弓兵。

 

アルサクも。

 

互いに弓を向ける危険。

 

「馬だけ!」

 

ルスタム。

 

矢。

 

中央の馬。

 

外れる。

 

二射。

 

首。

 

倒れる。

 

油布。

 

火。

 

地面。

 

水。

 

シャヒーンが義手で布を外す。

 

火傷。

 

「水では油が!」

 

土。

 

被せる。

 

---

 

巡礼宿へ向かう馬。

 

アルノーが盾。

 

正面。

 

「避けろ!」

 

馬。

 

衝突。

 

アルノーが飛ぶ。

 

盾。

 

火。

 

リナが宿前。

 

マリアムが引く。

 

間に合わない。

 

ヨナが少女を抱え転がる。

 

馬は壁へ。

 

油が燃える。

 

宿。

 

また。

 

巡礼者。

 

出口は前回増やしてある。

 

壁板を外す。

 

人が出る。

 

改善が生きる。

 

---

 

馬柵。

 

毒を受けた軍馬。

 

混乱。

 

ディララ。

 

「柵を開けるな!」

 

閉じ込めれば踏み合う。

 

開ければ市場へ。

 

「区画ごと!」

 

内柵。

 

小さく分ける。

 

父。

 

馬商人。

 

ロープ。

 

火馬が柵へ。

 

ディララは検査用の塩輪を投げる?

 

役に立たない。

 

横の水樽。

 

馬の進路へ転がす。

 

ぶつかる。

 

火馬が転ぶ。

 

油布。

 

干し草へ届く前。

 

アルサク騎兵が土。

 

消す。

 

---

 

銀計量所へ向かう馬。

 

サルマ。

 

帳簿箱。

 

「銀を運べ!」

 

「人を!」

 

前回。

 

「人が先!」

 

計量官。

 

学ぶ。

 

全員外。

 

帳簿は複製。

 

銀は重い。

 

残す。

 

馬が壁。

 

火。

 

銀は燃えない。

 

建物は。

 

帳簿写しは別。

 

火災。

 

だが失われるものは少ない。

 

制度。

 

---

 

中央。

 

火馬四頭。

 

同時に、市場外のアルサク若手騎兵へ偽信号。

 

赤旗。

 

《ナフル攻撃》

 

ナフル外兵へ青旗。

 

《アルサク侵入》

 

アルカシャへ黒煙。

 

《銀強奪》

 

三国軍が動きかける。

 

信号。

 

本物の市場符号は?

 

鐘。

 

四回。

 

《全軍停止・市場内火災》

 

鐘楼。

 

誰かが縄を切っている。

 

鳴らない。

 

ヨナ。

 

鐘楼下。

 

「縄が!」

 

リナが梯子。

 

登る。

 

「危険!」

 

少女。

 

速い。

 

切れた縄。

 

上の鐘。

 

手で舌を。

 

重い。

 

音が小さい。

 

一回。

 

二回。

 

足りない。

 

ヨナも登る。

 

二人。

 

鐘舌へ体重。

 

三回。

 

四回。

 

高原へ。

 

《全軍停止》

 

外柵。

 

三国軍。

 

信号を知る。

 

止まるか。

 

アルサク騎兵。

 

ナフル兵。

 

アルカシャ山兵。

 

一部は偽旗を信じる。

 

だが鐘四回。

 

市場協定の共通信号。

 

前日に全軍へ配った。

 

確認。

 

二つの見張り塔。

 

白旗。

 

《火災のみ》

 

動きが止まる。

 

完全ではない。

 

ナフル兵十二名が市場へ入ろうとし、アルサク兵と押し合う。

 

剣は抜かない。

 

死者なし。

 

灰冠が望んだ四国戦闘は起きない。

 

---

 

## 十六

 

火馬事件の死者。

 

市場民。

 

八。

 

騎兵。

 

三。

 

巡礼者。

 

二。

 

使節護衛。

 

一。

 

計十四。

 

負傷。

 

百以上。

 

馬。

 

四頭。

 

全て死亡。

 

「署名を延期」

 

市場法官。

 

「安全が」

 

ルスタム。

 

「延期すれば」

 

ハーディ。

 

「今日は死者が」

 

「だから?」

 

「利用するのか」

 

「署名の理由に」

 

マルヤム。

 

「それも死者を使う」

 

サン=リュシアン。

 

エティエンヌ。

 

同じ。

 

「家族へ」

 

マリアム。

 

「協定文を、今日署名することへ同意を」

 

「なぜ家族が」

 

「死者の名を使うから」

 

全家族では。

 

時間。

 

十四人。

 

市場内。

 

一部は遠い国。

 

「確認できる家族と、所属共同体」

 

「全員を待てば」

 

「期限を」

 

「四十日?」

 

誰か。

 

疲れた笑い。

 

「日没まで」

 

現地家族。

 

不在者は、文書に《同意未確認》と。

 

署名はできる。

 

後で異議。

 

「不安定」

 

「最初から」

 

---

 

火馬に使われた油布。

 

市場織物。

 

購入者。

 

オルシャ巡礼者名義。

 

死者。

 

馬。

 

アルサク軍用。

 

盗難。

 

毒。

 

アルカシャ黒根。

 

信号旗。

 

ナフル軍式。

 

四国。

 

また。

 

実行者の一人を捕らえる。

 

鐘縄を切った男。

 

市場鐘守の弟。

 

「なぜ」

 

給金。

 

兄が計量所火災で負傷。

 

灰冠が治療費。

 

「兄を救うため、市場を」

 

「火馬が」

 

「知らなかった」

 

「縄を切るだけ」

 

分業。

 

「誰から」

 

紫衣の女。

 

「顔」

 

黒い手袋。

 

「リヴィア」

 

「名は知らない」

 

「どこ」

 

「南の丘」

 

追跡。

 

遅い。

 

黒い馬車。

 

跡。

 

四国境。

 

どこへ逃げても別国。

 

追跡権。

 

「ナフル兵が」

 

「アルサク領へ」

 

「共同追跡」

 

まだ署名前。

 

「暫定」

 

ルスタム。

 

ハーディ。

 

シャヒーン。

 

オルシャ騎士。

 

各五。

 

二十。

 

「本人たちは」

 

「使節代表が行けば会談が」

 

副官。

 

今度は行かない。

 

共同追跡隊へ権限。

 

前の失敗。

 

代表は残る。

 

リヴィアは捕まらない。

 

黒い馬車の車輪跡が、乾いた川床で消える。

 

だが一つ。

 

黒い手袋の指先。

 

破れた革。

 

馬車が岩へ。

 

サルマ。

 

「証拠?」

 

「本人のものとは」

 

「分からない」

 

記録。

 

《黒革片》

 

以上。

 

---

 

## 十七

 

日没。

 

協定署名。

 

最初に。

 

《ユースフ王位確認声明》

 

アルカシャ。

 

署名。

 

ザレフ王女代理シャヒーン。

 

《アルカシャ山岳王国は、ナフル王国の国内法及び公開手続に基づき、ユースフを同国のスルタンとして承認する》

 

オルシャ。

 

既に。

 

再確認。

 

《承認は、巡礼路政策への無条件支持を意味しない》

 

ナフル。

 

受領。

 

次。

 

アルサク。

 

二枚。

 

一枚目。

 

《高原季節通行協定》。

 

通行路。

 

護衛。

 

関税。

 

氏族法。

 

補償。

 

毒物・塩検査。

 

共通信号。

 

市場法。

 

署名。

 

ルスタム。

 

ハーディ。

 

サルマ。

 

マルヤム。

 

沿道村代表。

 

遊牧氏族代表。

 

ディララの父も、馬商人代表として。

 

「私は?」

 

ディララ。

 

「未成年」

 

「馬の毒を」

 

「次回」

 

「名前を」

 

補助証人。

 

《ディララ・バフラム、家畜用塩の異臭を最初に報告》

 

書く。

 

彼女は満足しない。

 

だが印。

 

馬の歯形。

 

---

 

二枚目。

 

《王位承認声明》。

 

ルスタムの前。

 

スルタン命令。

 

条件は満たされた。

 

署名できる。

 

彼は筆を持つ。

 

止まる。

 

「何が」

 

ハーディ。

 

「我がスルタンは、通行権と承認を一つの交換と考えた」

 

「二文書でも、同日に」

 

「同じだと説明できる」

 

「では」

 

「だが今日、ナフル王が市場を毒したという偽書で、我が騎兵が動きかけた」

 

「はい」

 

「承認を与えれば、若手は私が馬の死を売ったと」

 

「与えなければ」

 

「協定は成立した」

 

「王と認めず、契約だけ?」

 

「国家間契約」

 

また円。

 

「ルスタム将軍」

 

マリアム。

 

「承認は、あなたの民へ説明するための言葉でもあります」

 

「だから重い」

 

「ユースフを王と呼ぶことが、アルサクの敗北に?」

 

「長子を差し置いた帳簿王を」

 

「他国の継承です」

 

「軍を軽んじる王が隣に」

 

ジャマール派の亡命誘い。

 

灰冠の鏡。

 

「ユースフ王は、軍を軽んじていません」

 

ハーディ。

 

兄の使節。

 

「あなたは長子の人間だ」

 

「軍務監査使です」

 

「本心では」

 

ハーディ。

 

「ジャマール殿下が選ばれると思っていました」

 

正直。

 

「ユースフ陛下を王として認める?」

 

「はい」

 

「なぜ」

 

「私が望んだ者ではなく、法が選び、長子が従ったから」

 

ルスタム。

 

「法が間違っていれば」

 

「異議を出す」

 

「外国も?」

 

「契約で」

 

「王位否定ではなく」

 

「はい」

 

沈黙。

 

ルスタムは署名欄へ。

 

筆。

 

《アルサク・スルタン国は、ユースフをナフル王国の統治権者として認める》

 

「スルタンではない?」

 

サルマ。

 

「私の裁量はここまでだ」

 

「正式王位承認は」

 

「シャープール四世の追認後」

 

「条件は満たした」

 

「若手氏族への説明と、紙供給経路調査」

 

「また条件」

 

「期限」

 

二十日。

 

「二十日後、自動承認?」

 

「スルタンが拒否しなければ」

 

消極的。

 

「拒否権」

 

「王命を超えられない」

 

「では《統治権者》だけ」

 

ユースフは認められない王のまま。

 

アルサクには。

 

「署名します」

 

ハーディ。

 

サルマとマルヤム。

 

異議。

 

「王位承認ではない」

 

「事実上の外交関係」

 

「何もないより」

 

「受ければ、曖昧さが固定」

 

「拒めば、協定も」

 

二文書。

 

理論上別。

 

だが政治。

 

「協定は成立しています」

 

ルスタム。

 

「承認文を拒否しても」

 

本当に分けた。

 

「なら拒否する?」

 

ナフル三使節。

 

相談。

 

ハーディ。

 

「受ける」

 

サルマ。

 

「異議を付ける」

 

マルヤム。

 

「期限を明記」

 

共同。

 

《ナフル王国は、本声明が王位の正式承認ではなく統治実体の確認に留まることへ異議を記録する》

 

《アルサク側は二十日以内に正式承認の可否を通知》

 

《通知がなくても、季節通行協定は有効》

 

分離。

 

成立。

 

認められない。

 

だが馬は通る。

 

---

 

## 十八

 

市場の夜。

 

四国の旗。

 

火災跡。

 

死んだ馬の空柵。

 

巡礼者の墓。

 

銀計量所。

 

会談は成功と呼ばれた。

 

アルカシャ承認。

 

オルシャ再確認。

 

アルサク統治確認。

 

季節通行。

 

毒物検査。

 

巡礼関所改善。

 

「成功ですか」

 

ヨナ。

 

マリアム。

 

「何が」

 

「戦争は」

 

「起きなかった」

 

「死者は」

 

「二十人以上」

 

馬毒。

 

巡礼。

 

火馬。

 

「なら」

 

「両方です」

 

いつもの答え。

 

ヨナは記録。

 

《市場会談成立》

 

《関連死者、二十七名》

 

《馬死亡、四十一頭》

 

《負傷、二百十三名》

 

《アルサク正式承認、未了》

 

《通行協定、成立》

 

「王は認められなかった?」

 

リナが板。

 

ヨナが読む。

 

マリアム。

 

「半分」

 

板。

 

《人は半分の王になれる?》

 

「国境では」

 

マリアム。

 

「国内では王です」

 

《頭は一つ》

 

「はい」

 

《顔は四つ》

 

四鏡支出簿。

 

マリアムは少女を見る。

 

「誰かに聞いた?」

 

リナ。

 

首を振る。

 

《見た》

 

---

 

## 十九

 

ナフル王都へ報告が届く。

 

アルカシャ。

 

正式承認。

 

オルシャ。

 

継続。

 

アルサク。

 

《統治権者として認める》

 

王ではない。

 

宮廷。

 

貴族が怒る。

 

「侮辱!」

 

「使節は拒むべき!」

 

軍強硬派。

 

「アルサクを」

 

市場。

 

「交易が続くなら」

 

宗教派。

 

「オルシャ承認が」

 

ユースフは報告を全部読む。

 

四鏡支出簿。

 

馬毒。

 

巡礼差別。

 

火馬。

 

協定。

 

「アルサクの文を」

 

外交官。

 

「受け入れますか」

 

「使節が署名した」

 

「陛下が批准を」

 

六印。

 

批准。

 

「王として認めない国と」

 

「協定は遊牧民と農村を守る」

 

「王位の面子が」

 

「馬は面子を食べない」

 

バイバルスのような言葉。

 

「陛下は《統治権者》と」

 

「実際、統治しています」

 

「王を軽く」

 

「国内では王です」

 

「外国が」

 

「外国に頭を貸していません」

 

冠。

 

鉄格子。

 

「正式承認を求める使者を」

 

「二十日待つ」

 

「拒否されたら」

 

「協定は続ける」

 

「認められない王と呼ばれます」

 

ユースフ。

 

「空冠王より長い」

 

冗談。

 

誰も笑わない。

 

「記録してください」

 

《アルサクによる正式承認は未了》

 

消さない。

 

「広報では」

 

「そのまま」

 

「弱い」

 

「事実」

 

---

 

ジャマール。

 

軍務監査。

 

「アルサク騎兵六百が通行護衛として入る」

 

「はい」

 

「監視を」

 

「混成」

 

「兄上が指揮を」

 

「私は監査」

 

「軍が」

 

「陛下」

 

初めて自然に。

 

「アルサクがあなたを王と」

 

「兄上は」

 

「認める」

 

「十分では」

 

「国内では」

 

「なら、国境でも証明する」

 

「何を」

 

「協定を守る」

 

軍人。

 

王位承認を、戦でなく契約履行で。

 

---

 

サイード。

 

無記録者委員。

 

「巡礼関所の宗派別料金を」

 

「四十日以内に廃止」

 

「現場役人が」

 

「給金を補う賄賂」

 

「正規給金を」

 

「財源」

 

「巡礼通行料を一律少額」

 

「貧民は」

 

「免除札」

 

「記録がない」

 

「無記録者条項」

 

制度がつながる。

 

「偽装免除が」

 

「また」

 

王と末弟。

 

「一つずつ」

 

ユースフ。

 

---

 

## 二十

 

二十日後。

 

アルサクから書簡。

 

王都。

 

封。

 

紙。

 

今度は灰冠透かしなし。

 

アルサク自国紙。

 

三部。

 

王宮。

 

軍総監府。

 

市場共同会。

 

同時。

 

シャープール四世。

 

《春季高原市場協定の成立を確認する》

 

《ユースフがナフル国内の統治権を保持し、同国の主要機関が服従している事実を認める》

 

《ただし、故王の長子を差し置いた継承の宗法的妥当性について、アルサク宮廷は判断を留保する》

 

《よって、ユースフをナフル国王としてではなく、ナフルの現スルタンとして外交上取り扱う》

 

「言葉の違いは」

 

外交官。

 

ナフルではスルタンが王号。

 

アルサク文では《現スルタン》が事実上の統治者。

 

正式な王統承認ではない。

 

「承認?」

 

「半分」

 

「また」

 

「異議を」

 

ユースフ。

 

《ナフル王国は、国内継承法が外国宗法の審査対象であるとの見解を認めない》

 

《ただし外交関係継続を歓迎する》

 

争いを記録。

 

断交しない。

 

「王位の面子を」

 

貴族。

 

「売った!」

 

「何と交換?」

 

ユースフ。

 

「通行協定」

 

「それは別」

 

「なら売っていない」

 

サルマの詭弁。

 

王が使う。

 

「アルサクが正式承認するまで」

 

「何を」

 

「待つ?」

 

「国を統治する」

 

---

 

その夜。

 

王冠保管室。

 

ユースフ。

 

一人では入れない。

 

六鍵。

 

今日は水利印ナディアと法印サフワーンだけ。

 

入室せず、格子外。

 

冠。

 

「被りますか」

 

ナディア。

 

「何を」

 

「王だと感じるために」

 

「一刻被りました」

 

「足りた?」

 

「重かった」

 

「宝石二つないのに」

 

「はい」

 

「アルサクが認めない」

 

「はい」

 

「怒りますか」

 

「少し」

 

「かなり?」

 

「かなり」

 

正直。

 

「でも、馬は通る」

 

「畑は」

 

「補償基金」

 

「守られるか」

 

「分かりません」

 

「王なのに」

 

「王だから、分からないと言いにくい」

 

「今、言いました」

 

「あなたへ」

 

「記録しますか」

 

ユースフ。

 

少し考える。

 

「はい」

 

《ユースフ王、アルサクの限定承認に怒りを表明》

 

「かなりを」

 

「必要?」

 

「事実」

 

「かなり」

 

記録。

 

王の感情。

 

国家命令ではない。

 

「怒りで協定を破らない」

 

「それも」

 

「はい」

 

---

 

## 二十一

 

高原市場の後、ディララ・バフラムはアルサクへ帰らなかった。

 

父と。

 

季節通行協定の第一回試行隊へ参加。

 

家畜用塩検査補助。

 

「娘を役人に?」

 

父。

 

「馬商人代表」

 

「給金は」

 

「市場共同基金」

 

「幾ら」

 

「銀貨二枚」

 

「少ない」

 

「一月」

 

「少なすぎる!」

 

父が交渉。

 

娘より。

 

最終。

 

銀貨四枚。

 

食費。

 

馬一頭の飼料。

 

「特許料は」

 

「塩輪は共同意匠」

 

ディララ。

 

「誰が決めた」

 

「私」

 

「勝手に財産を」

 

「父さんの?」

 

「家の」

 

「馬が考えた」

 

父。

 

笑う。

 

「お前は王より面倒だ」

 

「王は馬を見ない」

 

「今の王は帳簿を」

 

「歯は見ない」

 

彼女は塩輪を割る。

 

中心。

 

空。

 

毒なし。

 

通行隊。

 

二十万頭ではない。

 

試行一万五千。

 

護衛。

 

アルサク百。

 

ナフル百。

 

氏族五十。

 

混成。

 

村。

 

緊張。

 

子供が馬を見る。

 

遊牧民が畑を。

 

最初の被害。

 

羊三十頭が麦畑へ。

 

補償申告。

 

群れ耳印。

 

所有者。

 

否定。

 

足跡。

 

「どの羊が」

 

制度の最初。

 

長い。

 

それでも槍ではなく帳簿。

 

---

 

## 二十二

 

オルシャへ戻る道。

 

ヨナ。

 

リナ。

 

マリアム。

 

アルノー。

 

「王を認めるって」

 

ヨナ。

 

「何ですか」

 

「名前を呼ぶこと」

 

マリアム。

 

「それだけ?」

 

「名前で契約し、使者を受け、責任を問う」

 

「好きになることでは」

 

「ありません」

 

「正しい王と」

 

「保証もしません」

 

「では」

 

リナが板。

 

《存在を認める》

 

マリアム。

 

「そうです」

 

《死者も?》

 

「はい」

 

《名前があれば》

 

「名前がなくても」

 

無記録者。

 

「いる」

 

ヨナ。

 

リナ。

 

板。

 

《なら王も、名前がなくても王?》

 

「国内で人が従えば」

 

マリアム。

 

「外国は?」

 

「遅れて名前を呼ぶ」

 

高原。

 

「ユースフは」

 

ヨナ。

 

「認められない王?」

 

「一部の国には」

 

「王なのに」

 

「人は、全員から同じ名前で呼ばれません」

 

マリアム。

 

自分も。

 

鍵守。

 

裏切り者。

 

聖女。

 

生存者。

 

「大事なのは」

 

アルノー。

 

騎士。

 

「敵が何と呼ぶかではない」

 

「では」

 

「自分の兵が、命令を確認するか」

 

軍人の答え。

 

マリアム。

 

「商人なら、債務を払うか」

 

ヨナ。

 

「巡礼者なら、道を通れるか」

 

リナ。

 

板。

 

《子供なら、パン》

 

全員。

 

「はい」

 

---

 

## 二十三

 

灰冠自由会議の《四鏡計画》は、報告書でこう評価された。

 

《ユースフ王位の国際承認分裂、達成》

 

《アルカシャ正式承認、阻止失敗》

 

《オルシャ承認再審査誘発、限定》

 

《アルサク完全承認、阻止》

 

《高原季節通行協定、敵制度強化》

 

《アルサク騎兵とナフル軍の衝突、未達》

 

《巡礼宗派暴動、限定達成》

 

《銀計量所帳簿焼却、未達》

 

《馬毒による損失、達成》

 

《四国戦争、未達》

 

《塩検査規格・共通信号制度、敵強化》

 

無貌。

 

「また制度を作らせた」

 

舟守。

 

「認められない王という評判は残った」

 

鴉筆。

 

「外国商人は、ナフル債券へ危険上乗せ」

 

「利益は」

 

「ある」

 

新しい黒雪。

 

「リヴィアは」

 

「逃亡」

 

「高原東端から北西へ」

 

地図。

 

ヴァルネリア。

 

「なぜ西へ」

 

「サン=リュシアン協定が四十日延長審査」

 

「アルベリクの父の法廷」

 

「旧秘密条約」

 

「貴族と王冠」

 

「王を認めないのは、外国だけではない」

 

黒雪。

 

「家臣が、自分の王を認めなくなる時がある」

 

ヴァルネリア。

 

開城した城。

 

アルベリクの父。

 

旧封建契約。

 

三身監査。

 

「息子が父を裁く」

 

「息子は裁判官ではない」

 

「民衆はそう見ない」

 

「父を救えば貴族の子」

 

「切れば王の犬」

 

「どちらでも」

 

「軍が割れる」

 

リヴィアの黒い馬車は、西へ。

 

空の王冠から、古い城冠へ。

 

「ナフルは」

 

「しばらく王がいる」

 

「なら」

 

黒雪。

 

「王のいない場所ではなく、王が多すぎる場所へ」

 

---

 

## 二十四

 

ヴァルネリア王国北西部。

 

フォン・ライナー家の古城。

 

灰色の塔。

 

冬の雪が、まだ北壁に残っている。

 

城門は開いていた。

 

十日遅れ。

 

アルベリクの父、ディートリヒ・フォン・ライナー辺境伯は、王へ降伏しなかった。

 

三身監査会へ出頭した。

 

王室。

 

諸侯。

 

都市。

 

三者。

 

公開法廷。

 

城内の灰冠使者は、家臣に殺されている。

 

だが契約書は残った。

 

《アルビオン補給拠点化》

 

《王権停止時の辺境自治》

 

《軍税免除》

 

《辺境伯家への継承保証》

 

父は署名していない。

 

検討した。

 

使者を城へ入れ。

 

食事を与え。

 

条件を聞き。

 

家臣会議へ。

 

その間に、王軍が包囲。

 

「反逆です」

 

王室法官。

 

「古い封建権です」

 

諸侯。

 

「港と街道を売る権利はない」

 

都市代表。

 

三者。

 

アルベリクは、証人席。

 

父は被審査者席。

 

親子。

 

同じ広間。

 

間に卓。

 

「お前は」

 

ディートリヒ辺境伯。

 

白髪。

 

痩せた。

 

「外国の王を認めさせたそうだな」

 

高原市場の報告が届いたばかり。

 

「私ではありません」

 

「王の使節が」

 

「ナフルです」

 

「どこでも同じだ」

 

父は笑う。

 

「王とは、誰が認めるかで決まる」

 

「国内法も」

 

「貴族が認めなければ、王は税を取れない」

 

「民が認めなければ」

 

「民は王を選ばない」

 

「今は、記録します」

 

「記録が王を作る?」

 

「少なくとも、嘘を残します」

 

「お前は私を反逆者と」

 

「まだ」

 

「救うか」

 

父。

 

「切るか」

 

アルベリクは答えない。

 

法廷の外。

 

旧臣。

 

王軍。

 

農民。

 

灰冠自由会議の印刷紙。

 

《若き将軍、父を処刑して王位へ近づく》

 

別。

 

《アルベリク、父を救い辺境独立を準備》

 

二枚。

 

どちらも、まだ起きていない。

 

既に配られている。

 

リヴィア・サン・ジェルマーノの黒い馬車は、城下町へ入っていた。

 

今度の鏡は四つではない。

 

父。

 

息子。

 

王。

 

家臣。

 

一つの家族に、それぞれ別の正義を見せればよい。

 

高原では、ユースフは外国から完全には認められなかった。

 

ヴァルネリアでは、アドリアン王が、自国の古い貴族から王として認められるかを問われようとしていた。

 

王冠は、頭へ載せれば終わるものではない。

 

毎日。

 

税を取る時。

 

兵を動かす時。

 

父を裁く時。

 

認められ直さなければならない。

 

そして、認められない王より危険なのは。

 

自分が認められていないことに気づかない王だった。

書き溜めていた分のストックがほぼ尽きてきましたので… 更新頻度についてアンケートをさせていただきたいと思います。 以降の更新頻度はどの程度がよいでしょうか?

  • 死ぬ気でがんばれ
  • 可能な範囲でがんばれ
  • そんなに急ぐこたーないぞ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。