side渡我被身子
「白ちゃ〜ん。元気?」
「流水ちゃん!来てくれたんだ!」
休日。今日はふたりで白体教の本家に遊びに来ました。
「ご無沙汰してます。珠世さん。」
「白ちゃんでいいのに。元気だった?被身子ちゃん。」
「はい。お陰様で。」
「……ちょっとココ大きくなった?」
「うん。例の一件でお金が入ったから、老朽化してたのを治すついでにね!」
「そっか!行ってくれたら出したのに。」
「もー……これ以上流水ちゃんにお世話になるわけにはいかないよ〜……既に足向けて寝れないのに。」
「んふふ〜♪白ちゃんにはいっぱい幸せになって欲しいからね!」
「流水ちゃん……ありがとう。」
例の一件。先の大戦で白灘珠世(しろなだたまよ)さんは、ヒーローに混じって凶悪敵、アンコシャスこと白灘睦月(しろなだむつき)。彼女の弟の鎮圧に貢献しました。
その奨励金と言いますか、壊れた支部の補填金と言いますかが入ってきたらしく少しだけ工事をしたとの事。
ちなみに彼女は一応ヒーロー免許は持っているようで……なのでやろうと思えばヒーロー活動できるみたいですけど、まぁ……光線過敏症なので無理でしょうね。
3人でお話してると……
「教祖様。ただいま戻りました。」
お……この声……
「入っていいよ〜♪」
「失礼しま……あら?傷原様。渡我様。いらっしゃってたんですね?」
「お久しゅうございます。」
「右腕ちゃん!左腕ちゃん!おひさ!」
「もう。流水さん?千棘さんと糸重さんですよ?」
「うふふ。よろしいのです。慣れてしまいましたゆえ。」
「むしろ急に傷原様に名前で呼ばれると、それはそれでびっくりしてしまいます。」
「慣れって怖いね!」
「……流水さんが言えないですよ?」
この方達は白灘珠世さんのというか白体教の教祖様の補佐、生重院千棘(きじゅういんちとげ)さんと、止久ノ院糸重(どくのいんいとえ)さん。
どちらも……というか白体教本家は、所属している人全員が、虫の個性が色濃く出てしまった女性のみ。特におふたりは酷く……聞いただけですけど、相当な迫害を受けてきたと……
おふたりともお綺麗なんですけど。素顔見せて貰ったことありますが、可愛かったですよ?
「どこ行ってたの?」
「少々別の支部に顔を出して参りました。数日開けてたでしょうか。」
「珠世さんは出れないですもんね。」
「ですので、こういうのは基本的に私たちのお仕事です。」
「ごめんね〜?」
珠世さんは最近運動を始めたみたいで、前よりも動けるようになってるみたいです。時々その辺の木が倒れてます。
木が倒れてます。
「でもなんか元気そうで安心したよ!」
「うふふ。鈍らせる訳にはいかないからね!」
「もったいないよ!ずっと元気でいて?」
「当然!……日光に当たらなければ。」
「あはは!それは注意してね?」
「そういえば……傷原様。渡我様。結婚式は何時になさいます?」
結婚式!?急に!?
「およ!?急だね!?」
「ビックリしました……」
「こういうのは早めに聞いておいた方が良いのです。私達でお召し物を用意させていただくことになっておりますゆえ。」
「確かに。……いつにしよっか?」
「……早めがいいですね。卒業してからすぐとかどうです?」
「それは早すぎるかも。1回大学卒業してもいいんじゃない?」
「そうですか?」
「大学はしっかり卒業すること。2個行くんでしょ?」
「はーい。じゃあ私が大学1個卒業したらお願いします。」
「はい。かしこまりました。お待ちしておりますね?」
気が早いような感じもするけど……あ!流水さんの目……もしかして……
「流水さん?」
「んふふ〜。なぁに?」
「抜け目がないですね?」
「なんの事かな〜?」
私から結婚するって周りに言わせたかったんですか?もう。
「傷原様。バレバレですね?」
「いいんだよ〜。言質とったし。」
「毎日好意は伝えてるはずですけどねぇ?」
「好意なんていくらあってもいいんだよ?お互いの気持ちを伝えるのは大事よ。」
「……そうですね。流水さん。」
「ん?」
「私と結婚しましょ?もう少し待たせちゃいますけど。」
「……んふふ。いいよ?私も結婚したい。」
「ふたりでお揃いのドレス着ましょうね?」
「うん!」
結婚式……あと6年後ですか。今から楽しみになってきました。
この6年も……きっと毎日楽しいです。