ポケモン語の理解はぶっちゃけデバフ   作:ぽこあDLCやってる人

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お待たせ致しました。…交互に書くと抜かしてこっちのが先に出来上がってしまいました。もちろん別作品の方をエタらせるつもりは微塵もありませんので安心?してください。次回は来月中半(今月中から来月初めはどう考えも無理でしたごめんなさい)辺りに上げられたらいいと思ってます。


進化、選択、もう一つ

 退院祝いの後。なんとかロコンを宥めることができた翌朝。

 

 洗面台に立ち顔を洗う。

 サッパリとした顔をタオルで拭い鏡を見つめる。

 

 襟を掴み広げて見れば肩から胸下まで大きく残った傷痕。見た目に比べ痛みはない。

 

 …致命傷で済んだと笑えばいいのか。

 

 あれからミミッキュは姿を現していない。

 ヤマブキシティ全域で捜査網を敷いたが見つけることができなかったと教えて貰った。

 

 入院中も見かけることはなかった。

 時折視線を感じたが…ミミッキュではないだろう。確証はない。

 

 殺されかけた身ではあるが正直ホッとしている。捕まることがあれば……きっと碌な事にはならなかったはずだ。

 

 世間を騒がせてしまった代償は大きい。

 ……人間は未知の存在に対して必然的に恐怖や抵抗、不安を抱いてしまう。

 

 対象はポケモンも含まれる。ミミッキュがまだ知られていないポケモンならば尚更だ。

 

 前世の知識なくポケモンの言葉を理解することができないただ人間であれば俺だって恐れを抱き逃げていた。それが…人間という生き物だ。

 

 …気になったことがある。ミミッキュは知られていなかったがタブンネは医療に貢献できるぐらいに理解されていた。

 

 オーキド博士に確かめた。…返ってきた言葉に驚きつつも納得する。…カントー地方はオーキド博士や他の博士、学者等が貢献したことで150種類のポケモンを発見することができた。

 

 現在カントーで確認できるポケモンを全て見つけだした。…ミミッキュはノーカウント。そもそもカントーには生息していない。いわば外来生物に近い。

 

 だが他の地方はその限りではないということ。今も地方ごと各々の方法でポケモンの研究をしているらしい。

 

 人間に無害、または友好的なポケモンが最優先で研究されておりタブンネが医療に関わるようになったのも3年前のことだと。

 

 3年前とは比べてポケモンの研究も進んではいるみたいだった。

 

 オーキド博士はポケモン研究の第一人者。

 その道の研究を体系化し、ポケモンのタイプによる分類法を提唱した世界的権威を持つ者。

 

 そんなオーキド博士もカントーの外までは正確に把握していない。時折博士同士の集会や会議で小耳に挟む適度だと教えてくれた。

 

 実は…古きシンオウことヒスイでラベンという博士が先駆けでポケモンの生態を研究し分類法も確立している。

 

 だが長い年月を経て図鑑の原本、資料が喪失。先の未来まで資料は発見されない。…途切れてしまった。それをオーキド博士が再び繋いでみせた。

 

 …両者0から1を創った。

 

 しかもオーキド博士は元ポケモントレーナーでもありその腕は衰えつつも上位に位置するだろう。

 

 改めて…オーキド博士の凄さを実感する。

 その功績に驕ることなく研究を続けている。…つい最近まで俺とフシギダネの関係性すら2年も掛けて調べていた。

 

 飽きなく探究心。

 今もポケモンの心理や未知の領域を追い求め続けている。

 

 ……今更ながら申し訳ない。

 一歩でも踏み出せていれば…2年もの時を消費させることはなかった。

 

 足を向けて寝れないな。

 

 洗面台から離れリビングのソファに向かいだらしなく腰を下ろす。

 

 フシギダネとロコンはいない。

 先にオーキド研究所に向かった。裏庭で日光浴をするために。

 

 退院したてということでフシギダネが遠慮していたのをロコンが気づいて連れ出してくれたんだ。…ついて行こうと思った。

 

『だ、だめだよ!もし傷口が開いちゃったら大変なことになっちゃうから!』

 

『依頼もあるんだしおにぃは時間まで大人しくしてなさい。アタシがいるから大丈夫よ』

 

 揃って止められ諦めるしかなかった。

 …親交を深めるには良いだろう。ポケモン同士の話題。…聞かれたくない会話もある。

 

 俺は言葉を理解してしまう。…普通ではないからこそ聞こえない場所で会話をしなければならない。

 

 野暮な真似をするつもりはない。

 時間までゆっくり過ごすことにしよう。

 

 テーブル上のリモコンを手に取りテレビをつける。テレビ画面にはなんてないニュース番組が写し出される。

 

「…………」

 

 ヤマブキシティの事件が報道されていた。

 …ミミッキュのことだ。数日経った今でも話題には事欠かないらしい。

 

 目撃者やデパート関係者への取材。ご丁寧に監視カメラの映像まで。…瀕死の俺は流石に映せないのか首が折れ逃げ去るミミッキュが切り取られて映し出されていた。

 

 それでも血痕が付着しており生々しい。

 …出演している自称専門家共の1人はピカチュウの変異体とか抜かしている。どこをどう見たら……!……へぇ…もう1人はポケモンではなく擬態した幽霊…と……。

 

 強ち間違っちゃいない。…ミミッキュのタイプはゴースト/フェアリー。幽霊の性質はあるだろう。

 

 この世界ではフェアリータイプがこの時点で認知されている。あくタイプもはがねタイプもだ。…コイル系統はでんき/はがねタイプ、ピッピはフェアリータイプ。

 

 ただカントー地方にはフェアリータイプとはがねタイプは少なく、あくタイプも生息してないため研究が遅れているとオーキド博士は困った様子でため息を吐いていた。

 

 テレビのチャンネルを切り替える。

 ドラマやアニメ、バラエティなど番組は基本変わらない。面白そうなのは……。

 

 ……花火大会?クチバシティで花火大会が開催される、か。…毎年夏前に開催されていたな。一度だけ行ったことはあるが……。

 

 その日にはサントアンヌ号も停泊するらしい。世界一周をしている豪華客船サントアンヌ号。年に一度だけクチバシティに停泊する。

 

 今年の花火大会は大きな賑わいを見せるかもしれない。

 

 時計を見る。もう少しで時間。

 テレビを消して立ち上がり玄関に向かった。

 

 ──────────

 

「来たようじゃな。おはよう」

 

「おはようございます」

 

 オーキド研究所に入るとお茶を啜るオーキド博士がお出迎え。湯呑みをテーブルに置くと隣に置かれた資料を手に持ち歩いてくる。

 

 ……ロコンとフシギダネが見当たらない。まだ日光浴をしているみたいだ。

 

「これが資料じゃ」

 

 オーキド博士から受け取り資料を確認する。

 ……今回のポケモンはざっそうポケモンのナゾノクサ。紺色の丸い一頭身と頭部から生える幾つもの葉が特徴的だろう。

 

 依頼内容は……。

 

「…ぴかぴかひかる?…?」

 

 ただそれだけ書かれていた。しかもひらがなだ。……光るってことか?ナゾノクサが?

 

「これにはわしも依頼主に話を聞いたのじゃが…娘さんがこのサイトを見つけて勝手に依頼をしてしまったらしいんじゃよ」

 

「…なるほど」

 

「ただ親御さんも思うところがあるらしくてそのまま依頼となったわけじゃ。…詳細を説明するとナゾノクサが時々光り、光終わるとグッタリと倒れ込むんだそうじゃ。病院にも診てもらったらしいが異常は見つからなかったのこと…うーむ、一つだけ心当たりがあるんじゃが」

 

 ……俺も心当たりがある。

 それは………。

 

「進(・)化(・)」

 

「進(・)化(・)じゃ」

 

 同時に結論を出す。

 オーキド博士は当然分かることか。

 

「うむ、ポケモンは進化する際に光を放つ。だが…進化しないとなると進化不良の可能性があるが…病院に行けば確認できる筈じゃ」

 

 …ポケモンの進化不良は珍しくない。Lvの概念がない上に個体によって進化の時期はかなり変わってくる。

 

 中途半端に進化することはないが進化の際にかなりの負荷がかかり心身共に極度のストレスや苦痛が伴うことも。

 

 オーバースペックを手にするギャラドスに進化するコイキングが良い例だ。…オーキド博士が言ったように進化不良は病院で検査すれば分かる。

 

 ……ナゾノクサ本人に聞けば分かるか。

 

「オーキド博士。ナゾノクサは今どこに」

 

「ナゾノクサは裏庭で日光浴を」

 

『博士!大変だよ!ナゾノクサが…トレーナー!!』

 

 フシギダネが駆け込んできた。

 焦りの表情が見える。何かあったみたいだ。

 

「どうしたんだ」

 

『ナゾノクサが急にパァって光ったら苦しそうにして倒れちゃったの!』

 

「なんて言っておるんじゃ?」

 

「ナゾノクサに例の症状があったらしいです」

 

「なんと!?ならば急ぐとしよう!」

 

 外へと駆け出したフシギダネに続きオーキド博士と共に裏庭へと向かう。

 

 柵越しから裏庭が見える。苦しそうにするナゾノクサの隣にはロコン……とピカチュウ?柵をすり抜けるフシギダネ、柵を開けて中に入り駆け寄る。

 

『ううっ』

 

『大丈夫よ。直ぐに来てくれるから』

 

『………進化不良…じゃない。貴女……ッ』

 

 俺とオーキド博士に気づいたピカチュウは距離取る。

 

 ナゾノクサの傍でしゃがみ容態を確認するオーキド博士の隣でピカチュウを見る。……進化不良じゃないことに気付いた…?

 

『……………』

 

 最後にナゾノクサを見ると去っていった。…今はナゾノクサだ。ナゾノクサを抱え上げるオーキド博士を傍に寄る。

 

「体力が消耗しておるな。安静した方が良いじゃろう」

 

 話を聞くのは後になりそうだ。

 

 全員でオーキド研究所へ戻る。

 ナゾノクサをソファに横にしひと息をするオーキド博士と不安げな顔でナゾノクサを見つめるフシギダネ。

 

 ロコンに前足で靴を叩かれ足元に目を向ける。

 

『言ってたのよ』

 

「…なにをだ?」

 

『……進化、したくないって』

 

 ……そういうことか。

 

『ナゾノクサのトレーナー…かは知らないけど仲良しな女の子がいるって言ってたの。その子は体が弱くて…ナゾノクサは進化するとクサイハナになるでしょ?…お世辞にも良い匂いとは言えないし…ラフレシアに進化する方法もあるっていったら……』

 

「ラフレシアは猛毒の花粉を出すことがある。…女の子に限らず周りに被害がでる可能性がある、か」

 

『…うん』

 

 悲しげに目を伏せる。

 

 ナゾノクサの進化系であるクサイハナ。花粉や涎に見える甘い蜜は物凄い臭いで気絶してしまう者がいると言われ悪臭は2km先まで続くと言われている。

 

 ハナダシティ近辺でナゾノクサと共によく見かけ接したことがあるからわかる。

 

 …実際臭いはキツイがそれぐらいだ。それこそ個体によって最悪記憶喪失になるらしいが。…ごく稀にその悪臭を好む人間もいる。

 

 クサイハナの進化系であるラフレシアは猛毒の花粉をばら撒いてしまう。吸い込んでしまえばその場で動けなくなるほどに強力で草ポケモンながら肉食性。

 

 人間と住んでいるのならポケモンフーズで間に合うから問題はない。…タマムシジムのジムリーダーの手持ちとして有名だしエリートトレーナー等も使っているだろう。

 

 …これはポケモントレーナーだから成立する。ポケモントレーナーではなく一般人であれば忌避の対象になりかねない。

 

 ナゾノクサはその女の子の為に進化しないように抗っていた、か。

 

 ……難儀な話だ。

 大体は理解できた。

 

 方法はある。進化できなくしてしまえばいい。…特殊な進化を除き進化を止めることができるアイテムが存在する。

 

 …かわらずのいし。

 兎に角、ナゾノクサが目を覚ましてくれなければ話にならないな。

 

 本人の意志を確認したい。

 それに……他にもう一つだけ方法がある。

 

 もしその方法になったら…オーキド博士には多大なる迷惑をかけてしまうだろう。

 

 …それ以前にあれが無いと……オーキド博士なら用意できそうではある。…もしかしたら功績にもなるだろうからトントン…だな。無理だった場合……。

 

 その時はその時だ。

 

 ──────────

 

 待ち合わせ時間が迫る。

 ……ふむ、まさかわしが赴くことになるとはのう。…これもポケモン、ナゾノクサ…いや、今は──

 

「大変お待たせ致しました!申し訳ございません!」

 

「…けほっ…おじいちゃんだれ?」

 

「オーキド博士でしょ!すみません娘がとんだ失礼を…」

 

 仲睦まじい親子じゃ。注意をする母親を他所に少女は咳込みつつわしを中心にキョロキョロ見渡していた。

 

「……なーちゃんどこ?」

 

 そうじゃったな。…懐からモンスターボールを取り出す。返す前に説明をしなくてはいけない。

 

 少女の前に片膝を着きモンスターボールを差し出す。

 

「親御さんには事前に説明をさせて貰ったが改めて説明をさせていただきたい。…お嬢さん。なーちゃんは姿が変わっている。…それでも大切にしてくれるかな?」

 

「…けほっ……うん!例え姿が変わってなーちゃんには変わりないもん」

 

 モンスターボールを両手で包み込むように受け取る少女。…良い子じゃのう。手から離して立ち上がる。

 

「…なーちゃんも君に会いたくてうずうずしておるじゃろう。…出してあげなさい」

 

「うん!出てきて!なーちゃん!」

 

 両手でモンスターボールを投げる。開閉され光を放ち……なーちゃん。

 

「ハナハナァ!」

 

 可愛らしい一輪の花が姿を現す。

 これには親御さんも目をぱちくりとさせ少女もぼーっと見ている。うむ、綺麗じゃのう。

 

「……ハ、ハナ」

 

 おずおずとした様子でわしに目を向ける。…おっとそうじゃったわい。

 

「このポケモンはキレイハナといってのう。…クサイハナから進化するラフレシアとは別の進化を遂げたポケモンなんじゃ。…この子はどくタイプが抜けてくさタイプになり、夜行性から昼行性になっておるから同じ時間を一緒に過ごせるじゃろう」

 

 …と彼が言っておった。…驚きじゃよ。まさか用途不明で研究中だった進化のいしをクサイハナに使うことができるとは。

 

 彼はたいようのいしと言っていた。

 確かに太陽を思わせる姿形をしていたのう。

 

 これには用意して貰ったウツギくんも大興奮じゃった。帰ったら資料を送らんと…それにしても美しいのう。

 

「………なーちゃん?」

 

「…ハナッ!」

 

「…なーちゃん!凄い綺麗だよ!」

 

「!…ハナハナッ!」

 

 少女とキレイハナの抱擁。

 キレイハナの頭の花が嬉しそうにクルクル回っていた。

 

「…オーキド博士。本当にありがとうございます。なんとお礼を言っていいか…」

 

 親御さんは深く頭を下げる。…うーむ…これは彼なしでは成し遂げることはできんかった。わしは言われた通りにたいようのいしを用意しただけに過ぎん。

 

 わしだけならかわらずのいしで進化を止めることしかできなかったんじゃ。…キレイハナは未発見ポケモン。新種として扱われる。…その功績も彼ではなくわしに……。

 

「頭をあげてください。…できることをしただけですから」

 

 複雑な思いを胸に抱えながらもそう答えるしかできない。

 

 同時に疑問も湧いてくる。彼は初めからキレイハナのことを知っていたかのように……ポケモンの言葉を理解することができる以外にも秘密があるんじゃろう。

 

 ……詮索はしない。

 それよりも今は──

 

「なーちゃん一緒に遊ぼう!」

 

「ハナハナ!」

 

 この美しい光景を目に焼き付けるとしよう。

 …帰りに美味しいスイーツでもお土産に買っていこうかのう。

 

 ──────────

 

「……匂いがしない」

 

 これは鼻がぶっ壊れたな。…歴代トップクラスの臭いだった。意識が飛ぶかと思ったくらいだ。だが臭いが強ければ強い個体ほど綺麗なキレイハナになると言われている。…とても綺麗だった。キレイハナの中でも上澄みだ。

 

 念の為にみんなを離して置いて正解だった。直ぐに進化させたから被害も俺の嗅覚が当分機能しないだけ。

 ……これで依頼解決、か。

 

『凄い綺麗だったね!』

 

『キレイハナよね。…ラフレシアとはまた違った美しさがあったわ。それよりも気になることはあるんだけど……』

 

 はしゃぐフシギダネとロコンの眼差し。

 

『……おにぃだし。でも良かったの?キレイハナの進化方法を解いたのっておにぃだから本来は……』

 

「キレイハナに進化する為のたいようのいしを用意したのはオーキド博士だ。俺には用意することはできなかったし功績とか興味ない。……ズルもしてるしな」

 

 転生様々だ。キレイハナがまだ未発見でたいようのいしの送ってくれたオーキド博士の教え子でありジョウトで博士見習いをしているウツギ博士は早速クサイハナにたいようのいしを使いキレイハナに進化させ研究をしているらしい。

 

 ……たいようのいしにまだ名前が無く知らずに喋ったことで正式名称がたいようのいしになったことは…史実通りだしいいか。

 

『…ズル?』

 

「なんでもない。…ロコンは進化したいか?」

 

 今回の依頼で思ったこと。…かえんほうしゃを扱えるほどに特訓している。もしかしたら進化系であるキュウコンに進化したいのかもしれない。

 

 ……ただキュウコンに進化するには進化のいしであるほのおのいしが必要。幾ら努力を重ねたとして進化することができない。

 

 ゲームに比べて値段は多少張るがたいようのいしの様に売っていないわけじゃないので用意できないわけじゃない。進化したいなら──

 

『は?別に興味ないけど』

 

 なにいってんだこいつ?みたいな顔で返された。そうなのか。…進化したら進化したで毛繕いが大変そうだしな。

 

「…フシギダネはどうだ?」

 

 フシギダネはどうだろう。同期であり姉妹でもあるヒトカゲとゼニガメは確実にリザードンとカメックスに進化する。

 

 その中でフシギダネのままなのは居心地が悪いだろう。

 

『え?ウチは……ロコンどうしたの?』

 

 ロコンがフシギダネを手招きし耳元で何か囁いている。…するとフシギダネは顔色を真っ青にさせる。

 

『だ、だめ!ウチは進化しない…!』

 

「……あ、ああ。わかった」

 

 ならオーキド博士にかわらずのいしを用意して貰おう。ナゾノクサ…キレイハナみたいに進化キャンセルを繰り返して体に負担をかけないように……。

 

 ……ロコンはフシギダネになにを言ったんだ?満足そうな笑みを浮かべて……。

 

「帰ったぞー!依頼は解決じゃ!お土産にケーキを買ってきたから皆で食べるとしよう!」

 

 箱を片手にオーキド博士の帰宅。

 

『ケーキ!やったー!』

 

『こら…そんなに跳ねたら怪我するわよ』

 

「おじいちゃんお帰りなさい。ケーキ買ってきたの?なら紅茶をいれてくるね」

 

 先程まで掃除をしていたナナミさんがキッチンへ向かう。

 

 …そうだった。

 

「お帰りなさいオーキド博士」

 

「うむ、君のおかげで大成功じゃよ。色んなケーキを買ってきたから好きなものを食べなさい」

 

 テーブルに箱を置き開封すると色鮮やかなケーキ達。フシギダネが椅子に乗り目をキラキラとさせてケーキを見つめている。

 

『わぁ…!どれにしようかな…うーん…うーん』

 

『分けてあげるから好きなのにしなさい』

 

『ほんと!ありがとう!ウチは…これにする!』

 

「紅茶入れてきたよ。ほら席に座って」

 

 皆の前に紅茶を置いていく。俺とオーキド博士は席に座り、最後にナナミさんが腰を下ろす。

 

 適当に残ったケーキを取る。…フシギダネがジッと見ていた。

 

「…食べていいぞ」

 

『いいの…!ありがとうトレーナー!』

 

「ロコンも食べるだろ?」

 

『…う、うん。ありがとおにぃ』

 

「行き渡ったかの?…うむ、それじゃいただきます」

 

 いただきます。両手を合わせケーキを食べた。…フシギダネとロコンに分けたため3分の1ぐらいしか食べられなかったが…それよりも無事に依頼を達成できたことが……何よりも嬉しかった。

 

 何事もなく自宅に帰り就寝寸前、着信が鳴り響く。…先に眠った二人を起こさないように電話を取った。

 

 電話相手は予想通り、というか…なんでこんな時間帯に電話してきたのか理解に苦しむが……。

 

 どうやら明日…俺はハナダシティに行かなきゃいけないらしい。ほぼ強制的に………はぁ。




今回は怪我なく(目逸らし)無事に解決できました。
金銀(ハートゴールド&ソウルシルバー)は3年後なのでこの時代じゃキレイハナが新種でも…おかしくない…よね…?多分()
次の依頼…の前に故郷に強制送還。もはやお悩み解決としてどうなのかと思っているこの頃。またアンケートとるので宜しければ適当にポチってくれると嬉しいです。

電話相手(結果で内容は変わります)

  • ポケモンコレクター
  • ジムリーダー
  • 両親
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