ガンダムSEED DESTINY~獅子と悪魔~ 作:天使 鈴
花畑にフードを被った男がいる...
「...ここから二人の世界を創る為に全ての力と想いを無に返してもらう......」
「あいつとの約束を覚えているけど...あいつ覚えてるのか...?なあ...カガリ」
頭が上がるとフードを外れて、そこから紅い眼でじっと宙を見つめている...
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C.E.73 ユニウスセブン破砕現場
徐々に降下し大気圏へと突入するユニウスセブン。
ミネルバ ブリッジ内
「状況は!!?」
「ダメです!!ユニウスセブンをまだ破砕できません!!?このままでは...!?」
タイムリミットは刻々と迫っていた。こうしている間にも、ユニウスセブンは地球に向けて落下している...。
「何とか......何とかならんのか!?」
苛立たしくアーサーが叫ぶ。
その時、
「―――っ!ユニウスセブンの前方にモビルスーツと思われる機影っ!」
「どこのモビルスーツなの!?」
「これは!?......未確認機《アンノウン》です!」
「っ! なんだって!!」
「メインモニター出して!今すぐに!!」
「は、はいっ!...映像出ます!」
キーを操作しメインモニターに映像を映す。
そこに一つのモビルスーツがモニターに映し出される。
「...これは!」
それは張り出した肩、腰。背負った大型のウィングユニット。広がり、揺らめく紅い光の翼。黒光りするボディ。
鮮血色のツインアイと血涙のラインのヘッド。「G」と称されるモビルスーツに酷似した特徴的な頭部。
「ガンダムっ...どうして!?」
タリアが叫ぶ。先日、アーモリ―ワンにて発生した、所属不明部隊による3機の新型モビルスーツが強奪された件はまだ記憶に新しい。
ミネルバクルーが見つめる中そのモビルスーツはユニウスセブンに徐々に近づく......
「...ユニウスセブンの亡霊をゆっくり休めないな...仕方ない...一つの切り札を使うか」
モビルスーツの右腕に純白のエネルギーを集めると、それは奔流となって溢れ出した。
とんでもないスピードを駆け付けてから、ユニウスセブンのど真ん中にぶん殴っていく。
「光を抱かれて眠れよ......」
その光を映した瞳を焼き潰すまでに苛烈な白い光に呑み込まれ、ユニウスセブンは塵芥も残さずに消滅していった。
ミネルバクルーがこれまで見たこともない光景が眼前に展開されるみたいに、息を呑んだまま唖然となる......
「ユニウスセブンを消滅できるモビルスーツは何なの......?」
タリアはミネルバクルーの思っていることをつぶやく...
「...10年間、この瞬間を待ってたよ...」
カガリはぽとりと雫のように呟く...
ミネルバクルーが見つめる中そのモビルスーツは一筋の流星となり地球へと堕ちて行った......
「ふう...誰かがユニウスセブンを落とすなんて、まったく俺が出てきたのに...さて、姫を迎えに行く準備しようか」
浜辺に立ち、空を見ている青年と美女がいた。
正確には空ではなく、地球に降り注ぎ一つの流星を見ている。
「......」
彼が今、何を想い、この光景を眺めているのか、窺うことはできない...
「キラ、そろそろ部屋に戻りませんか?」
「ああ...戻るよ。ラクス」
―――C.E.73 新たな混迷へ―――
――――プロフィール――――
名前:シン・アスカ
年齢:16歳
性別:男
父と母と妹が交通事故で失い茫然自失のところを花畑に出会った金髪の少女と約束を交わった。
その後、傭兵になって10年間様々な戦場で参加していた。ある任務で、デスティニーガンダムの試行機を
盗むことが成功してから依頼者を口封じする。機体を二人だけで乗るように改造し、デスティニーシステムを組み込む。
デスティニーシステムは、機体の能力限界以上に上がることが出来る。しかし、反応速度に追い付けるのがシンとカガリだけ。
戦闘力はジンに乗り、叢雲劾が戦い、互角に持ち込むことが出来る。
名前:カガリ・ユラ・アスハ
年齢:18歳
性別:女
小さい頃、父とケンカしてから、花畑に逃げて、そこで黒髪赤目の少年と出会った。シンを励ましてから約束を交わった。
そこから無能のフリをしつつ、戦略とオペレーターの特訓をする。オーブを滅ぼす覚悟を持つ。シンとの依存は高め。
アスランとの恋心はまったく無し。